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なかなか進まない8月
8月3日(日)23:46
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昼間に、みんなでレンタル着物店に行って、浴衣を着付けてもらって、りっちゃんは思ったより派手な格好じゃなくて驚いた。メイクは相変わらず濃いけど。
そして、5月に特集を組んだ、文房具女子展の雑誌が売られていたので、その雑誌を買って、朱莉ちゃんにプレゼントをしたよ。
そしたら、すごい朱莉ちゃんは、喜んでいた。
「こんな形で、文房具女子展の特集を組まれるなんて、嬉しいなあ。ありがとう、千枝ちゃん」
「どういたしまして。あ、荷物にならないか心配だなあ。花火大会って人が多いし」
「大丈夫だよ。しっかり離さず持っておくね」と嬉しそうに朱莉ちゃんはさっそく、雑誌の特集を読んでいた。
夕ご飯は、屋台のご飯を食べるので、軽食で済ませて、とうとう影山さんとの集合時間になったけれど、彼は、LIMEで、「今から30分遅れる、ごめんね!」と送ってきたので、私も返信した。
「実は、この前、夏フェスで会った友達がいたよね? その子達も花火大会に来ていて、合流しちゃったから、その子達とも交えてもいい?」
「えー。本当は二人きりになりたかったけど、まあ、いいや。そのお友達とも一緒に花火大会を楽しもう」と返事がきた。
影山さん、ごめんね。嘘吐いちゃった。
私は、りっちゃん達に、影山さんが30分遅れると知らせて、私達は、先に花火大会のお祭りと屋台を楽しんだ。
「うわあ。懐かしい。こんな屋台がまだあるんだあ」といったり、おいちが、「拙者、射撃するでござるよ。拙者の華麗なる射撃の腕を見せるでござるよ」といって的屋で射撃していたんだけど、案の定、全滅だった。
そして、30分遅れて、男性用の浴衣姿を着た、影山さんが現れた。
「おくれてごめんね、篠田ちゃん」
「ううん。友達と先に遊んでいたから大丈夫だよ。あ、影山さん、紹介するね。この前は普通の男の人っぽい格好をしていたけれど、本当はドラァグクイーンの倉木理人でりっちゃん。この前、グラムインスターで歴女の友達がいるっていっていたけど、その子が、青木いちごちゃんで、通称、おいち。こっちが文房具とかインテリアとかが大好きな梨木朱莉ちゃんで、こっちの小柄な女の子が、結城ゆかりちゃんなの。よろしくね」といって、影山さんは、私の友達に一人一人、挨拶をしていた。
そして6人で、屋台を見渡すように歩いて、りんご飴やいちご飴やかき氷を買って食べていたら、クールビズのスーツを着た、藤堂さんと近衛さんと、夏のオフィスカジュアルを着ていた百地さんとお姉ちゃんが、前からやってきたから、私は手を振りながら、大きな声で、「お姉ちゃん」と呼んだ。そしたら、お姉ちゃん達は、私達に気づいて、駆け寄ってきた。
近衛さんが、「まさか、こんなところで会うだなんて、しかも影山くんもきていたんだ……」と近衛さんは、少し訝しむように影山さんを見ていた。
藤堂さんも同様に、表情が固くなっていたけれど、影山さんのことを無視するかのように、百地さんは、私の友達を見て、挨拶をした。
「初めまして。百地瑠璃と申します」というと、おいちが興奮したように、「拙者、青木いちごと申します!百地殿、早速でなんですが、百地殿と藤堂殿のご先祖様のことを聞きたいでございまする!」と初対面でいきなり癖が強くて、朱莉ちゃんとりっちゃんが止めに入ったりしていると、影山さんがちょっと声を荒げて、
「ごめん、篠田ちゃん。僕、用事ができちゃったから、帰るね」
「でも、まだ花火が始まってないよ」といっても、影山さんは、そそくさと気まずそうに、「篠田ちゃん、本当にごめん。あとで挽回するから」といって、急いで去ってしまった。
この直後、花火がもうすぐ上がるとアナウンスが流れた。
「千枝、それにしてもこんなところで会えて良かった。しかも、姉妹で花火大会なんて久しぶりじゃない?」
「うん。そうだよね。あ、近衛さんともこの3人で話すのも4月の書籍発表会以来じゃないかな?」
「んー、そうだねー。隼人も話に入ろうよ」と近衛さんは、いうと、藤堂さんも、「あ、ああ……」と返事しただけだった。
そして、次々と花火が打ち上げられた。
私達は、それぞれ花火に感動しながら、花火をみていた。
花火の音にかき消されて花火の光で一瞬だけ藤堂さんが私の顔を愛おしそうに見ているのを見たような気がする。
でも、まあ、気のせいか。
それにしても、今日は楽しかったなぁ。
