31 / 40
南条隆文と武道家
⑧
しおりを挟む
美晴さんからの電話を切ってから、まばたきをしながら涙が流れないようにして、前の道にいる藤原さんと遠野さんに近づいた。
(美晴さんに会いたい、顔をみたい)
そう思っていたけれど、シロと遭遇する危険をおかして、他人である男の子の母親の安否を確認しようとしているふたりを置いていけなかった。
「すいません」
わたしは声がふるえないように注意をしながらいった。
「南条さん、なにかあったんすか?」
遠野さんが顔をつきだして、わたしの顔をのぞきこむように見る。
「なんか、動揺してるみたいだから」
彼はわたしの変化に気がついてるようだった。
「緊張してます。どこからシロが現れるかわかりませんから」
亡くなったと思っていた美晴さんが、生きかえって電話をかけてきたというわけにはいかない。
(危ない人間だと思われる)
それに、両親をシロに殺された藤原さんの気持ちを動揺させてしまう。
「南条さんのワンパンみせてやれば、シロのほうがびびりますよ」
わたしに言葉を信じたかわからない遠野さんが、笑みをせる。
「もうすぐ、家に着きます」
藤原さんが緊張した声でいった。
ありがたいことに、ふたりは詮索をしてこなかった。
わたしたちは藤原さんを先頭にして歩きだした。
「ここです。この家に待避所にやってきたコの母親がいます」
数分もしないうちにスマホの地図で目的の家を確認した藤原さんがいって、わたしたちはその家の前で足をとめた。
シロが入っていったという家は、住宅街の歩道に面して建っている細長い二階建ての一軒家だった。
周囲の家に比べて外壁が新しい。
家の前の小さな屋根の下に、子供用のマウンテインバイクと大人の自転車が停まっている。
二階の出窓に顔を表にむけているクマのぬいぐるみが飾ってある。
外観にはシロが侵入した跡はない。
(この家にシロがいるかもしれない)
数時間前では死んでもいいとやけくそな気持ちで美晴さんの仇であるシロと戦おうとしていた。
けれど、今は小坂さんによってシロの毒から回復した美晴さんが、部屋でわたしを待っている。
(もし、この家の中にシロがいて毒をかけられたら、美晴さんに会えなくなる)
わたしは公園でシロを倒した高揚感は引いていて、シロへの恐怖を感じるようになっていた。
シロを殴った手の腕は使えそうもなかった。
腕をすこしあげるだけで、痛みが走る。
(家の中にシロが二匹いたら、片方の腕だけで戦えるのか……)
不安が強くなり、鼓動がはやくなる。
「入ろう」
(シロがいたら、すぐに殴る。迷いは命取りになる)
わたしは不安を抑えるように頭の中でシロと対峙したときのイメージをしながら、家のドアにむかって歩きだした。
(生きて美晴さんがいる部屋に帰る)
藤原さんと遠野さんがわたしの後ろにつく。
玄関のドアに手をかけると、鍵はかかっていなかった。
わたしはドアをゆっくり引いて開けた。
わたしたちは三人で狭い靴脱ぎ場に入った。
女性用のサイズが小さいスニーカーとサンダル、汚れたサッカーボールが転がっている。
家の中は窓にあたる雨の音が聞こえるくらい静かだった。
わたしが土足のままそっと廊下にあがると、藤原さんが音をたてないようにドアを閉める。
(住人はシロに殺されているかもしれない)
死体を見る心構えをして、廊下の左にあるリビングに入った。
リビングには誰もいなかった。
テーブル、ソファ、テレビが動いた様子がない。
他の家具も荒らされていない。
「シロはいないみたいすね」
遠野さんが声を落としていって、わたしは肩の力を抜いて、握っていたこぶしを開いた。
「家の人がどうなってるか確かめないと」
緊張した表情のまま藤原さんがいった。
「他の部屋をみてみましょう」
住人がシロから逃げているようにと願いながら、リビングを出て廊下の突きあたりまで移動した。
「自警団です。誰かいませんか?」
わたしが呼びかけると、側にある木のドアがゆっくりと開いた。
「……なんですか、あなたちは」
洗面所に人がいた。
藤原さんと遠野さんの拳銃を目にして、強盗に銃を突きつけられたようにふるえながら両手をあげる。
縁なしの眼鏡をかけた四十歳前後の女性だった。
部屋着姿で、裾の長いTシャツにゆったりとしたスウェットパンツを穿いている。
「ごめんなさい。驚かせてしまって。わたしたちは自警団です」
