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春の訪れ
第456話、緑龍の村は春色に染まる
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メージュとランスローの結婚式が終わり、祝宴も終わった。
二人の結婚祝いに、緑龍の村から新居が送られた。ランスローは竜騎士宿舎、メージュは数人のハイエルフと同居だったから、これは大いに喜ばれた。
エルミナとクララベルの懸命なリサーチで、二人が好きそうな家具も入れた。子供部屋もいくつか作ると言ったアウグストさんの気遣いは素晴らしい。
メージュとランスローの共同生活は始まったが、やることは変わりない。
ランスローは竜騎士として村の守護、そしてクララベルの専属騎士として働き、メージュは農園の責任者として働いている。
だが、二人きりで見かける姿はよく見るし、ランスローの弁当箱がいつもより大きく豪華になったとも聞く。仲睦まじいようで俺も嬉しい。
ちなみに、俺から二人に結婚祝いとして、天空都市にある別荘を貸した。
新婚旅行にいい場所だしな。メージュの春の農園作業が終わったら二人で行くそうだ。ランスローに関してはクララベルが『新婚旅行は行かなきゃ駄目!』とのことで、メージュの予定に合わせるらしい。
ランスローがゴーヴァンとローレライに『姫様をお願いします!』って言ってたからな……微笑ましいよ。
二人の新婚生活は、楽しくなりそうだ。
そして、新年会も盛大に行われた。
取引先の人たちを呼び、冬用に貯めこんんだ食材をいっぱい使っての新年会だ。
新しく加わった妖狐族たちも、にぎやかな宴会は初めてだったのか喜んでいた。
こうして、オーベルシュタインは春になった。
◇◇◇◇◇◇
緑龍の村は、春色に包まれた。
フレキくん、マカミちゃん、エンジュ、アセナちゃんが村に戻ってきた。だが……ちょっと驚いた。
まず、エンジュが一人じゃなかった。
「村長さん、久しぶりやな!」
「久しぶりー! 元気してた?」
「お前たち……フウゴにライカじゃないか!」
フウゴとライカ。
ダークエルフの姉弟で、俺がダークエルフを知るきっかけになった二人だ。
フウゴは、ニカニカ笑いながら言う。
「オレら、狩人として修行のために来たんや。父ちゃんからも許可もらってるで」
「そ、そうなのか? おいエンジュ」
「んー……許可はマジや。でも、移住許可は取ってない……村長に直で言えばいいかなって」
「お前な……」
エンジュはあははと笑う。
ここまで来たら帰すに帰せないじゃん……案外周到だな、こいつ。
ライカは、うるうるしながら俺にすり寄る。
「村長はん……だめ?」
「うぐ……」
上目遣い、接近、腕に抱き着く……こ、こいつ。女の武器を使いやがる。
こんな奴だったっけ……くぅぅ、胸が腕に当たりそう。
「わ、わかったよ……家はあるから、姉弟で使えよ」
「「やった!」」
ライカはあっさり離れ、フウゴとハイタッチ。
でも、村に住むなら仕事はしてもらわないとな。
「じゃあ、二人には狩人として働いてもらうぞ。バルギルドさんたちに伝えておくから」
「任せーや。オレら、大人にも負けない狩人やねん」
「腕が鳴るわー」
フウゴとライカは腕まくりしながらケラケラ笑う。
だが、この二人がバルギルドさんとディアムドさんの恐ろしさを知るのは、少し後のことだった。
◇◇◇◇◇◇
さて、お次はフレキくんたち。
「お久しぶりです師匠!!!!」
「うおぉっ!? お、お久しぶり……声でかいね」
フレキくんはデカい声で挨拶し、俺に向かって思いきり頭を下げた。
そんなフレキくんの頭をマカミちゃんが叩き、アセナちゃんもため息を吐く。
「いった!?」
「馬鹿。声デカすぎよ」
「兄さん、村長に会えて嬉しいのはわかりますが、もう少し押さえて下さい」
「う……ご、ごめん」
あはは。この二人も相変わらずだ。
さて、ここで気になるのが、フレキくんの後ろにいる二人の子供だ。
「で、その子たちは?」
「ふっふっふ。よくぞ聞いた! さすが噂の「付き添いです。お気になさらず」
活発そうに腕組みをしていた男の子の話をアセナちゃんが遮る。
「お、おいこら! 宿敵アセナめ、おれの話を「兄さん、お静かに」……って、ロムルス、お前まで!」
