僕と小さな妖精と理不尽な社会

竜海 昇空

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翌日

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朝、早めに寝たおかげで早朝の朝日を拝む事が出来た僕は、布団から上がり。
布団を押入れに戻して、コタツの部屋に行く。
おじいちゃんは畑の方にいるのだろう。
朝早くから働き者だ。
妖精は、ぐったりと大の字になってボケーとしている。
平和な1日の始まりだ。
テレビの電源を入れ、コタツに入り僕もボケーとテレビを観る。
何も変哲も無い。自然でのどかな時間を過ごす。
すると、おじいちゃんが畑から戻ってくる。

おじいちゃん
正、おはよう。


おはよう

おじいちゃんは台所へ行き、朝ごはんの準備をはじめる。

するとテレビに遊園地のCMが流れた。
妖精は興味がない沸いたのか。
起き上がり観る。

妖精
正、ここは楽園なの?


遊園地って言う遊び場だよ。
興味ある?

妖精
うん、私行ってみたい


じゃあ、今日行ってみようか

妖精
うん

妖精は、ぐったりしていた時とは違いはしゃぎながら、喜びのダンスをしているように嬉しそうだ。
僕は、昨日の事が少しでも楽になればと思い慰められればと切に願う。

おじいちゃん
ご飯出来たぞ。遊園地行くのか良かったの

妖精
うん、行ったことないから楽しみ。どんな所なんだろう。あの乗り物なんだろう。変な生き物もいる。

おじいちゃん
楽しんでおいで。あんまし目立ち過ぎる無いように隠れているんじゃよ。

妖精
うん
暗い顔で頷く。

妖精
人間はいい人ばかりではないからね。よく子供に石投げられたり。
木を殴ったり、蹴ったりして私を落とそうとしている人もいたから。
気をつける


酷いな

おじいちゃん
人間は、弱いものをいじめたがる人もいるんじゃ。
皆が悪い人ではないが皆がいい人でもない
皆に好かれる訳でもない。皆誰かに嫌われて誰かに好かれるんじゃ。
だから、気にするな

妖精
おじいちゃんと正と舞は優しい。
わかってるよ。


ありがとう

おじいちゃんは微笑みながら、ご飯を出す。
僕は、飯を食べながら思う。
人って残酷な事をする。
猫や犬、鳥や小動物をいじめて楽しむ人間もいる。
毎日のストレスかは、わからない。何故そのような事をするのか理解出来ない。
自分は、強いから弱い生き物も殺す。
人間は、優越感に浸りたいのか。
こいつよりは優れている。
みたいな。

人間同士だっていじめはある。
全員で無視をしたり、全員で一人の人間を殴ったり、教室の窓から机を外に投げらたり。
皆黙って観て楽しむ人もいれば。
引いても助けないで傍観するもの。
力がなくて、周りに流されて周りの人に合わせるもの
色々だ。

何故だろう。あいつがムカつくからあんな奴に、歯向かわれたから。

いじめられてた人はどうだろう。
何故受け入れてもらえないのか。
何故人から馬鹿にされ蔑まれ舐められなきゃいけないのか。
されるがまま、力がなく。
勇気出しても返り討ちにされる。

ただそこにいるだけなのに煙たがれる。
珍しいから変だから目立つから。
人気者にもなれるが嫌われ者にもなれる。

どうすれば良いか。
そんなの不可能だ。すべての人間がすべていい人ではないから。
何かしら、人は何か不満を感じ生きているから。
何かしら、欠点はあるからだ。

強く生きるしかない。勇気を出して、まず自分に打ち勝つ力を持つ事
相手に舐められ無いようにするために。

妖精
石投げてきた人は、上から木のみぶつけたし。
仕返ししているからお互い様だけどね


ほどほどにね。

おじいちゃん
仕返しはいかんぞ。
やったはったは、繰り返しながら争いの種を生むからの。
ほどほどにな

妖精
ほどほどにばっか笑笑

談笑しながら。
飯を食べる。

さてと、今日は遊ぶぞー。
飯を食べたら。支度して遊園地だ。
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