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第12章 攻撃型海中移動基地「海神(ワタツミ)級」の2番艦「須佐之男命(スサノオ)」
第7話 叫ぶソフノフスカ司令!ボーチャン司令室。
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衛星軌道上のシーラス2ボーチャン、球形司令室。
ソフノフスカ長官と清水少尉が球形の中心で浮かんで3Dモニターを見つめている。いよいよ苫小牧市に近づく20隻の敵潜水艦隊をトレースしていた。
敵潜水艦隊は苫小牧沖約5キロ、2.7海里付近まで近寄り、平均巡航速度も大幅に減速し12ノットから5ノットの低速となってきたのだ。
上陸準備が始まったのだろう、電力を使い始めると発するナノ波電波(電気の取り道が発する微細な電波)が敵潜水母艦を追尾する2隻のシラス加盟国潜に受信され始めた。
この受信システムはもちろん特AS部品なのだ。
その2隻の潜水艦は自衛隊第4潜水隊高高度ディーゼル迎撃潜「やえしろ」とアメリカ海軍第1潜水戦隊ハワイ・パールハーバー基地所属・最新攻撃型潜水艦「SSN-882 グリーンビル (USS Greeneville)」だった。
この2隻によって確認されたのだ。
ボーチャンの日本国軍側コンソール。
必死な形相でオペレーションする日本国軍事務武官の木村紗枝3等宙佐。
そして横に座る男性の情報技術コマンダーの鈴木大樹2等宙佐。
「エリアC28からC31固定。」
「エリアC28からC31、反射波受信。……異常なし。ここじゃない。次っ!」
荒げる木村と鈴木の声。
ソフノフスカ長官が、球面床に座りながらオペレーションする各国の技術武官たちを見渡すと、各国のオペレーターやコマンダーたちの焦る声など、球形司令室全体が、緊張に包まれていた。
特に戦場になるかも知れない日本。
そんな当事者の木村と鈴木に気が付き、つかまり棒で反動をつけて、ソフノフスカ長官はニコやかに木村たちの背後から近づいた。
木村の横に座る男性コマンダーの鈴木大樹2等宙佐も、必死の形相だった。
2人は現在、敵潜水艦隊を追跡中の戦闘攻撃衛星モリガン1からデータを頂いて、御舩たち、千歳シーラスワンから報告があった敵潜のキモサブをあの手この手で探していたのだった。
特にキモサブは、2門の巡航ミサイル搭載可能との事で、探索に必死だったのだ。
2人の肩に捕まって、ニョキっと顔を出すソフノフスカ。
2人の日本国軍人はソフノフスカに気が付いたけれど、オペレーションを止めなかった。
顔から汗が噴き出している。そんな2人の肩を優しく、ポンポンと叩いた。
手を休める2人の日本国軍人。そして、優しい言葉を掛けた。
「大樹も紗枝。スムーズは、ゆっくり。うふふ。ゆっくりは、早い。よ。力んで仕事をしてはかえって良くない。いい事?急ぐ時こそ、正確な仕事をじっくりしましょ。いい?」
アッと目をつむる鈴木大樹。そして、木村紗枝だった。
コンソールからパッと手を離し、深呼吸をゆっくりする2人。
2人の顔を見て微笑むソフノフスカ。
他の国の事務武官も、その言葉を聞いてオペレーターとコマンダーが手を広げて自分たちの必死の行動を一旦止めて我に返った。
プロ中のプロの軍人の自分たちが、気持ちに余裕なく、我を忘れて仕事をしていた事に気が付く事務武官たち。
みんな恥ずかしくもなり、逆にニコニコし始めた。
胸に手を当てて、今の自分を笑う者。
額に手を付けて笑う者。
少し笑い声も聞こえて、リラックスムードになる球形指令室だった。
ソフノフスカの後ろに浮かんでニコニコ笑顔になる清水少尉。つかまり棒を掴んで、また中心の3Dモニターの所に浮遊していく。そしてソフノフスカ。
「この司令部で最高峰の技術を持つ2人でも我を忘れる事があるのね。でもすぐ気が付くなんて良い傾向よ。フフッ。」
そして、ニコニコと笑顔になる鈴木大樹2等宙佐。
ソフノフスカ長官の言葉を復唱した。
「スムーズは、ゆっくり。ゆっくりは早いか……。ちょっと待ってよ。スムーズは……。」
木村の腕を掴んで、ギュッと目をつむる鈴木。
「2等宙佐、どうしましたか?」
木村は自分の掴まれた腕をみて、鈴木の上をポンポンと優しく叩いた。
鈴木は人差し指を立てながら、スムーズはゆっくり、ゆっくりは早いを繰り返していっている。
木村と鈴木の両方を繰り返して見るソフノフスカ長官。
そのソフノフスカと木村の目を、まじかで見る鈴木大樹。
「長官、紗枝。キモサブは衛星からの探査波を吸収するんですよね。スムーズはゆっくりだから、探査派のレーダー波はキモサブを反射せず、他の探査エコーがゆっくり反射して帰って来るんですよね。だったら……。」
