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18. claim(パートナー契約)
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春人と付き合い始めて3ヶ月が過ぎた。
僕らは今、一緒に暮らしている。
僕が春人と離れたくないっていうのと、春人が僕の生活を全て管理したがって、僕もそれを望んだからだ。
初めの頃は、食べたものとかした事とか毎日報告してたんだけど、「食事も俺が作ったものを食べさせたい」「お風呂や着替えも直接みて確認したい」っていうから、もう一緒に住んじゃおうという事になった…
まぁ、その前から僕がしょっちゅう会いたいってねだるから、かなりの頻度で泊まってもらっていたし、春人の荷物もマンションに持ち込まれてたから、春人の部屋をちゃんと用意する事にした。
と言っても、ほとんどの時間、僕とリビングか寝室で過ごしているんだけど…
毎月の診察も2人で通い続けている。
春人はもうCランクとBランクの間くらいになった。もうすっかりdomだ。
でも、最近1つの疑問がある。
それは、僕の感じるグレアの強さが前と変わらないことだ。
僕は抑制剤で体内グレアを蕩けない程度に少し減らしてもらっているけど、春人のEランクくらいのグレアを浴びだけで蕩けてしまう。
だから春人はグレアの量を調節してるんじゃないだろうか…
僕は、春人のグレアが気持ちよくて大好きなので、春人のグレアが増えたなら、本気のグレアを浴びてみたい…
でも、体内グレアが余計ですぐ蕩けちゃうんだろうな…
相手が春人じゃなきゃときめいたりしないから、体内グレアなんて出ないし、Bランクくらいの量はなんて事ないんだけど…
そこで僕はいいことを思いついた…
早速今夜試してみよう…
***
「春人、おかえりなさい!!」
今日のバイトはどうだった?
「今日は裏方の仕事ばっかりだったよ。荷物運びばっかりしててちょっと疲れたかな…」
「そっか…お疲れ様!肩揉んであげようか…」
「理人も疲れてるんだからいいよ…もう眠いのに起きて待っててくれたんだろ?ご飯食べたか?」
「うん、春人が用意してってくれたご飯温めて食べたよ」
「そっか…今日は食べさせてやらなくてごめんな…」
「大丈夫…1人でもちゃんと食べたよ!褒めて」
「えらかったな【good boy】」
「お風呂沸いてるよ」
「ありがとう。じゃお風呂入ろうか」
最近は毎日春人と入っている。たまにエッチな事になっちゃうこともあるけど…
「理人、【strip】」
「はい!」
僕はしっかりした手つきで服を脱いで見せた。
「ん?今日はなんかしっかりしてるな」
「うん…春人、あのね…今日は僕いつもの2倍の抑制剤飲んでるの…だから春人の本気のグレア出してほしいな…
大好きな春人のグレア、思いっきり浴びさせて」
「そっか…わかった…でも身体の負担とか大丈夫なのか?」
「うん、叔父さんに確認して、時々なら問題ないって。ただし、足りない分しっかり春人にグレアもらってねって言われたよ。」
「ん…ならいいんだけど…じゃ、行くよ」
ギュンっと全身に甘く痺れるようなグレアが届く…ああ…気持ちいい…幸せだ…くせになりそう…
「春人、何かコマンドちょうだい。」
「じゃ、お風呂へ行こう【go】」
僕は真っ直ぐお風呂へ向かった。
「【good】いい子だ…」
やばい!簡単なコマンドもらっただけなのに、めっちゃ気持ちいい…
「理人…これ…やばいかも…今までの3倍くらいのS波が俺に返ってきた…
俺のdomの本能が暴れてる…
このままじゃ、春人に酷くしちゃいそうだ…俺から離れてくれ…」
春人が苦しそうに頭を抱えている。
目の前のご主人様の欲求を満たしてあげたいと僕の中のsubとしての部分が言う…
dom様っぽい春人が見たいと恋人としての僕の部分が言う…
うん…僕の中の意見は満場一致だ。
「春人、前にも言ったけど、僕の望みは春人に見てもらう事だよ。春人の願いを叶えたい。酷くされても構わない…頑張って従う僕をキチンと見てほしい…」
「本当に…いいんだな?」
「うん…」
「わかった…
じゃ、その前に…先にケアさせろ。絶対に理人が不安にならないようにしたい…」
春人は僕の頭を抱きしめた。
「いいか…俺はどんな事があっても春人を愛してる。これから無理な命令をするかもしれないが、頑張れる可愛い春人が見たい。でも、忘れないでくれ。たとえ達成できなかったとしても、お前に失望したりしない。嫌いになる事もないし、見捨てる事もない。あくまでお互いがプレイを楽しむためにする事だ…いいね?
