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90年後の世界
1,目覚めの時
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じわじわと何かが私に入ってくる。
暖かくて心地いい
それが私の周りに大量にある。
私は、これを全部吸い込んだらカイルや皆に早く会えるのではないか?っと思い、ゆっくり吸うのではなく、急いでじわじわからするするっと私の中に入れていく。
横に暖かい人の気配があるから頑張れる。
それから数十年後
やっと……やっともう全部吸い込みきる。
私は、最後に一気に吸い込むと、周りは黒い壁に包まれていたのに、何処からか白いヒビが入りどんどん大きくなっていく。
私は、その壁にそっと触れると触れたところからパリィンっと割れていく。
割れた所から来る光が眩しくて目をつぶり、開けると、そこには家族皆いた。
「「「「「「「おはよう」」」」」」」
あぁ、私は起きれたみたいだね。
「おはよう、皆。」
「あら~思ったより早かったわね。」
「それは、奈々葉……じゃないの。なんの神になったんじゃ?」
私は、最初なんの事か分からなかったけど、いきなり私に入ってきていた何かが記憶をくれた。
「……終始の神ナバルトーシャ……です。」
「終始!!アルバよりも強いじゃない~お姉ちゃん誇っちゃうわ~!」
なんだろう……
私が今何者なのか
私が今出来ること
そういうことが、最初から知っていたかのように、思い出せる。
「まあまあ、姿も変わって……自分の姿を確認したら~?」
お母さんがそう言って出した鏡を見ると今までの少し茶色の混ざった髪から闇よりも深いと言えるほどの真っ黒で綺麗な髪がお尻まであった。
茶色だった目は夜空のような紺色と黒が混ざった様な色。
そして、今まで無かった右側の頬に2つのほくろ。
今までは少し焼けていた肌も綺麗な白く艶やかな肌。
服は少し露出の高いけど上品な黒いドレスに赤いリボン。
首には黒いチョーカーがついている。
「……結構変わって居ません?雰囲気も自分でびっくりするぐらいですし……」
「ナバルトーシャに似合ってるわ~」
「そうですか?……そう言えば、カイルは?」
「まだ、隣で眠ってるわ。」
私は隣を見ると黒と赤の不思議な卵があった。
大きさは私が体操座りをしたぐらい。
「カイル……」
私が頑張って来れたのは、隣にカイルの気配を感じていたから。
私はそっとカイルの卵を抱いて、早く出てきて~っと言う思いで撫でるとピシッと音が。
「え?」
あれ?力入れすぎちゃった?
「そうじゃった……ナバルトーシャはワシの力も持っておるのじゃった……」
その言葉にハッとした。
そうだ、私は今終始の神。
力は何事にも、初めがあるが終わりもある。
どんなものにも、始まらせてあげるのと、終わりを告げることが出来るんだった……
「って事は……私はカイルを神として始まりを告げちゃったの?」
「そういうことじゃな。わしも出来たんだが流石に神のなりかけになって出て来てしまったら……っと思ったんじゃが……
ナバルトーシャは終わりの神でもある……きっと、一気に終わらせてしまったのではないか?」
おっと……
いきなり目覚めてからやっちゃった?
私は抱きしめていた卵から手を離し見守ると、卵から白い光が出て、光が収まるとカイルはその場に目をつぶりながら立っていた。
カイルはゆっくりと目を開け、私と目が合う。
「……おはよう。」
「……あぁ、おはよう。」
カイルはニッっと私の知っている笑顔で答えてくれた。
暖かくて心地いい
それが私の周りに大量にある。
私は、これを全部吸い込んだらカイルや皆に早く会えるのではないか?っと思い、ゆっくり吸うのではなく、急いでじわじわからするするっと私の中に入れていく。
横に暖かい人の気配があるから頑張れる。
それから数十年後
やっと……やっともう全部吸い込みきる。
私は、最後に一気に吸い込むと、周りは黒い壁に包まれていたのに、何処からか白いヒビが入りどんどん大きくなっていく。
私は、その壁にそっと触れると触れたところからパリィンっと割れていく。
割れた所から来る光が眩しくて目をつぶり、開けると、そこには家族皆いた。
「「「「「「「おはよう」」」」」」」
あぁ、私は起きれたみたいだね。
「おはよう、皆。」
「あら~思ったより早かったわね。」
「それは、奈々葉……じゃないの。なんの神になったんじゃ?」
私は、最初なんの事か分からなかったけど、いきなり私に入ってきていた何かが記憶をくれた。
「……終始の神ナバルトーシャ……です。」
「終始!!アルバよりも強いじゃない~お姉ちゃん誇っちゃうわ~!」
なんだろう……
私が今何者なのか
私が今出来ること
そういうことが、最初から知っていたかのように、思い出せる。
「まあまあ、姿も変わって……自分の姿を確認したら~?」
お母さんがそう言って出した鏡を見ると今までの少し茶色の混ざった髪から闇よりも深いと言えるほどの真っ黒で綺麗な髪がお尻まであった。
茶色だった目は夜空のような紺色と黒が混ざった様な色。
そして、今まで無かった右側の頬に2つのほくろ。
今までは少し焼けていた肌も綺麗な白く艶やかな肌。
服は少し露出の高いけど上品な黒いドレスに赤いリボン。
首には黒いチョーカーがついている。
「……結構変わって居ません?雰囲気も自分でびっくりするぐらいですし……」
「ナバルトーシャに似合ってるわ~」
「そうですか?……そう言えば、カイルは?」
「まだ、隣で眠ってるわ。」
私は隣を見ると黒と赤の不思議な卵があった。
大きさは私が体操座りをしたぐらい。
「カイル……」
私が頑張って来れたのは、隣にカイルの気配を感じていたから。
私はそっとカイルの卵を抱いて、早く出てきて~っと言う思いで撫でるとピシッと音が。
「え?」
あれ?力入れすぎちゃった?
「そうじゃった……ナバルトーシャはワシの力も持っておるのじゃった……」
その言葉にハッとした。
そうだ、私は今終始の神。
力は何事にも、初めがあるが終わりもある。
どんなものにも、始まらせてあげるのと、終わりを告げることが出来るんだった……
「って事は……私はカイルを神として始まりを告げちゃったの?」
「そういうことじゃな。わしも出来たんだが流石に神のなりかけになって出て来てしまったら……っと思ったんじゃが……
ナバルトーシャは終わりの神でもある……きっと、一気に終わらせてしまったのではないか?」
おっと……
いきなり目覚めてからやっちゃった?
私は抱きしめていた卵から手を離し見守ると、卵から白い光が出て、光が収まるとカイルはその場に目をつぶりながら立っていた。
カイルはゆっくりと目を開け、私と目が合う。
「……おはよう。」
「……あぁ、おはよう。」
カイルはニッっと私の知っている笑顔で答えてくれた。
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