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第8章 敵の陽動作戦、台湾進撃を止めろ!(敵視点ver)
第5話 大人と赤子の違いの如く。
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満足げな表情の李少尉。そして、ゆっくり立ち上がろうとして、左右後方を見た。
------ 動きが止まる李隊長機の「壊撃-1型」。
唖然とする李パイロット。
「あ、あ、あ。」
李少尉の想像と全く違う世界の映像が正面モニターに映ったのだ。
撃破され炎を出している味方の揚陸艦の数々。
恐らく後方から艦砲射撃を受けたのだろう、艦橋後部が破壊され、ビーチングしたまま爆発する揚陸艇。
爆発に巻き込まれる各小隊のHARMOR。
( なんじゃーこりゃー! )
そんな李隊長機のすぐ脇に、燃えながら突っ込んできた味方の揚陸艇。
「うわ!うわーっ!」
思わず尻もちを着く李隊長機のHARMOR。
( ガシャーン! )
燃える揚陸艦がビーチングした瞬間、艦艇後部から大爆発を起こした。
(( ドバーン!バババッ! ))
「ひえー!わわわっ。」
ビーチングして停止しているのに、まだ揺れている揚陸艦。
艦砲攻撃を受けているのだろう、艇全体が何かに打ち込まれている様に大きく揺れている。
その内、燃え上がる揚陸艇の、HARMOR収まるキャビンに対艦ミサイルが命中した。
大爆発を再び起こした。
(( ドバーン!ドドドー! ))
味方のモービルの脚部の一本が、李少尉機の胸部にぶち当たった。
( シューン、ガンッ!ドカドカッ!)
再び倒れる李少尉の隊長機。
「(ガシーン!)うわっ、ひー!痛ーっ!」
エマージェンシーウインドーが右下に表れて、脚部が飛んで来て破損した胸部、脚部のアクティブアーマーの被弾表示が点滅している。
「うわわわ。」
咄嗟に、アクティブアーマーをパージする李少尉。
目の前の揚陸艇の炎が更に強くなり、燃え上がっている。
李は、燃える味方揚陸艇の誘爆を恐れて、先に破壊され残骸となった自分の乗って来た揚陸艇の裏に回って隠れた。
そして、なんとか自分たちが搭乗してきた揚陸艇の残骸にもたれる李隊長機。
「はぁ、はぁ。息つく暇がない。はぁ、はぁ。ん?」
そして、なにげに左正面の海側、沿岸方面を見て驚愕した。
「なんて事なんだ。どうしてだ!本隊が全滅……。うわわ。」
それは地獄の光景だった。
先程レーダーに映っていた味方の艦影。
もうすでに、いつの間にか現れたシーラスの急襲攻撃艦艇に破壊されていたのだった。
出発時、一緒に並んだ100隻もの友軍揚陸艇、攻撃型砲艦、大型の揚陸艦の全てが沈みかけていた。
自分の手柄を見せつけようとした、中央軍事委員会、司令を乗せた旗艦・イージス巡洋戦艦までが、黒煙や爆炎を至る所から上げているのだ。
後方から砲撃を受けていたのか旗艦のイージス巡洋戦艦は、被弾した艦船の中で一番大きな爆発と火球を上げたのだ。
(( ドカーン! ))
海岸一帯を爆発の光が覆った。そして、広がる衝撃波。
( バシーンッ! ドババ~ッ! )
イージス巡洋戦艦の爆発の衝撃波が、李のHARMORにぶち当たる。
(( ガンッ! ))
「がっ!うわ!な、な、なんとういう大爆発。うわわわ。」
更に、周りを見ると自分がスキャンして表示されていた艦艇はほぼ全て攻撃され大破、沈没していた。
一番手前で、沈み始めている大型揚陸艦。
大勢の海兵隊や、兵士たちが行き場を失って甲板に立っていたのだ。
その傾いた船舷や、船腹へ大勢の避難中の兵士を乗せた揚陸艦が目の前で、イージス巡洋戦艦に引き続き、大爆発をした。
(( ドカーン! バシーンッ!ドバババババ~ッ! ))
「ヒィー!なんて事だ!」
その大爆発し、炎上沈没しかけている大型揚陸艦の前に、敵シーラスの砲艦が2隻現れた。
それも旭日旗を掲げた日本国海軍、攻撃重巡戦艦の「愛宕」と、英国海軍、ロイヤルネイビーのミサイルフリゲート艦の「ブルドック」が李少尉のまだ、稼働が出来るHARMORに気が付き、即座にロックオンした。
(( ビビビーッ!ビビビーッ!本機はロックオンされています。 ))
「ヒィーッ!お助けー!」
(( ドンドンドンドン、ドンドンドンドン! ))
重巡「愛宕」の105ミリ速射砲が、立ち上がった李少尉のモービル「壊撃-1型」を襲った。
無常にも全弾、命中した。
( ぐわ、ぐわ、ぐわ、ぐわっ!うがぁ! )
着弾の強烈な衝撃が李少尉を襲う。
スチールヘッドの105ミリ徹甲弾が正確に李少尉のHARMORを切り裂いた。
おもちゃの拳銃で撃たれた吊り下げ人形のように、デタラメに弾かれ動く手足。
いよいよ胴体だけになり、運がよく浜辺に転がった。
回転するコクピット内。
(( ガシーン!ドカドカドカッ!))
