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第三章 地歴の国アールマティ
六滅竜『地』のヘレイアと『液礫竜』タローマティ②
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スライムだらけ。
そう表現すべきだな。オスクール街道全域が妙な『スライム』で汚れまくっている。
しかも、このスライム……すげえ動いてる。
エルサは、スライムを見ながら言う。
「ぜ、絶対に近づいたり、触っちゃダメなやつ……ですよね?」
「お、おお……どうする?」
「……わたしたちにできること、ですか?」
「それもある。でも正直、逃げた方がいい気がする」
「そ、そうですよね」
エルサは地図を出し確認する。
「ここから東に国境の町があります。アシャ王国へ続く入口です。スライムを避けつつ、そこまで行くのが──……」
「エルサ!!」
俺はエルサの腕を引いて抱き寄せる。すると、エルサが立っていた位置に、スライムが落ちてきた。
近くのスライムが、まるで大きな口を開けるようにスライムを吐き出し、エルサを飲み込もうとしたのだ。
「意思がある……さっきの、タローマティとかいう奴の一部っぽいな」
「ヘレイア様と関係があるようでしたね……四凶と、素体と、何かを混ぜたって」
「廃棄したとも言ってた。でも、今はこうしてオスクール街道を汚しまくってる……ん?」
すると、アールマティ王国の方から大勢の退魔士、冒険者が現れ、スライムを駆除していた。
そこに、見知った顔が。
「愛沙!? それに玄徳、リーンベル!!」
「え……あ、レクスにエルサ!!」
薙刀を構える愛沙、そして札を手にする玄徳、日傘を振り回すリーンベルだ。
俺とエルサを見て喜び一瞬、すぐに真面目な顔へ。
愛沙は仲間の退魔士に指示を出し、俺たちの元へ。
「なにしてんのこんなとこで!! このスライム、人を食べる危険なやつよ!!」
「いろいろ事情あったんだよ。あ、リーンベル、いいか?」
「う、うん」
再会を喜んでいる場合じゃない。
俺、エルサは、この先にあるヘレイアの研究所で観たことを説明。
リーンベルは歯ぎしりし、研究所がある森を睨んだ。
「あのババア……ブチ殺しておけばよかった」
「お、落ち着け。まあその気持ちわかる……間違いなく、この騒ぎの原因はヘレイアのやつだ。あいつの『実験体』が逃げ出し、こんなふうになったのかも」
「生物の名前、タローマティって言うらしいです。四凶やドラゴンの一部でできたとか……」
今ある情報を全て話すと、玄徳言う。
「このスライム、もう岩月にある村や町をいくつも飲み込んでいるんだ。規模も膨らんでいるし、捕食すればするほど大きくなってる……!!」
「マジか……」
「現状、岩月の冒険者と退魔士が総力を挙げて退治している。岩月まで入られたらおしまいだ」
「レクス、何か方法ない? これを一掃するでっかいやつ!!」
「んなこと言われても……」
異世界系のテンプレでは……スライムは火に弱い。
というか、周りの退魔士が火を出してフツーに焼いていた。まあ弱点は火で確定。
ムサシの属性、まだ火属性はないんだよな。
「こういう敵でお約束なのは……心臓とか、本体を倒すと消滅するってのがあるけど」
「本体? ……レヴィアタン、何か感じない?」
リーンベルの紋章が淡く輝くと、レヴィアタンの声がした。
『感じるのは感じるけど……このスライム、恐らくミドガルズオルムの純粋な一部を素材にしてるわね。血や鱗や爪じゃない、ドラゴンの意思で生み出した一部……その最も強い気配がする位置なら、なんとなくわかるわ』
「どこ?」
『……その森の奥ね』
って、俺とエルサが逃げ出した森……ヘレイアの研究所じゃん。
ってかさっき、タローマティとヘレイア会話してたし、本体はあっちで確定。
「行くしかないわね。玄徳、リーンベル、いいよね?」
「ああ、もちろん」
「研究できないように、両腕落とすくらいの罰は与えないとね」
リーンベル、怖い。
愛沙は俺たちを見た。
「レクス、エルサ、手を貸してくれる?」
「ああ、もちろん」
「お任せください!!」
不思議だった。
エルサとムサシだけじゃ怖かったけど、玄徳たちがいれば何とかなりそうな気がした。
◇◇◇◇◇◇
俺たちが森に踏み込み、ヘレイアの研究所に向かって走り出した時だった。
『ゴボボボボボココオオオオオオ!!』
「「「「「!!」」」」」
研究所の窓、入口などの『穴』の部分から、おびただしい量の『スライム』が排出された。
俺が右手を向け、玄徳が大量の札を巻く。
「ムサシ、『地属性・甲殻形態』!!」
「七十、『壁』!!」
地属性の甲殻形態となったムサシが両腕を交差しガード、周囲に大量の《岩の壁》が現れガード。
津波のように押し寄せてくる『スライム』をなんとか防御。
「な、なんて量……」
愛沙が驚愕する。
エルサは、研究所を指差した。
「み、見てください!! 研究所が……」
ヘレイアの研究所が、完全にスライムに飲み込まれた。そして、ジュワジュワと溶けるように崩壊していく。
リーンベルが舌打ちする。
「ちっ……あいつ、生きてるのかしら」
『ミドガルズオルムは感じるわ。というか……この状況でも動く気配なさそうね』
「ぐっ……レクス、ムサシを引っ込めた方がいい。このスライム、岩を溶かしている!!」
「えっ」
玄徳が人差し指と中指を立て、苦しんでいる。
ムサシを見ると、両腕のトパーズみたいな鉱石が少しずつ溶けているのが見えた。
「ムサシ、大丈夫か!!」
『ぐるる……』
「くっ、一度戻れ!!」
ムサシを引っ込めると、玄徳が再び大量の符を巻き、壁を補強する。
すると、塔を包み込んでいたスライムがグネグネ動き出し、形が変わっていく。
細長く伸び、ドラゴンのような形状へ。
来い群青色で、心臓のあたりに女の子が浮かんでいる。
そして、研究所が完全に溶けてなくなると、ドラゴンの口から大量の粘液みたいなブレスが吐き出され、周囲の木々を一瞬で溶かし尽くした。
周囲が更地になり、俺たちと液体ドラゴン……そして、後方に巨大な『亀』が現れる。
『ミドガルズオルムね。この程度の酸液で溶けることはないと思うけど、まさか反撃すらしないなんて』
ゴツゴツした超巨大な亀。あれがミドガルズオルム。
よく見ると、ミドガルズオルムの頭の上に、ヘレイアがいた。
「あれー? リーンベルちゃんじゃない!!」
デカい声で叫ぶヘレイア。
リーンベルは殺気を隠さずに叫んだ。
「この現状!! あなたの仕業ね!?」
「まーねー!! なんか、失敗して廃棄したはずの実験体が、こんなふうに復活したの!! んふふ、これは素晴らしい素体になる!!」
「…………本気で言ってるの」
「もちろん。あ、殺さないでね? まあ、殺す手段はないと思うけど。実はさっき取引してさ……アールマティ王国をあげるから、研究させてってお願いしたの」
「……は?」
「とりあえず、アールマティ王国の生物を全部食べた後、大人しくなるってさ。というわけで、私はこの子の成長をじっくり見守ることにしま~す」
そう言うと、ミドガルズオルムは手足を引っ込め、高速回転して地面に潜ってしまった。
俺たちは唖然とする。
「……アールマティ王国を、あげる?」
愛沙が言う。
上げる、挙げる、揚げる……献上するって意味か?
