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アガネスト帝国王立魔法学園
34,神会議
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湖での一件の数日後
私達は神会議に参加していた。
「ど、どうも初めまして。今は如月 奈々葉です。」
「その夫となるカイルです。」
この世界の神達約30人程。
私達は前に出て挨拶をした。
「この子達が、アフロディナが言っていた子達かしら~?」
「何でも、アルバがやらかしたのがきっかけ出そうよ?」
「はぁ?珍しいな……」
「でも~……可愛い人達です~」
「ぬ……それは不味いことをしたと思っているが……」
「言い訳なんて見苦しいわね~堂々としやんさい!」
などなど……色々な声が聞こえてくる……
おじいちゃん……助けてあげれなくてごめんね……
そんな中、私達の前まで来た女性から何処までも見られてしまうような視線を感じた。
「ふーん……まぁ、良いんじゃないかしら?ちゃんと心は濁ってないし、素質もありそうだし……この2人をセットにしておくなら安定しそうね……」
「『見定め』が言うなら、決定じゃな!」
「「「「「「「「「(こく)」」」」」」」」」
「じゃあ、無事私達の仲間ってことね~♡!奈々葉ちゃーん!もう何時でもこちらに来てもいいのよ~!」
お姉ちゃんが物凄いスピードで近ずきぎゅっとされる。
「えっと……?」
「落ち着きんさい。困っているじゃろうに……」
そう言って、若そうに見える綺麗な女性が歳を重ねた人のような言い方をしていた。
「お前さん達、どうせ神になるちゃんとした方法とか教えとらんじゃろう?」
「「「「「「ッ!!」」」」」」
「図星のようじゃな……はぁ……」
やれやれと、首を振っている綺麗な方。
「わしは守護の神のうちの一人ヴィシュヌ。他のものからはシュヌ婆など呼ばれとるよ。」
「シュ、シュヌさん?で宜しいですか?」
「ん?婆つけてもいいんだよ?」
「いえ、あまり綺麗な方をそのように言うのはちょっと……」
「俺も流石に……シュヌさんで良いでしょうか?」
その言葉に嬉しそうな顔をしてシュヌさんは言った。
「おや~いい子たちじゃないかい!元は人間だっていうのにねぇ~あの子達とは大違いさ、あの子達っときたらもう~調子乗っちゃって困ったもんだね~……」
そう言ってチラッと後ろを見る
「「「「うっ」」」」
\どっ/
その場に居た、元人間?の神様達以外が笑った。
「って事は、先輩?に当たるんですかね?よろしくお願いします。」
「え?そうなのか?……よろしくお願いします。」
カイルが不思議に思いつつも私に合わせる。
「先輩……いい響きね……」
「ん……」
「普通にいい子たちじゃねぇか。」
そんな声が聞こえてくる。
「神にはな、神子から神になるには今までとはちと違うんじゃ。」
「?今まで通りだとレベルや、技術を上げていく事で進化して行きましたが……何が違うんですか?」
「神は、一種の生まれ変わりと一緒なんじゃよ」
「「生まれ変わり?」」
「それって、転生……って事ですか?」
「って事はリアと似たようなことになるのか?」
「リア?あ~……あの思い出してしまった子か……あれとはまた違う。神は種族だけではなく身体も変わっていく……ただ死ぬ訳でわないし、本人とは全く別の人物に変わる訳でも無い。」
「……と言うと?」
カイルが分からなくなって聞いた。
「例えるならば、人間が死んで全く別の人間に生まれ変わるのではなく、両腕が例えば切断されたとして魔法で新しい腕を作っても治った本人は治る前の本人とは違う訳じゃない。少し変化はあってもお主はお主。奈々葉は奈々葉って事じゃよ。」
「なるほど……」
「でも、そうなるにはどういう手順でなれるんですか?」
「それはな?わしら神達5人以上の神力があれば、今すぐにでも始められる。」
「「え?!」」
「ただし、100年ほど深い眠りにつくことになるぞ?」
「「100年!?」」
え?!長くない?!
100年って……え?
私目覚めたら100歳のおばあちゃん……?
「なわけあるかい、そもそも神になったら歳なんてとらん。」
あ、そうなんだ……
「それってカイルも?」
「そうじゃな。」
100年か~長いな……
「仲間の事を心配するなら、安心せい。神子になったら不老不死じゃからの。」
あ、そうなんだ。は~……それでも100年か~……
「まぁ、100年ではなく、順応するのが早ければもっと早く目覚めるがな……」
「そっか……順応……」
そんな事を考えているとお母さんが声をかけてくれた。
「そんなに難しく考えなくてもいいのよ~?もし、奈々葉ちゃんの仲間以外で目覚めてからも会いたいって言う人が居るなら、その人にも私が加護を与えて少し若返らせてから年をとるのをゆっくりにすれば、また会えるわよ?100年程度は。」
「本当ですか?!あの、今まで世話になったカルドって言う人をお願いしたいのですが……」
「いいわよ~」
「じゃあ、私はリアとくっつきそうな殿下を若返らさないでリアと同じ時を本人が望めばやってあげて欲しいです……あと、その父親も。私達が目覚めた後生きていてくれたら、後が楽ですから……」
「あら~……奈々葉ちゃんもすっかり神としての申し分ない性格になって……」
そんなに変わってるかな?