「うわー!うわーっ!うわーっ!(ゴンッ!)うっ……。」
破壊された何かの残骸に、ゴンッとぶつかり止まる胴体部。
激しい回転で、目も虚ろなパイロットの李少尉。
しかし、それだけで収まらなかった。緊急脱出のプログラムが、警報音を上げ始めたのだ。
( ピピピ、ピピピ。ピピピ、ピピピ。 )
エマージェンシーコントロールによって、李少尉のHARMORの胸部を覆う、コクピット・シールドが勝手に吹き飛んだ。
( バシーン、……ドカドカッ!)
突然、正面モニターが外に吹き飛んで、外の浜辺の景色に変わる李少尉のコクピットだった。
「え、え、突然。何、何っ。」
しかし、胴体の向きが悪かった。
砂浜へ、水平に射出されるコクピット・シート。
(( バシーンッ! ))
子供が水面に投げた石のように、砂浜を飛び跳ねて飛んでいく李少尉を乗せたコクピットシート。
(( うわーギャー……ッ!うわー!ドカっ、ドカっ、ドカっ。……ドンッ!うっ。 ))
波打ち際に転がる、味方のHARMORの残骸にぶつかって、ようやく止まるコクピット・シートだった。
「うーん……。」
半分、気を失いかけている李少尉。
その少尉へ、今度は地面から多数の振動が伝わって来た。
「うーん、痛ててっ。なんでシートが勝手に飛ばされるんだぁ。痛ててっ。でも、なんだこの地面からの振動?んっ?」
( ドスン、ドスン! )
( ドスン、ドスン! )
( ドスン、ドスン! )
デタラメな地響きがする砂浜。
意識がもうろうとする李少尉に、HARMORの残骸から振動に合わせて砂がこぼれ降って来た。
ヘッドギアのシールドに降りかかる砂。
その目の前では、2機の味方HARMORが海から上がって来たのだ。
------ 動きが止まる李隊長機の「壊撃-1型」。
唖然とする李パイロット。
「あ、あ、あ。」
李少尉の想像と全く違う世界の映像が正面モニターに映ったのだ。
撃破され炎を出している味方の揚陸艦の数々。
恐らく後方から艦砲射撃を受けたのだろう、艦橋後部が破壊され、ビーチングしたまま爆発する揚陸艇。
爆発に巻き込まれる各小隊のHARMOR。
( なんじゃーこりゃー! )
そんな李隊長機のすぐ脇に、燃えながら突っ込んできた味方の揚陸艇。
「うわ!うわーっ!」
思わず尻もちを着く李隊長機のHARMOR。
( ガシャーン! )
燃える揚陸艦がビーチングした瞬間、艦艇後部から大爆発を起こした。
(( ドバーン!バババッ! ))
「ひえー!わわわっ。」
ビーチングして停止しているのに、まだ揺れている揚陸艦。
艦砲攻撃を受けているのだろう、艇全体が何かに打ち込まれている様に大きく揺れている。
その内、燃え上がる揚陸艇の、HARMOR収まるキャビンに対艦ミサイルが命中した。
大爆発を再び起こした。
(( ドバーン!ドドドー! ))
味方のモービルの脚部の一本が、李少尉機の胸部にぶち当たった。
( シューン、ガンッ!ドカドカッ!)
