異世界転生したら女に生まれ変わってて王太子に激愛されてる件

高見桂羅

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54.想像以上です

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久しぶりに王都に戻ってきた翌日。
今日1日はゆっくりしようと決めてたからか、お昼近くまでゆっくり寝てしまった。
お兄様はいつもの時間に起きてたと聞いて元気ダナー思ったよ。やっぱり騎士科にいるだけあるよね……

お昼兼用の遅い朝食を食べながら、午後は何をしようかと考えたいたら、お茶のお代わりを注いでくれていたリーチェが午後に今度のお茶会用のドレスが届いてるので試着しましょう言われた。

たまにスタイルが変わったりする事もあるし着てみて違和感があってはいけないので、最終確認として前もって試着しておくのだそうだ。
俺は、この前のドレスを決める時のような女子の買い物的な事になるのかと、うんざりしたが致し方ないと腹をくくりお茶を飲みほした。


食後休憩を挿んでから、さっき食べたものがリバースしちゃうんじゃないかと思うほど締め付けてくるコルセットに魂を飛ばしながら白いドレスに袖を通した。

「……っ……あれ?裾が思ったより短い」

ゼイゼイと荒れる呼吸を繰り返しながら、ドレスを見下ろした。
俺はよくアニメや漫画で見るハイヒールを履かないと裾を引きずるような長さだと思い込んでいたのだが、今は殆どペタンコの靴を履いている俺でも踝より上の長さだった。
制服よりか長いけどと首を傾げていると、着付けを手伝ってくれていたリーチェが教えてくれる。

「この時期の昼用のドレスはこんなものですよ。寒気の時期ですと暖を取るためにも踝が隠れるか隠れないか程になりますが、つま先が見えるか見えない程の長さは夜会用のドレスになります」
「へぇ~」
「お嬢様、今回合わせる靴はこれにいたしますね。あとこの帽子を合わせて……髪型は帽子を被れる程度の高さでアップにしてもらいましょう」

てきぱきと俺の目の前に小物を出しては合わせるを繰り返す。
靴は服に合わせて作ってあるのか薄い水色に白いレースが映えていて大きなリボンが目に付くかわいらしいデザインだった。
ドレスは白を基調としているけど、胸元と袖口に金糸で施された刺繍と腰についた水色のリボンから波を打つように垂れ下がるひらひらが水の流れのようで涼しげで裾が白、水色、白レースと3段になっていて動く度に揺れるのが華やかだ。
帽子も白を基調として鍔が広い帽子で、レースやら飾りやらで少々ゴテゴテはしてるがドレスがいつものお出かけ用より若干装飾が少ないから帽子が映えてバランスがいいかもしれない。
夏用だからか襟ぐりは開いていて首元のアクセサリーをどれにするかリーチェが迷って、あれでもないこれでもないと俺にあってがっている時、コンコンとノック音が響いた。
俺が返事をすると、箱を持ったナタリーが入ってきて、俺を見て「わぁ!お綺麗ですお嬢様ー!」と歓声を上げた。

「どうしたのナタリー?その箱は?」

リーチェが声をかけると目を輝かせて俺を見ていたナタリーは、ハッとした表情をしてから、慌てて俺に箱を差し出した。

「お嬢様、ジョセフィード殿下からお手紙とプレゼントが届いてますよ」
「ジョセフから?」

言われて箱に目を落とすと、綺麗にラッピングされた箱とリボンに差し込まれた封筒が目に付いた。
あの封蝋は確かにジョセフのものだ。王都に帰ってくる前日にジョゼフに充てて手紙を出しておいたので、その返事だろう。
でもプレゼントは何でくれたんだ?俺のアンジェリカ誕生日はまだまだ先のはずだが……
不思議の思いながらも中身が気になった俺は開けることにした。
自分で開けようとしたけど、リーチェが「こういう時は私たちの役目ですので」とナタリーから代わりに受け取って開けてくれた。

中に入ってたのは藤色のコサージュだった。藤色の造花に白いレースが引き立てるようについている。

「流石は殿下ですね。お茶会に自分の色を付けてきて欲しいのですね」
「え?そういう理由!?」
「このタイミングで送られてきたのであれば、そう言う事でしょう。たぶんグレイシア様からドレスの色味をお聞きになって、合うようにお選びしたのでしょうね」

このファンシーなのジョセフが選んだの!!?
やっべえ、選んでるところ想像したら笑えてきたわ。

「まあ……商人にある程度絞り込ませて持ってきてもらい、ご本人がお選びになることもありますが、商人にある程度伝えて頼んだだけって事もあり得ますわ」

大体の殿方はそうゆうものですよとリーチェは呆れたようにつぶやいた。
なんか男にいい思い出が無いのであろうかと思いながら、コサージュを手に取った。
ドレスに合わせてみるといいアクセントになって可愛かった。
リーチェがコサージュを胸元につけてくれて、散々迷っていた首元のアクセサリーはコサージュと似た色の石が付いたチョーカーに決まった。

「思わぬプレゼントでより一層素敵ですわ、お嬢様」

鏡に映る着飾った俺は、想像していた波打ち際の美少女以上で、それを見たリーチェが満足気に微笑んだのだった。



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