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#179 ハスノウテナ
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棚から牡丹餅なのだろうか?
曽根崎マルタ四郎は、俺の辞書にコンカフェの五文字はないと豪語していたが、ひょんなことからコンカフェの沼にハマってしまったのだった。
先月、マルタはアキバのゴスロリ冥土カフェ「ハスノウテナ」に友達のシンキに連れられていった。
はじめはシンキがあまりにも勧めるので、むげなく断わることもまずいかなと、とりあえず一度だけと付き合ってみたのだが、なんとマルタは、ミノルというキャストにハマってしまったのだった
実は、マルタは後方彼氏ヅラ的なヲタクであり、ひっそりと推しメンを応援するタイプだった。
DDではなくて、推しメンは、ひとりだけと自分ルールを作り頑なにそれを守っていた。
しかし、推しのいたグループ自体が、なんの前触れもなく突然解散してしまい、それ以降マルタの推しメンであったマイも行方知れずとなってしまった。
マイのSNSの更新は止まったまま、すでに一年が経過していた。
実は、マルタは、ミノルを見たとき、自分が唯一推していたマイに、あまりにも似ていたため、泣き出しそうになったのだった。
むろん、他人の空似というやつだろうとは思ったが、それにしてもマイによく似ていたから、ミノルに首ったけになった。
というのも、マルタは自分にとって好都合であり、絶好のチャンスではないかと思ったからだ
マイは、いわゆる地下アイドルといえども、ブサメンの自分からしたら高嶺の花にはちがいなかった。
いくら手を伸ばしても届くはずもない、その高嶺の花が、天界から下界へと降りてきてくれたのだ。
マルタは、芥川の『蜘蛛の糸』を思い出した。
罪人たちが仮借なき責め苦に逃げ惑う地獄、そこにお釈迦様が気まぐれに蜘蛛の糸を垂らす、というれいのやつだ。
マルタは、お釈迦様が垂らしてくれた、その一条の蜘蛛の糸を是が非でも掴みたいと思った。
つまり、万に一つもない推しメンとの交際、そして結婚という絶対有り得ない、まさに極北の夢のような話が、現実となる可能性がわずかながら生じたのだった。
なので、マルタがそんな千載一遇のチャンスを掴まない手はないと考えたのは、ごく自然だった。
ただ厄介なのは、自分ルールだった、きまじめで几帳面なところのあるマルタは、自分で決めた【推しメンは生涯ひとりだけ】という自分ルールに雁字搦めにされていた。
マルタの中で推しメンはひとりだけなので、マイに似ている女性を推すことは、自分ルールに反するということなのだ。
つまり、マルタとしては推しメンであるマイは、グループは解散したとしても未だに自分の唯一の推しメンであり、その推しメンに瓜二つの女性であっても、別人格であることは確かなのだから、自分ルールを侵すことになる、というわけだった。
マルタは推しメンは生涯ただひとりという自分ルールにこれほど苦しめられるとは思ってもみなかった。
そこらへんの矛盾をうやむやにしながら、心のすみっこに押しやって蓋をし、なんとか人格崩壊しないように心がけるべきだと頭ではわかっていても、すぐに自分ルールが頭をもたげ、なんともスッキリしないのだった
しかし、誰しもが自分ルールやら自己ルール、あるいはマイルールといった、習慣なり決め事を大なり小なり持っているはずなのだ。
まあ、マルタの場合に限らず、他人からすると、『自分の決めた規則で苦しむなんて、なんでそんなくだらない事で悩んでいるのか、まったくわけがわからない、馬鹿じゃねーの』
そんな一言で終わってしまう事柄かも知れないけれど、本人にとっては結構重要なことであり、どこから体を洗うかとか、靴はどちらの足から履くか、とかならともかく、生きることの根幹に関わってくるルールの場合もある。
さらにいえば、生きるということは、自分で生きていく目標を掲げ、その実現のためのルールを設定するということだろう。
極端な例を挙げると、詐欺はするが絶対人は◯さないし傷つけない、であるとか、目上の人やら先輩に対しても、タメ口で通すとか、不倫の際は所謂ラブホではなくアパホテルに決めている、であるとか色々な自分ルールがある。
自分の作ったルールで雁字搦めになって八方塞がりの融通の効かない、不器用な生き方しかできないマルタは、自分でもまるで老害みたいだなと思っていた。
それでマルタが思い出したのは、フェリーニの『甘い生活』だ。
