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第19話「禁断の領域」
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膨れ上がった股間をとにかくバレないように鎮めないと……
レイが外を向いている隙に、抑えている振りをしつつバレないように摩る。だが、全然収まらない。もっと強く摩って、今横にいるレイの、その綺麗な耳を、首を噛みたい。俺の跡で真っ赤に染めてやりたい。
そんなことを考えているせいか、俺の股間は鎮まるどころかどんどん反り勃ってしまう。
ーーレイに握ってほしい。
握って自分の唾液を手にふんだんにつけて摩ってほしい。想像すると気持ちよくて「ーーんっ」と、身体が反応し声が漏れてしまった。
あっ、やば……
そう思った時には遅く、俺が声を上げたと同時にレイは俺の方を振り向いた。
「貴様……何をしている。その手はなんだ?」
「ーーえ、あっ……な、なんでもねぇ……」
隠しきるには無理があった。レイは俺の手を掴み、膨れ上がった股間を目にしてはため息を吐いた。
ああ、最悪だ。泣きたい。
「どうしてこんなことになっているんだ。貴様は場所問わず発情する病か何かか?」
「病気でもなんでもない。むしろ健全だ!」
「健全ではないだろう、私のはこうはならない」
レイはズボンの布越しからツンツンと俺の勃起した下半身を突いた。その度に気持ちよくて反応してしまう。
「……まあ、私も前に貴様から触られて気持ちよかったしな。手伝ってやらんこともない」
俺は一週間前にレイに触れたきり我慢していた。夜もレイの寝息を確認した後に自分の股間を処理する毎日に耐えていた。
レイが触るなら、もう限界だ。
俺のモノを掌で包むように優しく掴んだレイは、そのまま指を動かし始めた。ぎこちない指がもどかしい。
「……にしても、以前も思ったが……やはり貴様のこれはデカすぎるぞ」
「ん、あ……っ、でも……お尻に挿れたらレイ絶対気持ちいい、と、思う……」
「ふざけるな。何で私が貴様のを挿れなきゃならないんだ。こんなのを挿れられたら肛門が壊れるだろう!」
一週間前に触った時、どんなに弄ってもレイの下半身は大きく膨れることはなかった。その悔しさが消えない。
「ね、レイ。キス、したい……」
耐えきれなくなりキスをせがむと、レイは目を見開いた。
「キス……だと?」
「…………やっぱりだめか?」
俺の無茶なお願いにレイはまたため息を吐いた。
「ダメに決まっているだろう。そういうのは婚礼式の時に初めて交わすんだ。もし仮にするとしても、ここからじゃ外から見えるだろう」
今更「キスは婚礼式のときに、愛し合っている者たちで成すこと」と言われても。キスより凄いことをしてしまっているのに、拒まれていることになんだか納得いかない。
「…………雨降りや日差し防止で馬車の布を下げることができる」
どうにかしてでもキスがしたい俺は何か理由を見つけて食い下がらない。そんな俺に根負けしたレイは外から見られないよう布を下げた。
レイが外を向いている隙に、抑えている振りをしつつバレないように摩る。だが、全然収まらない。もっと強く摩って、今横にいるレイの、その綺麗な耳を、首を噛みたい。俺の跡で真っ赤に染めてやりたい。
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ーーレイに握ってほしい。
握って自分の唾液を手にふんだんにつけて摩ってほしい。想像すると気持ちよくて「ーーんっ」と、身体が反応し声が漏れてしまった。
あっ、やば……
そう思った時には遅く、俺が声を上げたと同時にレイは俺の方を振り向いた。
「貴様……何をしている。その手はなんだ?」
「ーーえ、あっ……な、なんでもねぇ……」
隠しきるには無理があった。レイは俺の手を掴み、膨れ上がった股間を目にしてはため息を吐いた。
ああ、最悪だ。泣きたい。
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「……まあ、私も前に貴様から触られて気持ちよかったしな。手伝ってやらんこともない」
俺は一週間前にレイに触れたきり我慢していた。夜もレイの寝息を確認した後に自分の股間を処理する毎日に耐えていた。
レイが触るなら、もう限界だ。
俺のモノを掌で包むように優しく掴んだレイは、そのまま指を動かし始めた。ぎこちない指がもどかしい。
「……にしても、以前も思ったが……やはり貴様のこれはデカすぎるぞ」
「ん、あ……っ、でも……お尻に挿れたらレイ絶対気持ちいい、と、思う……」
「ふざけるな。何で私が貴様のを挿れなきゃならないんだ。こんなのを挿れられたら肛門が壊れるだろう!」
一週間前に触った時、どんなに弄ってもレイの下半身は大きく膨れることはなかった。その悔しさが消えない。
「ね、レイ。キス、したい……」
耐えきれなくなりキスをせがむと、レイは目を見開いた。
「キス……だと?」
「…………やっぱりだめか?」
俺の無茶なお願いにレイはまたため息を吐いた。
「ダメに決まっているだろう。そういうのは婚礼式の時に初めて交わすんだ。もし仮にするとしても、ここからじゃ外から見えるだろう」
今更「キスは婚礼式のときに、愛し合っている者たちで成すこと」と言われても。キスより凄いことをしてしまっているのに、拒まれていることになんだか納得いかない。
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