サヨナラ青春

Zero

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第八話「犯人」

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木島快
 「ごめん、電話だ。」

木島が電話に出ると、しばらくはいつも通りの表情だったが、突如 怯える様子が見えた。

すると、木島は俺に電話を代わるよう言った。

俺が電話に代わると、何やら機械の音声がした。

電話音声
 『…あなたが月川壱成さんですか?』

月川 壱成
 「はい、そうですけど、」

電話音声
 『…残念です。1人目の犠牲者が出ましたね。』

月川 壱成
 「犠牲者?」

電話音声
 『…今朝、送ったでしょ。…。君の大切なものを奪うって。…これから君の周りの人たちを次々と狙います。…止めれるでしょうか。』

月川 壱成
 「お前が、校長先生を殺したのか?」

電話音声
 『…はい。…私が殺しました。』

月川 壱成
 「なんで?」

電話音声
 『…復讐です。…あなた達の担任の篠宮零への』

月川 壱成
 「篠宮先生?」

そして、通話が切れた。

俺は携帯を木島に返し、皆に伝えた。

月川 壱成
 「この電話相手の話によると、校長先生の死には、篠宮先生が関わってるらしい。」
火宮修
 「え?篠宮先生が校長先生を殺したってこと?」
月川 壱成
 「…俺の言い方が悪かったな。この電話相手は、篠宮先生への復讐のために校長先生を殺したらしい。」
火宮 修
 「復讐ってどういうこと?」
土浦 昌樹
 「きっと過去に何かあったんじゃないか?」
月川 壱成
 「てか、この電話相手が誰か調べた方が」
木島 快
 「…俺、知ってる」
月川 壱成
 「え?誰?」
木島 快
 「こいつは、俺の…元カノだ。」
月川 壱成
 「元カノ?」
木島 快
 「あぁ。名前は七星 闇。」
月川 壱成
 「七星 闇って、どこかで聞いたことある…」

日比野 文佳の件もそうだが、なぜ誰かということを気づかないのだろうか。気づけば、少しでも未来は変わっていたのだろうか。

木島 快
 「彼女と篠宮先生は昔、何かしらの接点があった…って考えるのが妥当だよな」
火宮 修
 「…だったら、直接確かめに行こう!」
木島 快
 「彼女は今、家に引きこもってる。」
火宮 修
 「話しに行くのは あんたの元カノさんじゃなくて、先生だよ。」
月川 壱成
 「多分、聴いても無駄だ。あの人が、そんな簡単に口を割るとは思えない。」
火宮 修
 「やってみなきゃ、分かんねぇだろ。」

そして火宮修は、体育館に戻り、そこから職員室の方へと向かった。先生たちも無事に目を覚まして、忙しそうにしていた。校長が殺された上、いなくなった…。果たしてどこにいるのだろうか。
職員室

火宮 修
 「…失礼します。篠宮先生、ちょっと良いですか?」

篠宮先生
 「どうかしたか?」

火宮 修
 「…単刀直入に聴きます。七星闇…聞き覚えは?」

篠宮先生
 「ちょっと待て」

自分の席から立ち上がり、職員室前へとやって来た。おそらく心当たりがあるのだろう。

火宮 修
 「…その反応、あるってことですよね?。…その子とは、どんな関係でしたか?」
篠宮先生
 「普通の先生と生徒の関係…ただそれだけだ」
火宮 修
 「…嘘ですよね?」
篠宮先生
 「…なんでそう思うんだ?」
火宮修
 「それ以上の関係だったんじゃないんですか?例えば…」
篠宮先生
 「それが、校長がなくなったことに関係してるわけでもないだろ?それに昔の話だ。とっとと帰れ」
火宮 修
 「関係しています。校長先生を殺した犯人は、七星闇さんなんです。」
篠宮先生
 「んな馬鹿な!」
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