クラス転移で召喚された虐められている私。新しい仲間とざまぁしちゃうかも?

チレム

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依頼ならば、仕事でも守る物の為にやります。

4,街と孤児

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「街だー!!」

「美味しそうな匂いしますね……」

「こらこら。はしゃがないの……」

「と言うご主人様も結構はしゃがいでますよね……」

「「えー?」」

「あ、モナ!もうっ!」

言うことはないでしょう!

「いっぱい食べよー!お腹すいたぁ……」

「ですね。朝ごはん食べていませんし……」

「何食べよっか~とりあえず歩いて、目に付いた美味しそうな物から食べていく?」

「「さんせーい!」」

 私達は、今姿を変えて茶髪やクリーム色の髪などにして地味なワンピースを着ている。 

変装である。

 ちなみにモナは、小鳥として私の胸の中に入っており、胸元のボタンをひとつはずし、ひょっこり首を出している。

「モナ、きつくない?」

「大丈夫です。ご主人様の体温を感じて暖かいです。」

「そっかーきつかったら言ってね。」

「姉ね~私、あれ食べたいっ!」

ルルーが指さしたのは、焼き串だった。

いい匂いはするんだよな~

美味しいのかな?

「おじさん、焼き串ってなんのお肉使っているの?」

「あぁ?そんなのホワイトラビットに決まってんだろ。」

ホワイトラビット……?白いうさぎ?

「美味しい?」

「焼き串は、初代勇者様がもたらした料理だからな!不味いわけがねぇ!」

へ~

勇者様ね~……

「じゃあおじさん、とりあえず三本くださいな?美味しかったら、もっと買わせて?」

「おー!いいぞ!」

 そう言っておじさんは、焼き串を三本渡してくれる。

リリー達に1本ずつ渡して食べる。


パクリ


もぐもぐ……

「「「うまっ!」」」

「そーだろーそーだろー!」

「おじさん、あと10本程くださいな?」

「あいよー!」

勇者様……ナイスです!

「この国には勇者様が考えた料理っていっぱいあるんですか?」

「あ~何でも初代勇者様は、男の人らしくてな?肉を焼く料理は、出来たらしいが、それ以外は……」 

「あ~」

なるほどね~

 まぁ、男の人ができる料理ってそんなもんだよね~

同じ世界から来たかも分からんし……

「ありがとう、おじさん。この国来たばかりで分からなかったの。」 

「おぅ!また来てくれよな!」

 私達は、肉串を食べながら歩くけど他の屋台からはいい匂いがしない。

 って事で私達は、雑貨屋や本屋等でいくつか買い物をして、この前買った家に変装を解いて向かう。

買うだけ買って、要らなかったな……

 まぁ、有効活用はしないとね……どうしたものか……

 倉庫……は異空間があるから要らないし……見せかけの家……も最低3年は要らないし……

……私は、その時あることを思い出した。

この国に来る時の、上空から見たこの世界の闇……

スラム街だ……

こんなの自己満足って分かっているよ?

分かっているけど数人だけでも助けてあげたいな……

うん、何人かこの家に住ましてあげよう。

「この家、孤児達にあげよっか?」

「孤児……ですか……」 

「うーん……良いの?」

「ご主人様に従います。」

「いやね、ある程度使えるぐらい育てたら2人の従者にも出来るでしょ?」

「「あ~……」」(察し)

んー?どうしたのかな~?

「あれは、とてもキツかった……」

「私も……」

んー?聞こえないな~?

「とにかくどう?」

「私は、別にいいと思いますよ?」

「私もー!」

「じゃあ探してこようか……」

 私達は、外に出て暗殺服(パーカー)を着て城壁側の裏路地に歩く。(私とモナだけです)

 しばらく歩くとそこら辺にごろごろと子供や大人が転がっている。

 さて……どの子を助けるか……出来るだけ人間を殺すのに反感がない人……

 私は意識を周りに広げ、殺気を1番持っているような子を探していく。

……ヒット……

私は、急いでその子達の元へ向かう。

早くしないと死んじゃう……

 向かった先には、男達が数人の子供をボコボコにしていた。

私は、急いで男達を蹴り飛ばして行く。

ドッガァァ

 男達は吹っ飛び、私はそんな男達を気にせずに声を掛ける。

「大丈夫?」

「「「「……女神様……」」」」

「え?」

なんで女神様?え?

