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第三章
奴隷オークション
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翌日。
朝食を終え、アルフェンたちは宿の厩舎に止めてある奴隷商人用の馬車の前へ。
アルフェンたちが乗ってきた馬車よりいい造りだ。商人としての格を見せつけるために、外見を立派にしているようだ。
アルノーが来る間、フェニアは馬車を眺めながら言う。
「奴隷商人の馬車って、檻みたいな酷いやつかと思ったわ」
「一応、奴隷は商品だからな。男はともかく、商品の女に傷でも付いたら価値が下がるんだろうよ。いざ売買が始まって、傷があるからそんなに高い値段はおかしいとか、言う奴はいる」
「だから、安全を考慮した造りで、なおかつ立派な拵えの馬車、ってわけね」
フェニアの問いに答えたウィルは、馬を撫でた。
馬も上品に見える。漆黒の馬はウィルを見て唸った。
すると、アルノーが来た。
「揃ったな。では出発しよう」
「く、はははっ! なんだその恰好? どこのエセ貴族だよ?」
ウィルはアルノーを見て嗤った。アルノーは苦笑だけする。
アルノーは、豪華絢爛な装飾が施されたローブに、宝石の付いた指輪をしている。髪も整え、香水を付けていた。まるで貴族……というより、まさに奴隷商人と言った装いだ。
ウィルは嗤っていたが……フェニアとサフィーは見惚れていた。
「すっごぉ……か、かっこいい」
「こ、高貴な雰囲気を感じます……」
「ありがとう。というか、きみたちも着替えてくれ。奴隷商人が普通の子供たちを馬車に乗せて行くのはさすがに怪しいからね」
「えー……村の近くじゃ駄目?」
「駄目だ。万全を期して行きたいからね」
アルフェンたちは私服のままだ。
村の近くで着替えればいいと思っていたが、どうやら駄目みたいだ。
フェニアとサフィーは馬車の中で着替え、アルフェンとウィルは厩舎の隅で着替えた。
着替えが終わり、四人は集合する。
「く、ははは……う、ウィル……おま、アルノーさんのこと笑えねぇぞ……くくっ」
「…………」
「なんだかインチキ商人みたいです」
「ら、サフィー、やめなって……ぶふっ」
ウィルは、アルノーとお揃いの奴隷商人服だった。
アルフェン、フェニア、サフィーは、無地のシャツ。アルフェンはズボンとサンダル、フェニアとサフィーはズボンではなくロングスカートだ。
アルノーは、荷物から黒い首輪を出す。
「では最後に、これを首に付けてくれ。この召喚獣封じは、奴隷商人ギルドで配布される奴隷の召喚獣を封じる首輪だ……これを付けると、専用の鍵でしか開けられない。鍵は私とウィルで管理するから安心してくれ」
「首輪か……まるで犬だな」
アルフェンは首輪を受け取り、首に嵌めた。
フェニアとサフィーも嵌め、試しに召喚獣を呼ぶ。
「……出ない」
「あたしも……」
「マルコシアス……うぅ、呼べません」
「どういう仕組みか知らねーが、大したもんだな……これがあれば、どんな相手でも楽に始末できそうだぜ」
「そう上手くはいかない。まず、金属製だが特別な処置は施していないから、衝撃で破壊できる。首輪のつなぎ目部分に強い衝撃を与えれば簡単に破壊できてしまう」
「おいおい、そんなんでいいのかよ?」
「だから、これを使う時は四肢を拘束するか、見張りが必要だ……まぁ、そこまではいい。では行こう」
四人は馬車に乗り、アルノーは馬を走らせた。
◇◇◇◇◇◇
馬車で進むこと数時間……アルフェンは、フェニアとサフィーに聞いてみた。
「二人とも、緊張してるか?」
「ま、まぁね……その、魔人と戦う……のよね?」
「ウィルの狙撃が失敗したらな。それと、メインで戦うのは俺だ。ウィルとサフィーは中~遠距離からの援護、フェニアは上空からの援護がメインだから安心しろ。魔人の攻撃は絶対に食らわせないから」
「う、うん……」
「サフィーも、頼むぞ」
「はい! 私とマルコシアスの氷でやっちゃいます!」
「や、やっちゃいますね……頼りにしてる」
アルフェンは苦笑した。
そして、二人から目を反らす……ずっと気になっていたのだが、口にすることができない。
「アルフェン、どうしたの?」
「どうかされたのですか?」
「あー……いや、別に」
言えるわけがない。フェニアとサフィー、下着まで脱いだらしい……上着のシャツが小さいサイズなのか、身体のラインがなんとなくわかってしまうのだ。
こんな服、二度と着たくない……それが偽らざるアルフェンの感想だった。
そして、馬車はオークション会場のある村へ到着した。
◇◇◇◇◇◇