ロムルスと呼ばれた利発そうな子が一歩前へ。そして頭を下げた。
「はじめまして。人狼族のロムルスと申します。フレキ師匠の師匠であるアシュト様にご指導いただきたく参りました」
「……え?」
「え、えっと……実は」
フレキくんが説明してくれた。
兄のレムスくん、弟のロムルスくんは、フレキくんたちとは別の人狼族の村からやってきたそうだ。酒造りの噂を聞き、村まるごと合流したらしい。
ロムルスくん。風邪を引いてフレキくんに治してもらってから、薬師になりたいと弟子入りしたそうだ……フレキくんが師匠とは。
「で、でも師匠! ボクはまだ勉強中の身で……その、師匠から教わりたいことが」
「わかってる。じゃあ、俺はフレキくんとロムルスくん。フレキくんは勉強しつつロムルスくんの指導をしっかりすること」
「はい!」
「アシュト村長。フレキさん、よろしくお願いいたします!」
ロムルスくんはぺこっと頭を下げた。
なんとも可愛い。また弟子が増えてしまった。
「勉強なんて何が面白いのかねー?」
「あなたは少し勉強したほうがいいのでは?」
「なにぃ!?」
兄のレムスくんは、アセナちゃんと仲良し?だった。
◇◇◇◇◇◇
春の気候はどこまでも気持ちいい。
「にゃあー」
「みゃう」
ミュアちゃんとルミナを連れ、ユグドラシルの下で読書をしている。
ルミナは俺にぴったりくっついて本を読み、ミュアちゃんは大きな欠伸をして丸くなる。
『アッタカイ~……クァァ』
「ウッドも眠いのか?」
『ウン。オヒサマ、ポカポカ~』
『わぅん』
ウッドはシロと遊んでいたが、眠くなったのか地面に根を張って日光浴を始めた。
すると、家族でのんびり川遊びをしていた兄さんたちが来た。
「おーいアシュト!」
「あ、兄さんたち」
兄さんはラフなシャツとサンダルで、足が濡れている。どうやら川に入って遊んでいたようだ。
ルナマリア義姉さんはシンプルなワンピース。スサノオとエクレールも濡れてもいい恰好だ。というか濡れている……兄さんと川遊びしてたようだ。
さらに、兄さんたちの後ろには父上と母上がいた。
兄さんの手には大きなシートがある。
「アシュト、ここにシートを敷いていいか?」
「もちろん。みんなでお昼にするの?」
「ああ。もちろんお前も一緒だ。食べるだろう?」
ルナマリア義姉さんが、大きなバスケットを掲げた。
もちろん食べないなんてことはない。
「にゃう……くぁぁ~、ご主人さま?」
「ミュアちゃん、ご飯だよ。お茶の支度してくれるかな?」
「にゃあ! お茶のしたく!」
「あ、ねこだ!」
「ねこー!」
「にゃうー!?」
スサノオとエクレールに捕まったミュアちゃんは、ネコミミや尻尾をいじられていた。
ルミナは気配を殺し俺の後ろで読書を続行。
ルナマリア義姉さんがバスケットを広げると、中にはたくさんのサンドイッチが。
「さぁ、お昼にしよう。たくさんあるから食べてくれ……と言っても、作ったのは銀猫だが」
ルナマリア義姉さん、ちょっと恥ずかしそうだ。
ミュアちゃんもお茶の支度をして全員に配り、俺の隣にちょこんと座る。
サンドイッチに手を伸ばし、しばしみんなでお昼を堪能した。
そして、食事を終え落ち着いた父上が言った。
「アシュト。わしとアリューシアは、リュドガたちと合わせてビッグバロッグ王国に帰ろうと思う」
「……そうですね。たぶん、そんな気がしてました」
母上は、ユグドラシルを見上げる。
「ここはいいところね……本当に、このまま住みたいくらい」
「…………」
「でも、私は帰るわ。アイゼンと共に」
「母上……」
「アシュト。私はもう大丈夫よ。ふふ、帰ったらやりたいことができたの」
「やりたいこと、ですか?」
「ええ。この村の自然に触れてね……屋敷の庭を手入れしようかなって」
そういえば、エストレイヤ家の庭はほったらかしだった。
人の見える場所は立派な手入れがされている。母上が住んでいた離れも庭師が手入れしていた。でも、本宅である屋敷の庭は、裏手の方にあり手入れがされいていない。
父上や兄さんたちは仕事が忙しいし、庭師も最低限の手入れしかしてなかったはず。
「せっかくだし、いろいろやってみたいの……ふふ、楽しみね」
「母上……うん、いいと思います。頑張ってください」
