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魔王編
朱雀麗奈
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スザクレイナは、アンジュがリアルな世界でJKであった時の同級生であり、彼女を自殺にまで追い込んだイジメの首謀者である。
女癖がわるい、宇陀川亜紀斗は赤橋由香(アンジュ)と交際しているのに、平気で浮気ばかりしているやつで、ある時朱雀麗奈にちょっかいを出し、赤橋由香は逆に浮気相手の朱雀麗奈に逆怨みされてしまう。
再三、浮気をやめてほしいと訴えてもつまみ食いをやめない女にだらしない宇陀川亜紀斗にほとほと愛想を尽かした赤橋由香は、亜紀斗と別れることにしたが、別れた後も朱雀麗奈による嫌がらせやイジメはますますエスカレートしていった。
アンジュは先ずそのイジメの首謀者であり、元の世界での宇陀川亜紀斗の彼女である朱雀麗奈を召喚することにした。
しかし。クラスメイト計画のように簡単に死なせるつもりはない。精神的にも肉体的にもボロボロになるまで追い込んでいくのだ。
クラスメイト計画で惨殺されていく不特定多数の見知らぬ高校生たちは、いわば朱雀麗奈という刺身のツマだった。
アンジュは先ず自分の末端の眷属であるゴブリンの住処に朱雀麗奈を転移させた。
実際にアンジュがイジメられていたのは、300年ほど前である。なので、朱雀麗奈も何回か生まれ変わっていたが、イジメをしたという記憶がない者を追い込んでもまったく面白くはないので、実際にイジメが行われていた当時から、朱雀麗奈を召喚した。
ある日の放課後の教室から麗奈は制服姿の高校生のままで、忽然と消えてしまったのだった。
アンジュ(赤橋由香)としては、当然イジメを受けていた時のままの朱雀麗奈の姿を一度たりとも忘れたことはなく、八つ裂きにしたいほど憎んでいた。
そして、その強大な滾るような憎悪のエナジーが、赤橋由香を魔王にしたのかもしれない。
誰かを憎むという情動は、一心不乱に芸術に打ち込むとか、無心に作曲するであるとかとかなり似ているのかも知れないが、後者は様々な情動やら想いを芸術として昇華させることができるが、憎しみは自分の精神を蝕み闇へと堕ちていく。
それはともかく、突如として異世界へと転移したJKの制服姿の朱雀麗奈は、だだっ広い草原をひとり彷徨っていたところをゴブリンに保護され、或いは拉致られ、ゴブリンのプリンセスとして勝手にゴブリンの住処に迎い入れられたのだった。
麗奈はプリンセスとして崇められ、自由を与えられてはいるが、いつもどこに行くのにも護衛と称して緑色した小鬼が付いてくる。
麗奈も馬鹿ではないので薄々感じてはいた。護衛などではなく逃げないようにいつも目を光らせて見張っているのだ。
毎日のようにゴブリンたちは、狩に出かける。麗奈にはゴブリンたちが何を狩っているのか興味すらないが、ある日ゴブリンの子どもたちが、変装ごっこみたいなことをして遊んでいた時、セーラー服やらブレザーといった制服を着ていて、嫌な連想をした麗奈は、慌てて1人の子に問いただした。
「ねぇ、その服はどうしたの、どこかで拾ったの?」
むろん、人間の言葉など理解できるはずもない。ゴブリンの子どもはキョトンとするばかりだ。
しかし、その時麗奈は見た。制服はかなり変色というか、汚れていた。そして、その汚れは血であるに違いないと麗奈は直感した。
どうやら、ゴブリンたちが狩っているのは人間らしい。それも麗奈と同様に制服を着た高校生。
制服のサイズから中学生ではないようだ。ということは、つまり麗奈と同じように学校から着の身着のまま転移してきたのだろうか。
もしかしてクラス転移というやつなのかもしれない。それに、さっきの子どもたちは、いろいろなデザインの制服を着ていたから、ひとクラスだけではない。
麗奈もカクヨムでそんなラノベを読んだことがあった。たぶんリアルではまったくモテない執筆者のハーレム願望が丸出しで最初は笑えたが、あまりにもそれがひどくご都合主義なので辟易して読めなくなってしまったのだった。
ま、そんなことはともかく、いったい全体この世界線では何が起こっているんだろうか。もしかしたら毎日のように日本のあらゆる地域の高校が無作為に抽出されて、そこから高校生が拉致られるようにこの異世界へと転移させられているのだろうか。
もしかして、JKだけとか? またぞろハーレムを形成したくてJK狩りしているのかもしれない。やはり相当リアルではモテないヤツだったんだろうな。
リアルではニートで女子と付き合ったことなんて一度もなくてダメ人間だったけれど、転生したら本気出すなんて、そんなラノベのタイトルみたいなサクセスストーリーはありえない。
しかし。よく考えてみたらなんでまた私だけ制服姿のままプリンセスみたいなティアラをつけて高待遇なんだろうかと、麗奈は不思議に思った。
見張りはつけられてはいるけれども、ある程度は自由を許されているし、この違いはいったいなんなんだろう。
クラス転移させているモテたい願望の強いやつとはまた別なヤツ?
