アークの涙 -転移した者たちの戦争物語-

Usuta96

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第壱章 サファイアシュラン編

先制攻撃

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6ヶ月が経ち、俺たちは召集をかけられたため一度城に戻った。訓練でボロボロになった戦闘服を新調しに城に戻ったきり3ヶ月ぶりだ。

「いやぁここもすっかり変わってませんね」
「変わったのは兵たちだけね」
たしかに周りにいる集められた兵全体のアークエナジーは高まっている。

「久しぶりね!渉!」
声のする方に振り向くと伊藤がいた。

「3ヶ月ぶりだな!だいぶ変わったんだなぁ」
「それはあんたの方でしょ?笑」

「渉!俺は6ヶ月ぶりだな!!」
そう言ってカールが部屋に入ってきた。

「2人ともほんと強くなっただろ」
「まあな!」

「静まれ!!」
ダンブルドアばりの大声を出し、賑やかだった会場が静まり返った。

「みな6ヶ月の熾烈な訓練ご苦労じゃった。」

《ドカーン!!!》
いきなり会場の壁が破壊された。

「おいおいここ何階だと思ってるんだ、」
「いや、それ以上にここには王国軍の主力が勢揃いしてるのに…」

「ゴホッゴホッ。。ちょっとやりすぎたな」
「みなさーん!こんにちわー!お、マスタリー級がぞろぞろいるなぁ」

この前の戦闘の時にいた仮面の野郎だ。

「何の用だ。ジム・キャリー。」
「そうカッカするなよ、。今日はみなさんに伝えたいことがあってきましたー!」

「…伝えたいこと?」
「えぇ。2日後、半年前と同じ場所をイグニス帝国が攻め入ります!気をつけてねー!」
「もう行くぞ。やることは済んだだろ。」

「待てよ、壁直してみんなに自己紹介しな。」
俺はすぐに隕天の果実メテオロータスを発動して後を追い、3人は空中戦を始めた。

魂の収穫者アダムスフィア!」
「光の遠距離攻撃か、話通りやべえ威力だ。」

「借りるよ!ファントムヴェイパー!」
霧の広範囲攻撃だ。。
「私の技じゃないの…」

「生憎だが、その攻撃は半年間みっちり見てきたんでな。
月光ノ耀ルミナスエッジ!」
「その剣は知らないな、なんだそれは」

この光のアークの剣に自分のアークを込めて…
閃砲斬プリズムバースト!」
「ぐっ…。てめえ、やるじゃねえか」

「どこを攻撃すればいいか分からないなら全部範囲攻撃すればいいだけのこと。それにここは上空だし壁壊さなくていいからな。」
「お前、頭良いな。でもなんでだ?闇の力を使えば剣作らなくても一発なはずだよな?あれれ?もしかして制御効かないとかデメリットがある?いや、そういうの気にしないタイプだよなぁ。だとすると…」
こいつも勘がいいな

「あ!まだ上手く使えないんだね!?w 半年で物にできるほど甘くなかったねえー」
「お前の秘密も分かったぞ。こんなにたくさん人数がいて、水天様の能力をコピーできないのは上限があるな。そしてアークエンジェルの特殊なアークライトもコピーできるけど、伊藤の能力はコピーできない。つまりウィングライトの能力はコピーできない。」

「ちっ。やるじゃねえか。」
「そしてさっき言った上限だが、大将クラスの雑魚技が限界ってとこだろうな。つまり、俺のアークライトをコピーしなかったのはそれ以上だったからだろ?」

「…ご名答ぉー!」
「おい、こっちの能力気づかれたぞ。これ以上は、」
「分かってる。早く行くぞ!」

「そっちの君の能力も分かったからな。空間転移の能力だな。大方、対象物のみを移動させるんじゃなくてワープゲートを作って移動させるタイプだな?そしてそのゲートを上手く利用すれば壁を空間ごと削れる。そうだろ?」

(こいつ、予想以上に賢いな…)
「とにかく行くぞ!」
そう言って手を引き、無理矢理ゲートで逃げた。

「行ってしまいましたね。水天様。」
「そうじゃのう。」
「まあまあ、構いませんよ。うちの渉が結構有益な情報暴いてくれたんでね!」
「まーな。でもこっちもいくつかバレたぞ」
「構わん。あっちは4カ国の兵の情報をたくさん持っとるはずじゃ。」

今考えるべきなのは2日後の戦争だ。きっとあいつらはイグニス帝国にも同じように言ったはず。

すぐに解散し、各々戦闘の準備に入った。


「いよいよ、明日ね。今日はもう遅いから寝なさいよ?」
「伊藤もな?にしてもさ、2日後って言ったのはやっぱり分かってるよな。」
「えぇ。軍が万全を期して戦えるのに十分な期間ね。奴らは元軍なのかしら。」
「いやそうじゃなくて。きっと丸一日、兵は家で過ごすはずだろ?」
「…だから?」
「だから、兵士たちは家族や友人にもしかしたら最後になるってことを伝えられるし遺言書も書ける…。それもきっと見越してるんだ。」

やっぱり渉は頭が良いわ。でもこういうことを深く考えてしまうか心配。

「…渉、大丈夫?」
「当たり前だろ?笑 むしろ明日の戦いが楽しみで仕方ないんだ。また三門と戦える。」

久しぶりすぎて忘れてたわ。渉は私なんかより全然強い。
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