自己の空虚な心を埋めようと放蕩の限りを尽くす主人公マルチェロは、地に足をつけた生活を送る大学教授である友人に憧れ、尊敬すらしていた。
だが、あるとき、そんな地位も名誉もある社会的に立派な友人は、妻を残して、ふたりの愛する子どもたちを道連れに自死してしまう。
友人は、人生のダークサイドを直視して、その底知れぬ闇に呑み込まれてしまったのだった。
光があれば、当然闇があるわけで、人はなるべく闇を見ないようにしなければならない。
闇を見続けたならば、必ず闇に呑み込まれてしまうからだ。
自堕落で放蕩、まるで無計画、そんな人物がいいわけではないが、あまりにも生真面目では、生きることがやがて苦しくなってしまう。
なので、生真面目すぎる人は自己が崩壊しないように、臨機応変にルールは変更できるという二重のルールを設けておいた方がいい。
ということで、ちょっと逸脱したが、マルタはとにかくミノルに惹かれて、話をした。
すると、やはり推しメンであったマイとは似ても似つかない人物であることが、わかってきた。
とはいっても、マイのほんとうの性格やら人となりをマルタが知る由もないので、マルタが個人的に思い描いていたマイとは異なっていた、というだけの話なのだが。
話があっちこっちと、飛びまくるミノルの話をまとめると、こんな感じだろうか。
・時間の概念が普通の人とは異なるとのことで、とにかく遅刻魔である。
・テンションがかなり低く、いつも伏せ目がちであるため、第一印象が悪い。
・帰国子女のため敬語が使えない。
・笑顔がない、いや、笑顔になりはするが、目は常に笑っていない。ひどいイジメにあってきた。
・自己表現がうまくできないというわけではないが、あまりにも自己顕示欲がない、承認欲求がないというのは、ショービズの世界ではどうなのか?
・風呂キャンセル界隈ではないが、ゴシックなので、重く暗く、明るく軽やかな清潔感はない
・仕事は別だが、実はコミュ障である。
ミノルは、アイドルを卒業するまでに複数のグループのメンバーとして活動していたようだ。
マルタは、記念すべき彼女のアイドルの経歴のスタートである『マリア天ぷらスシ櫃まぶし』というグループの存在は知っていたが、一度も現場で出くわしたことはなかった。
さっそくマルタは、ネットの動画をさがし視聴した。
単純にマリ天は、楽曲が素晴らしくてマルタはすぐに魅了された、アイドルの楽曲でよくあるヨナ抜き音階を用いていないところにも好感が持てた。
マルタがマイの在籍する『PHENOMENONフェノメノン』の現場で後方彼氏ヅラしていた頃と時期的に少しずれていたが、ミノルも『マリ天』で歌っていたのだと思うと感慨深いものがあった。
しかし、顔が似ているとそれが話題になったりするが、マルタはそんな話は一切聞いたことがなかったのだから、不思議な話だった。急激に顔の造作が変わったりするのだろうか。
それはともかく、自分ルールに縛られているマルタは、ミノルとの関係を進展させることに対して解消できない気持ちのモヤモヤがあるにもかかわらず、ミノルが交際をokしてくれる前提で、物事を考えていることを、まったく忘れていた。
ミノルに関しては、そんな感じなのだが、問題はそれだけでは終わらなかった。
マイとミノルの件が、自分の中で一切解決していないにもかかわらず、ある日マルタの前に全く未知の超絶美少女が現われたのだ。
マルタは反動で一気にDDへと突き進むのだろうか?と、自分でも不安でならなかった。
ハスノウテナのニューフェイス、超絶美少女を目撃したマルタは、そのあまりにも可憐な美しさに目を瞠り、溜め息をついた。
マイルールに雁字搦めになっている、なんて言っておきながら、マルタもただのそこらへんにいるDDにすぎなかったのか。
そんな風にマルタは信念の揺らぎに自分自身面食らったが、実はそうではないのだった。
そのニューフェイスの超絶美少女は、推しメンであるマイの7年くらい前の顔をしていたのだった。つまり、マイには変わりないのだ。
つまり、マルタは推しメンであるマイを好きすぎるあまり、誰も彼もというわけではないだろうが、人の顔が認識できなくなっているらしい。
相貌失認(失顔症)。顔の各パーツは認識できても全体が認識できないので、個人の識別ができなくなる高次脳機能障害があるが、その系列なのではないだろうか。
まるで、ゲシュタルト崩壊だが、マルタに関しては、好きなタイプの女子はみなマイに見えてしまっているのだろう。恋するあまりの病気だろうが、怖しい症状だ。