それから無理な時はセーフワードを使うんだ。セーフワードを言っても、俺は理人にガッカリしたりしないからな」
「はい…」
「わかった…じゃ、ここにちんぽ乗せろ【present】」
春人は浴槽のヘリに腰掛けると手のひらを差し出して、僕におちんちんを乗せるように言った。僕は言う通りにした。
ギュンと春人のグレアが強まるのを感じた。
春人の目がdomらしい昏い光を放っている。
「【stay】だ…イっちゃだめだぞ。」
春人は丁寧に泡を付けて隅々まで僕のペニスを洗った。グレアと春人の視線と手つきで僕のペニスは興奮して勃起してしまった。
でも言ってはいけないと言われているので頑張って我慢した。
「後向いて【crawl】手を床付いて膝を付けずにお尻を上げて、【present】」
僕が言う通りにすると、春人の指がつぷりと穴の中に入ってきた。この3ヶ月間何度も春人を受け入れてきたそこは簡単に春人の指を飲み込んでしまう…
「いやらしい身体になったな…理人…可愛いぞ…」
春人は僕の中をぐりぐりと掻き回し、気持ち良いシコリをぐりぐりと刺激した。
「あ…はぁん♡は…ると…ぼく…もう…出ちゃうよ…」
「だめだ…頑張ってるところを見せてくれるんだろ?」
そうだ…春人にちゃんと頑張れるところを見てもらわなくちゃ…
僕は必死に射精感を堪えた。
春人が勢いよく指を引き抜いた。その刺激だけでも、先走りが漏れ出してしまう。
「【good】もう立っていい。まだちんこは【stay】だ…理人、【come】」
僕は春人の前に立った。春人は洗面器を手に持っている。
「今からコマンドの助けなしで、ここにおしっこしろ…
いいか、絶対に性液は出すなよ。混じってないかちゃんと見てるからな…できなかったらお仕置きだ…」
そんな…今力抜いたら両方出ちゃう…失敗したら、春人にダメなsubだってガッカリされちゃうかな…
「できないか?無理ならセーフワード言ってもいいんだぞ」
僕は首をふるふると横に振った。
できなくても愛してるって言ってくれた…信じて頑張ってみよう。
僕は、イっちゃわないように円周率を頭で唱えながらおしっこだけを出すことに集中した…
チョロチョロチョロ…
尿が流れだした…よし!この調子だ…
「いいぞ…上手くできてるぞ」
すると、春人のグレアが一段と強められた…これが春人の本気のグレア?…すごいやばい…こんなに強いのか…僕の勃起がさらに強まった…やばい…イきそう…もう限界だ…
さらに春人が僕の乳首をくりくりと弄り始めた。
僕のペニスにもふーっと息を吐きかける…
「はぁ…はぁ…はぁ……」
僕はとうとう耐えきれず、チョロチョロっと白濁が漏れ出し、最後は放尿しながらイってしまった。おしっこと性液が両方洗面器に流れ出た。
僕は青ざめた…ちゃんとできなかった…僕はダメなsubだ。春人はガッカリしただろうか…僕に失望しただろうか…
「言うことを聞かなかったな…お仕置きだ。いいか、お仕置きをちゃんと耐えられたらご褒美をやる。頑張れるな」
春人がお仕置きしてくれる。チャンスをくれる。お仕置きをちゃんと頑張れたら言うこと聞けなかったダメな僕にもご褒美くれるって…
今度こそ、頑張ろう…
頑張ってるところを見てもらいたい…
「ちょっとそこでいい子に待ってろ【kneel】&【stay】」
僕はペタリとお座りして、春人の帰りを待つ。
春人はすぐに戻ってきた。手には籠を持っていて、何か入っているみたいだ。なんだろうムチとか拘束具とかかな?僕まだそういうのしたことないんだよな…痛いのかな…
しかし、春人が取り出したのはよく見慣れたものだった…浣腸だ…