私達は神会議に参加していた。
「ど、どうも初めまして。今は如月 奈々葉です。」
「その夫となるカイルです。」
この世界の神達約30人程。
私達は前に出て挨拶をした。
「この子達が、アフロディナが言っていた子達かしら~?」
「何でも、アルバがやらかしたのがきっかけ出そうよ?」
「はぁ?珍しいな……」
「でも~……可愛い人達です~」
「ぬ……それは不味いことをしたと思っているが……」
「言い訳なんて見苦しいわね~堂々としやんさい!」
などなど……色々な声が聞こえてくる……
おじいちゃん……助けてあげれなくてごめんね……
そんな中、私達の前まで来た女性から何処までも見られてしまうような視線を感じた。
「ふーん……まぁ、良いんじゃないかしら?ちゃんと心は濁ってないし、素質もありそうだし……この2人をセットにしておくなら安定しそうね……」
「『見定め』が言うなら、決定じゃな!」
「「「「「「「「「(こく)」」」」」」」」」
「じゃあ、無事私達の仲間ってことね~♡!奈々葉ちゃーん!もう何時でもこちらに来てもいいのよ~!」
お姉ちゃんが物凄いスピードで近ずきぎゅっとされる。
「えっと……?」
「落ち着きんさい。困っているじゃろうに……」
そう言って、若そうに見える綺麗な女性が歳を重ねた人のような言い方をしていた。
「お前さん達、どうせ神になるちゃんとした方法とか教えとらんじゃろう?」
「「「「「「ッ!!」」」」」」
「図星のようじゃな……はぁ……」
やれやれと、首を振っている綺麗な方。
「わしは守護の神のうちの一人ヴィシュヌ。他のものからはシュヌ婆など呼ばれとるよ。」
「シュ、シュヌさん?で宜しいですか?」
「ん?婆つけてもいいんだよ?」
「いえ、あまり綺麗な方をそのように言うのはちょっと……」
「俺も流石に……シュヌさんで良いでしょうか?」
その言葉に嬉しそうな顔をしてシュヌさんは言った。
「おや~いい子たちじゃないかい!元は人間だっていうのにねぇ~あの子達とは大違いさ、あの子達っときたらもう~調子乗っちゃって困ったもんだね~……」
そう言ってチラッと後ろを見る
「「「「うっ」」」」
\どっ/
その場に居た、元人間?の神様達以外が笑った。
「って事は、先輩?に当たるんですかね?よろしくお願いします。」
「え?そうなのか?……よろしくお願いします。」
カイルが不思議に思いつつも私に合わせる。
「先輩……いい響きね……」
「ん……」
「普通にいい子たちじゃねぇか。」
そんな声が聞こえてくる。
「神にはな、神子から神になるには今までとはちと違うんじゃ。」
「?今まで通りだとレベルや、技術を上げていく事で進化して行きましたが……何が違うんですか?」
「神は、一種の生まれ変わりと一緒なんじゃよ」
「「生まれ変わり?」」
「それって、転生……って事ですか?」
「って事はリアと似たようなことになるのか?」
「リア?あ~……あの思い出してしまった子か……あれとはまた違う。神は種族だけではなく身体も変わっていく……ただ死ぬ訳でわないし、本人とは全く別の人物に変わる訳でも無い。」
「……と言うと?」
カイルが分からなくなって聞いた。
「例えるならば、人間が死んで全く別の人間に生まれ変わるのではなく、両腕が例えば切断されたとして魔法で新しい腕を作っても治った本人は治る前の本人とは違う訳じゃない。少し変化はあってもお主はお主。奈々葉は奈々葉って事じゃよ。」
「なるほど……」
「でも、そうなるにはどういう手順でなれるんですか?」
「それはな?わしら神達5人以上の神力があれば、今すぐにでも始められる。」
「「え?!」」
「ただし、100年ほど深い眠りにつくことになるぞ?」
「「100年!?」」
え?!長くない?!
100年って……え?
私目覚めたら100歳のおばあちゃん……?
「なわけあるかい、そもそも神になったら歳なんてとらん。」
あ、そうなんだ……
「それってカイルも?」
「そうじゃな。」
100年か~長いな……
「仲間の事を心配するなら、安心せい。神子になったら不老不死じゃからの。」
あ、そうなんだ。は~……それでも100年か~……
「まぁ、100年ではなく、順応するのが早ければもっと早く目覚めるがな……」
「そっか……順応……」
そんな事を考えているとお母さんが声をかけてくれた。
「そんなに難しく考えなくてもいいのよ~?もし、奈々葉ちゃんの仲間以外で目覚めてからも会いたいって言う人が居るなら、その人にも私が加護を与えて少し若返らせてから年をとるのをゆっくりにすれば、また会えるわよ?100年程度は。」
「本当ですか?!あの、今まで世話になったカルドって言う人をお願いしたいのですが……」
「いいわよ~」
「じゃあ、私はリアとくっつきそうな殿下を若返らさないでリアと同じ時を本人が望めばやってあげて欲しいです……あと、その父親も。私達が目覚めた後生きていてくれたら、後が楽ですから……」
「あら~……奈々葉ちゃんもすっかり神としての申し分ない性格になって……」
そんなに変わってるかな?
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