ガチ恋ヲタクの成れの果て。やはり、ヲタクは推しメンと結婚という泡沫の夢に溺れながら浮き草のように水面を漂うDDがいちばん幸せなのかもしれない。
曽根崎マルタ四郎は、俺の辞書にコンカフェの五文字はないと豪語していたが、ひょんなことからコンカフェの沼にハマってしまったのだった。
先月、マルタはアキバのゴスロリ冥土カフェ「ハスノウテナ」に友達のシンキに連れられていった。
はじめはシンキがあまりにも勧めるので、むげなく断わることもまずいかなと、とりあえず一度だけと付き合ってみたのだが、なんとマルタは、ミノルというキャストにハマってしまったのだった
実は、マルタは後方彼氏ヅラ的なヲタクであり、ひっそりと推しメンを応援するタイプだった。
DDではなくて、推しメンは、ひとりだけと自分ルールを作り頑なにそれを守っていた。
しかし、推しのいたグループ自体が、なんの前触れもなく突然解散してしまい、それ以降マルタの推しメンであったマイも行方知れずとなってしまった。
マイのSNSの更新は止まったまま、すでに一年が経過していた。
実は、マルタは、ミノルを見たとき、自分が唯一推していたマイに、あまりにも似ていたため、泣き出しそうになったのだった。
むろん、他人の空似というやつだろうとは思ったが、それにしてもマイによく似ていたから、ミノルに首ったけになった。
というのも、マルタは自分にとって好都合であり、絶好のチャンスではないかと思ったからだ
マイは、いわゆる地下アイドルといえども、ブサメンの自分からしたら高嶺の花にはちがいなかった。
いくら手を伸ばしても届くはずもない、その高嶺の花が、天界から下界へと降りてきてくれたのだ。
マルタは、芥川の『蜘蛛の糸』を思い出した。
罪人たちが仮借なき責め苦に逃げ惑う地獄、そこにお釈迦様が気まぐれに蜘蛛の糸を垂らす、というれいのやつだ。
マルタは、お釈迦様が垂らしてくれた、その一条の蜘蛛の糸を是が非でも掴みたいと思った。
つまり、万に一つもない推しメンとの交際、そして結婚という絶対有り得ない、まさに極北の夢のような話が、現実となる可能性がわずかながら生じたのだった。
なので、マルタがそんな千載一遇のチャンスを掴まない手はないと考えたのは、ごく自然だった。
ただ厄介なのは、自分ルールだった、きまじめで几帳面なところのあるマルタは、自分で決めた【推しメンは生涯ひとりだけ】という自分ルールに雁字搦めにされていた。
マルタの中で推しメンはひとりだけなので、マイに似ている女性を推すことは、自分ルールに反するということなのだ。
つまり、マルタとしては推しメンであるマイは、グループは解散したとしても未だに自分の唯一の推しメンであり、その推しメンに瓜二つの女性であっても、別人格であることは確かなのだから、自分ルールを侵すことになる、というわけだった。
マルタは推しメンは生涯ただひとりという自分ルールにこれほど苦しめられるとは思ってもみなかった。
そこらへんの矛盾をうやむやにしながら、心のすみっこに押しやって蓋をし、なんとか人格崩壊しないように心がけるべきだと頭ではわかっていても、すぐに自分ルールが頭をもたげ、なんともスッキリしないのだった
しかし、誰しもが自分ルールやら自己ルール、あるいはマイルールといった、習慣なり決め事を大なり小なり持っているはずなのだ。
まあ、マルタの場合に限らず、他人からすると、『自分の決めた規則で苦しむなんて、なんでそんなくだらない事で悩んでいるのか、まったくわけがわからない、馬鹿じゃねーの』
そんな一言で終わってしまう事柄かも知れないけれど、本人にとっては結構重要なことであり、どこから体を洗うかとか、靴はどちらの足から履くか、とかならともかく、生きることの根幹に関わってくるルールの場合もある。
さらにいえば、生きるということは、自分で生きていく目標を掲げ、その実現のためのルールを設定するということだろう。
極端な例を挙げると、詐欺はするが絶対人は◯さないし傷つけない、であるとか、目上の人やら先輩に対しても、タメ口で通すとか、不倫の際は所謂ラブホではなくアパホテルに決めている、であるとか色々な自分ルールがある。
自分の作ったルールで雁字搦めになって八方塞がりの融通の効かない、不器用な生き方しかできないマルタは、自分でもまるで老害みたいだなと思っていた。
それでマルタが思い出したのは、フェリーニの『甘い生活』だ。
自己の空虚な心を埋めようと放蕩の限りを尽くす主人公マルチェロは、地に足をつけた生活を送る大学教授である友人に憧れ、尊敬すらしていた。
だが、あるとき、そんな地位も名誉もある社会的に立派な友人は、妻を残して、ふたりの愛する子どもたちを道連れに自死してしまう。
友人は、人生のダークサイドを直視して、その底知れぬ闇に呑み込まれてしまったのだった。
光があれば、当然闇があるわけで、人はなるべく闇を見ないようにしなければならない。
闇を見続けたならば、必ず闇に呑み込まれてしまうからだ。
自堕落で放蕩、まるで無計画、そんな人物がいいわけではないが、あまりにも生真面目では、生きることがやがて苦しくなってしまう。
なので、生真面目すぎる人は自己が崩壊しないように、臨機応変にルールは変更できるという二重のルールを設けておいた方がいい。
ということで、ちょっと逸脱したが、マルタはとにかくミノルに惹かれて、話をした。
すると、やはり推しメンであったマイとは似ても似つかない人物であることが、わかってきた。
とはいっても、マイのほんとうの性格やら人となりをマルタが知る由もないので、マルタが個人的に思い描いていたマイとは異なっていた、というだけの話なのだが。
話があっちこっちと、飛びまくるミノルの話をまとめると、こんな感じだろうか。
・時間の概念が普通の人とは異なるとのことで、とにかく遅刻魔である。
・テンションがかなり低く、いつも伏せ目がちであるため、第一印象が悪い。
・帰国子女のため敬語が使えない。
・笑顔がない、いや、笑顔になりはするが、目は常に笑っていない。ひどいイジメにあってきた。
・自己表現がうまくできないというわけではないが、あまりにも自己顕示欲がない、承認欲求がないというのは、ショービズの世界ではどうなのか?
・風呂キャンセル界隈ではないが、ゴシックなので、重く暗く、明るく軽やかな清潔感はない
・仕事は別だが、実はコミュ障である。
ミノルは、アイドルを卒業するまでに複数のグループのメンバーとして活動していたようだ。
マルタは、記念すべき彼女のアイドルの経歴のスタートである『マリア天ぷらスシ櫃まぶし』というグループの存在は知っていたが、一度も現場で出くわしたことはなかった。
さっそくマルタは、ネットの動画をさがし視聴した。
単純にマリ天は、楽曲が素晴らしくてマルタはすぐに魅了された、アイドルの楽曲でよくあるヨナ抜き音階を用いていないところにも好感が持てた。
マルタがマイの在籍する『PHENOMENONフェノメノン』の現場で後方彼氏ヅラしていた頃と時期的に少しずれていたが、ミノルも『マリ天』で歌っていたのだと思うと感慨深いものがあった。
しかし、顔が似ているとそれが話題になったりするが、マルタはそんな話は一切聞いたことがなかったのだから、不思議な話だった。急激に顔の造作が変わったりするのだろうか。
それはともかく、自分ルールに縛られているマルタは、ミノルとの関係を進展させることに対して解消できない気持ちのモヤモヤがあるにもかかわらず、ミノルが交際をokしてくれる前提で、物事を考えていることを、まったく忘れていた。
ミノルに関しては、そんな感じなのだが、問題はそれだけでは終わらなかった。
マイとミノルの件が、自分の中で一切解決していないにもかかわらず、ある日マルタの前に全く未知の超絶美少女が現われたのだ。
マルタは反動で一気にDDへと突き進むのだろうか?と、自分でも不安でならなかった。
ハスノウテナのニューフェイス、超絶美少女を目撃したマルタは、そのあまりにも可憐な美しさに目を瞠り、溜め息をついた。
マイルールに雁字搦めになっている、なんて言っておきながら、マルタもただのそこらへんにいるDDにすぎなかったのか。
そんな風にマルタは信念の揺らぎに自分自身面食らったが、実はそうではないのだった。
そのニューフェイスの超絶美少女は、推しメンであるマイの7年くらい前の顔をしていたのだった。つまり、マイには変わりないのだ。
つまり、マルタは推しメンであるマイを好きすぎるあまり、誰も彼もというわけではないだろうが、人の顔が認識できなくなっているらしい。
相貌失認(失顔症)。顔の各パーツは認識できても全体が認識できないので、個人の識別ができなくなる高次脳機能障害があるが、その系列なのではないだろうか。
まるで、ゲシュタルト崩壊だが、マルタに関しては、好きなタイプの女子はみなマイに見えてしまっているのだろう。恋するあまりの病気だろうが、怖しい症状だ。
ガチ恋ヲタクの成れの果て。やはり、ヲタクは推しメンと結婚という泡沫の夢に溺れながら浮き草のように水面を漂うDDがいちばん幸せなのかもしれない。
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