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第8章 敵の陽動作戦、台湾進撃を止めろ!(敵視点ver)
第4話 反撃開始!砲撃依頼、敵火点を潰せ!
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一番槍だったはずのへっぽこエリートの李小隊が全滅した。
そして、その隊長機。
部下達には無駄であったが、最後尾の小隊長にはフレアー放出の大量の煙が煙幕となった。
運良く、ロックオンを避けることが出来た。
海辺でうつ伏せになり、寝そべる李小隊長機。
寝そべると言うより小隊長のクセに李は、恐怖で動くことが出来なかった。
コクピットも地面の下を向いているため、当然パイロットも下を向いている。
李の頭や顔から噴き出す汗が、ヘッドギアの透明なシールドに溜まった。
吹き出す汗がたまって、見えずらいので、今度はシールドを開きながら必死にコンソールを操作した。
李の機体は、旧型の突撃人型装甲機、壊撃-1型(ロシア名ホワイトハング)だった。
旧型機にもAIが搭載されているが主に姿勢制御、兵器運用が中心で、現行の新型の様にヒューマンライクな対話型のAIではなかった。
基本は全てパイロットが行うコンソール、「手」入力だった。
( ふーっ……。ふーっ。ぼっ僕の小隊が……。帰りの船がやられるなんて。ふー、ふーっ。なんて事だ。 )
李が、5名の部下の生存を確認したのだが、全員生命反応がゼロだった。
おまけに作戦後、収容予定の揚陸艇が撃沈される始末。
更に、焦る李少尉だった。
「ちくしょー!少し早すぎるが、作戦通り砲撃依頼するしかない。ん~、ん~。どこだどこだ。依頼できる大砲屋。ん~。あったー!第23自走榴弾砲連隊っ!第23っ!聞こえるかっ!こちら、第3機甲師団第9大隊・35小隊の李少尉、第3機甲師団第9大隊・35小隊の李少尉だ!聞こえるか?」
「こちら東部戦区第7特科部隊、第23連隊の劉。感度良好、砲撃依頼か。貴機のポイント入力せよ。いや、急ぎならそのまま口頭で受ける。少し待て。」
自走榴弾砲車内で連絡を受けて、連隊内回線でインカムマイクを抑え連隊通信する劉中尉、第23自走榴弾砲中隊の中隊長だった。
「各員、砲撃依頼が来た。車長は通信から直接火点入力せよ。データ通信は来ない。しかし、残弾数は各車両1発だ。いいか、この1発が我が軍の進撃を進める1発なのだ!日頃の訓練の成果を見せろっ!」
(( ハッ! ))
敬礼をする自走砲、各車両の車長たち。
うつ伏せに寝そべたままの、李少尉の隊長機。
コクピット中で焦りながらも、厦門湾岸の155ミリ自走榴弾砲隊へ援護射撃の依頼を始めた。
部下が発射したフレアーの、しつこい煙が寝そべる隊長機を撫でる。
「第23榴弾!砲撃依頼っ!火点、后湖海浜公園の海岸。当機ポイントは135・229っ!繰り返す、当機ポイントは135・229っ。当機ポイントより北80メートルから100メートル一帯。繰り返す第23榴弾!砲撃依頼っ!火点、后湖海浜公園の海岸。当機ポイント135・229より北80メートルから100メートル、一帯。」
連絡を受けた厦門沿岸の155ミリ自走榴弾砲隊。直ちに射撃指示が来た。
榴弾砲車内では、大急ぎで車長たちが火点報告のポイントにデータを入力していた。その横で、砲身には自動的に砲弾が装填された。
隊長の自走砲車内でも、その砲弾と薬包の装填を、横目で追う車長の劉中尉だった。
車体が自動的に射撃地点に合わせて小刻みに動いた。
最後に近距離である為、砲身が目一杯、上に上がったのだ。
ところが、車長が風と地球の自転との誤差修正をしている時に、横に並ぶ、友軍の自走榴弾砲部隊がシーラス沿岸艦艇の砲撃と、ミサイル攻撃を受け始めた。
爆発の振動が155ミリ自走榴弾砲の車体にダイレクトに響いてきた。
「何っ!」
(( ヒーン……、ズガンズガンッ!バシーン、ズガーン! ))
(( シュッ、ドカーン!シュッシュッ!ドカンドカン! ))
帽子の鍔を後ろに回して、車外を監視窓から素早く覗く劉連隊長。