バカな、あり得ない。
「……あの野郎」
リーンベルはキレていた。
玄徳も歯を食いしばり、エルサはロッドを強く握る。
俺も……さすがに、頭にきていた。
「止めるぞ、みんな。あのスライムを……みんなで倒す!!」
双剣を抜き、スライムに突きつける。
俺たち五人、アールマティ王国で最後の戦いが始まった。
そう表現すべきだな。オスクール街道全域が妙な『スライム』で汚れまくっている。
しかも、このスライム……すげえ動いてる。
エルサは、スライムを見ながら言う。
「ぜ、絶対に近づいたり、触っちゃダメなやつ……ですよね?」
「お、おお……どうする?」
「……わたしたちにできること、ですか?」
「それもある。でも正直、逃げた方がいい気がする」
「そ、そうですよね」
エルサは地図を出し確認する。
「ここから東に国境の町があります。アシャ王国へ続く入口です。スライムを避けつつ、そこまで行くのが──……」
「エルサ!!」
俺はエルサの腕を引いて抱き寄せる。すると、エルサが立っていた位置に、スライムが落ちてきた。
近くのスライムが、まるで大きな口を開けるようにスライムを吐き出し、エルサを飲み込もうとしたのだ。
「意思がある……さっきの、タローマティとかいう奴の一部っぽいな」
「ヘレイア様と関係があるようでしたね……四凶と、素体と、何かを混ぜたって」
「廃棄したとも言ってた。でも、今はこうしてオスクール街道を汚しまくってる……ん?」
すると、アールマティ王国の方から大勢の退魔士、冒険者が現れ、スライムを駆除していた。
そこに、見知った顔が。
「愛沙!? それに玄徳、リーンベル!!」
「え……あ、レクスにエルサ!!」
薙刀を構える愛沙、そして札を手にする玄徳、日傘を振り回すリーンベルだ。
俺とエルサを見て喜び一瞬、すぐに真面目な顔へ。
愛沙は仲間の退魔士に指示を出し、俺たちの元へ。
「なにしてんのこんなとこで!! このスライム、人を食べる危険なやつよ!!」
「いろいろ事情あったんだよ。あ、リーンベル、いいか?」
「う、うん」
再会を喜んでいる場合じゃない。
俺、エルサは、この先にあるヘレイアの研究所で観たことを説明。
リーンベルは歯ぎしりし、研究所がある森を睨んだ。
「あのババア……ブチ殺しておけばよかった」
「お、落ち着け。まあその気持ちわかる……間違いなく、この騒ぎの原因はヘレイアのやつだ。あいつの『実験体』が逃げ出し、こんなふうになったのかも」
「生物の名前、タローマティって言うらしいです。四凶やドラゴンの一部でできたとか……」
今ある情報を全て話すと、玄徳言う。
「このスライム、もう岩月にある村や町をいくつも飲み込んでいるんだ。規模も膨らんでいるし、捕食すればするほど大きくなってる……!!」
「マジか……」
「現状、岩月の冒険者と退魔士が総力を挙げて退治している。岩月まで入られたらおしまいだ」
「レクス、何か方法ない? これを一掃するでっかいやつ!!」
「んなこと言われても……」
異世界系のテンプレでは……スライムは火に弱い。
というか、周りの退魔士が火を出してフツーに焼いていた。まあ弱点は火で確定。
ムサシの属性、まだ火属性はないんだよな。
「こういう敵でお約束なのは……心臓とか、本体を倒すと消滅するってのがあるけど」
「本体? ……レヴィアタン、何か感じない?」
リーンベルの紋章が淡く輝くと、レヴィアタンの声がした。
『感じるのは感じるけど……このスライム、恐らくミドガルズオルムの純粋な一部を素材にしてるわね。血や鱗や爪じゃない、ドラゴンの意思で生み出した一部……その最も強い気配がする位置なら、なんとなくわかるわ』
「どこ?」
『……その森の奥ね』
って、俺とエルサが逃げ出した森……ヘレイアの研究所じゃん。
ってかさっき、タローマティとヘレイア会話してたし、本体はあっちで確定。
「行くしかないわね。玄徳、リーンベル、いいよね?」
