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絵画のような人魚ー38ー
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第38話
最後の頁を捲った時だった。彼女が突然声を出した!!
「あっ!!やだぁ」
最後の頁に描かれていたのは鉛筆で描かれた裸の女の子だった。照れた表情で描かれた女の子を見て、僕はその絵が誰かに似ていると思った。
「これって、もしかして……」
「……私だよ」と顔を真っ赤にして彼女が呟いた。
上半身まで描かれた彼女のヌードデッサン。誰が描いたのかは聞かなかったけど、本人を目の前にして、その大きな胸に驚いた。
「因みにこれって何才の時?」
「16才の頃かな……」
高校生の時の彼女。しかし、16才でこの胸の大きさって……と思わず目の前に居る彼女の胸元へ視線が移った。
「やだ、四季くん。想像したでしょう」と彼女が胸元を隠すように抑えた。すると余計に胸が持ち上がり、胸元が強調された。
こっちまで赤くなり、僕はデッサンとはいえ、彼女のヌードに心臓がドキドキしてしまった。
それから二人は店を出た後、しばらく街をぶらついて学生寮へ帰った。男子寮と女子寮へ別れる間際、彼女が振り返って、「四季くん。今日はありがとう。楽しかった」
「僕も楽しかったよ」とこれは素直な気持ちだった。彼女の絵に刺激されて、僕の中でもなんとなく絵のイメージが浮かんで来たからだ。
「あとね、四季くんに言った好きって……」
「えっ!?」
「ホントに好きだよ」
それだけ言うと、彼女は一瞬顔を赤くして寮の方へ走って行った。
突然の告白に、僕の心の中へ複雑な色が溢れた。
最後の頁を捲った時だった。彼女が突然声を出した!!
「あっ!!やだぁ」
最後の頁に描かれていたのは鉛筆で描かれた裸の女の子だった。照れた表情で描かれた女の子を見て、僕はその絵が誰かに似ていると思った。
「これって、もしかして……」
「……私だよ」と顔を真っ赤にして彼女が呟いた。
上半身まで描かれた彼女のヌードデッサン。誰が描いたのかは聞かなかったけど、本人を目の前にして、その大きな胸に驚いた。
「因みにこれって何才の時?」
「16才の頃かな……」
高校生の時の彼女。しかし、16才でこの胸の大きさって……と思わず目の前に居る彼女の胸元へ視線が移った。
「やだ、四季くん。想像したでしょう」と彼女が胸元を隠すように抑えた。すると余計に胸が持ち上がり、胸元が強調された。
こっちまで赤くなり、僕はデッサンとはいえ、彼女のヌードに心臓がドキドキしてしまった。
それから二人は店を出た後、しばらく街をぶらついて学生寮へ帰った。男子寮と女子寮へ別れる間際、彼女が振り返って、「四季くん。今日はありがとう。楽しかった」
「僕も楽しかったよ」とこれは素直な気持ちだった。彼女の絵に刺激されて、僕の中でもなんとなく絵のイメージが浮かんで来たからだ。
「あとね、四季くんに言った好きって……」
「えっ!?」
「ホントに好きだよ」
それだけ言うと、彼女は一瞬顔を赤くして寮の方へ走って行った。
突然の告白に、僕の心の中へ複雑な色が溢れた。
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