知ってるけど言いたくない!

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その2

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執事のハンクは代々ジェームズ家に仕えていて、主人にとても従順だ。 主人であるクリフォードの言う事は基本的に何でも対応する。今回の様に使用人と何かあった時も、すぐさま間に入ってトラブルが大きくなる前に事態を収める。まだ30歳という若さでかなり有能な執事だと使用人の間では認識されていた。

ハンクに連れられ別室に入ったエティはすぐ近くに立つ無感情の茶色い瞳を見上げた。黒髪で細身のハンクは常に同じ表情をしている。その整った顔立ちは笑うでもなく怒るでもなく、常に無表情。こちらが愛想笑いしても全く釣られることなく飄々としている。

「クリフォード様が紫銀の髪の女性を探しておられたので自分がエティ殿の事を教えたんですが、まさかあんな風に厨房に乗り込んでいくとは思いませんでした。てっきりエティ殿を呼びつけるのかと思っていたので……。皆さん驚かれていたでしょう?」
「……そうですね」

自分のご主人様があんな感じ悪い人だと知って驚いたと同時にがっかりしたよ……。エティは心の中でそう返しながら苦笑いした。

「再度確認しますが昨夜は本当に酒場に?」
「はい、結構遅くまで飲んでいました。昨日は私の20歳の誕生日だったのでアネットがお店でお祝いをしてくれました。途中からお店の常連さんとも一緒になって盛り上がったので、証明してくれる人はたくさんいますよ?」
「誕生日でしたかそれはおめでとうございます。遅くまで飲んだという割には元気そうですね」

まだ疑っているの?と、エティは少し眉を顰めて不満を見せた。

「私はお酒が凄く強いんです。アネットは弱くて飲めないから飲んでないですし……もうこれ以上はお店で確認してください」
「…………わかりました」

ハンクの茶色い瞳が僅かに細まった気がした。エティは自分が強い口調になっていた事に気づき、ハンクを怒らせたかもしれないと身を強張らせた。しかし特に注意を受けるわけでもなく話は続けられた。

「エティ殿の知り合いか身内で同じ紫銀の髪の女性はいませんか?」
「そうですね……。街で見かけた事があるだけで知り合いではないです。身内は隣の国に住んでいてここから遠いですし同じ髪の色の者はいないはずです」
「そうですか。わかりました」
「……ちょっと気になったんですけど、ご主人様は紫銀の女が毎晩寝室に入ってくるって言ってましたが不用心過ぎやしませんか?建物はどこかが開いてても仕方ないにしろ寝室くらいは鍵をかけておけばやすやす進入されませんよね?」
「鍵はかかっていました」
「は?」
「クリフォード様の部屋もその奥にある寝室の扉も、窓も全部鍵がかかっていたんです。なのに入られたから困っているんです」
「……ちょっ、それって……生身の人間じゃないんじゃ……!」

エティは全身から血の気が引くのを感じた。身を縮こませて後ずさり、怖がるエティを見てハンクは初めてその可能性を考えた。

「……ああ、なるほど。そういう事もあり得ますね。クリフォード様に報告しておきます」

ハンクは一人で納得した後、颯爽と部屋を出て行った。

「私に似たユーレイなんて嫌だっ……!!」

気が強いエティでも得体の知れない物にはちょっと弱かった。



気さくな性格の年配調理人のジェレミーやアネット以外の女中達からも

「本当にエティがやったんじゃないよね?」
「実は夢遊病で知らない間に行ったんじゃないの?」

など冗談混じりに疑われたエティは、どれだけ自分は信用がないんだろうと肩を落とした。

「あんたがいい子なのは知ってるけどあんたのその髪色は珍しいから間違えようがないからねぇ」

エティを可愛がってくれているベテラン女中も困ったように眉を下げた。

髪の色で犯人にされたらたまったもんじゃない!