春人はそれを僕のお尻にたっぷり注入して、貼り型でお尻の穴に栓をしてバンドで固定した。
お腹の中がぐるぐるしてる。
つらい…強い便意を脂汗を流しながら耐える…これがお仕置き…
その後、春人は僕にチェーン型のネックレスを付け、自分にはお揃いのブレスレットを嵌めた。
「春人…これって…」
プラチナ製の一見すると普通のネックレスだけど、ただのアクセサリーじゃないってことは僕にもわかった…
だって一箇所留め具が付いていて、リードが付けられるようになってる…そして、同じ金具が春人のブレスレットにも付いている!
これは、首輪だ…!!
collorとはdomとsubが正式なパートナー契約をする時にdomがsubに送る謂わば結婚指輪のようなものだ…
初めはneutralでプレイごっこをしてくれていた春人が、僕の恋人になって、僕のせいでdomにされて、それでも、パートナーになる事には抵抗があったはずなのに、domである自分を受け入れて、僕のdomとして、唯一のパートナーになってくれる覚悟をしてくれたってことなのか…
嬉しい…首輪を準備していてくれたなんて!
春人の顔を見ると、domらしい強い光を目に宿していた…
「そうだ…俺はお前のdomとして、正式なパートナーになりたいと思っている…だが、まだ今はお仕置き中だ…いいか、理人最後の試練だ。
今からこの首輪にリードをつけて俺と家の中を犬のように散歩してもらう…今からお前は俺の犬で俺は飼い主だ。俺の言うことをちゃんと聞いて、最後までちゃんとお散歩できたら、その首輪も俺も、お前のものだ。できるな?」
僕は嬉しくて涙を流しながらコクコクと頷いた。
春人は、僕の首輪にリードを取り付けて、自分のブレスレットと繋いだ。
「よし、いくぞ…段差があるから気をつけろよ」
春人は僕のリードを引きながら風呂場を出た。
時々襲ってくる腹痛に堪えながら僕はゆっくりと進んでいく。
春人はdom様の目をしながらも優しく微笑んで僕を急かさず見守ってくれている。ちゃんと俺の頑張りを見てくれている。
僕は元気をもらってお尻にグッと力を入れて歩いた。
最初に向かったのは、キッチンだった。「【stop】理人、水分補給しておこう。」
春人は僕の前の床に皿を置き、その中に水を注いだ。
「よし飲め【lick】」
コマンドは【drink】ではなく【lick】だ。口で啜るのではなく、犬のように舐めて飲めと言うことだろう…
僕はペロペロと舌を使って水を飲んだ。冷蔵庫で冷えた天然水らしく、火照った身体には美味しかった…
「【good boy】理人!可愛いな!めちゃくちゃキスしたいが、俺も今は我慢だ。次に行くぞ」
春人に連れられて次に向かったのは、ソファだった。
春人はソファに座ると、ボールを手に取った。
僕の首輪のリードを一旦外す。
そして、ボールをゆっくりと転がした。
「理人、ボールをとってこい【take】」
僕はノロノロとボールを取りに行く。途中何度かお腹が痛くなって休みながら、頑張って取ってきた。
お腹が痛むたびに、春人にもらった痛みだと思うと愛しさが込み上げてきて、気持ちよくなってきて、痛いのが気持ちいいなんて知らなかった…痛みの度に勃起して、床に擦り付けたい衝動にかられて…だめだ…まだ、ボール遊びが終わってないんだ…集中しなくちゃ…
春人が僕の様子を心配して、セーフワードを使うかと尋ねてきたが、僕は首を横に振った。
やりきって見せる。そして、頑張ったところを見てもらって、ちゃんと春人のパートナーになりたい。
僕は頑張って3往復やりきった…
「【excellent】理人!すごいぞ!」
