異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ

トール

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第三章

ステータスオープンって呪文ですか?

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「怪人トンデモネーデスが現れたわ!!」
「皆っ変身よ!!」
「「「コマッタ・ラ・ナスーリ・ツケレッバ・イイーーー!!!!」」」

キラキラシャラ~ン
~!~!~♪♪♪(←ここ、変身のBGM)


的な変身とは明らかに違う。
黒い竜巻にゴゥッと包まれて、バリバリバチバチッと真っ黒な竜巻の中で雷が鳴る…何て禍々しい変身だ。

「……おい、何だこりゃあ…っ」

暗黒騎士がブルブル震えています。

「俺の執務室が…っ」

あ、はい。変身の影響で全部ぶっ飛んでマスネ。

「何て事してくれてんだァァァ!!!!」

悪鬼が出たぞぉぉぉ!!!! ギャーッ 雷が降ってきたァァァ!?

「隊長!! スキル、“怒りの雷撃”が発動しました!!」
「トモコ君!! 結界を張りたまへ!!」

それもそのはず。さっきの変身時の竜巻のお陰で部屋中がぐちゃぐちゃの上、雷で壁や天井に穴が開き放題。
したがってさっきまで頑張って処理していた書類は消失し、暗黒騎士の怒りはピークに達していたのだ。
ただでさえ苦手な事務処理のお仕事が全部パァとなっては、そりゃあ怒りもするだろう。

それもこれもトモコの暴走と私の好奇心が原因であった。

「隊長ーー!! 悪鬼の怒りを静めたまえぇぇ!!」
「ムリムリ。悪鬼だよ? 暗黒騎士化した悪鬼だよ?」
「それを静められるのはみーちゃんだけだから!! その証拠に雷はみーちゃんには降ってこないでしょ!!」

そうだけど、トモコもヴェリウスも結界張ってるから雷平気でしょ。

『音と光が喧しいので、ミヤビ様、どうかお願い致します』

喧しいからか…そうですね。いってきます。

「というか、どうやって止めたらいいの?」
「そんなの決まってるよ!! 抱きついて、ごめんなさいすればオールオッケー」
「……」

悪鬼の止め方。
1抱きつきます。
2「ごめんなさい」を言います。
3全部綺麗に元通りにします。

「ミヤビぃ、愛してる!!」

完了です。

『やれやれ、やっと静かになったか』
「チョロイっスね!! 隊長!!」

多分抱きつかなくても、部屋を元に戻せば怒りは解けてたと思う。

「ミヤビ、今夜は寝かせねぇ」
「なら私はお邪魔にならないように天空神殿にお泊まりしようかな~」

よし。今夜は天空神殿に逃げ…ゴホンッ お泊まりしよう。たまには心友と語り合わないとね。

『しかし、ステータスとやらで装備が選べるのならば、我らもステータスを見る事が出来るのではないか?』
「そう思って、みーちゃんとロードさんが恋愛モードになってた間ずーっとステータスを見ようとしてたけど、無理だったよ!」

トモコよ…訓練所で待っていた間、そんな事をしていたのか。

『ふむ…お主は力のコントロールが下手だからな。ステータスを見る際に神力は込めたのか?』
「ハッ!? ただ呟いてただけだった!!」

呟いてただけかーーい!!

『はぁ…全く…お主は阿保か。神力を込めねば意味はあるまいに』
「となりゃあ、“ステータスオープン”って唱えながら神力を込めればそのステータスってのが見れるようになんのか」

ヴェリウスとトモコの会話にロードが興味を持った。

何だろう…この集まり、“新たな魔法を創る会”の様相を呈してきたぞ。
しかも私は蚊帳の外なのだが…別に寂しくないもの。輪に入れないとか思ってないもの。

『“ステータスオープン”』

女性にしてはやや低めの美しい声がそう唱える。ヴェリウスだ。

『…やはりか。神力を込めればステータスとやらは現れる。が、ミヤビ様の見せて下さったものより称号やスキルは少ないようだ…』

ん? どういう事??

『ミヤビ様に見せていただいたスキルの部分で、空間魔法とあった所は“転移”に、バックキック、博識とやらはなくなっております。さらに称号では、氷の雌神、常識犬、もありませんね。ついでに“etc.”という文字もありません』

何で!? どういう事??

「“ステータスオープン”」

今度はバリトンボイスの良い声が聞こえてきてドキリとした。
どうやらロードが呪文(?)を唱えたらしい。

「…確かにミヤビの見せてくれたもんと違うな…俺のは、気配察知と騎竜、後は怒りの電撃とミヤビラブしかスキルが無い。料理は鬼才の文字はねぇしな。ヴェリウスの言うとおり“etc.”って文字もねぇな」

ずっと気になっていたが、“ミヤビラブ”ってどんなスキルだ。

「もしかして、自分で気づいてない能力は出ないんじゃないかなぁ。etc.の部分も、いずれ使用できるようになる能力が書いてあるとか…」

トモコの言葉に、1人と1匹が目を見開いた。

『ふむ…ミヤビ様の常識外れのお力だ…未来のスキルや気付いていない能力がうつし出されるというのはありえるかもしれぬ…』
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