大きく溜息を吐きながらエティは午後の仕事をするべく屋敷の裏庭へ足を進めていた。エティの仕事は午前は厨房と使用人の衣類などの洗濯。昼にまた厨房を手伝って休憩を挟んで午後からは馬の世話だ。エティはこの時間が一番好きだった。ジェームズ家には2頭の馬がいて、餌や馬小屋の掃除、馬の全身のブラシがけなど世話を任されていた。人を乗せる大きな馬だけに世話をするのは男性でも大変なのにエティは普通の女性よりも小柄だ。なのに世話を任されたのは理由があった。

「レオ!会いたかった!」

エティは馬小屋に着くと栗毛の一際大きな馬の顔に正面から抱きついた。抱きつかれた雄馬、レオは自らもエティに擦り寄るように頭を動かし嬉しそうにヒヒーンとひと鳴きした。馬の世話用の服に着替えたエティはレオに寄られてもなんの躊躇いもなく受け入れる。レオとくっついていると先程までの憂鬱はあっという間に消え去った。

「レオはいつ見ても逞しくて凛々しくてカッコよくて……ああ、もう大好きよ!」

背の低いエティに合わせるように頭を下げているレオの鼻筋や額を撫でながらエティはウットリとレオを見つめた。それはまるで愛してやまない恋人を見つめるような潤んだ瞳だった。以前この光景を見た女中達は最初エティを変わり者扱いしたが、他の人にはあまり懐かない2頭がかなりエティに懐いているのを見て次第に感心し始めた。

レオの隣の柵には一回り小さい黒毛のラズがいる。ラズも雄馬でレオと比べると小さく見えるが実はラズが標準サイズでレオが規格外にデッカいのだ。

エティは床に敷いてある藁を手際よく新しい物に入れ替えるとブラシを手に取った。

「さっ!気持ちよくしてあげるわね!」

その言葉を待っていたかのようにレオはその場に長い脚を畳むようにして自ら座った。ブラッシングをしているとレオは気持ち良さそうにブルルと鼻を鳴らした。嬉しそうにリラックスしているレオを感じてエティは更に張り切ってブラシを握ってしまう。

エティは昔から馬が好きで生家にいた頃はよく馬に乗ってあちこち遠出をした。しかし18歳の時に独り立ちするため家を出て以来、街などで馬車に繋がれている馬を見かける事はあっても触れたり乗ったりはできない境遇が憂鬱だった。大好きな馬に触りたい。そんな思いが募っていた時、街の外れで見かけた逞しい雄馬のレオにエティは一目惚れした。木に繋がれて、飼い主が不在なのをつまらなさそうに遠くを眺めているレオにさり気なく近づいた。レオはすぐにエティに気づいたが特に威嚇したり怯えるでもなく悠々とエティを見返した。

触れても大丈夫だろうか……?

ゆっくりと手を伸ばしたが栗毛に触れる直前、レオはピクリと反応して遠くに目線を向けた。
飼い主がこっちに向かってる。レオの様子でそう気づいてエティは焦った。こんな上等な馬の側にいたら馬泥棒に間違われてしまうかもしれない。エティは後ろ髪を引かれる思いで飼い主が戻る前にその場を去った。
その後、紹介で入ったこの仕事先で偶然レオに再会して喜んだエティは、執事のハンクにレオの世話役をやらせて欲しいと直談判したのだ。もちろんラズも可愛がっている。


「レオとの出会いはもう運命としか思えないわ」

レオが顔を上下に揺らした。
『うん、僕も!』と言っているようでエティは誇らしい気持ちでレオの頬を撫でた。レオは賢い馬であるがこんなに意思疎通が出来るのはエティとだけだった。それはエティがレオを特別可愛がっているからではなく、エティ自身が他の人間と違うからだ。

「私も母さんのように力があったらレオともっと仲良くできたのになぁ……」


エティは魔女と人間のハーフだった。



母親が魔女で父親が人間という珍しい人種だった。母親はどんな動物とも会話ができるらしくエティが幼い頃からよく目の前で野生の鳥やうさぎなどと仲良くしていた。しかしエティにはこれっぽっちもその魔力はなくエティ自身も人間のつもりで生活している。だがレオがエティの言葉を理解しているのを見て、もしかして自分にも僅かに魔力があるのかもしれないと期待した。自分がちゃんと魔力がある魔女だったらレオとおしゃべりできたのかもしれないのに、とエティは黒く美しく輝くレオの瞳を見つめながら小さく溜息を吐いた。

