これは惚れた弱みです

希紫瑠音

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追試と学生服

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 追試をするぞと、教室でのやり取りの事を言われて、本気だったのかと香椎を見れば、にやにやとした表情を浮かべていた。

「シャワーを浴びてきてもよいでしょうか」
「しょうがねぇな」

 蒼真は風呂が好きだ。何も考えずに湯につかっていると落ち着くからだ。

 だが、香椎が居る時はそうはいかない。

 のんびりと風呂に入っていようものなら香椎が乱入してくる。そして、湯船で散々後ろを犯されてベッドへと連れて行かれる事になるからだ。

 故に湯船につかりたいがシャワーのみで済ませて浴室からでる。

 どうせすぐ脱ぐことになるだろうが、そのままいけば香椎にやる気満々だとからかわれる事になるだろうなと、収納棚に置かれてあるバスローブを身に着けようとカゴを引き出して中を見れば、

「なっ、なんで?」

 上の棚は香椎のもの、下の棚には自分のものを置いておいたはずだ。

 中のものを手にし、わなわなと肩を震わせる。

「香椎さんっ!」

 裸のままドアを開けば、香椎に口笛を鳴らされて、あわてて手にしていた学生服を開いて隠した。

 卒業してから先生として学校に戻った時には制服はブレザータイプのものになっていた。

 まさかと香椎を見れば、

「懐かしいだろ。友里ゆりがさ、実家の押入れから見つけたからって送ってくれた」

 友里は蒼真の二つ下の妹で、同じ高校に通っていたので香椎とも顔見知りだ。それに恋人同士だということも伝えてある。本当の兄妹のように仲が良く、悪巧みをする時なんて特にだ。

「え、じゃぁ、この学ランって俺の、ですか?」

 友里よ、何してくれてんだと頭を抱えしゃがみ込む。

「いつ使おうかと思ってたんだが、丁度良かったな」

 追試に、と、手を掴んで立たせられる。

「着て見せろ」

 この歳でまさか学生服を着ることになろうとは。恥ずかしいと思いつつ、白いシャツを中に着て学生服を身に着ける。

「懐かしいなぁ」

 目を細めて懐かしむ香椎の、その目尻にしわがある。

 そこに手を伸ばせば、

「俺はおっさんになっちまったな」

 その手に大きな手が重ねられる。

「今も素敵です」

 あの頃と変わらない、時に厳しくて時に優しく、そして包容力のある保健室の先生。

「ほんとう、お前はあの時と変わらず可愛いよ」

 と、唇が触れた。

「香椎さん……」

 歯列を撫で舌が絡む。

「はぁ」

 身体が熱を持ち始め、腕をまわそうとしていた所で香椎が離れていく。

「え、あ」
「合格できたら、俺のを食わせてやるよ」

 ソファーの背もたれに掛けてあった白衣を身に着け、眼鏡を掛ければ養護教諭の時の香椎の出来上がりだ。

「高校の時のお前と、俺みたいだろ?」

 生徒だった頃、告白しても手に入れることが出来なかった。

 力が抜ける。

 倒れそうになった所を香椎が腰に腕を回して支えてくれた。

「そんなに嬉しかったか」

 頬に触れた手がゆっくりと肌を撫でながら下りていく。

「はい。あの時、先生の事、すごく欲しかった」

 子供だから相手にしてもらえなかったけれど、香椎にすべて捧げても良いと思っていた。

「今は?」
「今も、です」

 詰襟のフックとボタンが外され、シャツの上から撫でられる。

 シャツの下は何も着ていないので乳首がくっきりと浮かび上がっている。

「ん、あっ」
「シャツ越しの、突起した乳首とか、けっこう、やべぇな」

 シャツのまま口に含み吸い上げられる。

「ひゃぁっ」

 べちょべちょに濡れて肌に貼りつき、それが余計にいやらしく感じる。

「香椎さん、脱がせて直接触ってください」
「色気がねぇから不合格」
「そんな」
「ほら、考えろよ……」

 尻の窪みを指で強く押され、背がぴんと伸びる。

「服越しじゃ指がはいんねぇ、なぁ、蒼真」
「ん、や、いれて、香椎さんので中を犯してぇ」

 首に腕を回してしがみ付く。

「素直で良いけど、それじゃ合格点はやれねぇよ? でも、少しだけご褒美をやろうかね」

 ズボンのボタンを外しチャックを下ろす。

 下着を身に着けていなかったので、漏らしたかのようにズボンは濡れている。

「や」

 恥ずかしい。

 ズボンにできた染みを香椎が見ている。それを素早く奪い取り、枕の下へと隠した。

「今更恥ずかしがるなよ。シャツだって、乳首のトコだけ濡れてるのに」

 指がそこを弾き、感じてしまい、身体は跳ね上がる。

「どこもかしこも濡らしている蒼真、好きだぜ」

 なんだそれは。

「うう、なんか、ムカつきます」

 膨れ面を浮かべて顔を背ければ、

 未だ柔らかい後はすんなりと指を咥えこむ。香椎はやんわりとした刺激を与え徐々に指を深め、飲み込むたびにぶすぶすと卑猥な音を立てる。

「んッ」

 その行為に、ぎゅっとシーツを掴む蒼真を横目でチラっと見て、

「涎まみれだなぁ」

 我慢できずに汁をたらたらと流すモノ。

 指を数回動かし指を抜くと、たっぷりとその汁を指につけて指を増やす。

「や、あ、あぁ、んッ」

 ぴくんと腰が揺れ、指だけでは足りなくなった体は、甘い声となって香椎を求める。

「かしいさん……」

 甘えるように胸に頬を摺り寄せ、香椎のモノを欲しがる蒼真に耳元に「ダメだ」とそう告げる。

「なんで」

 潤んだ目で香椎を見つめる。

「まだ合格してねぇだろうが」

 そういいながらも意地悪く抜き差しをし続ければ、欲しいものをくれない香椎の胸へと蒼真が煽るように口づけをする。

「触るな」

 と、耳を甘噛みをし、その唇を素早く奪った。

「ん、んっ」

 自分からは何も出来ず、欲しい物は貰えない。しかも、後ろを弄っていた指を抜かれてしまい、我慢できずに泣いてしまった。

「泣くんじゃねぇよ。もっと苛めたくなるだろう?」

 再びその唇を吸い舌を絡める。

「ふぅ、はぁん――……」

 その口づけに甘く息をはき、それでも応える様に舌を絡める。

 たちあがったモノに香椎の手が触れ、指を絡ませ揉み始めた。

「ん……、んッ、ふぁぁっ」

 触っては駄目ならば、せめてと鼻を首筋にあて香椎の匂いを吸いこむ。

 汗と、ほんのり煙草の臭い。香椎の匂いだとウットリしながらすんすんと鼻を鳴らす。

「犬っころみてぇだな」

 と間近で笑う香椎に、ずくっと熱がたまり、そしてはじけた。




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