「なに~!海から攻撃か!東海艦隊の制海権が、失われたのか!」
次々に破壊される味方の自走榴弾砲隊。
後退する車両も、正確に破壊された。それを目の当たりにし、急いで射撃を指示する第23自走砲中隊の劉連隊長だった。
「全車、射撃開始!」
(( ドンッ! ))
(( ドンッ、ドドンッ! ))
打ち上がる155ミリ榴弾。
打ち上がった榴弾は、今度は重力の力で急降下した。
李小隊長の前面、丘の奥で展開するエイジャックス・オートマを襲った。
無数の砲弾の飛翔音が海岸に響き渡る。
(( ヒューン! ))
(( ヒィーン! ))
(( ヒューン! ))
次々に、破壊されるシーラス・台湾が設置したエイジャックス・オートマ。
(( ドン!ズガーン!ズガズガーン! ))
(( ドババ!ズガーン!ドバーン! ))
エイジャックスが沈黙した。
長い炎を上げる破壊されたエイジャックス・オートマ。
人工砂浜から見ると、丘の奥で無数の煙や、爆発の火球が上がった。
「ふふふ、よしよしっ!よしっ!」
思わず、拳を上げる李少尉だった。
逆探知されないように全てのレーダーや通信機器をカットしていた李少尉。
にやけながらコンソールで全ての電源を入れた。
表示される自分の左右、後方に広がる味方艦艇の多数のレーダー痕。揚陸艦や沿岸攻撃艦が自分の背後に広がっているのが解った。
適度に爆発の振動を感じるコクピット内。
味方の進撃を感じた瞬間だ。
ニヤける李少尉。
自分の小隊を犠牲にしても、手柄を上げた自分。
敵の火点をつぶした自分の功績は大変なものだと確信した。正面モニターにフェイズドアレイレーダー受信画像を表示する。
詳細が表示された。
「ハハハッ!アッハハハー!俺の功績は凄いっ!昇進間違いない!アハハハッ!」
李少尉の見識では、大勢の見方が上陸を始めたのだと。これで後続の本体の揚陸艦の部隊上陸が楽になるだろうと。そう勝手に解釈した李少尉だった。
参謀本部の作戦通りの戦果を挙げた本人なのだから昇格間違いなし!と確信したのだ。
満足げな表情の李少尉。そして、ゆっくり立ち上がろうとして、左右後方を見た。
------ 動きが止まる李隊長機の「壊撃-1
型」。
「な、な。なんと言う事だ!」
唖然とする李少尉だった。
そして、その隊長機。
部下達には無駄であったが、最後尾の小隊長にはフレアー放出の大量の煙が煙幕となった。
運良く、ロックオンを避けることが出来た。
海辺でうつ伏せになり、寝そべる李小隊長機。
寝そべると言うより小隊長のクセに李は、恐怖で動くことが出来なかった。
コクピットも地面の下を向いているため、当然パイロットも下を向いている。
李の頭や顔から噴き出す汗が、ヘッドギアの透明なシールドに溜まった。
吹き出す汗がたまって、見えずらいので、今度はシールドを開きながら必死にコンソールを操作した。
李の機体は、旧型の突撃人型装甲機、壊撃-1型(ロシア名ホワイトハング)だった。
旧型機にもAIが搭載されているが主に姿勢制御、兵器運用が中心で、現行の新型の様にヒューマンライクな対話型のAIではなかった。
基本は全てパイロットが行うコンソール、「手」入力だった。
( ふーっ……。ふーっ。ぼっ僕の小隊が……。帰りの船がやられるなんて。ふー、ふーっ。なんて事だ。 )
李が、5名の部下の生存を確認したのだが、全員生命反応がゼロだった。
おまけに作戦後、収容予定の揚陸艇が撃沈される始末。
更に、焦る李少尉だった。
「ちくしょー!少し早すぎるが、作戦通り砲撃依頼するしかない。ん~、ん~。どこだどこだ。依頼できる大砲屋。ん~。あったー!第23自走榴弾砲連隊っ!第23っ!聞こえるかっ!こちら、第3機甲師団第9大隊・35小隊の李少尉、第3機甲師団第9大隊・35小隊の李少尉だ!聞こえるか?」
「こちら東部戦区第7特科部隊、第23連隊の劉。感度良好、砲撃依頼か。貴機のポイント入力せよ。いや、急ぎならそのまま口頭で受ける。少し待て。」
自走榴弾砲車内で連絡を受けて、連隊内回線でインカムマイクを抑え連隊通信する劉中尉、第23自走榴弾砲中隊の中隊長だった。
