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第3章 貴族離脱時代

第109話 マーガレット陣営の会議

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マーガレット王女とルーズベルト公爵、トルーマン侯爵の3名で集まっていた。

「トルーマン侯爵、ご子息が生贄のようになり、申し訳ございません」
「王女。愚息は自分の行いによってなった事。
 気になさらなくても・・・」

「ありがとう。
 今後の事を話しあいしたいと思っています。
 いろんな方法はあるかと思いますが、どのような対応が良いのかお二人のご意見を
 伺いたいと思います」
「まず、某から・・・。
 トルーマン侯爵のご子息の件は、厳しすぎる処分であったかと・・・。
 今後の事を早急に決めるのは危険かもしれません。
 あの裁判で市民たちの人気は上がりました。
 市民の為の国家という目標を純粋に実行している事は評価できます。
 マーガレット様に対して悪い事はしないと思いますが・・・」

「我が愚息の件は、少し厳しい処分というのは致し方ありません。
 マーガレット様と政治に対する方向性は一致しています。
 突拍子もない事を言うので、マーガレット様にご意向を伺う必要はあるかと思いますが、
婚姻関係を結ばれるのも一つかと思います」
「私とノブシゲ殿が結婚するという事ですね」

「はい」
「私は、ノブシゲ殿さえ良ければ結婚する事は問題ありません。
 公爵は、どのように思いますか?」

「マーガレット様さえよろしければ、問題ないかと・・・。
 しかし、危険な部分だけは、本音を伺った方が良いかもしれないですね」

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