女癖がわるい、宇陀川亜紀斗は赤橋由香(アンジュ)と交際しているのに、平気で浮気ばかりしているやつで、ある時朱雀麗奈にちょっかいを出し、赤橋由香は逆に浮気相手の朱雀麗奈に逆怨みされてしまう。
再三、浮気をやめてほしいと訴えてもつまみ食いをやめない女にだらしない宇陀川亜紀斗にほとほと愛想を尽かした赤橋由香は、亜紀斗と別れることにしたが、別れた後も朱雀麗奈による嫌がらせやイジメはますますエスカレートしていった。
アンジュは先ずそのイジメの首謀者であり、元の世界での宇陀川亜紀斗の彼女である朱雀麗奈を召喚することにした。
しかし。クラスメイト計画のように簡単に死なせるつもりはない。精神的にも肉体的にもボロボロになるまで追い込んでいくのだ。
クラスメイト計画で惨殺されていく不特定多数の見知らぬ高校生たちは、いわば朱雀麗奈という刺身のツマだった。
アンジュは先ず自分の末端の眷属であるゴブリンの住処に朱雀麗奈を転移させた。
実際にアンジュがイジメられていたのは、300年ほど前である。なので、朱雀麗奈も何回か生まれ変わっていたが、イジメをしたという記憶がない者を追い込んでもまったく面白くはないので、実際にイジメが行われていた当時から、朱雀麗奈を召喚した。
ある日の放課後の教室から麗奈は制服姿の高校生のままで、忽然と消えてしまったのだった。
アンジュ(赤橋由香)としては、当然イジメを受けていた時のままの朱雀麗奈の姿を一度たりとも忘れたことはなく、八つ裂きにしたいほど憎んでいた。
そして、その強大な滾るような憎悪のエナジーが、赤橋由香を魔王にしたのかもしれない。
誰かを憎むという情動は、一心不乱に芸術に打ち込むとか、無心に作曲するであるとかとかなり似ているのかも知れないが、後者は様々な情動やら想いを芸術として昇華させることができるが、憎しみは自分の精神を蝕み闇へと堕ちていく。
それはともかく、突如として異世界へと転移したJKの制服姿の朱雀麗奈は、だだっ広い草原をひとり彷徨っていたところをゴブリンに保護され、或いは拉致られ、ゴブリンのプリンセスとして勝手にゴブリンの住処に迎い入れられたのだった。
麗奈はプリンセスとして崇められ、自由を与えられてはいるが、いつもどこに行くのにも護衛と称して緑色した小鬼が付いてくる。
麗奈も馬鹿ではないので薄々感じてはいた。護衛などではなく逃げないようにいつも目を光らせて見張っているのだ。
毎日のようにゴブリンたちは、狩に出かける。麗奈にはゴブリンたちが何を狩っているのか興味すらないが、ある日ゴブリンの子どもたちが、変装ごっこみたいなことをして遊んでいた時、セーラー服やらブレザーといった制服を着ていて、嫌な連想をした麗奈は、慌てて1人の子に問いただした。
「ねぇ、その服はどうしたの、どこかで拾ったの?」
むろん、人間の言葉など理解できるはずもない。ゴブリンの子どもはキョトンとするばかりだ。
しかし、その時麗奈は見た。制服はかなり変色というか、汚れていた。そして、その汚れは血であるに違いないと麗奈は直感した。
どうやら、ゴブリンたちが狩っているのは人間らしい。それも麗奈と同様に制服を着た高校生。
制服のサイズから中学生ではないようだ。ということは、つまり麗奈と同じように学校から着の身着のまま転移してきたのだろうか。
もしかしてクラス転移というやつなのかもしれない。それに、さっきの子どもたちは、いろいろなデザインの制服を着ていたから、ひとクラスだけではない。
麗奈もカクヨムでそんなラノベを読んだことがあった。たぶんリアルではまったくモテない執筆者のハーレム願望が丸出しで最初は笑えたが、あまりにもそれがひどくご都合主義なので辟易して読めなくなってしまったのだった。
ま、そんなことはともかく、いったい全体この世界線では何が起こっているんだろうか。もしかしたら毎日のように日本のあらゆる地域の高校が無作為に抽出されて、そこから高校生が拉致られるようにこの異世界へと転移させられているのだろうか。
もしかして、JKだけとか? またぞろハーレムを形成したくてJK狩りしているのかもしれない。やはり相当リアルではモテないヤツだったんだろうな。
リアルではニートで女子と付き合ったことなんて一度もなくてダメ人間だったけれど、転生したら本気出すなんて、そんなラノベのタイトルみたいなサクセスストーリーはありえない。
しかし。よく考えてみたらなんでまた私だけ制服姿のままプリンセスみたいなティアラをつけて高待遇なんだろうかと、麗奈は不思議に思った。
見張りはつけられてはいるけれども、ある程度は自由を許されているし、この違いはいったいなんなんだろう。
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