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第七十四話 聞き分けのいいマリー?
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「ここが青の国との国境にある最前線か」
「でも、後方部隊だけあって静かなものね」
「前線部隊がいる地域から五キロほど離れてるらしいよ」
「芽依、どこからそんな情報を仕入れたんだ?」
「さっきここにいる兵士さんの心を読んだんだよ」
「そうだったな。芽依は人の心が読めるようになったんだな」
「そうだよ。だから浮気をしたらすぐにばれるんだよ。気をつけてね、お兄ちゃん」
「それにしてもマリーはよく着いてくるって言わなかったわね」
「そうだよ。てっきり『一緒に行く』ってだだをこねると思ってたよ」
「まあ、お姉さんには逆らえなかったってことかしら」
「マリーさんのお姉ちさんて怒ると怖そうだもんね」
「せっかくマリーがいないんだから四郎君にアタックするチャンスよね」
ガタン! 四郎の鞄が突然動いた。
「小百合さん、そんなのダメだよ。お兄ちゃんは芽依のものなんだよ」
そんなのんびりムードの中、菫がとてつもない物を見つける。
「ところで四郎君。あなたの鞄に付いてるこの黒いふわふわの物は何?」
早百合と芽依が慌てて鞄を見る。
「黒いしっぽアクセサリー?」
「これってもしかして?」
「まさかマリーじゃないでしょうね?」
しっぽアクセサリーはピクリとも動かない。
「勘違いかしら?」
小百合はそう言うとしっぽアクセサリーを持ち上げぐるぐる回した。
「おえ」
「このしっぽアクセサリー何か言わなかった?」
しっぽアクセサリーはピクリとも動かない。
「やっぱり気のせいだったようね」
次に早百合は棚にあった大きめの金槌を手にする。
「マリーじゃないのならこの金槌で叩いても大丈夫よね」
しっぽアクセサリーが少し青くなった。
「じゃあ、殴るわよ」
早百合は大きく振りかぶるとしっぽアクセサリーの両脇を交互に勢いよく叩いた。
しかし、しっぽアクセサリーはピクリとも動かない。
「なかなかしぶといわね」
早百合は鍋に水を入れると竈に火を付け、しっぽアクセサリーを入れた。
「冷た!」
「あれ? 何か聞こえたような」
しっぽアクセサリーはピクリとも動かない。
「そう。でもいつまで持つかしら?」
鍋の温度はどんどん上がっていく。泡が出始めた時しっぽアクセサリーが鍋から飛び出し、ポンという音と共にマリーに変わった。
「ちょっと、いい加減にしなさいよ! 大やけどするところだったわ!」
「やっぱりマリーじゃない」
「あ!」
「どうしてあなたがここにいるわけ?」
「私の目が届かないところで、あなた達と四郎を一緒に生活させるなんて猛獣の檻に肉を巻いた状態で人を放り込むようなものよ!」
「でも、黙って着いて来たんでしょう?」
「当たり前じゃない」
「この非常事態に突然お姫様が消えたらお城は大騒ぎになるんじゃないの?」
「それはそうよね」
しかし、黒の国の城内ではマリーが消えたことに誰一人として気付かないのであった。
「でも、後方部隊だけあって静かなものね」
「前線部隊がいる地域から五キロほど離れてるらしいよ」
「芽依、どこからそんな情報を仕入れたんだ?」
「さっきここにいる兵士さんの心を読んだんだよ」
「そうだったな。芽依は人の心が読めるようになったんだな」
「そうだよ。だから浮気をしたらすぐにばれるんだよ。気をつけてね、お兄ちゃん」
「それにしてもマリーはよく着いてくるって言わなかったわね」
「そうだよ。てっきり『一緒に行く』ってだだをこねると思ってたよ」
「まあ、お姉さんには逆らえなかったってことかしら」
「マリーさんのお姉ちさんて怒ると怖そうだもんね」
「せっかくマリーがいないんだから四郎君にアタックするチャンスよね」
ガタン! 四郎の鞄が突然動いた。
「小百合さん、そんなのダメだよ。お兄ちゃんは芽依のものなんだよ」
そんなのんびりムードの中、菫がとてつもない物を見つける。
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「まさかマリーじゃないでしょうね?」
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「おえ」
「このしっぽアクセサリー何か言わなかった?」
しっぽアクセサリーはピクリとも動かない。
「やっぱり気のせいだったようね」
次に早百合は棚にあった大きめの金槌を手にする。
「マリーじゃないのならこの金槌で叩いても大丈夫よね」
しっぽアクセサリーが少し青くなった。
「じゃあ、殴るわよ」
早百合は大きく振りかぶるとしっぽアクセサリーの両脇を交互に勢いよく叩いた。
しかし、しっぽアクセサリーはピクリとも動かない。
「なかなかしぶといわね」
早百合は鍋に水を入れると竈に火を付け、しっぽアクセサリーを入れた。
「冷た!」
「あれ? 何か聞こえたような」
しっぽアクセサリーはピクリとも動かない。
「そう。でもいつまで持つかしら?」
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「ちょっと、いい加減にしなさいよ! 大やけどするところだったわ!」
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「当たり前じゃない」
「この非常事態に突然お姫様が消えたらお城は大騒ぎになるんじゃないの?」
「それはそうよね」
しかし、黒の国の城内ではマリーが消えたことに誰一人として気付かないのであった。
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