「各員、砲撃依頼が来た。車長は通信から直接火点入力せよ。データ通信は来ない。しかし、残弾数は各車両1発だ。いいか、この1発が我が軍の進撃を進める1発なのだ!日頃の訓練の成果を見せろっ!」
(( ハッ! ))
敬礼をする自走砲、各車両の車長たち。
うつ伏せに寝そべたままの、李少尉の隊長機。
コクピット中で焦りながらも、厦門湾岸の155ミリ自走榴弾砲隊へ援護射撃の依頼を始めた。
部下が発射したフレアーの、しつこい煙が寝そべる隊長機を撫でる。
「第23榴弾!砲撃依頼っ!火点、后湖海浜公園の海岸。当機ポイントは135・229っ!繰り返す、当機ポイントは135・229っ。当機ポイントより北80メートルから100メートル一帯。繰り返す第23榴弾!砲撃依頼っ!火点、后湖海浜公園の海岸。当機ポイント135・229より北80メートルから100メートル、一帯。」
連絡を受けた厦門沿岸の155ミリ自走榴弾砲隊。直ちに射撃指示が来た。
榴弾砲車内では、大急ぎで車長たちが火点報告のポイントにデータを入力していた。その横で、砲身には自動的に砲弾が装填された。
隊長の自走砲車内でも、その砲弾と薬包の装填を、横目で追う車長の劉中尉だった。
車体が自動的に射撃地点に合わせて小刻みに動いた。
最後に近距離である為、砲身が目一杯、上に上がったのだ。
ところが、車長が風と地球の自転との誤差修正をしている時に、横に並ぶ、友軍の自走榴弾砲部隊がシーラス沿岸艦艇の砲撃と、ミサイル攻撃を受け始めた。
爆発の振動が155ミリ自走榴弾砲の車体にダイレクトに響いてきた。
「何っ!」
(( ヒーン……、ズガンズガンッ!バシーン、ズガーン! ))
(( シュッ、ドカーン!シュッシュッ!ドカンドカン! ))
帽子の鍔を後ろに回して、車外を監視窓から素早く覗く劉連隊長。
「なに~!海から攻撃か!東海艦隊の制海権が、失われたのか!」
次々に破壊される味方の自走榴弾砲隊。
後退する車両も、正確に破壊された。それを目の当たりにし、急いで射撃を指示する第23自走砲中隊の劉連隊長だった。
「全車、射撃開始!」
(( ドンッ! ))
(( ドンッ、ドドンッ! ))
打ち上がる155ミリ榴弾。
打ち上がった榴弾は、今度は重力の力で急降下した。
李小隊長の前面、丘の奥で展開するエイジャックス・オートマを襲った。
無数の砲弾の飛翔音が海岸に響き渡る。
(( ヒューン! ))
(( ヒィーン! ))
(( ヒューン! ))
次々に、破壊されるシーラス・台湾が設置したエイジャックス・オートマ。
(( ドン!ズガーン!ズガズガーン! ))
(( ドババ!ズガーン!ドバーン! ))
エイジャックスが沈黙した。
長い炎を上げる破壊されたエイジャックス・オートマ。
人工砂浜から見ると、丘の奥で無数の煙や、爆発の火球が上がった。
「ふふふ、よしよしっ!よしっ!」
思わず、拳を上げる李少尉だった。
逆探知されないように全てのレーダーや通信機器をカットしていた李少尉。
にやけながらコンソールで全ての電源を入れた。
表示される自分の左右、後方に広がる味方艦艇の多数のレーダー痕。揚陸艦や沿岸攻撃艦が自分の背後に広がっているのが解った。
適度に爆発の振動を感じるコクピット内。
味方の進撃を感じた瞬間だ。
ニヤける李少尉。
自分の小隊を犠牲にしても、手柄を上げた自分。
敵の火点をつぶした自分の功績は大変なものだと確信した。正面モニターにフェイズドアレイレーダー受信画像を表示する。
詳細が表示された。
「ハハハッ!アッハハハー!俺の功績は凄いっ!昇進間違いない!アハハハッ!」
李少尉の見識では、大勢の見方が上陸を始めたのだと。これで後続の本体の揚陸艦の部隊上陸が楽になるだろうと。そう勝手に解釈した李少尉だった。
参謀本部の作戦通りの戦果を挙げた本人なのだから昇格間違いなし!と確信したのだ。
満足げな表情の李少尉。そして、ゆっくり立ち上がろうとして、左右後方を見た。
------ 動きが止まる李隊長機の「壊撃-1
型」。
「な、な。なんと言う事だ!」
唖然とする李少尉だった。
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