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第四十六話 アイドルグループ
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『今日も会いに来てくれてありがとう』
大きなスクリーンに女の子十一人組が映し出されている。
「これってもしかしてアイドル?」
「そうね。この国初のアイドルグループよ」
「この国初?」
「あなた達の世界から文化を取り入れているのはここ黒の国だけだから、おそらく異世界初のアイドルグループになるわね」
「また異世界のイメージが‥‥」
『さあ、みんなが私達に夢中になる魔術をかけちゃうぞー』
「まさか本当にかけないわよね」
「いや、恐らくかけるわね」
「そんなのマインドコントロールじゃない」
「マインドコントロールは黒魔術の得意技よ」
『ええーい』
『リサちゃーん』『マイちゃーん』
「これって犯罪よね」
「この世界では合法よ」
「何で!?」
「特に理由はないわ」
「芽依もアイドルになってみたいな」
「芽依には無理ね。美人じゃないし。頭は悪いし」
「マリーさん、酷いよ!」
「でも、私なら素質十分ね。トップアイドルになるはずよ。プリンセスアイドルって新しくない?」
「あなたの性格ならアンチも多くなりそうだけどね」
「小百合、何か言った?」
「別に」
「そうだ! 私達三人でアイドルしない? 私の知り合いに芸能プロダクションの社長がいるの。頼んであげるわ」
「私がセンターならいけるかもしれないわね」
「何で小百合がセンターなのよ!」
私の横には目を潤ませた四郎がいた。
「ごめんなさい。アイドルグループに男子を入れるわけにはいかないわ」
「リサちゃーん」
もうマインドコントロールされたんかーい!
私達が芸能プロダクションに到着すると社長自らが出迎えてくれた。
「大変ご無沙汰をしております。プリンセス様」
「久しぶりね。元気だった?」
「はい、おかげさまで元気な毎日を過ごさせていただいております」
「そう、それは良かったわ」
「ところで私たち三人でアイドルグループを始めようと思ってるの。どう成功すると思う?」
「‥‥‥‥」
「もちろん、私がセンターを務めるわ。これなら文句ないでしょう?」
「大変恐縮ですが、プリンセス様には公務がございますのでアイドルは厳しいかと‥‥」「大丈夫よ。私は国の仕事を何も任されていないわ」
小百合と芽依が大きく頷いている。何か腹が立つわね。
「人気アイドルになる条件を教えなさい」
「はい、まずは誰からも愛される人柄であることです」
「これは合格ね」
小百合がプッと噴出した。どういうことよ。失礼ね。
「次にファンに対して高飛車な態度を避けフレンドリーに接することです」
芽依が首を横に振っている。後で覚えてらっしゃい。
「あまり頭が良すぎるより少し抜けている方が多くのファンの心を掴めるようです」
「これは私には無理だわね」
「以上の点から考えますとプリンセス様がセンターよりこのお二方のどちらかがセンターをされた方が人気が出るのではないかと思われます」
「ちょっと! どういうこと!?」
「申し訳ございません。このお二方があまりに魅力的でしたので、決してプリンセス様を悪く言ったつもりはありません」
「そう、でどっちが魅力的だって言うのよ」
社長は芽依を指さして、
「こちらのお嬢さんから物凄いオーラを感じます」
「また芽依なの!?」
テレビ局でも悪夢が蘇る。当然のことながら小百合も頭を抱えてうずくまっている。
「わかったわ。この道の第一人者のあなたが言うのなら間違えないわね。アイドルデビューは諦めることにするわ。四郎行くわよ」
「リサちゃーん」
まだ言うとるんかい!