「こんなに仲良くしてもらってるし、今でも十分嬉しいんだけどね!」

エティはにっこり笑うと撫でていたレオの頬にチュッとキスをひとつして馬小屋を後にした。


ジェームズ家の屋敷がある敷地はとても広い。部屋数が多い屋敷だけでも管理が大変なのに屋敷の周りを取り囲むようにだだっ広い庭がある。一部には季節の花を楽しめるように花壇や樹木がある。ジェームズ家の伯爵という身分を示すには瞭然だった。

屋敷の裏側の敷地の隅に小さな別棟があり、そこが女中達の寮になっている。基本、二人一部屋与えられ、女中達は設備が十分揃った生活空間にさすがジェームズ家だ、と満足していた。

ちゃんと一人づつベッドがあるにも関わらずエティとアネットはいつも一緒のベッドで寝ていた。就寝前にベッドの中で二人仲良く話をするのが恒例で、いつの間にか寝落ちして朝までそのままというのがいつものパターンである。


今夜もベッドでお互い向き合って横になっていた。アネットは疲れた顔をしたエティに内緒話をするような小さな声で尋ねた。

「ハンクさんの話って何だったの?」
「再三疑われただけ。私にそっくりな人、鍵かけてあっても寝室に入ってくるんだって。怖くない?」
「えっ、それって物盗りって事かしら?」
「どうなんだろ?一回だけじゃなくて……毎晩入ってくるみたいだから違うかも……」

話の途中エティは意識が飛び始めた。まだ話足りなそうなのに眠気に負けていくエティが可愛くて、アネットは紫銀の柔らかい髪を撫でた。その心地よさにエティはすぐに眠りに落ちてしまった。

「本当可愛いんだから」

クスッと笑いながらアネットは、自分が眠りにつくまでエティの頭を撫でた。
  





ハンクが酒屋に確認したかどうかは知らないがエティは自分の身が潔白だと証明できたと思い込んでいた。実際アネットと酒屋に居たのは事実だし、もちろんクリフォードの部屋になど行った事もない。

しかし翌朝、また前日と同じように怒ったクリフォードが厨房へやってきたのを見てエティは目を見張った。しかも今日はクリフォードの後ろにはハンクもいる。圧力が二倍になった気分だとエティは身構えた。

「紫銀の髪!やっぱりお前だったじゃないか!」
「ちょっと待ってください!また女が入って来たんですか?それ私じゃないですよ!」
「いいや!お前だった!」
「昨夜はアネットとベッドで朝まで一緒でしたっ!」

エティがそう叫ぶとクリフォードは怒りに満ちていた表情を驚きに変えた。エティの後方にいた厨房のメンバー達も思わず「えっ」と声を漏らしていた。

「……エティ。その言い方は誤解を生むわ。できれば『同室のアネットと一緒のベッドで休んだ』のほうがいいかと……」
「え、そうなの?」

アネットは控えめに訂正を入れた。それを聞いて皆んなは「だよな……」とホッとした。エティは訂正された意味を全く理解できていない様子でキョトンとした。クリフォードは一瞬の間に女同士のその光景を想像していまい、それはそれで見て見たいかもと思ったりもした。気を取り直したクリフォードは、早朝から二人で押し問答したものの平行線で、どうやっても納得できずに険しい表情でエティを見下ろした。

「今日の仕事が終わったら俺の部屋へ来い!」
「……そんな!!」

クリフォードはフンと鼻を鳴らして身を翻すと大股で立ち去った。ずっとクリフォードの後ろで黙って控えていたハンクはエティに「ちゃんと来た方がいいですよ」と冷静に声を掛けてからクリフォードの後を追った。二人の姿が見えなくなってからエティは我に返ったように気づいた。