春人はもう泣きそうな顔で僕の頭を抱きしめて頭を撫で回した。僕は嬉しくて蕩けそうになったが、まだ試練は終わってない…最後まできを緩めてはいけない。
「次が最後だ…理人。トイレに行くよ。」
トイレまでは少し距離があったが僕は頑張って進んだ。時々襲う痛みの度に気持ちよくなって、勃起してしまう。
トイレに着くと春人が最後にコマンドなしの命令をした。
「理人、トイレに入って自分で栓を抜いて、中を綺麗にして出ておいで…俺はここで待ってるから…」
僕は「ワン!」と返事をして、トイレに入った。全部済ませて、トイレから出て来ると、春人が片膝付いた格好で待っていた。
「春人…【excellent】!!本当にありがとう!愛してる…」
僕の足を持ち上げて膝の上に乗せると僕のつま先にキスをした。
僕はsubなのに、domにこんなことされるなんてと混乱した…
「これはね、理人のための試練じゃないんだ…俺のための試練だった…高嶺のsub様の主人として自分に自信が持てなかった俺への試練だ。
この首輪は、俺がちゃんとdomとして、理人の主人になれる自信が付いたら贈ろうと前から用意していたものだったんだ…」
理人は一旦、僕から首輪を外して話し始めた。
「だから今夜、理人がちゃんとお仕置きをやりきって、ちゃんと理人の主人として、理人を支配できたら理人を満足させられるdomができたら、春人のパートナーとして立候補しようと思ったんだ…
首輪は、subが主人と認めたdomに付けてもらうものなんだろう?
ねぇ、理人…俺はちゃんとご主人様になれていただろうか…俺を理人の主人として認めてくれるかい?
もしOKなら、その首輪を俺に渡してほしい。」
春人は僕に外した首輪を手渡した。
僕は嬉しくて嬉しくて、涙を拭いながら春人に首輪を手渡した…
「はると…僕のご主人さま…僕は春人だけのものになりたい…よろしくお願いします。僕は春人のもの…春人は僕のもの…」
涙で春人の顔がボヤける…
やっぱり春人は最高のご主人様だ…
根は優しいのに僕の体質のせいで、domになって、domの欲求を抱えて葛藤して、それでも僕のパートナーになるためにdomになる覚悟を決めてくれた…
世界一の最高のご主人様だ…
春人は僕の首に首輪を付けるとそこにチュッとキスをした。
「ありがとう!!理人、愛してるよ…僕を信頼してくれてありがとう!」
今度は唇にキスをくれた。何度も何度も角度を変えて次第にキスが深くなり、舌を絡ませてお互いを求め合った。
「理人、身体冷えちゃったな…お風呂で温まろう。」
「うん…ねぇ春人…僕お尻の中、綺麗にしたよ…わかってる?」
「ああ…もちろんだ…温まったらたっぷり愛してやる…」
春人は僕を抱き上げて風呂場に向かった。
「今日のプレイは何点?」
「100点満点中120点だよ♡」
「……辛いかと思ったけど、やっぱり理人はsubなんだな…」
僕らはその後初めての首輪プレイありのセックスに興じ、結局朝まで抱き合った。
たまには、こういう刺激的なのもいいな♪
また、たまに刺激が欲しい時は抑制剤二錠飲んじゃおう♪
僕らは今、一緒に暮らしている。
僕が春人と離れたくないっていうのと、春人が僕の生活を全て管理したがって、僕もそれを望んだからだ。
初めの頃は、食べたものとかした事とか毎日報告してたんだけど、「食事も俺が作ったものを食べさせたい」「お風呂や着替えも直接みて確認したい」っていうから、もう一緒に住んじゃおうという事になった…
まぁ、その前から僕がしょっちゅう会いたいってねだるから、かなりの頻度で泊まってもらっていたし、春人の荷物もマンションに持ち込まれてたから、春人の部屋をちゃんと用意する事にした。
と言っても、ほとんどの時間、僕とリビングか寝室で過ごしているんだけど…
