49 / 178
第三章
『傲慢』の魔人ヒュブリス
しおりを挟む
魔人ヒュブリス。
身長は百八十を超え、褐色の肌に真っ白な髪をオールバックにした四十代半ばほどの外見だ。
上品な髭を生やし、着ている服も高級なスーツを上下に着込んでいる。ここまで見れば普通の人間にしか見えないが、ヒュブリスにはアベルと同じく、頭部に反りかえったツノが二本生えていた。
ヒュブリスがいるのは、どこにでもある小さな農村だった。
その農村に目を付けたヒュブリスは、堂々と二本の脚で村に入る。
「フゥム。いいね……この寂れ具合、我が寵愛を与えるに相応しい」
農村は、見た目以上に寂れていた。
細い川が流れ、その水を使い田畑を作っている。
住人はボロく色フェニアた服を着て、栄養状態が悪いのか顔色がよくない者ばかりだ。よく見ると、田畑はやや荒れている……どうやら、農業に適さない地のようだ。
すると、ヒュブリスを見た農民が───。
「ひっ……なな、なんだあんた!? ツノ……ま、魔獣か!?」
「はっはっは!! 我が魔獣とはな。いやいや違うのだ、我は魔人ヒュブリス。村人よ、腹は空いておらぬか? それとも金は足りているか? 望みがあればなんでも───」
「ひっ……ひぃぃぃぃぃっ!!」
「お?……ふむ、やはり友好的というのは難しい」
村人は逃げ出した。
その村人が叫びまわりながら逃げたせいで、小さな村では一気に騒ぎが広まった。
魔人ヒュブリスの襲来。
住人は農具を投げ捨て、わずかな家畜を納屋に入れ閉じこもった。
ある家は父親が鍬を持ち大汗を流し、ある家は母親が幼い子供を抱きしめ毛布をかぶり震えていた。
「はぁ……なぜ人間と言うのはこうも臆病なのだ……我はただ、施しを与えたいだけなのに」
とぼとぼと村を歩く。
十分も歩かないうちに、一周してしまった。
住宅は二十もなく、状態の悪い田畑があるだけ。なんともつまらない村……だからこそ、ヒュブリスが施しを与えるのにふさわしい。
「さて、どうするか……む?」
ヒュブリスは気付く。
ボロい小屋の影に十歳くらいの少年が蹲っていた。
ヒュブリスはその少年に近づく。
「少年。いいことを教えてやろう。『頭隠して尻隠さず』……ふはは、頭を押さえて隠れるのはいいが、尻は丸見えという意味だ」
「ひっ……ひ」
少年は、小さなイタチを抱いて震えていた。
どうやら愛玩型召喚獣のようだ。
「ここは、きみの家かな?」
「そ、そそ、そう、です……」
「ご両親はいるかね?」
「い、いません……ぼく、一人で暮らしてます、ほ、ほんとです」
「そうかそうか。では、これをやろう」
「……え?」
ヒュブリスは『魔法』を使う。
魔人にしか使えない『能力』で、ヒュブリスは空間に裂け目を作り、そこに手を入れる。
亜空間から取り出したのは……調理された串焼きだった。
「ミノタウロスの肉だ。人間にとってご馳走と聞いて購入した」
「…………」
「遠慮をするな。人間は肉が好きなのだろう? 我も肉が好きでな……うむ。少年、熱いうちに食え」
「……ッ!!」
少年は、ヒュブリスの手から串焼きを奪うと、がつがつと食べ始めた。
「なかなかいい食べっぷりだ。よし、水も飲め。おかわりの肉もあるぞ」
「い、いただきます!!」
「はっはっは。焦るな少年」
ヒュブリスは少年に『施し』を与えた。
肉を、水を与え、少年の警戒心は緩んだようだ。
いくつかの視線を感じることから、少年とヒュブリスの会話を住人は聞いているようだ。
ヒュブリスは、少年の住むあばら家を見上げる。
「それにしても、ひどいあばら家だな」
「……以前、嵐のせいで壊れたんだ。おれ、子供だし直せなくて」
「ふむ、ならば任せよ」
ヒュブリスがそっと手を掲げる。
すると、家を覆うほど巨大な魔法陣が展開され、地面から『黄金』がせりあがってきた。
黄金は少年の家を包み込み、形を変え、あっという間に黄金の家が完成したのだ。
