黄龍漫遊記

コロ

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成長編 南へ

華焔宮に残した物

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仙人達は、個人差はあれ10日程度で死に絶えた
最後までうめき、なげき、怨嗟えんさし、助けてくれと涙を流し懇願した
が、その様子を見守る小朱雀達は

「「「「頑張れ♪頑張れ♪」」」」

「「「「かすみを食べて生きれるのでしょう?」」」」

「「「「霞ぐらい創ってあげるわ♪」」」」

「「「「頑張れ♪頑張れ♪」」」」

と舞い歌うばかりで仙人達には絶望しかなかった



ポェニクスとルーンは仙人達が死んだと小朱雀達に聞かされても
『『ふ~ん』』
と全く興味無さげに生返事を返し遊んでいた

それから、20日ほど歌い遊び楽しく過ごした頃
『ぽぇねー かえるー』

『ん?森へ帰るかえ?』

『あい』

「ルーン様、お帰りになられるのですか?」
「「「「ずっと居て下さっても…」」」」
ランと小朱雀達が哀しそうな声で鳴く
『ん~ん みんなまってるから』

『妾は付いて行くが、それでも名残惜しいねぇ…』
「はい、名残惜しいです…」
「「「「ルーン様が居なくなると寂しい」」」」
「「「「ルーン様が居なくなると悲しい」」」」
ポェニクス、ラン、小朱雀達がショボンとしていると
ルーンが小さな両手を合わせて何かを捏ねる様にしている
『??、ルーン?何をしておるのかえ?』

ルーンの両手から淡い光が漏れ出しはじめる
その光は次第に眩ゆく強い光になっていき
ルーンが手を開くと元の淡い光に落ち着いた

『らん これあげる』
人の頭程もある透き通った丸い水晶を鸞に渡す
「これは?何でしょうか?何かに使えるのでしょうか?」

『うん むこうにいって るーんっていって?』

「?…はい…」
トトト…っと華焔宮の入り口まで行き
「ルーン様…?」

すると水晶にルーンの顔が浮かび上がると
『あーい』
水晶の中と向こうでルーンが返事をする

「あらまぁ、良いですね♪」
鸞が満面の笑みを浮かべる

「「「「あぁ、これでルーン様とお喋りできるわ♪」」」」
小朱雀達も嬉しそうに舞い踊る

『また、簡単に大した物を創ったのお。ルーンだけかえ?』

『ん~ん なまえよんだら みんな』

『ほう!?それはまた凄いの!?』
『しかし、ランと小朱雀達や、嬉しいからと言って、頻繁ひんぱんに使ってはいけませんよ?ルーンが疲れてしまいます』

「「「「「はい!」」」」」

く用でも無い限りは10日に1度ぐらいにしておきなさいな』

「「「「「はい♪」」」」」


『では、ルーン、森へ帰りますか?』

『あい!』
 
「ルーン様、また御越しください」
「「「「また御越しください♪」」」」

『あい またあそびにくるね』

「「「「「はい♪」」」」」

華焔宮正面で鳳凰姿になったポェニクスが翼を大きく広げ
後ろを振り向き背に載せたルーンを確認し
しょうの音に似た声でフォ~ンと一声鳴くと翔び上がり森へ向かって羽ばたいた




天樹の森
水鏡で様子を見ていた三獣は
『おいおい、ルーンが創ったあの水晶良いなぁ』
『うむ、我の水鏡よりも良いな』
『ふむ、双方で話せるのは良いのう』

『しかしまぁ、ポェニクスも言ってたが、簡単に創るもんだなぁ』
白虎が呆れた様に言う
『うむ、力が少しづつ上がると思うておったが3段飛びぐらいで上がっているのだろうな』
青龍は嬉しそうだ
『ふぉっほっほっほ…やはり、黄龍は底知れぬか』
玄亀は誇らし気に笑う




ポェニクスが鸞と小朱雀達に見送られて数時間
森へ還帰り着いた

『ただいま~』

『『『お帰り』』』

『愉しかったかい?ルーン』

『うん たのしかった~』
『らんたちがね~うたがじょうずだった~』
『おどりもじょうずだった~』
と、ルーンがクルクル回る

『ほうほう、ルーンも舞が巧いではないか』

『そう?えへへ~』
と、はにかむルーン

『ふぉっほっほっほ、ルーンは何でも出来るのお』

『えへへ~』


『さぁ昼餉の用意でもしようかえ?神桃も沢山持ってきたわえ』

『あい おなかぺこぺこです』

『おぉそうかそうか、では急いで用意せぬとな』

『ああ皆でやろうぜ』

『おにくもたべたい!』

『お?じゃあポェニクスは猪肉ししにくを焼いてくれよ』

『はいよ、肉はまだあったかえ?』

『ああ、まだあったぞ』

『ではわれがタレでも作ろう』

『儂は包子でも作るかのお』





   『いただきます』
『『『『いただきます』』』』

包子に肉のタレ焼きを挟んでかぶり付き
『おいしい~♪』
と口の周りをタレだらけにしながらルーンが嬉しそうに笑う

『ほらほら、そんな口の周りを汚して』
とポェニクスが拭き取る

『ははは…沢山食べて大きくならなくてはな』

『たくさんたべるとおっきくなる?』
と首を傾げる

『普通はそうだな?俺もそうだったと思う』

『ルーンにも妾達の様な事が当て嵌まるのかえ?』

『さぁて、どうであろうのお。永く生きる儂でさえルーンの存在は初めてじゃしのお』


ザワ…ザワザワ…
突然、天樹が葉擦れしだした


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

次回、久々登場 天樹

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