「ああ、もちろん」
「研究できないように、両腕落とすくらいの罰は与えないとね」
リーンベル、怖い。
愛沙は俺たちを見た。
「レクス、エルサ、手を貸してくれる?」
「ああ、もちろん」
「お任せください!!」
不思議だった。
エルサとムサシだけじゃ怖かったけど、玄徳たちがいれば何とかなりそうな気がした。
◇◇◇◇◇◇
俺たちが森に踏み込み、ヘレイアの研究所に向かって走り出した時だった。
『ゴボボボボボココオオオオオオ!!』
「「「「「!!」」」」」
研究所の窓、入口などの『穴』の部分から、おびただしい量の『スライム』が排出された。
俺が右手を向け、玄徳が大量の札を巻く。
「ムサシ、『地属性・甲殻形態』!!」
「七十、『壁』!!」
地属性の甲殻形態となったムサシが両腕を交差しガード、周囲に大量の《岩の壁》が現れガード。
津波のように押し寄せてくる『スライム』をなんとか防御。
「な、なんて量……」
愛沙が驚愕する。
エルサは、研究所を指差した。
「み、見てください!! 研究所が……」
ヘレイアの研究所が、完全にスライムに飲み込まれた。そして、ジュワジュワと溶けるように崩壊していく。
リーンベルが舌打ちする。
「ちっ……あいつ、生きてるのかしら」
『ミドガルズオルムは感じるわ。というか……この状況でも動く気配なさそうね』
「ぐっ……レクス、ムサシを引っ込めた方がいい。このスライム、岩を溶かしている!!」
「えっ」
玄徳が人差し指と中指を立て、苦しんでいる。
ムサシを見ると、両腕のトパーズみたいな鉱石が少しずつ溶けているのが見えた。
「ムサシ、大丈夫か!!」
『ぐるる……』
「くっ、一度戻れ!!」
ムサシを引っ込めると、玄徳が再び大量の符を巻き、壁を補強する。
すると、塔を包み込んでいたスライムがグネグネ動き出し、形が変わっていく。
細長く伸び、ドラゴンのような形状へ。
来い群青色で、心臓のあたりに女の子が浮かんでいる。
そして、研究所が完全に溶けてなくなると、ドラゴンの口から大量の粘液みたいなブレスが吐き出され、周囲の木々を一瞬で溶かし尽くした。
周囲が更地になり、俺たちと液体ドラゴン……そして、後方に巨大な『亀』が現れる。
『ミドガルズオルムね。この程度の酸液で溶けることはないと思うけど、まさか反撃すらしないなんて』
ゴツゴツした超巨大な亀。あれがミドガルズオルム。
よく見ると、ミドガルズオルムの頭の上に、ヘレイアがいた。
「あれー? リーンベルちゃんじゃない!!」
デカい声で叫ぶヘレイア。
リーンベルは殺気を隠さずに叫んだ。
「この現状!! あなたの仕業ね!?」
「まーねー!! なんか、失敗して廃棄したはずの実験体が、こんなふうに復活したの!! んふふ、これは素晴らしい素体になる!!」
「…………本気で言ってるの」
「もちろん。あ、殺さないでね? まあ、殺す手段はないと思うけど。実はさっき取引してさ……アールマティ王国をあげるから、研究させてってお願いしたの」
「……は?」
「とりあえず、アールマティ王国の生物を全部食べた後、大人しくなるってさ。というわけで、私はこの子の成長をじっくり見守ることにしま~す」
そう言うと、ミドガルズオルムは手足を引っ込め、高速回転して地面に潜ってしまった。
俺たちは唖然とする。
「……アールマティ王国を、あげる?」
愛沙が言う。
上げる、挙げる、揚げる……献上するって意味か?
バカな、あり得ない。
「……あの野郎」
リーンベルはキレていた。
玄徳も歯を食いしばり、エルサはロッドを強く握る。
俺も……さすがに、頭にきていた。
「止めるぞ、みんな。あのスライムを……みんなで倒す!!」
双剣を抜き、スライムに突きつける。
俺たち五人、アールマティ王国で最後の戦いが始まった。
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