19 / 45
第2章 謎の転校生
第19話 どうしたらいいのだ?
しおりを挟む
逃げ場を求めて俺は走った。背後からはエアガンを構えた男子生徒が四人ほど追いかけてくる。確実に助けてくれそうな人物と言えば胡桃しかいねえ。何しろ俺が小さい時モンスターから守ってくれたレベルの強さだからな。
「胡桃! 助けてくれ!」
「どうしたのよ大きな声を出して」
胡桃は大きな声に敏感のようだ。
「あいつらが俺を撃とうとしてるんだ。助けてくれ」
「何なのあなた達。そんな物学校に持ってきちゃダメでしょ?」
いやそういうことよりもっと大切なことがあるだろ。人に向かって銃口を向けてるんだぞ。
「どけ。さもないとお前も撃つぞ!」
「やれるものならやってみなさいよ。その代わりあなた達は明日の太陽を拝めなくなるわ。その覚悟があるなら撃ちなさい」
何気にかっこいい。胡桃なら俺を助けてくれそうだ。良かったー。
「こいつは萌ちゃんと付き合うって約束してたんだぞ」
「え?」
俺の目が点になる。な、何を言い出すんだ!
「それは本当なの!?」
「ち、違・・・・」
「本当さ。だから俺達は萌ちゃんを守るためこいつを始末することにしたんだ」
バ、バカ! そんなこと言ったらお前達に追われるより怖い目に遭うだろうが!
絶体絶命のピンチを迎えたその時、また俺の財布に入れてある例の定期券が鳴り出した。最近、定期券が鳴り出すペースが上がっているように思う。今回はすぐに鳴りやんだが、流石にこれだけの生徒がいる教室で鳴り出すのはやばい。俺はこの後の質問攻めに備えて頭を整理した。
だが、誰も質問などしない。それどころか『今の何の音?』という声すら出てこないのだ。
「ちょっと、この場所を離れた方がいいんじゃない?」
「ああ、だが誰も反応してないぞ。どういうことだ? かなり大きな音が鳴ったというのに」
「本当ね。まるで何も聞こえなかったって感じね」
俺は気になり近くの友達に尋ねた。
「警報なんて聞いてないぞ」
そんな馬鹿な。念のためにもう二、三人に聞いてみたが答えは同じだった。
「こんなことってあるのか?」
「とにかくこの場を離れるわよ」
そう言うと胡桃はサバゲーもどきに一括した。
「良く聞きなさい。真歴は私の物よ。萌なんかに渡さないわ。わかったらとっととどこかに行きなさい。私の蹴りを食らいたければ別の話だけど」
それを聞くとサバゲー男子はひそひそ話を始め、後ろを向いて走って行った。しかし、胡桃もよくこんな恥ずかしいことが言えたもんだ。
「よくそんな恥ずかしいことが言えたな?」
俺は顔を真っ赤にしている胡桃に言った。
「あいつらを追っ払うためだから仕方ないでしょ!」
胡桃は怒鳴るように言った。人には声が大きいと言う割にこいつの声も相当大きい。
「でも露骨な嘘をつくのはどうかと思うぞ?」
「べ、別に嘘じゃないわよ・・・・」
「何て言った?」
「何でもないわよ!!! それと萌と付き合う約束をしたのがデマだと証明しなさい。できなければ真歴も明日の太陽が拝めなくなるわよ」
まだピンチは継続しているようだ。
教室に戻ると俺はそっと萌に先ほどの怪現象を話した。
「それは考えられない状況ね」
萌も不思議そうな顔をしている。
美紀の態度といい、今回のことといい、理解に苦しむ出来事が起こっているのは確かだ。まるで定期券が自分の存在を隠しているかのようにも思える。定期券に関するみんなの記憶を消しているのだろうか? よく考えてみろ。定期券だぞ。そんなことできるわけがなかろう。それにもっと不思議なのは俺と胡桃と萌はなぜ覚えている? だが、未来人の作った物ならこのくらいできても不思議ではないのかもしれない。俺は自分に言い聞かせるように呟いた。
俺は例の定期券を取り出して眺めた。見た目は何の変哲もない定期券だ。早くその正体を見せてくれ。俺は神に祈る思い出定期券を見つめる。
「これ普通の定期券よね-」
萌が俺に体を密着させながら言った。
俺は慌てて席から飛び退いて言った。
「頼むからそういうことは止めてくれ」
「どうして~? さっき付き合ってくれるって言ったじゃない」
「そんなことは断じて言ってない!」
「言ったよー」
「お前が俺にくっつくと明日の太陽が拝めなくなるんだ。わかってくれ!」
「何言ってるの?」
「とにかく俺はタイムマシンに乗るまでは死ねないんだ!」
俺はそう言い残して教室を出た。できる限り萌に接するのは止めよう。それが一番だ。何の策も考えられない俺はそう自分に言い聞かせた。
しかしその夜俺を悩ませる電話があった。
「私は証明しろと言ったのよ。対策を練れとは言ってないわ」
無理難題をふっかける会社の上司かよ。俺は二時間ばかりひたすら謝り続けるのであった。
「胡桃! 助けてくれ!」
「どうしたのよ大きな声を出して」
胡桃は大きな声に敏感のようだ。
「あいつらが俺を撃とうとしてるんだ。助けてくれ」
「何なのあなた達。そんな物学校に持ってきちゃダメでしょ?」
いやそういうことよりもっと大切なことがあるだろ。人に向かって銃口を向けてるんだぞ。
「どけ。さもないとお前も撃つぞ!」
「やれるものならやってみなさいよ。その代わりあなた達は明日の太陽を拝めなくなるわ。その覚悟があるなら撃ちなさい」
何気にかっこいい。胡桃なら俺を助けてくれそうだ。良かったー。
「こいつは萌ちゃんと付き合うって約束してたんだぞ」
「え?」
俺の目が点になる。な、何を言い出すんだ!