再び倒れる李少尉の隊長機。
「(ガシーン!)うわっ、ひー!痛ーっ!」
エマージェンシーウインドーが右下に表れて、脚部が飛んで来て破損した胸部、脚部のアクティブアーマーの被弾表示が点滅している。
「うわわわ。」
咄嗟に、アクティブアーマーをパージする李少尉。
目の前の揚陸艇の炎が更に強くなり、燃え上がっている。
李は、燃える味方揚陸艇の誘爆を恐れて、先に破壊され残骸となった自分の乗って来た揚陸艇の裏に回って隠れた。
そして、なんとか自分たちが搭乗してきた揚陸艇の残骸にもたれる李隊長機。
「はぁ、はぁ。息つく暇がない。はぁ、はぁ。ん?」
そして、なにげに左正面の海側、沿岸方面を見て驚愕した。
「なんて事なんだ。どうしてだ!本隊が全滅……。うわわ。」
それは地獄の光景だった。
先程レーダーに映っていた味方の艦影。
もうすでに、いつの間にか現れたシーラスの急襲攻撃艦艇に破壊されていたのだった。
出発時、一緒に並んだ100隻もの友軍揚陸艇、攻撃型砲艦、大型の揚陸艦の全てが沈みかけていた。
自分の手柄を見せつけようとした、中央軍事委員会、司令を乗せた旗艦・イージス巡洋戦艦までが、黒煙や爆炎を至る所から上げているのだ。
後方から砲撃を受けていたのか旗艦のイージス巡洋戦艦は、被弾した艦船の中で一番大きな爆発と火球を上げたのだ。
(( ドカーン! ))
海岸一帯を爆発の光が覆った。そして、広がる衝撃波。
( バシーンッ! ドババ~ッ! )
イージス巡洋戦艦の爆発の衝撃波が、李のHARMORにぶち当たる。
(( ガンッ! ))
「がっ!うわ!な、な、なんとういう大爆発。うわわわ。」
更に、周りを見ると自分がスキャンして表示されていた艦艇はほぼ全て攻撃され大破、沈没していた。
一番手前で、沈み始めている大型揚陸艦。
大勢の海兵隊や、兵士たちが行き場を失って甲板に立っていたのだ。
その傾いた船舷や、船腹へ大勢の避難中の兵士を乗せた揚陸艦が目の前で、イージス巡洋戦艦に引き続き、大爆発をした。
(( ドカーン! バシーンッ!ドバババババ~ッ! ))
「ヒィー!なんて事だ!」
その大爆発し、炎上沈没しかけている大型揚陸艦の前に、敵シーラスの砲艦が2隻現れた。
それも旭日旗を掲げた日本国海軍、攻撃重巡戦艦の「愛宕」と、英国海軍、ロイヤルネイビーのミサイルフリゲート艦の「ブルドック」が李少尉のまだ、稼働が出来るHARMORに気が付き、即座にロックオンした。
(( ビビビーッ!ビビビーッ!本機はロックオンされています。 ))
「ヒィーッ!お助けー!」
(( ドンドンドンドン、ドンドンドンドン! ))
重巡「愛宕」の105ミリ速射砲が、立ち上がった李少尉のモービル「壊撃-1型」を襲った。
無常にも全弾、命中した。
( ぐわ、ぐわ、ぐわ、ぐわっ!うがぁ! )
着弾の強烈な衝撃が李少尉を襲う。
スチールヘッドの105ミリ徹甲弾が正確に李少尉のHARMORを切り裂いた。
おもちゃの拳銃で撃たれた吊り下げ人形のように、デタラメに弾かれ動く手足。
いよいよ胴体だけになり、運がよく浜辺に転がった。
回転するコクピット内。
(( ガシーン!ドカドカドカッ!))
「うわー!うわーっ!うわーっ!(ゴンッ!)うっ……。」
破壊された何かの残骸に、ゴンッとぶつかり止まる胴体部。
激しい回転で、目も虚ろなパイロットの李少尉。
しかし、それだけで収まらなかった。緊急脱出のプログラムが、警報音を上げ始めたのだ。
( ピピピ、ピピピ。ピピピ、ピピピ。 )
エマージェンシーコントロールによって、李少尉のHARMORの胸部を覆う、コクピット・シールドが勝手に吹き飛んだ。
( バシーン、……ドカドカッ!)
突然、正面モニターが外に吹き飛んで、外の浜辺の景色に変わる李少尉のコクピットだった。
「え、え、突然。何、何っ。」
しかし、胴体の向きが悪かった。
砂浜へ、水平に射出されるコクピット・シート。
(( バシーンッ! ))
子供が水面に投げた石のように、砂浜を飛び跳ねて飛んでいく李少尉を乗せたコクピットシート。
(( うわーギャー……ッ!うわー!ドカっ、ドカっ、ドカっ。……ドンッ!うっ。 ))
波打ち際に転がる、味方のHARMORの残骸にぶつかって、ようやく止まるコクピット・シートだった。
「うーん……。」
半分、気を失いかけている李少尉。
その少尉へ、今度は地面から多数の振動が伝わって来た。
「うーん、痛ててっ。なんでシートが勝手に飛ばされるんだぁ。痛ててっ。でも、なんだこの地面からの振動?んっ?」
( ドスン、ドスン! )
( ドスン、ドスン! )
( ドスン、ドスン! )
デタラメな地響きがする砂浜。
意識がもうろうとする李少尉に、HARMORの残骸から振動に合わせて砂がこぼれ降って来た。
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その目の前では、2機の味方HARMORが海から上がって来たのだ。
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