短い思想の物語

アサツキ ホシナ

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雨の中

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土砂降りの雨の中を傘を差さないで歩く

それは案外、気持ちの良いものである

その後に予定が入っていては、たまったものではないが

雨というのは冷水とも温水ともいない最適な温度で振っているように感じる

ただひたすら、目的もなく夜の街を傘を差さずに歩く

頭を空っぽにして、ただ歩く

心の憂鬱な気持ちを洗い流してくれるように

服が濡れても気にしない

どうせ今夜は誰とも会わない

人としてではなくヒトとして雨に打たれる

自然って素晴らしいものではないか

深夜に雨に打たれる

一度は経験してほしい

いや、何度でも経験してほしい

憂鬱な気持ちはなくならない

地球が雨を降らせなくする

それは、絶対になくならい




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