1 / 29
婚約破棄からの追放(国外追放じゃないよ。)
しおりを挟む
「妹であり、聖女のリリアを虐めた貴様とは婚約破棄をする!」
「え?」
はい、皆さん問題です。
今、私はどういう状況でしょうか。
チクタクチクタクチクタクチクタク
チーン
正解は、王城で開かれた夜会でこの国の王太子に婚約破棄をされた所でした。
「えーと……?どういう事でしょうか?」
私は、勿論妹のリリアを虐めてなどいない。
と言うか、虐める理由が無い。
それと、聖女とはどういう事?
「無様だな。お前は私を好きすぎるあまり私が気にかけていた自分の妹を数々の虐めをしていただろう!」
え?
はい?
なんで?(笑)
王太子殿下の横で涙目で抱き締められているのは、私の妹のリリア。
え?
虐めたことになってるの?
逆に、私が虐められてる方だと思うんだけど……
何故か私が何度言ってもドリル並みのゴテゴテ縦ロールの髪型にする侍女、私のドレスやアクセサリーを勝手に取っていき趣味の悪いドレスやゴテゴテのアクセサリーばかりを押し付けられる私。
「私、リリアを虐めてなど居ませんが?」
「嘘をつくな!貴様がリリアのドレスやアクセサリーを取り、それを取り返そうとしたリリアを階段から落としたそうじゃないか!」
いや、やられたのは私ですけど?
「と言いますが、私は皇太子殿下の事は好いておりませんよ?何故、リリアが皇太子殿下に好かれているからって虐めなければ行けませんの?」
そう言うと、皇太子殿下はカッ!っと顔が赤くなった。
「えぇい!嘘をつくな!衛兵!この者を王城の外に放り出して来い!」
「なっ?!そんな事をしたら、公爵家が黙っていませんよ?」
普通に考えたら分かるでしょう。
皇太子殿下の婚約者である私が居た公爵家の面子は丸潰れになるもの。
私がそう言うと、ニヤッとした皇太子殿下。
「はん!聖女である妹を虐める娘など娘ではない。勘当するとの証明書がここにある!もはやお前の後ろ盾など無い!衛兵、さっさと捨てて来い!」
私は、ポカンとしてしまった。
え?
もしかしてだけど……捨てられた?
ちらっとリリアを見ると、パチッと目が合う。
ニヤッ
……あ~
察しましたわ。嵌められたのね……
私は、衛兵に後ろに手首を掴まれ、王城の外に投げ飛ばされた。
「痛ったっ」
「はっ!聖女様を虐める悪女がっ。何処へでも好きなところに行くんだなっ。」
そう言って衛兵は城に戻っていった。
…………
もう誰も見てないかな?
…………
「ふう…………自由だ~!!やった!」
私は、遂に自由を手に入れた。
私は5歳の頃、前世と言っていいものなのかどうなのかは微妙だけど、まぁ、日本人の記憶を思い出した。
それからは自由を求めて、11年。
当時流行っていた、乙女ゲームに転生してしまったらしいのだけれど、実際私はどのゲームなのか全く分からなかった。
と言うかそもそも、ここがゲームの世界だって言うことも、妹のリリアが転生者だって言うのが分かってからだった。
夜に目が覚めた私は、眠れないからと公爵家のお屋敷を散歩をしていたらリリアの部屋に電気が着いていたから、どうしたんだろう?と思って中を覗くとぶつくさ日本語で「勝ち組だわぁ……」「ヒロインに転生出来るなんて本当にラッキー」とかなんとか言っていた。
まぁ、ドン引きだよね(笑)
うん。
だいたい察したもん。
私も異世界転生物の電子小説いっぱい読んでたもん。
それから何かと私を悪者に仕立てようとしてたから、あ~……私が悪役令嬢なのねっと判断したよね。
あれから11年
本当に長かったわ~
私は、とりあえず今身につけているゴテゴテのアクセサリーを質屋に売ろうと城下町に歩き出したのであった。
「え?」
はい、皆さん問題です。
今、私はどういう状況でしょうか。
チクタクチクタクチクタクチクタク
チーン
正解は、王城で開かれた夜会でこの国の王太子に婚約破棄をされた所でした。
「えーと……?どういう事でしょうか?」
私は、勿論妹のリリアを虐めてなどいない。
と言うか、虐める理由が無い。
それと、聖女とはどういう事?