「ええ。ありがとう」
母上は、とてもいい笑顔で笑った。
この冬の療養は、母上の心をすっかり癒してくれたようだ。
二人の結婚祝いに、緑龍の村から新居が送られた。ランスローは竜騎士宿舎、メージュは数人のハイエルフと同居だったから、これは大いに喜ばれた。
エルミナとクララベルの懸命なリサーチで、二人が好きそうな家具も入れた。子供部屋もいくつか作ると言ったアウグストさんの気遣いは素晴らしい。
メージュとランスローの共同生活は始まったが、やることは変わりない。
ランスローは竜騎士として村の守護、そしてクララベルの専属騎士として働き、メージュは農園の責任者として働いている。
だが、二人きりで見かける姿はよく見るし、ランスローの弁当箱がいつもより大きく豪華になったとも聞く。仲睦まじいようで俺も嬉しい。
ちなみに、俺から二人に結婚祝いとして、天空都市にある別荘を貸した。
新婚旅行にいい場所だしな。メージュの春の農園作業が終わったら二人で行くそうだ。ランスローに関してはクララベルが『新婚旅行は行かなきゃ駄目!』とのことで、メージュの予定に合わせるらしい。
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そして、新年会も盛大に行われた。
取引先の人たちを呼び、冬用に貯めこんんだ食材をいっぱい使っての新年会だ。
新しく加わった妖狐族たちも、にぎやかな宴会は初めてだったのか喜んでいた。
こうして、オーベルシュタインは春になった。
◇◇◇◇◇◇
緑龍の村は、春色に包まれた。
フレキくん、マカミちゃん、エンジュ、アセナちゃんが村に戻ってきた。だが……ちょっと驚いた。
まず、エンジュが一人じゃなかった。
「村長さん、久しぶりやな!」
「久しぶりー! 元気してた?」
「お前たち……フウゴにライカじゃないか!」
フウゴとライカ。
ダークエルフの姉弟で、俺がダークエルフを知るきっかけになった二人だ。
フウゴは、ニカニカ笑いながら言う。
「オレら、狩人として修行のために来たんや。父ちゃんからも許可もらってるで」
「そ、そうなのか? おいエンジュ」
「んー……許可はマジや。でも、移住許可は取ってない……村長に直で言えばいいかなって」
「お前な……」
エンジュはあははと笑う。
ここまで来たら帰すに帰せないじゃん……案外周到だな、こいつ。
ライカは、うるうるしながら俺にすり寄る。
「村長はん……だめ?」
「うぐ……」
上目遣い、接近、腕に抱き着く……こ、こいつ。女の武器を使いやがる。
こんな奴だったっけ……くぅぅ、胸が腕に当たりそう。
「わ、わかったよ……家はあるから、姉弟で使えよ」
「「やった!」」
ライカはあっさり離れ、フウゴとハイタッチ。
でも、村に住むなら仕事はしてもらわないとな。
「じゃあ、二人には狩人として働いてもらうぞ。バルギルドさんたちに伝えておくから」
「任せーや。オレら、大人にも負けない狩人やねん」
「腕が鳴るわー」
フウゴとライカは腕まくりしながらケラケラ笑う。
だが、この二人がバルギルドさんとディアムドさんの恐ろしさを知るのは、少し後のことだった。
◇◇◇◇◇◇
さて、お次はフレキくんたち。
「お久しぶりです師匠!!!!」
「うおぉっ!? お、お久しぶり……声でかいね」
フレキくんはデカい声で挨拶し、俺に向かって思いきり頭を下げた。
そんなフレキくんの頭をマカミちゃんが叩き、アセナちゃんもため息を吐く。
「いった!?」
「馬鹿。声デカすぎよ」
「兄さん、村長に会えて嬉しいのはわかりますが、もう少し押さえて下さい」
「う……ご、ごめん」
あはは。この二人も相変わらずだ。
さて、ここで気になるのが、フレキくんの後ろにいる二人の子供だ。
「で、その子たちは?」
「ふっふっふ。よくぞ聞いた! さすが噂の「付き添いです。お気になさらず」
活発そうに腕組みをしていた男の子の話をアセナちゃんが遮る。
「お、おいこら! 宿敵アセナめ、おれの話を「兄さん、お静かに」……って、ロムルス、お前まで!」
ロムルスと呼ばれた利発そうな子が一歩前へ。そして頭を下げた。
「はじめまして。人狼族のロムルスと申します。フレキ師匠の師匠であるアシュト様にご指導いただきたく参りました」
「……え?」