そこは、どこにでもありそうな小さな村だった。
農業、林業が盛んで、家畜の鳴き声もよく聞こえる。
村の入口には門番がおり、アルノーの馬車を見るなりスッと目を細くした。
「なんだい、こんな小さな村に」
「いや、道に迷ってしまってね。一泊したいんだが」
「この村に宿はない。泊まるなら村の外で頼むぜ」
「そうか。ところで、この村の名産は『豚の丸焼き』と聞いたんだが……」
「……ああ、その通りだぜ。それと、泊まるならこの村の裏手に洞窟がある。そこに行きな」
「ああ、わざわざありがとう……これを」
「お、気前いいね」
アルノーは門番にチップを渡し、ウィルに命じて馬車を村の裏手へ。
「……合言葉は『豚の丸焼き』か。くっだらねぇ」
「正確には、村の名産を自分から振り、『豚の丸焼き』と答えることだ」
「で、洞窟とやらが」
「ああ。オークション会場だ……この村の住人は全て、オークション関係者だ。大人も子供も関係なく、な」
「けっ……」
「いいか。お前は私の補佐だ。奴隷商人らしく振舞えよ」
「へいへい。揉み手の練習はバッチリですよ、と……」
村の裏手は林になっており、林を抜けた先に洞窟がある。
入口の横幅、高さ共に馬車で楽々入れる。それに、周囲の地形的に、林を通らないと洞窟には入れないようになっている。
洞窟に入ると、村にいた門番とは違う種類の門番がいた。立派な鎧に剣を装備している。
「ようこそお越しくださいました。奴隷売買許可証を拝見いたします」
「ああ。これだ」
アルノーはウィルに命じ、許可証を門番へ渡すように言う。
門番は許可証をチェックし、にっこり笑う。
「確かに。奴隷オークションは初めてですね?」
「ああ。当店自慢の奴隷を三人連れてきた」
「はい。ではこのままお進み頂き、商人用通路へお進みください。そこで奴隷の検査登録を行います」
「わかった。ありがとう」
「では、お楽しみください」
洞窟内を進む。
奥に進むにつれ洞窟内の壁が綺麗に磨かれていたり、大きなシャンデリアが吊るされていた。そして、『参加者』と『出品者』という分かれ道になる。
ウィルは出品者の道に進み、ようやく到着した。
「ここか……なんとも広い」
商人用の馬車停留所は広かった。
馬車が二十台以上止まっており、たくさんの奴隷商人が奴隷を連れている。
黒服を着た人間が奴隷のチェックを行っているようだ。
「最後にもう一度だけ……油断するな」
「ああ……」
アルノーとウィルは前を向いたまま、互いに呟いた。
朝食を終え、アルフェンたちは宿の厩舎に止めてある奴隷商人用の馬車の前へ。
アルフェンたちが乗ってきた馬車よりいい造りだ。商人としての格を見せつけるために、外見を立派にしているようだ。
アルノーが来る間、フェニアは馬車を眺めながら言う。
「奴隷商人の馬車って、檻みたいな酷いやつかと思ったわ」
「一応、奴隷は商品だからな。男はともかく、商品の女に傷でも付いたら価値が下がるんだろうよ。いざ売買が始まって、傷があるからそんなに高い値段はおかしいとか、言う奴はいる」
「だから、安全を考慮した造りで、なおかつ立派な拵えの馬車、ってわけね」
フェニアの問いに答えたウィルは、馬を撫でた。
馬も上品に見える。漆黒の馬はウィルを見て唸った。
すると、アルノーが来た。
「揃ったな。では出発しよう」
「く、はははっ! なんだその恰好? どこのエセ貴族だよ?」
ウィルはアルノーを見て嗤った。アルノーは苦笑だけする。
アルノーは、豪華絢爛な装飾が施されたローブに、宝石の付いた指輪をしている。髪も整え、香水を付けていた。まるで貴族……というより、まさに奴隷商人と言った装いだ。
ウィルは嗤っていたが……フェニアとサフィーは見惚れていた。
「すっごぉ……か、かっこいい」
「こ、高貴な雰囲気を感じます……」
「ありがとう。というか、きみたちも着替えてくれ。奴隷商人が普通の子供たちを馬車に乗せて行くのはさすがに怪しいからね」
「えー……村の近くじゃ駄目?」
「駄目だ。万全を期して行きたいからね」
アルフェンたちは私服のままだ。
村の近くで着替えればいいと思っていたが、どうやら駄目みたいだ。
フェニアとサフィーは馬車の中で着替え、アルフェンとウィルは厩舎の隅で着替えた。
着替えが終わり、四人は集合する。
「く、ははは……う、ウィル……おま、アルノーさんのこと笑えねぇぞ……くくっ」
「…………」
「なんだかインチキ商人みたいです」
「ら、サフィー、やめなって……ぶふっ」
ウィルは、アルノーとお揃いの奴隷商人服だった。
アルフェン、フェニア、サフィーは、無地のシャツ。アルフェンはズボンとサンダル、フェニアとサフィーはズボンではなくロングスカートだ。