気付いたら子供達は意識を失っていた。

「モナ、直してあげて。」

「かしこまりました。」

モナに治してもらった子供達を私は、かついでいっきに家に戻る。

「ただいま……拾って来たよ」

「お~……なんで気失っているの?」

「死にそうなのを治したの。」

「姉様は、優しいですね……」

「そんな事ないよ?」

 現にさっきの男達のことあばら骨何本折ったけど、治してあげなかったもん。

 私は、四人をベットやソファーの上に寝かせこの後どうするか考える。

………………
…………
……

「んっ……」

「あ、起きた?」

「…………女神様……」

「だからまだ女神じゃないって~」

「…………じゃあ誰?」

「うーん……今言ってもいいんだけれど、またこの会話を3回もするの大変だし、皆が起きるまでまてる?」

「(こくっ)」

「よし、えらいえらい。」

「っ……///」(やっぱり女神様だ……)

 なんて考えられていた事は、ナナハは気付いていなかった。



それからまもなくとして、孤児の皆は起きた。

 リリーやルルーは、警戒しているのか人見知りなのか端っこで固まってる。

 モナは、私の肩に相変わらず乗っており、可愛い。

「さて、みんな起きた事だし、自己紹介をしようかな?」

その言葉で皆私の方向を向く。

「初めまして、私は、ナナハ。歳は今年で16歳になるよ。

 仕事は暗殺者をしていて、ナナとして活動中。貴方たちを拾った理由として、その1つは私達は今いる大きな仕事を受けたのだけれど、その為に妹達の従者が必要なの。

 だから、ある程度使えるぐらいの歳の子を探していたら、死にそうだったから助けたって感じ。」

分かった?って聞いたらこくこく頷く。

ってあれ?

普通暗殺者って聞いたら警戒するものじゃない?

「次は貴方たちの自己紹介をお願いしていいかな?」

 聞いたら、お互い顔を見合わせてコクっと頷いた。

「俺は、シン。俺たち4人のリーダーしてる。歳は今年で17歳。」

わーお、歳上やん。

まぁ、見るからにそうだからあまり驚かないけど……

「私は、ネルト。今年で歳は15。」

あら、2人と同じ歳。

「俺はトリス。16になった。」

トリスは私と同い歳なんだ……ガタイ良くない?

「わ、私は、ハルミ。もう少しで16です。」

なるほど……なるほど……

いいじゃん、いいじゃん!

「めが……ナナ様?……ナナ様?は、私達をこれからどうするんですか?」

「さっきも言ったように、貴方たちに私の妹……あの子達との任務が3年位かかるのよ……

 で、貴族の養子に入ったのだけれど使用人が貴族令嬢3人に1人は少な過ぎるのよ……

 だからって言うのもあるのだけれど、3年たったらこの家とそれ迄に任務に協力してくれたら仲間としてお給料も払うわ。

 で、3年経てばあとは自由にしていいわよ?

どう?いい話じゃない?私は、3年間の人員が欲しい……」

 その言葉に四人は顔を見合わせて、どうするか考え……るかと思いきや、即答だった。

「「「「よろしくお願いします!!」」」」

おぉう……早いな決めるの……

「はいはーい!私、お姉ちゃんの妹のルルカでーす!これからよろしくね!」

「私は、姉様の妹で、ルルカの姉のリリカです。よろしくお願いします。」

「2人はどちらも今年で15歳だから……後は……この鳥はモナ。私の従魔で普段はメイドになって私の助けをしてくれているよ。」

その言葉でモナは、人型になり……

「モナです。ご主人様達に使えるのですから、使える上での任務中の作法を教えてあげますね。任務中以外は、そんなに気にしませんので、楽になさってください。」

「「「「!!……よろしくお願いします!」」」」

「……では、ご主人様。3日程四人を貸してくださりませんか?」

「?なんで?」

「先程言った『作法』や、生き残るための術を教えてきます。」

「うーん……3日って大変でしょう。四人は来たばっかりだし……4人がいいならいいけど……」

「どうしますか?」

今度こそ、四人は顔を見合わせて考えていた。

 その後決意に満ちた目で、お願いします!っと頼んでいた。

は~……

 いい子たちを拾えたのは良かったけど、モナ大丈夫なのかな?
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