「これでよし。さ、今日からここへ住め。それと、生活費が必要だな?」
ヒュブリスは両手をしっかり握りこみ、少年の目の前で広げる。
すると、ヒュブリスの手には数十枚の金貨、宝石、アクセサリーがあった。
「これだけあれば当面の生活は可能だろう。さぁ受け取れ」
「…………」
「む? どうした少年。間抜けな顔をして」
「…………あの、あなたって神様なんですか?」
少年の純粋なまなざしに、ヒュブリスは噴き出した。
「ぶ、はっはっはっはっは!! か、神とは……ハハハハハッ!! いやいや違う違う。我は魔人。ヒュブリスとでも呼んでくれ……おお、出てきたか」
ようやく、住人たちが集まってきた。
少年の黄金の家が羨ましいのか……住人たちの眼が少しずつ、欲望に染まっているのがよくわかる。
ヒュブリスはニヤリと笑う。
「種は植え付けた。ふふ……あとはじっくり育てるだけ」
「あの、魔人様……おれ、あなたにお礼がしたいです!」
「む?」
少年は、キラキラした目でヒュブリスを見上げた。
その眼がとても眩しく、ヒュブリスは眩んでしまう……そして同時に思うのだ。この目をどうやって曇らせるか。ヒトを崇拝の眼で見る純粋な少年が、他者を傲慢に見下すような眼をしたらどうなるのか。
それを考えると、ヒュブリスの下半身が熱くなる。
「れ、礼ならいい……ふふっ、ならば、裕福になり、幸せになるのだ。それが何よりの恩返しであるぞ」
「恩返し……」
「うむ。少年よ、施しを受け入れ、幸せに、満たされるのだ。それが何よりの恩返しであるぞ」
「……はい!! ありがとうございます!!」
少年は、頭を下げた。
「おれ、ブーバッキーって言います! 魔人さま、ありがとうございます!!」
これは、アルフェンたちが奴隷オークションに出る二十年ほど前のできごと。
アースガルズ王国が、ゆるやかに発展していく農村を見つけ、魔人の存在を知る前。『傲慢』の魔人ヒュブリスを確認する前の話である。
身長は百八十を超え、褐色の肌に真っ白な髪をオールバックにした四十代半ばほどの外見だ。
上品な髭を生やし、着ている服も高級なスーツを上下に着込んでいる。ここまで見れば普通の人間にしか見えないが、ヒュブリスにはアベルと同じく、頭部に反りかえったツノが二本生えていた。
ヒュブリスがいるのは、どこにでもある小さな農村だった。
その農村に目を付けたヒュブリスは、堂々と二本の脚で村に入る。
「フゥム。いいね……この寂れ具合、我が寵愛を与えるに相応しい」
農村は、見た目以上に寂れていた。
細い川が流れ、その水を使い田畑を作っている。
住人はボロく色フェニアた服を着て、栄養状態が悪いのか顔色がよくない者ばかりだ。よく見ると、田畑はやや荒れている……どうやら、農業に適さない地のようだ。
すると、ヒュブリスを見た農民が───。
「ひっ……なな、なんだあんた!? ツノ……ま、魔獣か!?」
「はっはっは!! 我が魔獣とはな。いやいや違うのだ、我は魔人ヒュブリス。村人よ、腹は空いておらぬか? それとも金は足りているか? 望みがあればなんでも───」
「ひっ……ひぃぃぃぃぃっ!!」
「お?……ふむ、やはり友好的というのは難しい」
村人は逃げ出した。
その村人が叫びまわりながら逃げたせいで、小さな村では一気に騒ぎが広まった。
魔人ヒュブリスの襲来。
住人は農具を投げ捨て、わずかな家畜を納屋に入れ閉じこもった。
ある家は父親が鍬を持ち大汗を流し、ある家は母親が幼い子供を抱きしめ毛布をかぶり震えていた。
「はぁ……なぜ人間と言うのはこうも臆病なのだ……我はただ、施しを与えたいだけなのに」
とぼとぼと村を歩く。
十分も歩かないうちに、一周してしまった。
住宅は二十もなく、状態の悪い田畑があるだけ。なんともつまらない村……だからこそ、ヒュブリスが施しを与えるのにふさわしい。
「さて、どうするか……む?」
ヒュブリスは気付く。
ボロい小屋の影に十歳くらいの少年が蹲っていた。