わたしと遠野さんの間から顔をのぞかせた藤原さんが、銃をパンツのズボンにしまい、女性を落ち着かせるようにゆっくりといった。
「サノユウマくんのお母さんですか?」
「はい」
女性は警戒した目のままふるえている手をおろす。
「今、ユウマくんは谷本高校の体育館にいます。その体育館は待避所になっています」
「待避所? どうして?」
女性が眼鏡の奥の細い目をひらく。
「今朝、ユウマくんは外からこの家にシロが入っていくのをみたんです。それで、待避所まで助けを求めにきたんです」
「……そうですか」
女性はほっとしたように手を胸元にあてる。
「あの子、帰ってこないから心配してたんです」
「ユウマくんもお母さんを心配してます。わたしたち、お母さんの安否を確認しにきたんです」
「お母さん、シロはどうしたんすか?」
拳銃を手にしたまま遠野さんが女性にきく。
わたしもシロが家に入ってきたときいて、反応をしない女性を奇妙に感じていた。
「……この家にシロが入ってきたんですか」
女性は他人事のようにいった。
「きてないんすか?」
「わたし、さっきまで二階で寝ていたんです。夜、眠れないことが多くて。もしかしたら、その間にシロが入ってきたのかもしれません」
女性は寒気を感じたように腕をさする。
「それか、お子さんの見間違いだったのかも」
遠野さんが拍子抜けしたようにいう。
(この家にシロはいない。住人も無事だった)
肩から一気に力が抜けながら、子供といってもモンスターのシロを他のなにかと見間違えるのかと疑問にも思った。
「とにかくご無事でよかった」
藤原さんがまだ動揺が収まっていない様子の女性にほほえみかける。
「待避所にいきましょう。お子さんが待っています」
「今からですか?」
「市内までシロがやってきています。待避所にはわたしたちの他にも自警団がいます。この家にいるより安全です。待避所の学校には地下室があって、隠れる場所もあります」
「……荷物をまとめてから、待避所にいきます」
女性は少し考えこんでからいった。
「一緒にいきましょう。外にはシロがいます」
「自警団の方たちは他にもやらなきゃいけないこともあるでしょう」
女性は遠慮するようにいう。
「ここには任務できています。荷造りがおわるまで待っています」
「何が必要か考えないといけないし、時間がかかるかもしれません」
女性は腕を組み、洗面所から動こうとしない。
「待避所には生活に最低必要なものはあります」
藤原さんは有無をいわせない口調でいう。
女性は突然の出来事に戸惑っているようだった。
わたしはふたりのやりとりをききながら落ち着かない気持ちでいた。
(この人を待避所まで連れていったら、すぐに部屋に帰ろう)
自警団の務めがとりあえず終わった今、すぐにでも美晴さんがいる部屋に帰りたかった。
「必要な荷物を用意するまでわたしたちは、待ってますよ」
わたしは女性にいった。
「ね、上で音、しなかった?」
美晴さんのことを思っていると、不意に遠野さんが廊下の天井を指さした。
「いや、きこえませんけど」
二階で大きな物音はしていなかったはずだ。
「わたしもきこえませんでした」
藤原さんが天井を見あげる。
息をひそめて耳をすましても、外の雨の音がしているだけだった。
「いや、たしかにきこえたよ」
遠野さんが声を落とす。
(藤原さんがしゃべっている間に小さな物音を聞き分けたのか)
わたしは遠野さんの意外な鋭さに感心した。
「シロかもね。二階から入りこんだのかも」
銃を構えた遠野さんが小さい声でいって、銃口を階段のほうにむける。
藤原さんは半信半疑の様子でパンツのポケットからまた銃をとりだす。
ふたりにつられるようにわたしも、痛みがないほうの手を握った。
住人の女性は顔をこわばらせている。
「二階の窓は閉めています。侵入したのなら、窓が割れたりして、大きな音がします」
住人の女性がおずおずといった。
「あの、わたし待避所にいきます。荷物をまとめてきます。ここで待っていてください」
突然、そういって、廊下に出ようとする。
「シロがいるかもしれません」
藤原さんがささやいて、女性を手で制する。
「確かめにいこう」
遠野さんが音を立てないように、すこしずつ階段のほうに進んでいく。
(遠野さんの空耳だったらいい)
わたしがそう思いながら移動しようとしたとき、二階ではっきりとした物音がした。
足音だ。
わたしたちは動きをとめた。
床を歩く足音はすぐに階段をおりる音にかわる。
「くるぞ」
