異世界転生したら女に生まれ変わってて王太子に激愛されてる件

高見桂羅

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プロローグ

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その日の俺は学校が終わって、今日発売日の雑誌を買いに、いつも使う通学路とは違う道を歩いていた。
近くで工事中のビルの音が少し、うるさいなと思いながら何気なく見上げた。


その日は風が少し強かった。

ちょうど鉄骨をクレーンで上に吊り上げて運んでいた。
グラグラと揺れながら上がっていく鉄骨をボーッと眺めながら、今にも落ちそうで危ないなと思っていたら突風が吹いた。

砂が舞い上がって思わず目を閉じる
幸い砂は目に入らなかったが、あんまりいい気分じゃない。

さっさと、もう少し先にある本屋に行って帰るとするか…

そう思って歩きだそうとした時、上から怒号のような声や悲鳴のような声が聞こえた。
思わず見上げると、さっきまで宙吊りだった鉄骨が目の前に迫っていた。

あ、これ死んだわ

よく、ドラマや漫画などで死の直前はスローモーションのように見えて、変に冷静になるっていうのは本当だったなーと思いながら俺の意識は途切れた。
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