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弍 解呪方法、新月待ち、同居←イマココ
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先ほどは、ついラスの行動に振り回されてしまったが、それも思いがけず彼のむっつりスケベな妄想を覗き見てしまったから、その動揺のせいだ。
人生で初めて異性を『美しい』と感じたけれど…あれは…きっと、ただの気の迷いだ…。
「…………」
今夜はもう、新しい魔法薬のレシピの事なんて考えられそうにない。
ルーナはムスッとした顔をして、ソファーに寝転がると毛布を被った。
(おやすみなさい!)
これ以上、無駄なことは考えたくないと、ルーナは無理やり目を閉じたのだった。
◆
深夜、静かな寝息を立てるルーナの元に、一人の男が近付いて行った。もちろん、ラスだ。
ラスは出来るだけ音が立たないよう静かに歩き、ルーナの元へ行く。
ソファーの上を覗くと、すっかり深い睡眠に沈む彼女の寝顔が、窓から差し込む月明かりに照らされていた。
ラスは思わず、ふっと口元を綻ばせる。
「呑気で無防備な寝顔だな…」
そんな自分に気付いて、ハッとした表情を浮かべたラスは、すぐにいつもの無表情を作り上げる。
まるで、表面上だけでも自分の本音を隠すような、取り繕うような…。
ラスは別に、ルーナの寝顔を盗み見るためにここにやって来たわけではない。丁寧な手付きで彼女の身体に触れると、横抱きにして軽々と持ち上げた。
「んん…」
揺り動かされて、ルーナが寝息と共に声をもらす。
ラスは彼女を起こさないよう慎重に寝室へと運ぶと、ゆっくりと腰を折りそっとベッドの上に横たわらせた。
女の子を差し置いて、自分がベッドを使うなんてありえないと考えるラスは、当然自分がソファーで寝るべきだと思っていた。
それにラスは、これまで仕事で何度も野宿をし、悪環境の中で休息を取らねばならない経験もいくつもしてきたから、ソファーで寝るなんて何ともない。
横たわるルーナに毛布をかけてやる。
すぐに部屋を後にするのかと思ったが、ラスはそのままその場に留まり無表情のままルーナの寝顔を見つめていた。
窓の外では満月が輝いている。ラスのブルーグレーの瞳も照らされて、彼の冷たい瞳の奥にある確かな熱が暴かれた。
彼が今、何を思って何を考えているのか…この世界で彼の心を読めるたった一人のルーナが眠っているので、誰にも分からないが…。
ただ、満月は見ていた。
ラスがゆっくりとルーナの額に口付ける、その瞬間を。
—弍 解呪方法、新月待ち、同居←イマココ・終—
人生で初めて異性を『美しい』と感じたけれど…あれは…きっと、ただの気の迷いだ…。
「…………」
今夜はもう、新しい魔法薬のレシピの事なんて考えられそうにない。
ルーナはムスッとした顔をして、ソファーに寝転がると毛布を被った。
(おやすみなさい!)
これ以上、無駄なことは考えたくないと、ルーナは無理やり目を閉じたのだった。
◆
深夜、静かな寝息を立てるルーナの元に、一人の男が近付いて行った。もちろん、ラスだ。
ラスは出来るだけ音が立たないよう静かに歩き、ルーナの元へ行く。
ソファーの上を覗くと、すっかり深い睡眠に沈む彼女の寝顔が、窓から差し込む月明かりに照らされていた。
ラスは思わず、ふっと口元を綻ばせる。
「呑気で無防備な寝顔だな…」
そんな自分に気付いて、ハッとした表情を浮かべたラスは、すぐにいつもの無表情を作り上げる。
まるで、表面上だけでも自分の本音を隠すような、取り繕うような…。
ラスは別に、ルーナの寝顔を盗み見るためにここにやって来たわけではない。丁寧な手付きで彼女の身体に触れると、横抱きにして軽々と持ち上げた。
「んん…」
揺り動かされて、ルーナが寝息と共に声をもらす。
ラスは彼女を起こさないよう慎重に寝室へと運ぶと、ゆっくりと腰を折りそっとベッドの上に横たわらせた。
女の子を差し置いて、自分がベッドを使うなんてありえないと考えるラスは、当然自分がソファーで寝るべきだと思っていた。
それにラスは、これまで仕事で何度も野宿をし、悪環境の中で休息を取らねばならない経験もいくつもしてきたから、ソファーで寝るなんて何ともない。
横たわるルーナに毛布をかけてやる。
すぐに部屋を後にするのかと思ったが、ラスはそのままその場に留まり無表情のままルーナの寝顔を見つめていた。
窓の外では満月が輝いている。ラスのブルーグレーの瞳も照らされて、彼の冷たい瞳の奥にある確かな熱が暴かれた。
彼が今、何を思って何を考えているのか…この世界で彼の心を読めるたった一人のルーナが眠っているので、誰にも分からないが…。
ただ、満月は見ていた。
ラスがゆっくりとルーナの額に口付ける、その瞬間を。
—弍 解呪方法、新月待ち、同居←イマココ・終—
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