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第3章 貴族離脱時代

第98話 会談後のアイリ

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エリザベスは、アイリのもとへ行った。

「アイリ、今から、ちょっと嫌な事を言うね」
「何?急に・・・」

「トルーマン侯爵が亡命してきた」
「え!?、トルーマン侯爵・・・。もしかして・・・」

「そうよ。
 正確には、マーガレット王女が亡命してきて、その派閥の人だけど・・・。
 その中に、トルーマン侯爵の息子も・・・」
「セオドアが・・・」

「ノブシゲがその事で悩んでいたから、私が来た」
「ノブシゲが・・・」

「私はお任せします。
 どんな結論でも・・・。
 過去はあったけど、みんなの奴隷だし・・・。
 悪いようにしない事も知っているから・・・」
「奴隷なんて言わないで」

「ごめん。けど・・・」
「まぁ、悪いようにはしないから・・・。
 おそらく、トルーマン侯爵が息子を差し出すと思うし・・・。
 どうしたいか、考えておいて。
 処分の参考にするから・・・。
 アイリの思い通りに実行はできないかもしれないけどね」

「うん。
 ありがとう。
 私の為に・・・」
「じゃあ」

エリザベスは颯爽と帰って行った。



一人になったアイリは考えていた。
セオドアの件、ノブシゲの言う事を聞かなかったからなのに・・・。
もちろん、一番悪いのはセオドアだけど・・・。

私も悪くない訳じゃない。
自分の至らなさ・・・。

それも・・・。


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