毎月の診察も2人で通い続けている。
春人はもうCランクとBランクの間くらいになった。もうすっかりdomだ。
でも、最近1つの疑問がある。
それは、僕の感じるグレアの強さが前と変わらないことだ。
僕は抑制剤で体内グレアを蕩けない程度に少し減らしてもらっているけど、春人のEランクくらいのグレアを浴びだけで蕩けてしまう。
だから春人はグレアの量を調節してるんじゃないだろうか…
僕は、春人のグレアが気持ちよくて大好きなので、春人のグレアが増えたなら、本気のグレアを浴びてみたい…
でも、体内グレアが余計ですぐ蕩けちゃうんだろうな…
相手が春人じゃなきゃときめいたりしないから、体内グレアなんて出ないし、Bランクくらいの量はなんて事ないんだけど…
そこで僕はいいことを思いついた…
早速今夜試してみよう…
***
「春人、おかえりなさい!!」
今日のバイトはどうだった?
「今日は裏方の仕事ばっかりだったよ。荷物運びばっかりしててちょっと疲れたかな…」
「そっか…お疲れ様!肩揉んであげようか…」
「理人も疲れてるんだからいいよ…もう眠いのに起きて待っててくれたんだろ?ご飯食べたか?」
「うん、春人が用意してってくれたご飯温めて食べたよ」
「そっか…今日は食べさせてやらなくてごめんな…」
「大丈夫…1人でもちゃんと食べたよ!褒めて」
「えらかったな【good boy】」
「お風呂沸いてるよ」
「ありがとう。じゃお風呂入ろうか」
最近は毎日春人と入っている。たまにエッチな事になっちゃうこともあるけど…
「理人、【strip】」
「はい!」
僕はしっかりした手つきで服を脱いで見せた。
「ん?今日はなんかしっかりしてるな」
「うん…春人、あのね…今日は僕いつもの2倍の抑制剤飲んでるの…だから春人の本気のグレア出してほしいな…
大好きな春人のグレア、思いっきり浴びさせて」
「そっか…わかった…でも身体の負担とか大丈夫なのか?」
「うん、叔父さんに確認して、時々なら問題ないって。ただし、足りない分しっかり春人にグレアもらってねって言われたよ。」
「ん…ならいいんだけど…じゃ、行くよ」
ギュンっと全身に甘く痺れるようなグレアが届く…ああ…気持ちいい…幸せだ…くせになりそう…
「春人、何かコマンドちょうだい。」
「じゃ、お風呂へ行こう【go】」
僕は真っ直ぐお風呂へ向かった。
「【good】いい子だ…」
やばい!簡単なコマンドもらっただけなのに、めっちゃ気持ちいい…
「理人…これ…やばいかも…今までの3倍くらいのS波が俺に返ってきた…
俺のdomの本能が暴れてる…
このままじゃ、春人に酷くしちゃいそうだ…俺から離れてくれ…」
春人が苦しそうに頭を抱えている。
目の前のご主人様の欲求を満たしてあげたいと僕の中のsubとしての部分が言う…
dom様っぽい春人が見たいと恋人としての僕の部分が言う…
うん…僕の中の意見は満場一致だ。
「春人、前にも言ったけど、僕の望みは春人に見てもらう事だよ。春人の願いを叶えたい。酷くされても構わない…頑張って従う僕をキチンと見てほしい…」
「本当に…いいんだな?」
「うん…」
「わかった…
じゃ、その前に…先にケアさせろ。絶対に理人が不安にならないようにしたい…」
春人は僕の頭を抱きしめた。
「いいか…俺はどんな事があっても春人を愛してる。これから無理な命令をするかもしれないが、頑張れる可愛い春人が見たい。でも、忘れないでくれ。たとえ達成できなかったとしても、お前に失望したりしない。嫌いになる事もないし、見捨てる事もない。あくまでお互いがプレイを楽しむためにする事だ…いいね?
