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90年後の世界
誰かの視点と食い意地
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今日は、冒険者ギルドで何やら噂がたっていた。
「ねぇ、今日こそシン達を私達のパーティーに入れるわよ。」
私は80年前シンに一目惚れをし、何十年かけてSランク冒険者に上り詰めてシン達と一緒にパーティーを組む為誘い出しているがご主人様が~ってご主人様って誰よ!?
あ~……ほんとそのご主人様って言う奴ムカつく!
「おいおい、辞めておけ。彼奴らのそのご主人様って言う奴の異常さは、昨日俺とネネが知っている。」
「あ、ギルマス。」
何よ?異常さって?
「彼奴らのご主人と旦那さんが起きたんだよ。昨日昼過ぎにシン達居るか?ってネネに聞いてそん時居なかったからネネが対応してたんだけど、シン達が直ぐに帰ってきてその2人を見た瞬間に崩れ落ちてたぞw」
「はぁ?崩れ落ちてた?」
何言ってんの?
「あぁ。そりゃあもう盛大にw……で、凄い彼奴ら揃って涙を流し始めんの。あんな感情豊かな所見たこと無かったぞ。」
「はぁ?って言うかご主人様ってホントにいたの?」
「あぁ。本当に美しく隙のない2人だった……この世のものとは思えない程だったなw」
「はぁ??エルフの私よりも?」
「あぁ。比べるのが失礼なぐらいな。俺が出てきたらちゃんと挨拶もしてくれて、彼奴らを我が子のように扱ってたぞ?」
何それ?どういう事?
意味わかんない。
「旦那さんもイケメンでしたねー。奥さんの事をどれだけ愛しているかがひしひしと伝わってきました。」
本当に存在すんの?そんな奴ら。
「え?だってそのご主人って現帝王の専属護衛の双子の姉じゃなかった?」
「あぁ。お姉さんだったな。」
どういう事?
あぁ……頭が痛い……
絶対にシン達に次会ったら問いただしてやるんだからっ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日
私達は、10人揃って冒険者ギルドに手土産にカステラを作って持って行った。
先頭に私とカイル。
次にリアとリリー、ルルー。
後ろに使用人メンバーズw
だった。
結構な大人数だな~
冒険者ギルドのドアを開けるとあの受付嬢さんの前にギルドマスターさんと女の人が話していた。
「あれ?お話中見たいだね。」
「だな。時間ずらすか?」
私とカイルがそう話すと
「いえ、ご主人様を待たすものなど私達が片付けましょうか?」
「いや、待て待て待て待て。え?どうしてそうなるのかな?あれ?」
「ご主人様、シン達は久しぶりのご主人様のお役に立ちたいんですよ。」
モナが教えてくれる。
あれ?そうなの?
「ご主人様に~早くいい所をお見せしたいです~!」
「ん……それでまた頭撫でて欲しい……」
「ネルトー!それは秘密です!」
「!!そうだった……」
可愛いな~……うちの子達は何年経っても可愛いわ……
私達がそんな話しをしていると気がついたのか、ギルドマスターさんが来た。
女の人は、ブスくれて睨んでくる。
?
何かしたかな?
「これは、どうも。今日はどのようなご要件で?」
「おはようございます、ギルドマスターさん。昨日言った挨拶と言うものです。あ、これ良かったらどうぞ。職員さんとお食べ下さい。」
そう言って紙袋に入ったカステラを渡す。
「ん!?……それ私達食べてない……」
ネルトが今気付いたのか言ってきた。
「別にまた作ってあげられるから……ほらここでそんな事を言わないの。食い意地貼ってるみたいでしょ?」
「ん……食い意地貼っててもいい。ご主人様の料理を食べられるのならっ!」
……嬉しいけどここで言うことじゃないかな?
「昨日もそんな事言ってたよな……じゃあ楽しみに食べさせてもらう。」
「はい。あんまり美味しくなかったら捨てていただいても構いませんので……」
「「「「「「「「「は?!」」」」」」」」」
え?何?