「え、えっと……実は」
フレキくんが説明してくれた。
兄のレムスくん、弟のロムルスくんは、フレキくんたちとは別の人狼族の村からやってきたそうだ。酒造りの噂を聞き、村まるごと合流したらしい。
ロムルスくん。風邪を引いてフレキくんに治してもらってから、薬師になりたいと弟子入りしたそうだ……フレキくんが師匠とは。
「で、でも師匠! ボクはまだ勉強中の身で……その、師匠から教わりたいことが」
「わかってる。じゃあ、俺はフレキくんとロムルスくん。フレキくんは勉強しつつロムルスくんの指導をしっかりすること」
「はい!」
「アシュト村長。フレキさん、よろしくお願いいたします!」
ロムルスくんはぺこっと頭を下げた。
なんとも可愛い。また弟子が増えてしまった。
「勉強なんて何が面白いのかねー?」
「あなたは少し勉強したほうがいいのでは?」
「なにぃ!?」
兄のレムスくんは、アセナちゃんと仲良し?だった。
◇◇◇◇◇◇
春の気候はどこまでも気持ちいい。
「にゃあー」
「みゃう」
ミュアちゃんとルミナを連れ、ユグドラシルの下で読書をしている。
ルミナは俺にぴったりくっついて本を読み、ミュアちゃんは大きな欠伸をして丸くなる。
『アッタカイ~……クァァ』
「ウッドも眠いのか?」
『ウン。オヒサマ、ポカポカ~』
『わぅん』
ウッドはシロと遊んでいたが、眠くなったのか地面に根を張って日光浴を始めた。
すると、家族でのんびり川遊びをしていた兄さんたちが来た。
「おーいアシュト!」
「あ、兄さんたち」
兄さんはラフなシャツとサンダルで、足が濡れている。どうやら川に入って遊んでいたようだ。
ルナマリア義姉さんはシンプルなワンピース。スサノオとエクレールも濡れてもいい恰好だ。というか濡れている……兄さんと川遊びしてたようだ。
さらに、兄さんたちの後ろには父上と母上がいた。
兄さんの手には大きなシートがある。
「アシュト、ここにシートを敷いていいか?」
「もちろん。みんなでお昼にするの?」
「ああ。もちろんお前も一緒だ。食べるだろう?」
ルナマリア義姉さんが、大きなバスケットを掲げた。
もちろん食べないなんてことはない。
「にゃう……くぁぁ~、ご主人さま?」
「ミュアちゃん、ご飯だよ。お茶の支度してくれるかな?」
「にゃあ! お茶のしたく!」
「あ、ねこだ!」
「ねこー!」
「にゃうー!?」
スサノオとエクレールに捕まったミュアちゃんは、ネコミミや尻尾をいじられていた。
ルミナは気配を殺し俺の後ろで読書を続行。
ルナマリア義姉さんがバスケットを広げると、中にはたくさんのサンドイッチが。
「さぁ、お昼にしよう。たくさんあるから食べてくれ……と言っても、作ったのは銀猫だが」
ルナマリア義姉さん、ちょっと恥ずかしそうだ。
ミュアちゃんもお茶の支度をして全員に配り、俺の隣にちょこんと座る。
サンドイッチに手を伸ばし、しばしみんなでお昼を堪能した。
そして、食事を終え落ち着いた父上が言った。
「アシュト。わしとアリューシアは、リュドガたちと合わせてビッグバロッグ王国に帰ろうと思う」
「……そうですね。たぶん、そんな気がしてました」
母上は、ユグドラシルを見上げる。
「ここはいいところね……本当に、このまま住みたいくらい」
「…………」
「でも、私は帰るわ。アイゼンと共に」
「母上……」
「アシュト。私はもう大丈夫よ。ふふ、帰ったらやりたいことができたの」
「やりたいこと、ですか?」
「ええ。この村の自然に触れてね……屋敷の庭を手入れしようかなって」
そういえば、エストレイヤ家の庭はほったらかしだった。
人の見える場所は立派な手入れがされている。母上が住んでいた離れも庭師が手入れしていた。でも、本宅である屋敷の庭は、裏手の方にあり手入れがされいていない。
父上や兄さんたちは仕事が忙しいし、庭師も最低限の手入れしかしてなかったはず。
「せっかくだし、いろいろやってみたいの……ふふ、楽しみね」
「母上……うん、いいと思います。頑張ってください」
「ええ。ありがとう」
母上は、とてもいい笑顔で笑った。
この冬の療養は、母上の心をすっかり癒してくれたようだ。
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