花火大会が終わって、レンタル着物店に戻って服を着替えて、料金を支払って、解散して、お姉ちゃんは、今夜、私の家に泊まることになった。
あー、楽しかった。
そして、5月に特集を組んだ、文房具女子展の雑誌が売られていたので、その雑誌を買って、朱莉ちゃんにプレゼントをしたよ。
そしたら、すごい朱莉ちゃんは、喜んでいた。
「こんな形で、文房具女子展の特集を組まれるなんて、嬉しいなあ。ありがとう、千枝ちゃん」
「どういたしまして。あ、荷物にならないか心配だなあ。花火大会って人が多いし」
「大丈夫だよ。しっかり離さず持っておくね」と嬉しそうに朱莉ちゃんはさっそく、雑誌の特集を読んでいた。
夕ご飯は、屋台のご飯を食べるので、軽食で済ませて、とうとう影山さんとの集合時間になったけれど、彼は、LIMEで、「今から30分遅れる、ごめんね!」と送ってきたので、私も返信した。
「実は、この前、夏フェスで会った友達がいたよね? その子達も花火大会に来ていて、合流しちゃったから、その子達とも交えてもいい?」
「えー。本当は二人きりになりたかったけど、まあ、いいや。そのお友達とも一緒に花火大会を楽しもう」と返事がきた。
影山さん、ごめんね。嘘吐いちゃった。
私は、りっちゃん達に、影山さんが30分遅れると知らせて、私達は、先に花火大会のお祭りと屋台を楽しんだ。
「うわあ。懐かしい。こんな屋台がまだあるんだあ」といったり、おいちが、「拙者、射撃するでござるよ。拙者の華麗なる射撃の腕を見せるでござるよ」といって的屋で射撃していたんだけど、案の定、全滅だった。
そして、30分遅れて、男性用の浴衣姿を着た、影山さんが現れた。
「おくれてごめんね、篠田ちゃん」
「ううん。友達と先に遊んでいたから大丈夫だよ。あ、影山さん、紹介するね。この前は普通の男の人っぽい格好をしていたけれど、本当はドラァグクイーンの倉木理人でりっちゃん。この前、グラムインスターで歴女の友達がいるっていっていたけど、その子が、青木いちごちゃんで、通称、おいち。こっちが文房具とかインテリアとかが大好きな梨木朱莉ちゃんで、こっちの小柄な女の子が、結城ゆかりちゃんなの。よろしくね」といって、影山さんは、私の友達に一人一人、挨拶をしていた。
そして6人で、屋台を見渡すように歩いて、りんご飴やいちご飴やかき氷を買って食べていたら、クールビズのスーツを着た、藤堂さんと近衛さんと、夏のオフィスカジュアルを着ていた百地さんとお姉ちゃんが、前からやってきたから、私は手を振りながら、大きな声で、「お姉ちゃん」と呼んだ。そしたら、お姉ちゃん達は、私達に気づいて、駆け寄ってきた。
近衛さんが、「まさか、こんなところで会うだなんて、しかも影山くんもきていたんだ……」と近衛さんは、少し訝しむように影山さんを見ていた。
藤堂さんも同様に、表情が固くなっていたけれど、影山さんのことを無視するかのように、百地さんは、私の友達を見て、挨拶をした。
「初めまして。百地瑠璃と申します」というと、おいちが興奮したように、「拙者、青木いちごと申します!百地殿、早速でなんですが、百地殿と藤堂殿のご先祖様のことを聞きたいでございまする!」と初対面でいきなり癖が強くて、朱莉ちゃんとりっちゃんが止めに入ったりしていると、影山さんがちょっと声を荒げて、
「ごめん、篠田ちゃん。僕、用事ができちゃったから、帰るね」
「でも、まだ花火が始まってないよ」といっても、影山さんは、そそくさと気まずそうに、「篠田ちゃん、本当にごめん。あとで挽回するから」といって、急いで去ってしまった。
この直後、花火がもうすぐ上がるとアナウンスが流れた。
「千枝、それにしてもこんなところで会えて良かった。しかも、姉妹で花火大会なんて久しぶりじゃない?」
「うん。そうだよね。あ、近衛さんともこの3人で話すのも4月の書籍発表会以来じゃないかな?」
「んー、そうだねー。隼人も話に入ろうよ」と近衛さんは、いうと、藤堂さんも、「あ、ああ……」と返事しただけだった。
そして、次々と花火が打ち上げられた。
私達は、それぞれ花火に感動しながら、花火をみていた。
花火の音にかき消されて花火の光で一瞬だけ藤堂さんが私の顔を愛おしそうに見ているのを見たような気がする。
でも、まあ、気のせいか。
それにしても、今日は楽しかったなぁ。
花火大会が終わって、レンタル着物店に戻って服を着替えて、料金を支払って、解散して、お姉ちゃんは、今夜、私の家に泊まることになった。
あー、楽しかった。
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