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とうぼうのたび
ダイガー?
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モノ・ストレイシープ退治で「子羊狩られ」の悪評が一転し、街の英雄として、ドレゴンスレイヤーとして、立場が復活した。
いろいろ疑い、素直に喜べない俺だったが、ギルドから、割りの良い、指名クエストが来るようになったのは拒めなかった。
それなりに難易度は高いが、十分に力をつけ、ドロップアイテムなどで装備を充実させてきていたので、無難に達成した。
俺は少々、疑心暗鬼になりすぎ、陰謀論病に罹っていただけではないのか、と思い始めていた。
そんなときだ、今までにない依頼を受けたのは。
討伐系のクエストなら、退治するモンスターの名称はわかっている。
それが、今回は、「巨大な虎のようなモンスター」としかわからないのだ。
こんなことは初めてだった。
しかしまあ、街の英雄でも、ドラゴンスレイヤーでもあるので、断る訳にもいかなかった。
こうやって、追い詰めるためでは、とまた疑ってしまう。
「巨大な虎のようなモンスター」は、ランカンスロープのワー・タイガーではないか、と予想した。
つまり、狼男の虎版だったら、知能も戦闘力も高くて苦戦するだろうし、変身前の人型を見た場合に、冷静に戦えるか、聖剣騒ぎのケモミミ相手の経験から、不安ではあった。
聖剣といえば、羊退治ですっかり忘れていたが、龍鱗の剣は、「聖剣☆龍鱗の剣」のままだった。
これは、未だに聖剣騒ぎが続いているのか、それとも、俺が最後の所有者で何らかの試練が待っているのかも、わからないままだ。
いつまた、誰か聖剣の所有者との戦いになってしまうかのか、不安だ。
ランドウが言っていた、システムキーも、何のことだったのだろう。
そんな疑いと不安を抱えて、虎退治へと向かった。
転送石を乗り継ぐこと二回、ようやく指示された場所に着いた。
ここは草原で、少し先に森がある。
心配していたガイドカーソルはキチン、と現れ、森を指し示していた。
戦場と敵が素早いことを想定して、カムイはマシンガン装備で、ランチャーは人の姿を見て動揺してしまって、逃げる場合のことを考えて、スモーク弾。
前方の森から、木を折るような音が響いた。
ガイドカーソルが黄色になり、道を開くように木が、なぎ倒されていく。
想像していたよりも、巨大なのか?
軋むような重い音を立て、それが森から巨体を現した。
赤いガイドカーソルの示す先に姿を現したのは、戦車だった。
予想外すぎて、動きが止まる。
もしかしたら、戦車はこの世界の軍が所有していて、訓練に偶然出くわしたのかな、と思った。
そういえば最近、前より少人数で、しかも日帰りで動くようになり荷物が少なくなって借りてない荷物運搬用のダバは、人が乗ったら動かなくなるし、この世界での乗り物って始めて見たな。
いや、ロボット羊には運ばれたけど、アレは乗り物じゃないか、などと現実逃避していたら、タイガーの名とバーが、戦車の上に出た。
昔、プラモデルでつくったタイガー戦車?
あれって、正式にはティーガーじゃなかったか?
諦めきれずに逃避している耳に轟音が響き、戦車との間の地面が炸裂し、俺たちは吹き飛ばされて転がった。
「なにあれ!?」
ミチルが叫んでいるが、俺も聞きたいし、炸裂音で耳がやられて、よく聞こえない。
カムイが、マシンガンを撃ったが、効いているようには見えない。
一度、引くか?
それより、射線から逃げない、と弾道補正されて、次は中る。
俺は、二人の手を引き、走り出した。
数秒前に俺たちが居た場所へ着弾があり、俺たちはまた吹き飛ばされた。
巻き上がる土埃に隠れて、逃げ出す前に、どの程度ダメージを与えられるか調べるために、ファイアー・ボールを撃たせた。
本当は、ストームにしたかったのだが、砲撃での余波でダメージを受け、ミチルが怖がって無理だった。
思っていたより、ダメージが入っていない。
一見、戦車だが、実は別のモンスターで装甲は見掛け倒し、という淡い期待は消えた。
しかし、ダメージが少ないとはいえ、ファイアー・ボールが中った、というのに戦車は動かない。
いくら、装甲が厚くても、一番の防御は、敵の攻撃を避けることだろう?
ようやく、前進し始めた。
重すぎて、動きが鈍い?
砲塔が回って、こちらを向いたので、駆け出す。
その旋回もぎこちなく、俺たちを追えていない。
しかも、武器は、主砲だけのようだ。
これなら、まだ倒せる。
「二人ともバラけろ!カムイ、ヘイトを稼いでくれ!」
マシンガンを撃つカムイへ向こう、とする主砲とは逆方向から、戦車に近づく。
キャタピラの継ぎ目を狙って、「燃やした」龍鱗の剣を振り下ろす。
激しい金属音を上げて、剣が跳ね返るが、ダメージは入った。
砲塔が、俺を狙おう、と右往左往しているが、角度的に無理だ。
しかし、苦し紛れでか、撃った。
俺は、その轟音と衝撃に転がった。
何も聞こえない。
無音の世界の中、キャタピラの左だけが回り、車体が倒れている俺の方を向き、轢き潰そう、と前進した。
さっきの移動よりも早くて、俺は必死に避け、戦車は少し先で、キャタピラを引きづって止まる。
この距離なら中る、と思ったのか、砲塔を旋回させるが、それより先に、俺は距離を詰め、キャタピラの継ぎ目を狙って、「燃やした」龍鱗の剣を振り下ろす。
その俺を轢こう、とキャタピラが高速回転し、千切れた。
キャタピラの破片を撒き散らして、擱座する。
無事な左のキャタピラを前後に回して、動こう、とするが、地面を削るだけだ。
地味に、破片と飛び散ってくる石で、俺はダメージを受けた。
俺の腹に当たってきた石を、砲口に詰め込み、必死に走る。
離れる俺を追って、砲塔が緩慢に旋回し、轟音と共に、主砲の暴発で戦車が吹き飛んだ。
しかし、まだまだ俺の至近距離だった。
「ひいいいいいい!」
戦闘後、二人にこの世界に戦車が存在するか聞いたが、当然のことながら、知らなかった。
ギルドに、苦情を言ったが、「巨大な虎のようなモンスター」退治クエストは達成になっていたものの、それがどんなモンスターだったかを裏付けるドロップアイテムもなく、証明のしようがなかった。
そう、あれだけ苦労したのに、ドロップアイテムは無しだ。
ものすごい防御力の装甲版とかが、手にはいるか、と楽しみにした、というのに。
今までなら、キツいクエストだったな、と苦笑できたかもしれないが、いろいろ疑い始めていた俺は、笑えなかった。
いろいろ疑い、素直に喜べない俺だったが、ギルドから、割りの良い、指名クエストが来るようになったのは拒めなかった。
それなりに難易度は高いが、十分に力をつけ、ドロップアイテムなどで装備を充実させてきていたので、無難に達成した。
俺は少々、疑心暗鬼になりすぎ、陰謀論病に罹っていただけではないのか、と思い始めていた。
そんなときだ、今までにない依頼を受けたのは。
討伐系のクエストなら、退治するモンスターの名称はわかっている。
それが、今回は、「巨大な虎のようなモンスター」としかわからないのだ。
こんなことは初めてだった。
しかしまあ、街の英雄でも、ドラゴンスレイヤーでもあるので、断る訳にもいかなかった。
こうやって、追い詰めるためでは、とまた疑ってしまう。
「巨大な虎のようなモンスター」は、ランカンスロープのワー・タイガーではないか、と予想した。
つまり、狼男の虎版だったら、知能も戦闘力も高くて苦戦するだろうし、変身前の人型を見た場合に、冷静に戦えるか、聖剣騒ぎのケモミミ相手の経験から、不安ではあった。
聖剣といえば、羊退治ですっかり忘れていたが、龍鱗の剣は、「聖剣☆龍鱗の剣」のままだった。
これは、未だに聖剣騒ぎが続いているのか、それとも、俺が最後の所有者で何らかの試練が待っているのかも、わからないままだ。
いつまた、誰か聖剣の所有者との戦いになってしまうかのか、不安だ。
ランドウが言っていた、システムキーも、何のことだったのだろう。
そんな疑いと不安を抱えて、虎退治へと向かった。
転送石を乗り継ぐこと二回、ようやく指示された場所に着いた。
ここは草原で、少し先に森がある。
心配していたガイドカーソルはキチン、と現れ、森を指し示していた。
戦場と敵が素早いことを想定して、カムイはマシンガン装備で、ランチャーは人の姿を見て動揺してしまって、逃げる場合のことを考えて、スモーク弾。
前方の森から、木を折るような音が響いた。
ガイドカーソルが黄色になり、道を開くように木が、なぎ倒されていく。
想像していたよりも、巨大なのか?
軋むような重い音を立て、それが森から巨体を現した。
赤いガイドカーソルの示す先に姿を現したのは、戦車だった。
予想外すぎて、動きが止まる。
もしかしたら、戦車はこの世界の軍が所有していて、訓練に偶然出くわしたのかな、と思った。
そういえば最近、前より少人数で、しかも日帰りで動くようになり荷物が少なくなって借りてない荷物運搬用のダバは、人が乗ったら動かなくなるし、この世界での乗り物って始めて見たな。
いや、ロボット羊には運ばれたけど、アレは乗り物じゃないか、などと現実逃避していたら、タイガーの名とバーが、戦車の上に出た。
昔、プラモデルでつくったタイガー戦車?
あれって、正式にはティーガーじゃなかったか?
諦めきれずに逃避している耳に轟音が響き、戦車との間の地面が炸裂し、俺たちは吹き飛ばされて転がった。
「なにあれ!?」
ミチルが叫んでいるが、俺も聞きたいし、炸裂音で耳がやられて、よく聞こえない。
カムイが、マシンガンを撃ったが、効いているようには見えない。
一度、引くか?
それより、射線から逃げない、と弾道補正されて、次は中る。
俺は、二人の手を引き、走り出した。
数秒前に俺たちが居た場所へ着弾があり、俺たちはまた吹き飛ばされた。
巻き上がる土埃に隠れて、逃げ出す前に、どの程度ダメージを与えられるか調べるために、ファイアー・ボールを撃たせた。
本当は、ストームにしたかったのだが、砲撃での余波でダメージを受け、ミチルが怖がって無理だった。
思っていたより、ダメージが入っていない。
一見、戦車だが、実は別のモンスターで装甲は見掛け倒し、という淡い期待は消えた。
しかし、ダメージが少ないとはいえ、ファイアー・ボールが中った、というのに戦車は動かない。
いくら、装甲が厚くても、一番の防御は、敵の攻撃を避けることだろう?
ようやく、前進し始めた。
重すぎて、動きが鈍い?
砲塔が回って、こちらを向いたので、駆け出す。
その旋回もぎこちなく、俺たちを追えていない。
しかも、武器は、主砲だけのようだ。
これなら、まだ倒せる。
「二人ともバラけろ!カムイ、ヘイトを稼いでくれ!」
マシンガンを撃つカムイへ向こう、とする主砲とは逆方向から、戦車に近づく。
キャタピラの継ぎ目を狙って、「燃やした」龍鱗の剣を振り下ろす。
激しい金属音を上げて、剣が跳ね返るが、ダメージは入った。
砲塔が、俺を狙おう、と右往左往しているが、角度的に無理だ。
しかし、苦し紛れでか、撃った。
俺は、その轟音と衝撃に転がった。
何も聞こえない。
無音の世界の中、キャタピラの左だけが回り、車体が倒れている俺の方を向き、轢き潰そう、と前進した。
さっきの移動よりも早くて、俺は必死に避け、戦車は少し先で、キャタピラを引きづって止まる。
この距離なら中る、と思ったのか、砲塔を旋回させるが、それより先に、俺は距離を詰め、キャタピラの継ぎ目を狙って、「燃やした」龍鱗の剣を振り下ろす。
その俺を轢こう、とキャタピラが高速回転し、千切れた。
キャタピラの破片を撒き散らして、擱座する。
無事な左のキャタピラを前後に回して、動こう、とするが、地面を削るだけだ。
地味に、破片と飛び散ってくる石で、俺はダメージを受けた。
俺の腹に当たってきた石を、砲口に詰め込み、必死に走る。
離れる俺を追って、砲塔が緩慢に旋回し、轟音と共に、主砲の暴発で戦車が吹き飛んだ。
しかし、まだまだ俺の至近距離だった。
「ひいいいいいい!」
戦闘後、二人にこの世界に戦車が存在するか聞いたが、当然のことながら、知らなかった。
ギルドに、苦情を言ったが、「巨大な虎のようなモンスター」退治クエストは達成になっていたものの、それがどんなモンスターだったかを裏付けるドロップアイテムもなく、証明のしようがなかった。
そう、あれだけ苦労したのに、ドロップアイテムは無しだ。
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