それから無理な時はセーフワードを使うんだ。セーフワードを言っても、俺は理人にガッカリしたりしないからな」
「はい…」
「わかった…じゃ、ここにちんぽ乗せろ【present】」
春人は浴槽のヘリに腰掛けると手のひらを差し出して、僕におちんちんを乗せるように言った。僕は言う通りにした。
ギュンと春人のグレアが強まるのを感じた。
春人の目がdomらしい昏い光を放っている。
「【stay】だ…イっちゃだめだぞ。」
春人は丁寧に泡を付けて隅々まで僕のペニスを洗った。グレアと春人の視線と手つきで僕のペニスは興奮して勃起してしまった。
でも言ってはいけないと言われているので頑張って我慢した。
「後向いて【crawl】手を床付いて膝を付けずにお尻を上げて、【present】」
僕が言う通りにすると、春人の指がつぷりと穴の中に入ってきた。この3ヶ月間何度も春人を受け入れてきたそこは簡単に春人の指を飲み込んでしまう…
「いやらしい身体になったな…理人…可愛いぞ…」
春人は僕の中をぐりぐりと掻き回し、気持ち良いシコリをぐりぐりと刺激した。
「あ…はぁん♡は…ると…ぼく…もう…出ちゃうよ…」
「だめだ…頑張ってるところを見せてくれるんだろ?」
そうだ…春人にちゃんと頑張れるところを見てもらわなくちゃ…
僕は必死に射精感を堪えた。
春人が勢いよく指を引き抜いた。その刺激だけでも、先走りが漏れ出してしまう。
「【good】もう立っていい。まだちんこは【stay】だ…理人、【come】」
僕は春人の前に立った。春人は洗面器を手に持っている。
「今からコマンドの助けなしで、ここにおしっこしろ…
いいか、絶対に性液は出すなよ。混じってないかちゃんと見てるからな…できなかったらお仕置きだ…」
そんな…今力抜いたら両方出ちゃう…失敗したら、春人にダメなsubだってガッカリされちゃうかな…
「できないか?無理ならセーフワード言ってもいいんだぞ」
僕は首をふるふると横に振った。
できなくても愛してるって言ってくれた…信じて頑張ってみよう。
僕は、イっちゃわないように円周率を頭で唱えながらおしっこだけを出すことに集中した…
チョロチョロチョロ…
尿が流れだした…よし!この調子だ…
「いいぞ…上手くできてるぞ」
すると、春人のグレアが一段と強められた…これが春人の本気のグレア?…すごいやばい…こんなに強いのか…僕の勃起がさらに強まった…やばい…イきそう…もう限界だ…
さらに春人が僕の乳首をくりくりと弄り始めた。
僕のペニスにもふーっと息を吐きかける…
「はぁ…はぁ…はぁ……」
僕はとうとう耐えきれず、チョロチョロっと白濁が漏れ出し、最後は放尿しながらイってしまった。おしっこと性液が両方洗面器に流れ出た。
僕は青ざめた…ちゃんとできなかった…僕はダメなsubだ。春人はガッカリしただろうか…僕に失望しただろうか…
「言うことを聞かなかったな…お仕置きだ。いいか、お仕置きをちゃんと耐えられたらご褒美をやる。頑張れるな」
春人がお仕置きしてくれる。チャンスをくれる。お仕置きをちゃんと頑張れたら言うこと聞けなかったダメな僕にもご褒美くれるって…
今度こそ、頑張ろう…
頑張ってるところを見てもらいたい…
「ちょっとそこでいい子に待ってろ【kneel】&【stay】」
僕はペタリとお座りして、春人の帰りを待つ。
春人はすぐに戻ってきた。手には籠を持っていて、何か入っているみたいだ。なんだろうムチとか拘束具とかかな?僕まだそういうのしたことないんだよな…痛いのかな…
しかし、春人が取り出したのはよく見慣れたものだった…浣腸だ…
春人はそれを僕のお尻にたっぷり注入して、貼り型でお尻の穴に栓をしてバンドで固定した。
お腹の中がぐるぐるしてる。
つらい…強い便意を脂汗を流しながら耐える…これがお仕置き…
その後、春人は僕にチェーン型のネックレスを付け、自分にはお揃いのブレスレットを嵌めた。
「春人…これって…」
プラチナ製の一見すると普通のネックレスだけど、ただのアクセサリーじゃないってことは僕にもわかった…
だって一箇所留め具が付いていて、リードが付けられるようになってる…そして、同じ金具が春人のブレスレットにも付いている!
これは、首輪だ…!!
collorとはdomとsubが正式なパートナー契約をする時にdomがsubに送る謂わば結婚指輪のようなものだ…
初めはneutralでプレイごっこをしてくれていた春人が、僕の恋人になって、僕のせいでdomにされて、それでも、パートナーになる事には抵抗があったはずなのに、domである自分を受け入れて、僕のdomとして、唯一のパートナーになってくれる覚悟をしてくれたってことなのか…
嬉しい…首輪を準備していてくれたなんて!
春人の顔を見ると、domらしい強い光を目に宿していた…
「そうだ…俺はお前のdomとして、正式なパートナーになりたいと思っている…だが、まだ今はお仕置き中だ…いいか、理人最後の試練だ。
今からこの首輪にリードをつけて俺と家の中を犬のように散歩してもらう…今からお前は俺の犬で俺は飼い主だ。俺の言うことをちゃんと聞いて、最後までちゃんとお散歩できたら、その首輪も俺も、お前のものだ。できるな?」
僕は嬉しくて涙を流しながらコクコクと頷いた。
春人は、僕の首輪にリードを取り付けて、自分のブレスレットと繋いだ。
「よし、いくぞ…段差があるから気をつけろよ」
春人は僕のリードを引きながら風呂場を出た。
時々襲ってくる腹痛に堪えながら僕はゆっくりと進んでいく。
春人はdom様の目をしながらも優しく微笑んで僕を急かさず見守ってくれている。ちゃんと俺の頑張りを見てくれている。
僕は元気をもらってお尻にグッと力を入れて歩いた。
最初に向かったのは、キッチンだった。「【stop】理人、水分補給しておこう。」
春人は僕の前の床に皿を置き、その中に水を注いだ。
「よし飲め【lick】」
コマンドは【drink】ではなく【lick】だ。口で啜るのではなく、犬のように舐めて飲めと言うことだろう…
僕はペロペロと舌を使って水を飲んだ。冷蔵庫で冷えた天然水らしく、火照った身体には美味しかった…
「【good boy】理人!可愛いな!めちゃくちゃキスしたいが、俺も今は我慢だ。次に行くぞ」
春人に連れられて次に向かったのは、ソファだった。
春人はソファに座ると、ボールを手に取った。
僕の首輪のリードを一旦外す。
そして、ボールをゆっくりと転がした。
「理人、ボールをとってこい【take】」
僕はノロノロとボールを取りに行く。途中何度かお腹が痛くなって休みながら、頑張って取ってきた。
お腹が痛むたびに、春人にもらった痛みだと思うと愛しさが込み上げてきて、気持ちよくなってきて、痛いのが気持ちいいなんて知らなかった…痛みの度に勃起して、床に擦り付けたい衝動にかられて…だめだ…まだ、ボール遊びが終わってないんだ…集中しなくちゃ…
春人が僕の様子を心配して、セーフワードを使うかと尋ねてきたが、僕は首を横に振った。
やりきって見せる。そして、頑張ったところを見てもらって、ちゃんと春人のパートナーになりたい。
僕は頑張って3往復やりきった…
「【excellent】理人!すごいぞ!」
春人はもう泣きそうな顔で僕の頭を抱きしめて頭を撫で回した。僕は嬉しくて蕩けそうになったが、まだ試練は終わってない…最後まできを緩めてはいけない。
「次が最後だ…理人。トイレに行くよ。」
トイレまでは少し距離があったが僕は頑張って進んだ。時々襲う痛みの度に気持ちよくなって、勃起してしまう。
トイレに着くと春人が最後にコマンドなしの命令をした。
「理人、トイレに入って自分で栓を抜いて、中を綺麗にして出ておいで…俺はここで待ってるから…」
僕は「ワン!」と返事をして、トイレに入った。全部済ませて、トイレから出て来ると、春人が片膝付いた格好で待っていた。
「春人…【excellent】!!本当にありがとう!愛してる…」
僕の足を持ち上げて膝の上に乗せると僕のつま先にキスをした。
僕はsubなのに、domにこんなことされるなんてと混乱した…
「これはね、理人のための試練じゃないんだ…俺のための試練だった…高嶺のsub様の主人として自分に自信が持てなかった俺への試練だ。
この首輪は、俺がちゃんとdomとして、理人の主人になれる自信が付いたら贈ろうと前から用意していたものだったんだ…」
理人は一旦、僕から首輪を外して話し始めた。
「だから今夜、理人がちゃんとお仕置きをやりきって、ちゃんと理人の主人として、理人を支配できたら理人を満足させられるdomができたら、春人のパートナーとして立候補しようと思ったんだ…
首輪は、subが主人と認めたdomに付けてもらうものなんだろう?
ねぇ、理人…俺はちゃんとご主人様になれていただろうか…俺を理人の主人として認めてくれるかい?
もしOKなら、その首輪を俺に渡してほしい。」
春人は僕に外した首輪を手渡した。
僕は嬉しくて嬉しくて、涙を拭いながら春人に首輪を手渡した…
「はると…僕のご主人さま…僕は春人だけのものになりたい…よろしくお願いします。僕は春人のもの…春人は僕のもの…」
涙で春人の顔がボヤける…
やっぱり春人は最高のご主人様だ…
根は優しいのに僕の体質のせいで、domになって、domの欲求を抱えて葛藤して、それでも僕のパートナーになるためにdomになる覚悟を決めてくれた…
世界一の最高のご主人様だ…
春人は僕の首に首輪を付けるとそこにチュッとキスをした。
「ありがとう!!理人、愛してるよ…僕を信頼してくれてありがとう!」
今度は唇にキスをくれた。何度も何度も角度を変えて次第にキスが深くなり、舌を絡ませてお互いを求め合った。
「理人、身体冷えちゃったな…お風呂で温まろう。」
「うん…ねぇ春人…僕お尻の中、綺麗にしたよ…わかってる?」
「ああ…もちろんだ…温まったらたっぷり愛してやる…」
春人は僕を抱き上げて風呂場に向かった。
「今日のプレイは何点?」
「100点満点中120点だよ♡」
「……辛いかと思ったけど、やっぱり理人はsubなんだな…」
僕らはその後初めての首輪プレイありのセックスに興じ、結局朝まで抱き合った。
たまには、こういう刺激的なのもいいな♪
また、たまに刺激が欲しい時は抑制剤二錠飲んじゃおう♪
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