両声類は最強かもしれない。

夜宵

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第8話 妹を理解できないかもしれない。

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「断らせてください」

「え、ちょ、え?」
桃咲さんが戸惑うのも無理はないだって…

「兄には私がいるので結構です」
答えたのは妹の響音だったから。

「あぁ、妹さん…しかもその声…MIXしているのね…」
「…この人耳いいな…。」
それは同感である、妹よ。

「とにかく!その話は断らせていただきます。もう兄は私がプロデュースしているようなものなので!!」
まぁ、言えてるな。

「わ、私だって引き下がれないわ!三人寄れば文殊の知恵とかいうじゃない!!」
「うぐ、でも兄は譲れません!!」
「佐々木くんは私がプロデュースするんです!!」
「違います!私のです!!」
妹よ、なんか僕が妹のものみたいじゃあないか?

「ち、ちょっと僕の意見は…?」
「「佐々木くん(お兄ちゃん)は黙ってて(下さい)!!」」
「はい…( ´・ω・`)」

「なら、しょうがありませんね…勝負と行きましょう」
「「勝負?」」
「はい、私と桃咲先輩どちらがプロデュースした動画が伸びるか勝負ですよ。それで勝った方がこれからのお兄ちゃんのプロデューサーってことでどうです?」
「その勝負乗りました!」

え、俺の意見は…??

そうして僕をかけた勝負が始まった(語弊)
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