ヒュブリスはその少年に近づく。
「少年。いいことを教えてやろう。『頭隠して尻隠さず』……ふはは、頭を押さえて隠れるのはいいが、尻は丸見えという意味だ」
「ひっ……ひ」
少年は、小さなイタチを抱いて震えていた。
どうやら愛玩型召喚獣のようだ。
「ここは、きみの家かな?」
「そ、そそ、そう、です……」
「ご両親はいるかね?」
「い、いません……ぼく、一人で暮らしてます、ほ、ほんとです」
「そうかそうか。では、これをやろう」
「……え?」
ヒュブリスは『魔法』を使う。
魔人にしか使えない『能力』で、ヒュブリスは空間に裂け目を作り、そこに手を入れる。
亜空間から取り出したのは……調理された串焼きだった。
「ミノタウロスの肉だ。人間にとってご馳走と聞いて購入した」
「…………」
「遠慮をするな。人間は肉が好きなのだろう? 我も肉が好きでな……うむ。少年、熱いうちに食え」
「……ッ!!」
少年は、ヒュブリスの手から串焼きを奪うと、がつがつと食べ始めた。
「なかなかいい食べっぷりだ。よし、水も飲め。おかわりの肉もあるぞ」
「い、いただきます!!」
「はっはっは。焦るな少年」
ヒュブリスは少年に『施し』を与えた。
肉を、水を与え、少年の警戒心は緩んだようだ。
いくつかの視線を感じることから、少年とヒュブリスの会話を住人は聞いているようだ。
ヒュブリスは、少年の住むあばら家を見上げる。
「それにしても、ひどいあばら家だな」
「……以前、嵐のせいで壊れたんだ。おれ、子供だし直せなくて」
「ふむ、ならば任せよ」
ヒュブリスがそっと手を掲げる。
すると、家を覆うほど巨大な魔法陣が展開され、地面から『黄金』がせりあがってきた。
黄金は少年の家を包み込み、形を変え、あっという間に黄金の家が完成したのだ。
「これでよし。さ、今日からここへ住め。それと、生活費が必要だな?」
ヒュブリスは両手をしっかり握りこみ、少年の目の前で広げる。
すると、ヒュブリスの手には数十枚の金貨、宝石、アクセサリーがあった。
「これだけあれば当面の生活は可能だろう。さぁ受け取れ」
「…………」
「む? どうした少年。間抜けな顔をして」
「…………あの、あなたって神様なんですか?」
少年の純粋なまなざしに、ヒュブリスは噴き出した。
「ぶ、はっはっはっはっは!! か、神とは……ハハハハハッ!! いやいや違う違う。我は魔人。ヒュブリスとでも呼んでくれ……おお、出てきたか」
ようやく、住人たちが集まってきた。
少年の黄金の家が羨ましいのか……住人たちの眼が少しずつ、欲望に染まっているのがよくわかる。
ヒュブリスはニヤリと笑う。
「種は植え付けた。ふふ……あとはじっくり育てるだけ」
「あの、魔人様……おれ、あなたにお礼がしたいです!」
「む?」
少年は、キラキラした目でヒュブリスを見上げた。
その眼がとても眩しく、ヒュブリスは眩んでしまう……そして同時に思うのだ。この目をどうやって曇らせるか。ヒトを崇拝の眼で見る純粋な少年が、他者を傲慢に見下すような眼をしたらどうなるのか。
それを考えると、ヒュブリスの下半身が熱くなる。
「れ、礼ならいい……ふふっ、ならば、裕福になり、幸せになるのだ。それが何よりの恩返しであるぞ」
「恩返し……」
「うむ。少年よ、施しを受け入れ、幸せに、満たされるのだ。それが何よりの恩返しであるぞ」
「……はい!! ありがとうございます!!」
少年は、頭を下げた。
「おれ、ブーバッキーって言います! 魔人さま、ありがとうございます!!」
これは、アルフェンたちが奴隷オークションに出る二十年ほど前のできごと。
アースガルズ王国が、ゆるやかに発展していく農村を見つけ、魔人の存在を知る前。『傲慢』の魔人ヒュブリスを確認する前の話である。
71
あなたにおすすめの小説
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる