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第3話 俺は変われたかもしれない。①
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「そういえば、最近どうなの?紫 沙茶としての
活動は」
唯愛も俺が紫 沙茶だと知る数少ない人間である。
それもそうだろう、なぜなら唯愛は俺の…いや紫 沙茶の専属絵師「星屑 ユイ」なのだから。
ちなみに、お絵描き系VTuberとしても活動しているので、よくコラボさせてもらっている。
「まぁ、ぼちぼちってところだよ。まぁ、視聴数は上がっているかなぁ…」
「順調じゃない…」
「星屑 ユイはどーなのさ。」
「最近は私自身忙しくて、動画あげれてないけど、視聴数は増えているわ。」
どうやら、互いに順調のようだった。
そういえば、VTuberを進められて始めたきっかけも唯愛だったような気がする…
~過去の回想~
俺にはコンプレックスがある。それは声が高いことと、女顔で体が華奢なこと。昔からだから、女の子に間違われることも少なくはなかった。
もちろん、自分なりにできるだけ低い声で喋ったりだとか、それなりに気をつけたり努力はしていたが、そう簡単に変われるものでもなかった。
そんな時だ、唯愛にVTuberを進められたのは。
唯愛は後ろ向きな考え方の俺に対して、前向きな考え方をする人だ。
唯愛は俺のこの高い声を唯一無二の才能だと言ってくれた。The 男声って感じの声だけでなく、イケボ、ショタボ、カワボ、ロリボ…と色んな声を出せる天才になればいいと言ってくれた。
俺はその時衝撃を受けた。
いや、使い方を間違えたかもしれない。
俺は感動を覚えたと言った方がいいのだろうか。
そこからは早かった。別にThe 男声を出すことを諦めたわけではなかったが、自分の声ももっと知ろうと思ったり、声の種類、それぞれのだし方など、色々研究を重ねた。
また、VTuber「紫 沙茶」として、活動を始めた。
もちろん最初は戸惑いとか緊張とかで、ボロボロの動画になった。唯愛も苦笑していたし…。
ただ、動画を投稿したり、視聴数が上がっていったりするたびに、それは自信へと変わった。
もしかしたら、俺は変われたのかもしれない。
少なくともそれが日常生活で実感できるほどにはなっていた。
活動は」
唯愛も俺が紫 沙茶だと知る数少ない人間である。
それもそうだろう、なぜなら唯愛は俺の…いや紫 沙茶の専属絵師「星屑 ユイ」なのだから。
ちなみに、お絵描き系VTuberとしても活動しているので、よくコラボさせてもらっている。
「まぁ、ぼちぼちってところだよ。まぁ、視聴数は上がっているかなぁ…」
「順調じゃない…」
「星屑 ユイはどーなのさ。」
「最近は私自身忙しくて、動画あげれてないけど、視聴数は増えているわ。」
どうやら、互いに順調のようだった。
そういえば、VTuberを進められて始めたきっかけも唯愛だったような気がする…
~過去の回想~
俺にはコンプレックスがある。それは声が高いことと、女顔で体が華奢なこと。昔からだから、女の子に間違われることも少なくはなかった。
もちろん、自分なりにできるだけ低い声で喋ったりだとか、それなりに気をつけたり努力はしていたが、そう簡単に変われるものでもなかった。
そんな時だ、唯愛にVTuberを進められたのは。
唯愛は後ろ向きな考え方の俺に対して、前向きな考え方をする人だ。
唯愛は俺のこの高い声を唯一無二の才能だと言ってくれた。The 男声って感じの声だけでなく、イケボ、ショタボ、カワボ、ロリボ…と色んな声を出せる天才になればいいと言ってくれた。
俺はその時衝撃を受けた。
いや、使い方を間違えたかもしれない。
俺は感動を覚えたと言った方がいいのだろうか。
そこからは早かった。別にThe 男声を出すことを諦めたわけではなかったが、自分の声ももっと知ろうと思ったり、声の種類、それぞれのだし方など、色々研究を重ねた。
また、VTuber「紫 沙茶」として、活動を始めた。
もちろん最初は戸惑いとか緊張とかで、ボロボロの動画になった。唯愛も苦笑していたし…。
ただ、動画を投稿したり、視聴数が上がっていったりするたびに、それは自信へと変わった。
もしかしたら、俺は変われたのかもしれない。
少なくともそれが日常生活で実感できるほどにはなっていた。
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