サヨナラ青春

Zero

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第十九話「証明」

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月川壱成
 「せ、先生?」

教室のドアから入ってきたのは、副担である東山 充  先生だった。先生とは2年生に会ったのが最後だった。

東山先生
 「いやぁ、昨年度以来だな、」

火宮修
 「え、先生がリビールってこと?」

東山先生
 「…あぁ。」

水城沙耶
 「じゃあ、偽造した動画を作ったのも?」

東山先生
 「俺だ」

水城沙耶
 「なんであんなことしたんですか?フルフレが解散するかもしれないんですよ!」

東山先生
 「それが目的だからな、」

月川壱成
 「解散されるのが目的?ただのデモじゃん」

東山先生
 「…あいつらは、仲間のためなら人を殺すような奴らなんだよ!」

月川壱成
 「確かに校長を殺したのはメンバーの1人ですけど、その他の人たちは殺しなんて」

東山先生
 「してるんだよ。…この動画を見てくれ」

そして動画を見せられた。そこには、グループのメンバーの1人、ライチが国内でも有名な高校のバスケ部顧問(涼風 頼久)を殺害した他、レギュラーメンバーと思われる部員5名を脅す場面が映っていた。

月川壱成
 「何ですかこれ…」
火宮修
 「フルフレの裏の顔…。これはビッグニュースになりますよ!」
土浦昌樹
 「そうですよ!情報提供でお金もらえるかもですよ!」
月川壱成
 「…だったら既に公開してるはず。そうしなかったのは何故ですか?」
東山先生
 「ファンを傷つけたくなかったからだ」
火宮修
 「解散させるのが目的で、ファンを傷つけたくない?…言ってること矛盾してないですか?」
月川壱成
 「いや、何となく分かる。そもそもフルフレのメンバーが人殺しって信じる人がいないかもしれない」
火宮修
 「じゃあ、この真実はどうすんの?なかったことにすんのか?」
月川壱成
 「…この真実は闇に葬ろう。」
火宮修
 「は?お前馬鹿か?そんなこと許されるわけないだろ!」
月川壱成
 「…だったらお前が過去に犯した罪も葬るわけにはいかないよな」
火宮修
 「は?俺の罪?なんの冗談だよ、」
月川壱成
 「…校長を殺したのは、お前だろ?」
火宮修
 「は?校長を殺したのが俺?ふざけるな」
月川壱成
 「お前は校長が死んだ当日、校長に毒入りのモノを口にさせた。違うか?」
火宮修
 「いやいや、そんなわけ無いだろ」
月川壱成
 「証拠もある!…校長室に監視カメラがあること走ってたか?」
火宮修
 「は?」
月川壱成
 「その監視カメラが、お前の犯行の証明だ!」
火宮修
 「ふっ、俺は校長室でペットボトルなんて渡してねぇぞ!」
月川壱成
 「…これが証明なんだよ!お前が殺したんだ!」
火宮修
 「は?そんなわけねぇだろ!皆、コイツが言ってることは全部嘘だ!」
水城沙耶
 「…修。」
火宮修
 「…沙耶!コイツに騙されちゃダメだ!」

修は沙耶に駆け寄り手を握る。

水城沙耶
 「ごめん。やっぱり修のこと信じられない」
火宮修
 「何でだよ!愛海、お前は俺のこと信じてくれるよな?」

今度は、愛美の手を握る。

金沢愛海
 「近寄らないで殺人犯。」
火宮修
 「いやいや、なんで壱成のことだけ信じるんだよ!あれか?壱成の方が俺より頭も良いし、イケメンだからか?所詮お前らは、顔だけで善し悪しを決める醜い人間なんだよな!」
月川壱成
 「いい加減にしろよ、」
火宮修
 「お前の仕業か?お前が2人を買収して俺を犯人に仕立て上げようと」
木島快
 「2人は、お前の発言を聞いて月川を信じたんだよ。」
火宮修
 「は?」
木島快
 「月川は毒入りのモノって言う風に言ってたが、お前は何て言った?」
火宮修
 「……あっ。」
木島快
 「なぜ、ペットボトルだと分かったんだ?…理由は簡単、校長に渡したのは、お前だからだ!」
火宮修
 「…そんな。」

その後、俺が警察を呼び、2人の刑事が火宮をパトカーに乗せ、去っていった。

-取調室-
警察署の取調室は、やはり緊張感がある。そこに火宮が一人でいた。彼は、ずっと何かを呟いていた。

その様子を見ていた別の部屋にいる刑事はコーヒーを飲んでいた。

頼門司 翔貴
 「…学生が校長を殺すって、本当にあるんですね、」
渋川謙一
 「昨今の日本の犯罪を見るに、どんな妙な動機であっても有り得ないことではない。…きっと、この生徒さんも、好きでこんな事件を犯したわけではないだろう。」
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