千枝のスマホダイアリー

みすずメイリン

文字の大きさ
117 / 131
それどころじゃない2月

2月9日(月)13:24

しおりを挟む
 うわあ。とうとう、この日が来た。
というか、今回の重い処分に驚いた。
 結論からいうと、本日付で鬼頭巡と影山さんは、懲戒免職をされることになりました。
 理由は、あとで説明するんだけども。
あとは、あの書籍化した小説の映画化についてのインシデントも一時よりはマシになったけれど、まだまだ炎上中で鎮火する様子もないっす。

 朝のミーティングが終わり、すぐさま、私と百地さんと藤堂さんと近衛さんと、編集部と広報担当部と営業部のそれぞれの部長と人事部の人と総務部の人もいて、影山さんと鬼頭巡がいた。
 く、空気が重い。
 社長室に入るなんて、入社して以来でかなり緊張した。
私、口臭くない? 脇汗かいていない? ストレス臭とか出してなかったかな?

 社長室に入ると、しかめっ面した社長と、冷静な顔をした社長秘書がいた。
 社長室に入るなり、営業部の部長がとっさに社長に土下座をした。
「この度は、我が部署の人間が、我が社の泥を塗ることをしてしまい、申し訳ございませんでしたっ!!!!」と叫ぶような声でいっていた。
 社長は、「まあ、いい。立ち上がって落ち着きたまえ」といい、少し嫌味ったらしく、「その社員を採用したのも人事部と総務部だからな」といった。
 影山さんと鬼頭巡は、ことの重大さをわかってきたのか、どんどん、彼女達の顔は青白くなってきた。
 社長が、影山さんに視線を向けると、社長は語り始めた。
「影山くん、実はね。社長の私にも、君の素行の悪さによる苦情が何件か届いていて、特に女性芸能人に対するナンパの報告が届いていてね。誰も止めなかったみたいだが、一体どうなっているんだ? 一回だけ止めに入ったことがあったという報告があったが、それを止めたのは、関係のない編集部の篠田くんと百地くんだったそうじゃないか? 一体、営業部の社員達は、どうなっているんだ?」と、社長は再び、営業部の部長を睨みながらいった。
 は、迫力があるなあ、社長。
 続けて社長は、鬼頭巡に目を向けた。
「そして、鬼頭くん。影山くん同様に、男性芸能人にちょっかいを出したり、SNSでロケ地を投稿したりしていたり、パパ活もしていたらしいじゃないか」
 社長が鬼頭巡のパパ活について、言及したのがおかしくて、私は吹き出しそうになったけれどなんとか耐えた。
「しかも、藤堂くんと近衛くんによると、反省の色もなかったみたいじゃないか。パパ活のことは、総務部が調べているが、その前に、報告しなければならないことがある」
と社長はいい、私達を真剣な眼差しで、社長は再び、口を開いた。

 「影山和多留くん、鬼頭巡くん、今までの君たちの素行を考慮した上で、伝える。君たちは、本日付で懲戒免職を言い渡す。急な申し出ですまないが、引き継ぎなどがあれば、急ぐようにしてくれ。もっとも、引き継げるような仕事を、していなそうだが」といった。
 
 そして、社長は私を見て、「篠田くん、今回のインシデントについて、迅速な対応をしてくれて、助かったよ。結果的に炎上してしまったが、早期発見ができて良かったよ」と優しい表情で、伝えてくれた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜

葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」 そう言ってグッと肩を抱いてくる 「人肌が心地良くてよく眠れた」 いやいや、私は抱き枕ですか!? 近い、とにかく近いんですって! グイグイ迫ってくる副社長と 仕事一筋の秘書の 恋の攻防戦、スタート! ✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼ 里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書 神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長 社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい ドレスにワインをかけられる。 それに気づいた副社長の翔は 芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。 海外から帰国したばかりの翔は 何をするにもとにかく近い! 仕事一筋の芹奈は そんな翔に戸惑うばかりで……

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...