遠野さんと藤原さんが銃口を階段をおりた先にむける。
(美晴さんに会いたい、顔をみたい)
そう思っていたけれど、シロと遭遇する危険をおかして、他人である男の子の母親の安否を確認しようとしているふたりを置いていけなかった。
「すいません」
わたしは声がふるえないように注意をしながらいった。
「南条さん、なにかあったんすか?」
遠野さんが顔をつきだして、わたしの顔をのぞきこむように見る。
「なんか、動揺してるみたいだから」
彼はわたしの変化に気がついてるようだった。
「緊張してます。どこからシロが現れるかわかりませんから」
亡くなったと思っていた美晴さんが、生きかえって電話をかけてきたというわけにはいかない。
(危ない人間だと思われる)
それに、両親をシロに殺された藤原さんの気持ちを動揺させてしまう。
「南条さんのワンパンみせてやれば、シロのほうがびびりますよ」
わたしに言葉を信じたかわからない遠野さんが、笑みをせる。
「もうすぐ、家に着きます」
藤原さんが緊張した声でいった。
ありがたいことに、ふたりは詮索をしてこなかった。
わたしたちは藤原さんを先頭にして歩きだした。
「ここです。この家に待避所にやってきたコの母親がいます」
数分もしないうちにスマホの地図で目的の家を確認した藤原さんがいって、わたしたちはその家の前で足をとめた。
シロが入っていったという家は、住宅街の歩道に面して建っている細長い二階建ての一軒家だった。
周囲の家に比べて外壁が新しい。
家の前の小さな屋根の下に、子供用のマウンテインバイクと大人の自転車が停まっている。
二階の出窓に顔を表にむけているクマのぬいぐるみが飾ってある。
外観にはシロが侵入した跡はない。
(この家にシロがいるかもしれない)
数時間前では死んでもいいとやけくそな気持ちで美晴さんの仇であるシロと戦おうとしていた。
けれど、今は小坂さんによってシロの毒から回復した美晴さんが、部屋でわたしを待っている。
(もし、この家の中にシロがいて毒をかけられたら、美晴さんに会えなくなる)
わたしは公園でシロを倒した高揚感は引いていて、シロへの恐怖を感じるようになっていた。
シロを殴った手の腕は使えそうもなかった。
腕をすこしあげるだけで、痛みが走る。
(家の中にシロが二匹いたら、片方の腕だけで戦えるのか……)
不安が強くなり、鼓動がはやくなる。
「入ろう」
(シロがいたら、すぐに殴る。迷いは命取りになる)
わたしは不安を抑えるように頭の中でシロと対峙したときのイメージをしながら、家のドアにむかって歩きだした。
(生きて美晴さんがいる部屋に帰る)
藤原さんと遠野さんがわたしの後ろにつく。
玄関のドアに手をかけると、鍵はかかっていなかった。
わたしはドアをゆっくり引いて開けた。
わたしたちは三人で狭い靴脱ぎ場に入った。
女性用のサイズが小さいスニーカーとサンダル、汚れたサッカーボールが転がっている。
家の中は窓にあたる雨の音が聞こえるくらい静かだった。
わたしが土足のままそっと廊下にあがると、藤原さんが音をたてないようにドアを閉める。
(住人はシロに殺されているかもしれない)
死体を見る心構えをして、廊下の左にあるリビングに入った。
リビングには誰もいなかった。
テーブル、ソファ、テレビが動いた様子がない。
他の家具も荒らされていない。
「シロはいないみたいすね」
遠野さんが声を落としていって、わたしは肩の力を抜いて、握っていたこぶしを開いた。
「家の人がどうなってるか確かめないと」
緊張した表情のまま藤原さんがいった。
「他の部屋をみてみましょう」
住人がシロから逃げているようにと願いながら、リビングを出て廊下の突きあたりまで移動した。
「自警団です。誰かいませんか?」
わたしが呼びかけると、側にある木のドアがゆっくりと開いた。
「……なんですか、あなたちは」
洗面所に人がいた。
藤原さんと遠野さんの拳銃を目にして、強盗に銃を突きつけられたようにふるえながら両手をあげる。
縁なしの眼鏡をかけた四十歳前後の女性だった。
部屋着姿で、裾の長いTシャツにゆったりとしたスウェットパンツを穿いている。
「ごめんなさい。驚かせてしまって。わたしたちは自警団です」
わたしと遠野さんの間から顔をのぞかせた藤原さんが、銃をパンツのズボンにしまい、女性を落ち着かせるようにゆっくりといった。
「サノユウマくんのお母さんですか?」
「はい」
女性は警戒した目のままふるえている手をおろす。