「無様だな。お前は私を好きすぎるあまり私が気にかけていた自分の妹を数々の虐めをしていただろう!」
え?
はい?
なんで?(笑)
王太子殿下の横で涙目で抱き締められているのは、私の妹のリリア。
え?
虐めたことになってるの?
逆に、私が虐められてる方だと思うんだけど……
何故か私が何度言ってもドリル並みのゴテゴテ縦ロールの髪型にする侍女、私のドレスやアクセサリーを勝手に取っていき趣味の悪いドレスやゴテゴテのアクセサリーばかりを押し付けられる私。
「私、リリアを虐めてなど居ませんが?」
「嘘をつくな!貴様がリリアのドレスやアクセサリーを取り、それを取り返そうとしたリリアを階段から落としたそうじゃないか!」
いや、やられたのは私ですけど?
「と言いますが、私は皇太子殿下の事は好いておりませんよ?何故、リリアが皇太子殿下に好かれているからって虐めなければ行けませんの?」
そう言うと、皇太子殿下はカッ!っと顔が赤くなった。
「えぇい!嘘をつくな!衛兵!この者を王城の外に放り出して来い!」
「なっ?!そんな事をしたら、公爵家が黙っていませんよ?」
普通に考えたら分かるでしょう。
皇太子殿下の婚約者である私が居た公爵家の面子は丸潰れになるもの。
私がそう言うと、ニヤッとした皇太子殿下。
「はん!聖女である妹を虐める娘など娘ではない。勘当するとの証明書がここにある!もはやお前の後ろ盾など無い!衛兵、さっさと捨てて来い!」
私は、ポカンとしてしまった。
え?
もしかしてだけど……捨てられた?
ちらっとリリアを見ると、パチッと目が合う。
ニヤッ
……あ~
察しましたわ。嵌められたのね……
私は、衛兵に後ろに手首を掴まれ、王城の外に投げ飛ばされた。
「痛ったっ」
「はっ!聖女様を虐める悪女がっ。何処へでも好きなところに行くんだなっ。」
そう言って衛兵は城に戻っていった。
…………
もう誰も見てないかな?
…………
「ふう…………自由だ~!!やった!」
私は、遂に自由を手に入れた。
私は5歳の頃、前世と言っていいものなのかどうなのかは微妙だけど、まぁ、日本人の記憶を思い出した。
それからは自由を求めて、11年。
当時流行っていた、乙女ゲームに転生してしまったらしいのだけれど、実際私はどのゲームなのか全く分からなかった。
と言うかそもそも、ここがゲームの世界だって言うことも、妹のリリアが転生者だって言うのが分かってからだった。
夜に目が覚めた私は、眠れないからと公爵家のお屋敷を散歩をしていたらリリアの部屋に電気が着いていたから、どうしたんだろう?と思って中を覗くとぶつくさ日本語で「勝ち組だわぁ……」「ヒロインに転生出来るなんて本当にラッキー」とかなんとか言っていた。
まぁ、ドン引きだよね(笑)
うん。
だいたい察したもん。
私も異世界転生物の電子小説いっぱい読んでたもん。
それから何かと私を悪者に仕立てようとしてたから、あ~……私が悪役令嬢なのねっと判断したよね。
あれから11年
本当に長かったわ~
私は、とりあえず今身につけているゴテゴテのアクセサリーを質屋に売ろうと城下町に歩き出したのであった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
334
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる