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第二章 秘められた悪意
勘違い
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図書館を出て、執務室に戻ってきたのは午前十一時を半分過ぎた頃だった。
昼食用にと買ってきたポテトフライとサンドウィッチを低机の
中央に置くと、気の小さいダニーは神妙な顔でこう言った。
「本当に、これで良かったんでしょうか」
「何が」
ダニーの唐突な疑問の言葉に。
エフェルローンは、ソファーに仰け反るとすげなくそう返した。
(もう決まったことだ。今更蒸し返したところで別に何も変わりはしない)
そう心の中で呟くと、エフェルローンは「面倒くさいのは御免だ」とばかりに両目を閉じ、無言を決め込む。
と、そんなエフェルローンのぶしつけな態度に。
ダニーはエフェルローンのアイスコーヒーを低机に乱雑に置くと、ムッとしながらこう言った。
「ルイーズさんの事、本当にいいいんですか」
「私ですか」
そう言うと、ルイーズはきょとんとした顔でサンドウィッチを頬張る。
それでも納得いかなそうに眉を顰めるダニーに。
エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「……本人がいいって言っているんだ。何かまずい事でも?」
そう、にべもなくそう答えるエフェルローンに。
ダニーは、自分の心に語り掛けるようにこう言った。
「僕は、このやり方自体あまりいいことだとは……」
そう言って、言葉を濁すダニーを。
エフェルローンは鼻で軽く笑い飛ばすと、挑戦的な口調でこう言った。
「じゃあ、ほかにどんな方法が? [禁書]に手を出す以外、どんな方法があるって云うんだ?」
「それは……」
そう言って、言葉を失うダニーに。
エフェルローンは今更何だというようにこう吐き捨てる。
「ふん、愚問だな」
「でも! ほかにもっと調べれば[禁書]以外の何か別の方法が……」
そう、必死に説得を試みるダニーに。
エフェルローンは腹立たし気にこう凄む。
「調べる手段も、ほぼ奪われているってのにか、ああ?」
「…………」
それでも、納得いかないとばかりに黙り込むアダムに。
今までサンドウィッチを頬張っていたルイーズは、自信に満ちた笑みを浮かべこう言った。
「アダムさん、大丈夫ですよ! どうにかなりますって」
そう言って、片目を瞑って見せるルイーズ。
「ルイーズさん……」
そう言って目を潤ませるダニーに、ルイーズは満面の笑みを浮かべてこう言った。
「だって、一日だけ一緒にいればいいんですよね?」
「ええ。でも、一緒にって言っても、ただ一緒にいればいいって訳でもでしょうし……」
そう言って、顎に手を当てるダニーに。
ルイーズは口元に笑みを浮かべながら、ぽかんとした顔をしてこう言った。
「えっ?」
明らかに、何かを勘違いしているであろうルイーズに。
男たちは唖然とし、声にならない声を漏らした。
「…………」
「…………」
そんな男たちの異様な様子に、何か良くない気配を感じ取ったのだろう。
ルイーズは、顔色を青くすると頭の中を懸命に整理しながらこう言った。
「一日、一緒にいればいいんですよね? 一緒にいればそれで終わりなんですよね……?」
そんなルイーズを、ダニーが悲痛な面持ちで見つめる。
「えっ、ダニーさん? えっ……?」
戸惑うルイーズに。
エフェルローンは深いため息をひとつ吐くと、げんなりした表情でこう言った。
「……ルイーズ」
「はい?」
食べかけのサンドウィッチを困ったように胸の前で持ちながら、ルイーズはそう言って返事をする。
そんなルイーズに、エフェルローンは後頭部をかき回しながらこう言った。
「一緒にってのはだな、例えば一緒に食事したり、買い物したり、公園とかぶらついたり……」
「つまり、デートですよ、ルイーズさん」
正気を取り戻したダニーがそう注釈を入れる。
「で、デート?」
明らかに、困り果てているルイーズをそのままに。
ダニーはこわばった表情でさらに言葉を続ける。
「でもそうなるとですよ……もしかしたら、手を繋いだりとか、肩に手を回したりとか、挙句の果てには、き、き……」
「キスもあるかもな」
さらりとそう言ってのけるエフェルローンに。
ルイーズは、半泣き状態で叫んで言った。
「えぇー! そんなの無理です!」
「今更、それを言うのか!」
そう言ってルイーズを頭ごなしに怒鳴りつけるエフェルローン。
その声に、びくりと肩を震わせるルイーズを気の毒そうに見遣ると。
ダニーは、「まあまあ」と言ってエフェルローンを一旦落ち着かせる。
そして、涙ぐむルイーズを弱ったように見つめると。
ダニーは腕を組みつつ冷静沈着に話を進める。
「でも、困りましたね。今から契約を破棄するにしても、アダム君はもう動いてしまっているでしょうし、何か手を打たないと」
そう代替案を提案するダニーに。
エフェルローンは無情にもこう言い張った。
「契約は破棄しない」
「せ、先輩……」
そう言って涙ぐむルイーズを苛立たし気に見遣ると、エフェルローンは腹いせとばかりにアイスコーヒーをがぶ飲みする。
と、そんなエフェルローンをうんざりした表情で眺めると。
ダニーは、大きなため息と共に有無を言わせずこう言った。
「こうなったら、最後の手段です。先輩、尾行しましょう」
「あ?」
「だーかーら、ルイーズさんの貞操を守るために、尾行しつつ護衛するんですよ!」
そう熱く力説するダニーに。
エフェルローンは、うんざりした顔でこう言う。
「大丈夫だろ。ルイーズだってもう子供じゃないんだし。自分の身は自分で守れるだろ。それに今どきキスの一つや二つ……」
「先輩……誰もがあなたみたいに[来るもの拒まず]な訳ではありません。心が繊細な人だっているんです」
そう静かに憤慨するダニーに、ルイーズが感動したように目を潤ませる。
「何が、繊細だ……」
そう言って、残り少なくなったアイスコ―ヒーを啜るエフェルローンに。
ダニーは憤りも顕にこう言い放った。
「先輩は! ルイーズさんがアダム君にあんなことやこんなことされても全然かまわないって云うんですか!」
そう言って吠えるダニーに。
エフェルローンは憎らしいほど落ち着いた声でこう言った。
「あんなことやこんなことって、どんな事だよ……」
意地悪くそう言うエフェルローンに。
ダニーは歯を食いしばると、顔を赤くしながらもこう言った。
「た、例えば……き、キスとか? せ、せせ……」
「せ?」
「洗濯とか、命の……」
「洗濯、ね」
失笑気味にそう言うエフェルローンにダニーは負けじとこう言い放つ。
「でももし、ルイーズさんに最悪のことが起こったら……きっと僕ら、カーレンリース伯爵に殺されちゃいますよ!」
「あ」
(そうだった……)
エフェルローンはそのことを思い出し、心の中でチッと舌打ちする。
大陸最凶で最悪の大魔術師――きっと、思いつくだけの惨たらしい拷問をしてくるに違いない。
(まいったな)
拷問は良いとしよう。
だが、エフェルローンが死んだ後、姉のリアはどうなる?
「…………」
「どうするんです? 先輩! もう後戻りはできませんよ?」
(くそ、背に腹は代えられない、か)
自分の意志を通すために、姉の人生を滅茶苦茶にするわけにはいかない。
そう思い至ったエフェルローンは、全面的にダニーの意見を受け入れこう言った。
「分かった、お前の言うとおりだ。ルイーズを護衛しよう」
そのエフェルローンの決断に、ルイーズは胸元で両手を組むと、目を輝かせながらこう言った。
「い、良いんですか?」
「良いも何も、カーレンリース卿が後ろに控えてるんだもんなぁ……」
そう言って、不服そうに口元をへの字に歪めると。
(事件に調査に取引にデートに……あー、色々面倒くせぇ……)
エフェルローンはソファーにゴロンと横になると、サンドウィッチを口に押し込むのであった。
昼食用にと買ってきたポテトフライとサンドウィッチを低机の
中央に置くと、気の小さいダニーは神妙な顔でこう言った。
「本当に、これで良かったんでしょうか」
「何が」
ダニーの唐突な疑問の言葉に。
エフェルローンは、ソファーに仰け反るとすげなくそう返した。
(もう決まったことだ。今更蒸し返したところで別に何も変わりはしない)
そう心の中で呟くと、エフェルローンは「面倒くさいのは御免だ」とばかりに両目を閉じ、無言を決め込む。
と、そんなエフェルローンのぶしつけな態度に。
ダニーはエフェルローンのアイスコーヒーを低机に乱雑に置くと、ムッとしながらこう言った。
「ルイーズさんの事、本当にいいいんですか」
「私ですか」
そう言うと、ルイーズはきょとんとした顔でサンドウィッチを頬張る。
それでも納得いかなそうに眉を顰めるダニーに。
エフェルローンはため息交じりにこう言った。
「……本人がいいって言っているんだ。何かまずい事でも?」
そう、にべもなくそう答えるエフェルローンに。
ダニーは、自分の心に語り掛けるようにこう言った。
「僕は、このやり方自体あまりいいことだとは……」
そう言って、言葉を濁すダニーを。
エフェルローンは鼻で軽く笑い飛ばすと、挑戦的な口調でこう言った。
「じゃあ、ほかにどんな方法が? [禁書]に手を出す以外、どんな方法があるって云うんだ?」
「それは……」
そう言って、言葉を失うダニーに。
エフェルローンは今更何だというようにこう吐き捨てる。
「ふん、愚問だな」
「でも! ほかにもっと調べれば[禁書]以外の何か別の方法が……」
そう、必死に説得を試みるダニーに。
エフェルローンは腹立たし気にこう凄む。
「調べる手段も、ほぼ奪われているってのにか、ああ?」
「…………」
それでも、納得いかないとばかりに黙り込むアダムに。
今までサンドウィッチを頬張っていたルイーズは、自信に満ちた笑みを浮かべこう言った。
「アダムさん、大丈夫ですよ! どうにかなりますって」
そう言って、片目を瞑って見せるルイーズ。
「ルイーズさん……」
そう言って目を潤ませるダニーに、ルイーズは満面の笑みを浮かべてこう言った。
「だって、一日だけ一緒にいればいいんですよね?」
「ええ。でも、一緒にって言っても、ただ一緒にいればいいって訳でもでしょうし……」
そう言って、顎に手を当てるダニーに。
ルイーズは口元に笑みを浮かべながら、ぽかんとした顔をしてこう言った。
「えっ?」
明らかに、何かを勘違いしているであろうルイーズに。
男たちは唖然とし、声にならない声を漏らした。
「…………」
「…………」
そんな男たちの異様な様子に、何か良くない気配を感じ取ったのだろう。
ルイーズは、顔色を青くすると頭の中を懸命に整理しながらこう言った。
「一日、一緒にいればいいんですよね? 一緒にいればそれで終わりなんですよね……?」
そんなルイーズを、ダニーが悲痛な面持ちで見つめる。
「えっ、ダニーさん? えっ……?」
戸惑うルイーズに。
エフェルローンは深いため息をひとつ吐くと、げんなりした表情でこう言った。
「……ルイーズ」
「はい?」
食べかけのサンドウィッチを困ったように胸の前で持ちながら、ルイーズはそう言って返事をする。
そんなルイーズに、エフェルローンは後頭部をかき回しながらこう言った。
「一緒にってのはだな、例えば一緒に食事したり、買い物したり、公園とかぶらついたり……」
「つまり、デートですよ、ルイーズさん」
正気を取り戻したダニーがそう注釈を入れる。
「で、デート?」
明らかに、困り果てているルイーズをそのままに。
ダニーはこわばった表情でさらに言葉を続ける。
「でもそうなるとですよ……もしかしたら、手を繋いだりとか、肩に手を回したりとか、挙句の果てには、き、き……」
「キスもあるかもな」
さらりとそう言ってのけるエフェルローンに。
ルイーズは、半泣き状態で叫んで言った。
「えぇー! そんなの無理です!」
「今更、それを言うのか!」
そう言ってルイーズを頭ごなしに怒鳴りつけるエフェルローン。
その声に、びくりと肩を震わせるルイーズを気の毒そうに見遣ると。
ダニーは、「まあまあ」と言ってエフェルローンを一旦落ち着かせる。
そして、涙ぐむルイーズを弱ったように見つめると。
ダニーは腕を組みつつ冷静沈着に話を進める。
「でも、困りましたね。今から契約を破棄するにしても、アダム君はもう動いてしまっているでしょうし、何か手を打たないと」
そう代替案を提案するダニーに。
エフェルローンは無情にもこう言い張った。
「契約は破棄しない」
「せ、先輩……」
そう言って涙ぐむルイーズを苛立たし気に見遣ると、エフェルローンは腹いせとばかりにアイスコーヒーをがぶ飲みする。
と、そんなエフェルローンをうんざりした表情で眺めると。
ダニーは、大きなため息と共に有無を言わせずこう言った。
「こうなったら、最後の手段です。先輩、尾行しましょう」
「あ?」
「だーかーら、ルイーズさんの貞操を守るために、尾行しつつ護衛するんですよ!」
そう熱く力説するダニーに。
エフェルローンは、うんざりした顔でこう言う。
「大丈夫だろ。ルイーズだってもう子供じゃないんだし。自分の身は自分で守れるだろ。それに今どきキスの一つや二つ……」
「先輩……誰もがあなたみたいに[来るもの拒まず]な訳ではありません。心が繊細な人だっているんです」
そう静かに憤慨するダニーに、ルイーズが感動したように目を潤ませる。
「何が、繊細だ……」
そう言って、残り少なくなったアイスコ―ヒーを啜るエフェルローンに。
ダニーは憤りも顕にこう言い放った。
「先輩は! ルイーズさんがアダム君にあんなことやこんなことされても全然かまわないって云うんですか!」
そう言って吠えるダニーに。
エフェルローンは憎らしいほど落ち着いた声でこう言った。
「あんなことやこんなことって、どんな事だよ……」
意地悪くそう言うエフェルローンに。
ダニーは歯を食いしばると、顔を赤くしながらもこう言った。
「た、例えば……き、キスとか? せ、せせ……」
「せ?」
「洗濯とか、命の……」
「洗濯、ね」
失笑気味にそう言うエフェルローンにダニーは負けじとこう言い放つ。
「でももし、ルイーズさんに最悪のことが起こったら……きっと僕ら、カーレンリース伯爵に殺されちゃいますよ!」
「あ」
(そうだった……)
エフェルローンはそのことを思い出し、心の中でチッと舌打ちする。
大陸最凶で最悪の大魔術師――きっと、思いつくだけの惨たらしい拷問をしてくるに違いない。
(まいったな)
拷問は良いとしよう。
だが、エフェルローンが死んだ後、姉のリアはどうなる?
「…………」
「どうするんです? 先輩! もう後戻りはできませんよ?」
(くそ、背に腹は代えられない、か)
自分の意志を通すために、姉の人生を滅茶苦茶にするわけにはいかない。
そう思い至ったエフェルローンは、全面的にダニーの意見を受け入れこう言った。
「分かった、お前の言うとおりだ。ルイーズを護衛しよう」
そのエフェルローンの決断に、ルイーズは胸元で両手を組むと、目を輝かせながらこう言った。
「い、良いんですか?」
「良いも何も、カーレンリース卿が後ろに控えてるんだもんなぁ……」
そう言って、不服そうに口元をへの字に歪めると。
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