「今、ユウマくんは谷本高校の体育館にいます。その体育館は待避所になっています」
「待避所? どうして?」
女性が眼鏡の奥の細い目をひらく。
「今朝、ユウマくんは外からこの家にシロが入っていくのをみたんです。それで、待避所まで助けを求めにきたんです」
「……そうですか」
女性はほっとしたように手を胸元にあてる。
「あの子、帰ってこないから心配してたんです」
「ユウマくんもお母さんを心配してます。わたしたち、お母さんの安否を確認しにきたんです」
「お母さん、シロはどうしたんすか?」
拳銃を手にしたまま遠野さんが女性にきく。
わたしもシロが家に入ってきたときいて、反応をしない女性を奇妙に感じていた。
「……この家にシロが入ってきたんですか」
女性は他人事のようにいった。
「きてないんすか?」
「わたし、さっきまで二階で寝ていたんです。夜、眠れないことが多くて。もしかしたら、その間にシロが入ってきたのかもしれません」
女性は寒気を感じたように腕をさする。
「それか、お子さんの見間違いだったのかも」
遠野さんが拍子抜けしたようにいう。
(この家にシロはいない。住人も無事だった)
肩から一気に力が抜けながら、子供といってもモンスターのシロを他のなにかと見間違えるのかと疑問にも思った。
「とにかくご無事でよかった」
藤原さんがまだ動揺が収まっていない様子の女性にほほえみかける。
「待避所にいきましょう。お子さんが待っています」
「今からですか?」
「市内までシロがやってきています。待避所にはわたしたちの他にも自警団がいます。この家にいるより安全です。待避所の学校には地下室があって、隠れる場所もあります」
「……荷物をまとめてから、待避所にいきます」
女性は少し考えこんでからいった。
「一緒にいきましょう。外にはシロがいます」
「自警団の方たちは他にもやらなきゃいけないこともあるでしょう」
女性は遠慮するようにいう。
「ここには任務できています。荷造りがおわるまで待っています」
「何が必要か考えないといけないし、時間がかかるかもしれません」
女性は腕を組み、洗面所から動こうとしない。
「待避所には生活に最低必要なものはあります」
藤原さんは有無をいわせない口調でいう。
女性は突然の出来事に戸惑っているようだった。
わたしはふたりのやりとりをききながら落ち着かない気持ちでいた。
(この人を待避所まで連れていったら、すぐに部屋に帰ろう)
自警団の務めがとりあえず終わった今、すぐにでも美晴さんがいる部屋に帰りたかった。
「必要な荷物を用意するまでわたしたちは、待ってますよ」
わたしは女性にいった。
「ね、上で音、しなかった?」
美晴さんのことを思っていると、不意に遠野さんが廊下の天井を指さした。
「いや、きこえませんけど」
二階で大きな物音はしていなかったはずだ。
「わたしもきこえませんでした」
藤原さんが天井を見あげる。
息をひそめて耳をすましても、外の雨の音がしているだけだった。
「いや、たしかにきこえたよ」
遠野さんが声を落とす。
(藤原さんがしゃべっている間に小さな物音を聞き分けたのか)
わたしは遠野さんの意外な鋭さに感心した。
「シロかもね。二階から入りこんだのかも」
銃を構えた遠野さんが小さい声でいって、銃口を階段のほうにむける。
藤原さんは半信半疑の様子でパンツのポケットからまた銃をとりだす。
ふたりにつられるようにわたしも、痛みがないほうの手を握った。
住人の女性は顔をこわばらせている。
「二階の窓は閉めています。侵入したのなら、窓が割れたりして、大きな音がします」
住人の女性がおずおずといった。
「あの、わたし待避所にいきます。荷物をまとめてきます。ここで待っていてください」
突然、そういって、廊下に出ようとする。
「シロがいるかもしれません」
藤原さんがささやいて、女性を手で制する。
「確かめにいこう」
遠野さんが音を立てないように、すこしずつ階段のほうに進んでいく。
(遠野さんの空耳だったらいい)
わたしがそう思いながら移動しようとしたとき、二階ではっきりとした物音がした。
足音だ。
わたしたちは動きをとめた。
床を歩く足音はすぐに階段をおりる音にかわる。
「くるぞ」
遠野さんと藤原さんが銃口を階段をおりた先にむける。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる