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4.オメガバース

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オメガバースゥ?


「えぇっと……ナニソレ。
おっ、俺英語とか苦手だからっ、てかまず英語なのそれっ…………ナニソレ。」


やばっ、ひとりで喋りすぎたぁぁあ!

眉間のシワがっ…綺麗な顔の人のこういう
表情ってこわいよなっ…………

「………………。俺もはじめこの世界に来た時はよく分からなかったんだが、
どうやらこの世界には、男性、女性のほかに、があるらしいんだ。」


………………ナニソレ。


聞いても意味わからんっっっ!!!!

すいませんっ!俺が出来ないの実はっ……
英語だけじゃないんですっ!!

だから、どうかっ、聞き返すけど怒らないでっ!!!


「…………………………どゆこと?……デスカ」


「あぁ?!…今言った通りだっ、
あと俺が説明出来るとすればその3種類の性のことだ。」


あらっ、怖いけど思ってたより親切ぅ。


「おっ、おねしゃすっ…」



「まずは、‪α‬アルファ‪この性は、能力が高く、この世界ではエリートと言われる存在だ。次にβベータまぁ、この性はいわゆる一般人だな。俺らの世界の人間とそう変わらない。最後に、Ωオメガこの性は、まぁ、なんというか、出産に特化した性…だな。つまり、男でも女でも出産できる。」


「……………………出産。」


?!?!?!

あの、妊娠しちゃうってやつはそういうことだったのか!!!!

うわぁっ…………


「……そして、そのΩには…ヒート発情期というものがあるらしい。ヒート時には、βや‪α‬を誘うフェロモン…まぁ、匂いみたいなものを放つんだ。ちなみに、ヒート中のΩに‪α‬が接触した場合………どちらがどう足掻いても性交を止めることは不可能だ。」


性……交…。


いぃやぁぁぁぁあっ!!!!


なんなんだこの世界っ!

まだ、ピッチピチの16歳なのにっ
もうそんなっ、そんな……


「あぁ、ちなみにお前はβだからなっ。
普通の人だっ、ふっ。」


少しトゲのある言い方に苛立ちを覚える。
これが一言余計というやつだろうか。

えぇ…………なんか馬鹿にされてる感が。


「…………そういうお前っじゃなかった
ゆうは…なんなんだよ。」


「……………………ふっ、‪α‬だっ」


くっそぉぉぉお!!!

負けたっ……………


まぁ、何となくわかっちゃいたけどさぁ……


「…………?でもさぁ、さっきの話だと
‪α‬とΩが接触すると…って限定してたよな?…なんで、俺達カップルなんだ?」


「あぁ、それは…まぁ、大体この世界では
βとβが結婚するのが普通なんだが…
この世界にはつがいってものがあってな、きっとこの物語は番にはなれないけど……って言うような切ないストーリー要素として使われているんだろう。」

「ほへぇ~」

「まぁ、お前もヒート中のΩには気を付けろよ。」


あれなんか、優しい。
ってのも………なんかこわいな……

もぉーどっちにしろこわいっ!


「…………おっ、おう…ありがとう。」

まぁ、説明には感謝しなきゃな。


「………………やっべぇ、そろそろ寮行かねぇとだな。早めに鍵貰えって担任言ってたし」



「おぉ~そだなっ!」


やっった!
やっと、こいつと離れられるぜっ!
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