アルノーは、荷物から黒い首輪を出す。
「では最後に、これを首に付けてくれ。この召喚獣封じは、奴隷商人ギルドで配布される奴隷の召喚獣を封じる首輪だ……これを付けると、専用の鍵でしか開けられない。鍵は私とウィルで管理するから安心してくれ」
「首輪か……まるで犬だな」
アルフェンは首輪を受け取り、首に嵌めた。
フェニアとサフィーも嵌め、試しに召喚獣を呼ぶ。
「……出ない」
「あたしも……」
「マルコシアス……うぅ、呼べません」
「どういう仕組みか知らねーが、大したもんだな……これがあれば、どんな相手でも楽に始末できそうだぜ」
「そう上手くはいかない。まず、金属製だが特別な処置は施していないから、衝撃で破壊できる。首輪のつなぎ目部分に強い衝撃を与えれば簡単に破壊できてしまう」
「おいおい、そんなんでいいのかよ?」
「だから、これを使う時は四肢を拘束するか、見張りが必要だ……まぁ、そこまではいい。では行こう」
四人は馬車に乗り、アルノーは馬を走らせた。
◇◇◇◇◇◇
馬車で進むこと数時間……アルフェンは、フェニアとサフィーに聞いてみた。
「二人とも、緊張してるか?」
「ま、まぁね……その、魔人と戦う……のよね?」
「ウィルの狙撃が失敗したらな。それと、メインで戦うのは俺だ。ウィルとサフィーは中~遠距離からの援護、フェニアは上空からの援護がメインだから安心しろ。魔人の攻撃は絶対に食らわせないから」
「う、うん……」
「サフィーも、頼むぞ」
「はい! 私とマルコシアスの氷でやっちゃいます!」
「や、やっちゃいますね……頼りにしてる」
アルフェンは苦笑した。
そして、二人から目を反らす……ずっと気になっていたのだが、口にすることができない。
「アルフェン、どうしたの?」
「どうかされたのですか?」
「あー……いや、別に」
言えるわけがない。フェニアとサフィー、下着まで脱いだらしい……上着のシャツが小さいサイズなのか、身体のラインがなんとなくわかってしまうのだ。
こんな服、二度と着たくない……それが偽らざるアルフェンの感想だった。
そして、馬車はオークション会場のある村へ到着した。
◇◇◇◇◇◇
そこは、どこにでもありそうな小さな村だった。
農業、林業が盛んで、家畜の鳴き声もよく聞こえる。
村の入口には門番がおり、アルノーの馬車を見るなりスッと目を細くした。
「なんだい、こんな小さな村に」
「いや、道に迷ってしまってね。一泊したいんだが」
「この村に宿はない。泊まるなら村の外で頼むぜ」
「そうか。ところで、この村の名産は『豚の丸焼き』と聞いたんだが……」
「……ああ、その通りだぜ。それと、泊まるならこの村の裏手に洞窟がある。そこに行きな」
「ああ、わざわざありがとう……これを」
「お、気前いいね」
アルノーは門番にチップを渡し、ウィルに命じて馬車を村の裏手へ。
「……合言葉は『豚の丸焼き』か。くっだらねぇ」
「正確には、村の名産を自分から振り、『豚の丸焼き』と答えることだ」
「で、洞窟とやらが」
「ああ。オークション会場だ……この村の住人は全て、オークション関係者だ。大人も子供も関係なく、な」
「けっ……」
「いいか。お前は私の補佐だ。奴隷商人らしく振舞えよ」
「へいへい。揉み手の練習はバッチリですよ、と……」
村の裏手は林になっており、林を抜けた先に洞窟がある。
入口の横幅、高さ共に馬車で楽々入れる。それに、周囲の地形的に、林を通らないと洞窟には入れないようになっている。
洞窟に入ると、村にいた門番とは違う種類の門番がいた。立派な鎧に剣を装備している。
「ようこそお越しくださいました。奴隷売買許可証を拝見いたします」
「ああ。これだ」
アルノーはウィルに命じ、許可証を門番へ渡すように言う。
門番は許可証をチェックし、にっこり笑う。
「確かに。奴隷オークションは初めてですね?」
「ああ。当店自慢の奴隷を三人連れてきた」
「はい。ではこのままお進み頂き、商人用通路へお進みください。そこで奴隷の検査登録を行います」
「わかった。ありがとう」
「では、お楽しみください」
洞窟内を進む。
奥に進むにつれ洞窟内の壁が綺麗に磨かれていたり、大きなシャンデリアが吊るされていた。そして、『参加者』と『出品者』という分かれ道になる。
ウィルは出品者の道に進み、ようやく到着した。
「ここか……なんとも広い」
商人用の馬車停留所は広かった。
馬車が二十台以上止まっており、たくさんの奴隷商人が奴隷を連れている。
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