「ギルマス。必ず、必ず食べないのなら私に届けてください。」
「いや、私に!」
「おれだ!」
……戦争が始まった……
お姉ちゃん、食い意地の張った皆を見て悲しいよ……
「ねぇ、今日こそシン達を私達のパーティーに入れるわよ。」
私は80年前シンに一目惚れをし、何十年かけてSランク冒険者に上り詰めてシン達と一緒にパーティーを組む為誘い出しているがご主人様が~ってご主人様って誰よ!?
あ~……ほんとそのご主人様って言う奴ムカつく!
「おいおい、辞めておけ。彼奴らのそのご主人様って言う奴の異常さは、昨日俺とネネが知っている。」
「あ、ギルマス。」
何よ?異常さって?
「彼奴らのご主人と旦那さんが起きたんだよ。昨日昼過ぎにシン達居るか?ってネネに聞いてそん時居なかったからネネが対応してたんだけど、シン達が直ぐに帰ってきてその2人を見た瞬間に崩れ落ちてたぞw」
「はぁ?崩れ落ちてた?」
何言ってんの?
「あぁ。そりゃあもう盛大にw……で、凄い彼奴ら揃って涙を流し始めんの。あんな感情豊かな所見たこと無かったぞ。」
「はぁ?って言うかご主人様ってホントにいたの?」
「あぁ。本当に美しく隙のない2人だった……この世のものとは思えない程だったなw」
「はぁ??エルフの私よりも?」
「あぁ。比べるのが失礼なぐらいな。俺が出てきたらちゃんと挨拶もしてくれて、彼奴らを我が子のように扱ってたぞ?」
何それ?どういう事?
意味わかんない。
「旦那さんもイケメンでしたねー。奥さんの事をどれだけ愛しているかがひしひしと伝わってきました。」
本当に存在すんの?そんな奴ら。
「え?だってそのご主人って現帝王の専属護衛の双子の姉じゃなかった?」
「あぁ。お姉さんだったな。」
どういう事?
あぁ……頭が痛い……
絶対にシン達に次会ったら問いただしてやるんだからっ。
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翌日
私達は、10人揃って冒険者ギルドに手土産にカステラを作って持って行った。
先頭に私とカイル。
次にリアとリリー、ルルー。
後ろに使用人メンバーズw
だった。
結構な大人数だな~
冒険者ギルドのドアを開けるとあの受付嬢さんの前にギルドマスターさんと女の人が話していた。
「あれ?お話中見たいだね。」
「だな。時間ずらすか?」
私とカイルがそう話すと
「いえ、ご主人様を待たすものなど私達が片付けましょうか?」
「いや、待て待て待て待て。え?どうしてそうなるのかな?あれ?」
「ご主人様、シン達は久しぶりのご主人様のお役に立ちたいんですよ。」
モナが教えてくれる。
あれ?そうなの?
「ご主人様に~早くいい所をお見せしたいです~!」
「ん……それでまた頭撫でて欲しい……」
「ネルトー!それは秘密です!」
「!!そうだった……」
可愛いな~……うちの子達は何年経っても可愛いわ……
私達がそんな話しをしていると気がついたのか、ギルドマスターさんが来た。
女の人は、ブスくれて睨んでくる。
?
何かしたかな?
「これは、どうも。今日はどのようなご要件で?」
「おはようございます、ギルドマスターさん。昨日言った挨拶と言うものです。あ、これ良かったらどうぞ。職員さんとお食べ下さい。」
そう言って紙袋に入ったカステラを渡す。
「ん!?……それ私達食べてない……」
ネルトが今気付いたのか言ってきた。
「別にまた作ってあげられるから……ほらここでそんな事を言わないの。食い意地貼ってるみたいでしょ?」
「ん……食い意地貼っててもいい。ご主人様の料理を食べられるのならっ!」
……嬉しいけどここで言うことじゃないかな?
「昨日もそんな事言ってたよな……じゃあ楽しみに食べさせてもらう。」
「はい。あんまり美味しくなかったら捨てていただいても構いませんので……」
「「「「「「「「「は?!」」」」」」」」」
え?何?
「ギルマス。必ず、必ず食べないのなら私に届けてください。」
「いや、私に!」
「おれだ!」
……戦争が始まった……
お姉ちゃん、食い意地の張った皆を見て悲しいよ……
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