討伐師〜ハンター〜

夏目 涼

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第41話

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「ここか…」

カイトは自分たちを遮るかのように高く建っている塀を見上げる。
門には女性の門番がいる。

「カイト、行ってみるのですか?門前払いですよ…きっと」
「そんなの行ってみないとわかんないじゃん。サクラの事情も話してみたら分かってくれるかもしれないし」

カイトは意を決して、門番の元に行く。

「ここは男性禁制だ。何があろうとも入れない」

門の前に立っただけでそう伝えられる。

「この子が隷の印をつけられたんだ。これを解く方法を探している。何か知らないか?」

カイトがサクラに付いている印を門番に見せる。

「……少し待て」

門番が何やら無線でやり取りをする。


「入れてくれるのかな」
「さぁ、どうだろうな。それならいいんだが。女だけ入れって言われるとこっちはサクラしかいないから入れさせるわけにもいかないし・・・」
「それは断固反対です」

カイトとネルとチェインは不安そうに門番のやり取りを見る。

しかし、中は見えないが門だけですごい大きさだな。
塀の端がここから両方見えない。
王国というくらいだから大きいとは思っていたが、こんなに大きいとは。


しばらく門の前で待っていると、一人の女性が門から出てきた。
青く長い髪に青い瞳、清楚な服を着ている。
みんながみんな戦闘出来るというわけではないのだろうか。

「そなたたちか?隷の印を解く方法を探しているという者たちは」

透き通った声で女性は話しかけてきた。

「え、あ、はい」
「…カイト?どうしたのですか?」
「…い、いや」

こんな綺麗な人会ったことなくて見とれてたなんて…言えねぇ。

顔が赤くなっていることを隠しながら視線を女性から外す。
そんなことなど気に留めない女性はサクラの方に歩み寄る。

「この子か…ただならぬ呪文の気が感じ取れる…」
「………」
「残念ながら、ここでは治せない。この手のものは、かけた本人しか解けないな」
「やっぱりそうなんだ」

チェインはギュッとサクラの服を握りしめる。

「治せないが、ここの王が隷の印を抑えることは出来るぞ。以前のように意識が戻るであろう」
「ほ、本当ですか?!」
「で、でも、男は入れないんでしょう?…サクラだけ入れるのは心配です」
「お主は優しいのだな」

と、女性は微笑みながらカイトに言った。
カイトの顔がみるみる真っ赤になる。
そ、そんなことない…です。と小さい声で言いながらくるりと女性との視線を外す。

「なんか…カイトの様子がおかしいよ、ネル」
「ほんとですね…顔も赤いですし。喋り方もしどろもどろですし・・・。もしかして風邪でもひいたのでしょうか?」
「………うるさい///」



恋愛経験のない者たちしかいないなんとも微笑ましいパーティであった。

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