「ちょっと、四郎にかけられたの黒魔術を解きなさいよ」
「二か月もすれば自然に戻ると思うんですが」
「そんなに待てないわ。今すぐ何とかしなさい」
「荒療法ならございますが後遺症が出るかもしれません」
「別にいいわ。早くお願い」
「ちょうど事務所にリサが来ていますので連れてまいりました」
「リサちゃーん」
「リサ、さっき言ったようにしてくれ」
「はい」
「あんたなんか嫌いよ。あっち行って!」
「がーん!!!!!」
こうして四郎にかかっていた魔術は一瞬のうちに解かれた。しかし、四郎はこのあと半年ほど廃人のようになってしまったのは言うまでもない。
大きなスクリーンに女の子十一人組が映し出されている。
「これってもしかしてアイドル?」
「そうね。この国初のアイドルグループよ」
「この国初?」
「あなた達の世界から文化を取り入れているのはここ黒の国だけだから、おそらく異世界初のアイドルグループになるわね」
「また異世界のイメージが‥‥」
『さあ、みんなが私達に夢中になる魔術をかけちゃうぞー』
「まさか本当にかけないわよね」
「いや、恐らくかけるわね」
「そんなのマインドコントロールじゃない」
「マインドコントロールは黒魔術の得意技よ」
『ええーい』
『リサちゃーん』『マイちゃーん』
「これって犯罪よね」
「この世界では合法よ」
「何で!?」
「特に理由はないわ」
「芽依もアイドルになってみたいな」
「芽依には無理ね。美人じゃないし。頭は悪いし」
「マリーさん、酷いよ!」
「でも、私なら素質十分ね。トップアイドルになるはずよ。プリンセスアイドルって新しくない?」
「あなたの性格ならアンチも多くなりそうだけどね」
「小百合、何か言った?」
「別に」
「そうだ! 私達三人でアイドルしない? 私の知り合いに芸能プロダクションの社長がいるの。頼んであげるわ」
「私がセンターならいけるかもしれないわね」
「何で小百合がセンターなのよ!」
私の横には目を潤ませた四郎がいた。
「ごめんなさい。アイドルグループに男子を入れるわけにはいかないわ」
「リサちゃーん」
もうマインドコントロールされたんかーい!
私達が芸能プロダクションに到着すると社長自らが出迎えてくれた。
「大変ご無沙汰をしております。プリンセス様」
「久しぶりね。元気だった?」
「はい、おかげさまで元気な毎日を過ごさせていただいております」
「そう、それは良かったわ」
「ところで私たち三人でアイドルグループを始めようと思ってるの。どう成功すると思う?」
「‥‥‥‥」
「もちろん、私がセンターを務めるわ。これなら文句ないでしょう?」
「大変恐縮ですが、プリンセス様には公務がございますのでアイドルは厳しいかと‥‥」「大丈夫よ。私は国の仕事を何も任されていないわ」
小百合と芽依が大きく頷いている。何か腹が立つわね。
「人気アイドルになる条件を教えなさい」
「はい、まずは誰からも愛される人柄であることです」
「これは合格ね」
小百合がプッと噴出した。どういうことよ。失礼ね。
「次にファンに対して高飛車な態度を避けフレンドリーに接することです」
芽依が首を横に振っている。後で覚えてらっしゃい。
「あまり頭が良すぎるより少し抜けている方が多くのファンの心を掴めるようです」
「これは私には無理だわね」
「以上の点から考えますとプリンセス様がセンターよりこのお二方のどちらかがセンターをされた方が人気が出るのではないかと思われます」
「ちょっと! どういうこと!?」
「申し訳ございません。このお二方があまりに魅力的でしたので、決してプリンセス様を悪く言ったつもりはありません」
「そう、でどっちが魅力的だって言うのよ」
社長は芽依を指さして、
「こちらのお嬢さんから物凄いオーラを感じます」
「また芽依なの!?」
テレビ局でも悪夢が蘇る。当然のことながら小百合も頭を抱えてうずくまっている。
「わかったわ。この道の第一人者のあなたが言うのなら間違えないわね。アイドルデビューは諦めることにするわ。四郎行くわよ」
「リサちゃーん」
まだ言うとるんかい!
「ちょっと、四郎にかけられたの黒魔術を解きなさいよ」
「二か月もすれば自然に戻ると思うんですが」
「そんなに待てないわ。今すぐ何とかしなさい」
「荒療法ならございますが後遺症が出るかもしれません」
「別にいいわ。早くお願い」
「ちょうど事務所にリサが来ていますので連れてまいりました」
「リサちゃーん」
「リサ、さっき言ったようにしてくれ」
「はい」
「あんたなんか嫌いよ。あっち行って!」
「がーん!!!!!」
こうして四郎にかかっていた魔術は一瞬のうちに解かれた。しかし、四郎はこのあと半年ほど廃人のようになってしまったのは言うまでもない。
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