「ちょっと!私あんたの部屋の場所知らないわよ!」





日が落ちる頃、クリフォードの部屋の場所を誰かに尋ねようと思っていたエティだったが、運のいい事に手紙らしきものを手に持ったハンクにばったり出会った。部屋の場所だけ聞いて一人で向かおうと思ったらハンクも目的地は同じだからと、ついて来るよう促してエティの先を歩き出した。エティはこの屋敷に勤めて1年程経つが屋敷内で厨房以外に足を踏み入れるのは初めてだった。長い廊下には想像以上に高価そうな絨毯が轢かれ歩く度に柔らかさが靴の裏から伝わってくる。キョロキョロしながらハンクについて行った先は2階に上がってすぐの重厚な扉、そこがご主人様のクリフォードの部屋らしい。

ハンクに案内されて部屋の中に入ると広い部屋の中、最初に目に入ったのは中央に置かれた白い大きな円卓のテーブルと椅子。その向こう側には大きな窓が並び、外からの夕陽で部屋の中はオレンジ色に染まっていた。本棚やチェスト壁に飾ってある大きな絵などどれも品がありいかにも高価そうな代物ばかりに見えた。一回り見回してみたがその部屋の主は見当たらない。

その場に居るようにとエティに言い残しハンクは続き部屋へ消えた。暫くしてその部屋の扉から、いかにも今起きましたというう寝ぼけた表情でクリフォードが現れた。クリフォードは気だるそうに前髪を掻きあげなからドカッと椅子に座った。軽く羽織っただけの濃紺のシャツからは十分に鍛えられた胸板としっかり割れた腹筋が覗いた。

隠したいのか見せたいのかどっちなんだ。

そんな意思も込めて、エティは特に照れることなく、どちらかといえば冷めた目でクリフォードに目線を定めたまま軽く会釈した。形ばかりの挨拶で心はこもっていない。印象悪い態度ばかり見せられエティは既にクリフォードの事が嫌いになっていた。

「来たか。で、毎晩どうやって俺の寝室に忍び込んでるんだ。何が目的だ?」
「ちょっと待ってください。どうして私が犯人だと決定してるんですか?違うって言ってるじゃないですか」
「そのセリフは聞き飽きた。話くらい聞いてやるから素直に話せ」
「…………」

これでは埒があかない。どれだけ違うと訴えてもこの屋敷の主に「この目で見た。お前だ」と言われているのだから結果、白い物も黒くなってしまうだろう。そうなったらエティはこの屋敷にいられなくなって大好きなレオと会えなくなってしまう。何としてでも身の潔白を証明しなければならない。エティはやり場のない怒りをグッと抑え込むとゆっくりと口を開いた。

「お願いがあります。今夜この部屋に私を置かせて下さい。紫銀の女とやらを私にも確認させて欲しいです」
「はあ?今度は堂々と居座る気か?やなこった」
「クリフォード様、自分がエティ殿と一緒に居れば問題ないでしょう?それでもし紫銀の女性が寝室に現れる事があれば二人は別人だという事になります」

エティの提案にハンクが乗っかってきた。気持ちエティの肩を持つような口調にエティは驚いたが有り難かった。ハンクの事を信用しているクリフォードはハンクが話を進めた事でなるほど、と迷うそぶりを見せた。もう一息で頷きそうなクリフォードにエティは拳を握りしめて声を荒げて宣言した。

「私がその紫銀の女を捕まえます!」

一瞬瞳を瞬かせた後、クリフォードはニヤリと笑った。その嫌味ったらしい笑い方にエティは少し怯んだが負けじとクリフォードを強い眼差しで見返した。

「……ふっ、笑える。捕まえるだと?自分を自分で捕まえるのか?面白い、やってみろ」

勢いに任せて口走ってしまった気はするが何もせずに辞めさせられるよりはマシだろう。
エティは売られた喧嘩を買うような気持ちで強く口元を結んだ。
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