ゆっくりの言葉に反応した鈴木2等宙尉だった。
目を大きくするソフノフスカ。
そして、後ろに浮かぶ清水へ向かって大声で叫んだ。
ソフノフスカ長官と清水少尉が球形の中心で浮かんで3Dモニターを見つめている。いよいよ苫小牧市に近づく20隻の敵潜水艦隊をトレースしていた。
敵潜水艦隊は苫小牧沖約5キロ、2.7海里付近まで近寄り、平均巡航速度も大幅に減速し12ノットから5ノットの低速となってきたのだ。
上陸準備が始まったのだろう、電力を使い始めると発するナノ波電波(電気の取り道が発する微細な電波)が敵潜水母艦を追尾する2隻のシラス加盟国潜に受信され始めた。
この受信システムはもちろん特AS部品なのだ。
その2隻の潜水艦は自衛隊第4潜水隊高高度ディーゼル迎撃潜「やえしろ」とアメリカ海軍第1潜水戦隊ハワイ・パールハーバー基地所属・最新攻撃型潜水艦「SSN-882 グリーンビル (USS Greeneville)」だった。
この2隻によって確認されたのだ。
ボーチャンの日本国軍側コンソール。
必死な形相でオペレーションする日本国軍事務武官の木村紗枝3等宙佐。
そして横に座る男性の情報技術コマンダーの鈴木大樹2等宙佐。
「エリアC28からC31固定。」
「エリアC28からC31、反射波受信。……異常なし。ここじゃない。次っ!」
荒げる木村と鈴木の声。
ソフノフスカ長官が、球面床に座りながらオペレーションする各国の技術武官たちを見渡すと、各国のオペレーターやコマンダーたちの焦る声など、球形司令室全体が、緊張に包まれていた。
特に戦場になるかも知れない日本。
そんな当事者の木村と鈴木に気が付き、つかまり棒で反動をつけて、ソフノフスカ長官はニコやかに木村たちの背後から近づいた。
木村の横に座る男性コマンダーの鈴木大樹2等宙佐も、必死の形相だった。
2人は現在、敵潜水艦隊を追跡中の戦闘攻撃衛星モリガン1からデータを頂いて、御舩たち、千歳シーラスワンから報告があった敵潜のキモサブをあの手この手で探していたのだった。
特にキモサブは、2門の巡航ミサイル搭載可能との事で、探索に必死だったのだ。
2人の肩に捕まって、ニョキっと顔を出すソフノフスカ。
2人の日本国軍人はソフノフスカに気が付いたけれど、オペレーションを止めなかった。
顔から汗が噴き出している。そんな2人の肩を優しく、ポンポンと叩いた。
手を休める2人の日本国軍人。そして、優しい言葉を掛けた。
「大樹も紗枝。スムーズは、ゆっくり。うふふ。ゆっくりは、早い。よ。力んで仕事をしてはかえって良くない。いい事?急ぐ時こそ、正確な仕事をじっくりしましょ。いい?」
アッと目をつむる鈴木大樹。そして、木村紗枝だった。
コンソールからパッと手を離し、深呼吸をゆっくりする2人。
2人の顔を見て微笑むソフノフスカ。
他の国の事務武官も、その言葉を聞いてオペレーターとコマンダーが手を広げて自分たちの必死の行動を一旦止めて我に返った。
プロ中のプロの軍人の自分たちが、気持ちに余裕なく、我を忘れて仕事をしていた事に気が付く事務武官たち。
みんな恥ずかしくもなり、逆にニコニコし始めた。
胸に手を当てて、今の自分を笑う者。
額に手を付けて笑う者。
少し笑い声も聞こえて、リラックスムードになる球形指令室だった。
ソフノフスカの後ろに浮かんでニコニコ笑顔になる清水少尉。つかまり棒を掴んで、また中心の3Dモニターの所に浮遊していく。そしてソフノフスカ。
「この司令部で最高峰の技術を持つ2人でも我を忘れる事があるのね。でもすぐ気が付くなんて良い傾向よ。フフッ。」
そして、ニコニコと笑顔になる鈴木大樹2等宙佐。
ソフノフスカ長官の言葉を復唱した。
「スムーズは、ゆっくり。ゆっくりは早いか……。ちょっと待ってよ。スムーズは……。」
木村の腕を掴んで、ギュッと目をつむる鈴木。
「2等宙佐、どうしましたか?」
木村は自分の掴まれた腕をみて、鈴木の上をポンポンと優しく叩いた。
鈴木は人差し指を立てながら、スムーズはゆっくり、ゆっくりは早いを繰り返していっている。
木村と鈴木の両方を繰り返して見るソフノフスカ長官。
そのソフノフスカと木村の目を、まじかで見る鈴木大樹。
「長官、紗枝。キモサブは衛星からの探査波を吸収するんですよね。スムーズはゆっくりだから、探査派のレーダー波はキモサブを反射せず、他の探査エコーがゆっくり反射して帰って来るんですよね。だったら……。」
ゆっくりの言葉に反応した鈴木2等宙尉だった。
目を大きくするソフノフスカ。
そして、後ろに浮かぶ清水へ向かって大声で叫んだ。
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