「それは本当なの!?」
「ち、違・・・・」
「本当さ。だから俺達は萌ちゃんを守るためこいつを始末することにしたんだ」
バ、バカ! そんなこと言ったらお前達に追われるより怖い目に遭うだろうが!
絶体絶命のピンチを迎えたその時、また俺の財布に入れてある例の定期券が鳴り出した。最近、定期券が鳴り出すペースが上がっているように思う。今回はすぐに鳴りやんだが、流石にこれだけの生徒がいる教室で鳴り出すのはやばい。俺はこの後の質問攻めに備えて頭を整理した。
だが、誰も質問などしない。それどころか『今の何の音?』という声すら出てこないのだ。
「ちょっと、この場所を離れた方がいいんじゃない?」
「ああ、だが誰も反応してないぞ。どういうことだ? かなり大きな音が鳴ったというのに」
「本当ね。まるで何も聞こえなかったって感じね」
俺は気になり近くの友達に尋ねた。
「警報なんて聞いてないぞ」
そんな馬鹿な。念のためにもう二、三人に聞いてみたが答えは同じだった。
「こんなことってあるのか?」
「とにかくこの場を離れるわよ」
そう言うと胡桃はサバゲーもどきに一括した。
「良く聞きなさい。真歴は私の物よ。萌なんかに渡さないわ。わかったらとっととどこかに行きなさい。私の蹴りを食らいたければ別の話だけど」
それを聞くとサバゲー男子はひそひそ話を始め、後ろを向いて走って行った。しかし、胡桃もよくこんな恥ずかしいことが言えたもんだ。
「よくそんな恥ずかしいことが言えたな?」
俺は顔を真っ赤にしている胡桃に言った。
「あいつらを追っ払うためだから仕方ないでしょ!」
胡桃は怒鳴るように言った。人には声が大きいと言う割にこいつの声も相当大きい。
「でも露骨な嘘をつくのはどうかと思うぞ?」
「べ、別に嘘じゃないわよ・・・・」
「何て言った?」
「何でもないわよ!!! それと萌と付き合う約束をしたのがデマだと証明しなさい。できなければ真歴も明日の太陽が拝めなくなるわよ」
まだピンチは継続しているようだ。
教室に戻ると俺はそっと萌に先ほどの怪現象を話した。
「それは考えられない状況ね」
萌も不思議そうな顔をしている。
美紀の態度といい、今回のことといい、理解に苦しむ出来事が起こっているのは確かだ。まるで定期券が自分の存在を隠しているかのようにも思える。定期券に関するみんなの記憶を消しているのだろうか? よく考えてみろ。定期券だぞ。そんなことできるわけがなかろう。それにもっと不思議なのは俺と胡桃と萌はなぜ覚えている? だが、未来人の作った物ならこのくらいできても不思議ではないのかもしれない。俺は自分に言い聞かせるように呟いた。
俺は例の定期券を取り出して眺めた。見た目は何の変哲もない定期券だ。早くその正体を見せてくれ。俺は神に祈る思い出定期券を見つめる。
「これ普通の定期券よね-」
萌が俺に体を密着させながら言った。
俺は慌てて席から飛び退いて言った。
「頼むからそういうことは止めてくれ」
「どうして~? さっき付き合ってくれるって言ったじゃない」
「そんなことは断じて言ってない!」
「言ったよー」
「お前が俺にくっつくと明日の太陽が拝めなくなるんだ。わかってくれ!」
「何言ってるの?」
「とにかく俺はタイムマシンに乗るまでは死ねないんだ!」
俺はそう言い残して教室を出た。できる限り萌に接するのは止めよう。それが一番だ。何の策も考えられない俺はそう自分に言い聞かせた。
しかしその夜俺を悩ませる電話があった。
「私は証明しろと言ったのよ。対策を練れとは言ってないわ」
無理難題をふっかける会社の上司かよ。俺は二時間ばかりひたすら謝り続けるのであった。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』
本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」
かつて、私は信じていた。
優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な──
そんな普通のお兄ちゃんを。
でも──
中学卒業の春、
帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、
私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった!
家では「戦利品だー!」と絶叫し、
年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、
さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!?
……ちがう。
こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない!
たとえ、世界中がオタクを称えたって、
私は、絶対に──
お兄ちゃんを“元に戻して”みせる!
これは、
ブラコン妹と
中二病オタク姫が、
一人の「兄」をめぐって
全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──!
そしていつしか、
誰も予想できなかった
本当の「大好き」のカタチを探す、
壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。
182年の人生
山碕田鶴
ホラー
1913年。軍の諜報活動を支援する貿易商シキは暗殺されたはずだった。他人の肉体を乗っ取り魂を存続させる能力に目覚めたシキは、死神に追われながら永遠を生き始める。
人間としてこの世に生まれ来る死神カイと、アンドロイド・イオンを「魂の器」とすべく開発するシキ。
二人の幾度もの人生が交差する、シキ182年の記録。
『月のトカゲを探す者』第一部(全三部)。
(表紙絵/山碕田鶴)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる