【完結】アルファポリスでの『書籍化』はナニに魂を売ればデキる？

書籍化されるためには

アルファポリス小説大賞は、募集の詳細を読もう

ほぼ毎月、開催されているアルファポリスでの小説大賞ですが、エントリーしてますか？

大賞をとれば、ほぼ確実に、それ以外でも、書籍化が可能となります。
いくら良い作品でも、事務局の目に止まらなければ、書籍化は、難しいのです。

ここで勘違いしてはいけないのは、読者投票は、関係ないことです。
読者賞をとっても、大賞や奨励賞をとれる訳ではありません。
逆に言えば、順位が低くても、賞をとれる可能性はあるのです。
（拙作の「cat typing ～猫と麦酒～」は、第10回ドリーム小説大賞で、読者投票110位と三桁でしたが、奨励賞をいただけました）

正直、読者賞の上位は、18禁と相互組織票で占められ、見ればモチベーションが下がるだけなので、気にしない方が良いです。

さて、小説大賞の応募詳細は、ちゃんと読んでいるでしょうか？
これを読めば、「絶対に入賞しない」作品が、わかります。
一生懸命に書いているのに、評価されない？
はたして、そうでしょうか？
そもそも、エントリーしていることが、間違いではないでしょうか？

現在（2020年5月）、第6回歴史・時代小説大賞がエントリー期間ですので、この内容をよく読んでみましょう。

・1-3万字前後でも「優秀短編賞」の可能性

つまり、これが書いてない小説大賞は、短編では入賞が難しい、ということです。
「作品分量：不問。ただし出版するには分量が足りない作品は大賞の選考で不利となります」とも書いてあります。
一応、短編の基準は四万字程度、長編が十万字です。
逆に、数十万字の超長編は、出だしが長編一冊分で盛り上がる物語として完結し、区切れていなければ、出版リスクが高いので、入賞は難しいでしょう。
無名の新人が全十巻でデヴューとか、見たことないですよね？
（「読み始めてもらうためには」＝＞何文字で、諦めるか」参照）

・カテゴリエラー

カテゴリ条件にあてはならない作品は、強制的に、カテゴリが変更になり、大会エントリーから外されます。
文句を言っても始まらないので、書く内容を変更するか、別カテゴリの小説大賞にエントリーするしかありません。
これを知らないでエントリーする、と次の月に開催された別カテゴリの小説大賞に参加できなかった、なんてことになりますので、ご注意。
小説大賞によっては、連載開始が××年以降、なんて条件がありますので、一年後では、エントリーできないかもしれませんよ。

・テーマ別賞

このテーマ例が、事務局がほしい、出版したら売れる、と睨んでいる内容です。
教えてくれているのですから、トレンドとして参考にしましょう。
もちろん、テーマに当てはまらないからといって、賞がとれない訳ではありません。
しかし、その分、自分で読者様に刺さる、どんな物語を書くかをちゃんと分析しましょう。
（「書籍化されるためには」＝＞「自分の牙を、研ごう」参照）

未完で賞がとれるかは不明ですが、物語として、ほぼ完結状態でなければ、無理でしょう。
「連載中」であれば、読者賞以外は、審査として事務局に読まれないのでは、とも思ってます。
なので、読者投票期間終了までには、完結させる必要があるでしょう。
なので、「小説大賞が開催されるから、そのカテゴリの小説を書き始める」のは、完結を考えれば短編でも、かなりのハードルの高さです。
（「書いた部分を最後まで読んでもらうのためには」＝＞「我慢して書いた物語は、誰も読まないし評価しない」参照）

読者様の目線で、内容紹介に「××小説大賞エントリー用に書き始めました」という数百字の未完がゾロゾロ並んでいたら、どう思いますか？
また、審査する側も人の子です、読者投票終了時に、千字程度のエントリーを見て、どう思うでしょう？
むしろ、小説大賞にエントリーすることの方が、ブランドとして悪影響です。
（「書籍化されるためには」＝＞「ブランドであるコトを、自覚しよう」参照）

小説大賞は、書籍化への近道ですし、作品が読者様の目に入るチャンスでもあります。
しかし、応募の詳細を読まないために、マイナスになってしまう場合もあるのです。

要約すると「アルファポリス小説大賞は、募集の詳細を読もう」でした。