黄龍漫遊記

コロ

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成長編 始まり

造営

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獣達の頭に響く声音は消え去った
暫く様子見するようだ


青い獣が
『世話をするにも、とりあえずは雨露を凌ぐ場が要るのではないか?』

『そうねぇ、このまま野晒しって訳にもねぇ』
と赤い獣がため息をつく

『いや、しかし、どうすんだ?俺は洞穴ぐらいしか分かんねーぞ?』
と白い獣が困惑する

『祠の様なものはどうであろうか?』
青い獣が提案すると

『お待ちな!飾りの置物じゃないのよ!ただでるだけの御子じゃないのよ?あんたは昔っから変なところでズレてんのよ!そのせいで何回りあったことかねぇ…』
赤い獣が即座にツッコミつつ ため息を吐く

『くっ…では、如何どうすると言うのだ?お主の楽観した性質たちでは、この様な場合は役に立たぬであろう?』
青い獣がたてがみを萎びらせながら負け惜しみがちに

黒『ふむ、儂は少し前に地脈を使い 北の人種の里へ人型で行った事がある。その時に見た建物を作ってみてはどうじゃ?』
と黒い獣が自身の記憶を探りながら言った

白『おいおい、本当に少し前なんだろうな?人種と俺らは時間の感覚が違うぞ?』

黒『いやいや、ほんの300年ぐらい前かの』

白『俺が産まれた頃じゃねーか!?今とは様変わりしてんじゃねーのか?』

青『相変わらずフーは悲観的だな。まぁ、モノは試しにツァブ翁の記憶で作るとしようか。教えてくれぬか?』

白『ロンよりゃ簡単にキレねーだけだ!』

黒『ふむ、確か土で壁をこう(土が盛り上がり10m四方の壁をつくる)だったの。次は主じゃロン、上に枝を密に這わせ隙間なく葉を茂らせよ』

『む、こうかな?』
青い獣が何かの種を壁の四方へ蒔くと、壁を支えるように木が生え伸びだし
壁上部まで届くと枝が壁上部を覆うように伸び葉を密に茂らせた

赤『あらあら、これじゃ中は暗いじゃないのさ。灯りは妾がともしても、んー何だか暗いねぇ…御子は薄っすら光ってるけど…あぁそうか、フーが風で壁に適当な穴を開けて あんたの風を通す様にしたらどうかぇ?』

白『お、おぅ、(ズドン!)こんな感じか?』

『『『デカイわ!粗忽者そこつもの!』』』

白『ちょっ!?いーじゃねーか!ポェニクスが急に振るから!それに、開けた分、風で膜張っとくからよぉ…』

青『ふむ、とりあえずは良いか?では、寝台を設けて御子を落ち着かせたら名を決めよう。先程言うたよう我が寝台は作ろう、床にも柔らかい草を生やしておくか。ツァブ翁は寝所の外へ卓と椅子を造成してくれ。それから皆 人型となるぞ』

『ふふふ、先程までジタバタしておったと思うたら もう寝息を立てておる。あぁいのぉ…』
赤い獣が身悶えし

『『『あぁ、ほんになぁ』』』
…それぞれに目を細める…



北の森を治める
腰に金の帯を締め漆黒の衣をフワリと纏い
頭に金刺繍が入った黒い烏帽子を被り、白髪白髭を蓄えた玄亀族の長
【シュヴァルツ ツァブ】


東の森を治める
金碧を散りばめた蒼穹そうきゅうの衣を羽織り
φ10ぐらいの真珠を数珠繋ぎにして首に下げ、首元には若草緑の鱗が覗く
濡れた様な金の長髪、怒りを讃える鋭い目をした龍族の長
【アスル ロン】


南の森を治める
ユラユラと炎を纏わせた真紅の衣を羽織り、手首足首に金環を着け
燃える様な朱い髪、いつも笑っている様な垂れ目をした朱雀族の長
【アフマル ポェニクス】


西の森を治める
純白の膝まである丈の長い服に五つの小金塊がボタンの様に付いたのを着た
輝く様な短銀髪の白虎族の長
【セフィド フー】


それぞれの族長が席につくと威儀を正す




『『『『さて、御名を考えねばな!』』』』





    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


読んで頂いてる皆様には予想通りだと思いますが
黒・青・赤・白は四方将神です
それぞれの名前も関連付けて名付けました
タイトルからも、お分り頂けるかと思いますが
設定は五行思想で進めます
まぁ森の外に出たら設定は吹っ飛びそうな予感がしますが…
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