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第三章
Dクラス
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入学式が終わり、レイたちと別れそれぞれの教室へ。
俺はDクラス教室へ。教室に入ると注目された。
「あれ、試験で······」「バケモノ·····」「なんでDクラスに····」
ヒソヒソ声が聞こえる。
なんだかやりにくいな。一応、同じクラスなんだしある程度は仲良くしたい。
席は自由らしいので、適当に窓際へ座った。
今日の予定は学園紹介と案内。授業は明日からだ。
のんびりしていると、俺の前と隣に男子生徒が座る。一人は逆立った髪に三白眼の、もうひとりはダボダボの制服を着た女の子みたいな男の子だ。
「よぉ、お前、私見で聖岩ブチ壊したヤツだよな」
「ああ」
「あれ、どうやったんだ?」
「普通に殴っただけだ。俺が最後だったし、聖岩が傷んでたんだろ」
「ふーん」
「ちょ、ちょっとレノ、いきなり喧嘩腰で話しちゃダメだよ! ごめん、きみと話をしてみたくてさ」
「別にいいけど」
「あ、自己紹介! ぼくはサリオ。こっちの三白眼はレノ。よろしくね」
「俺はリュウキ。よろしく」
レノは軽く手を上げ、サリオはにっこり笑った。
不思議と嫌は感じはしない。
サリオは俺に質問してきた。
「ね、もしかしてだけど、リュウキくんはユニークスキルを持ってるの?」
俺に関する質問は答えにくい。
さり気なく、質問に答えつつ話題を変えることにした。
「いや、スキルは持ってない。なあ、スキルって買えるんだよな。どこで買うんだ?」
「ンなモン、スキル屋に決まってんだろ。学園にもあるぞ?」
「学園にも? へぇ、気になるな」
「それなら、放課後行ってみる?」
放課後か。
レイやアピアとは特に約束してないし、あっちも自分のクラスメイトと親交を深めるだろう。
「じゃあ、行ってみようかな。サリオ、場所は?」
「購買部のスキル屋さんだよ。案内してあげるね······レノ、きみも一緒に行くかい?」
「あー······そうだな。もうすぐ16になるし、どんなスキル宿すか見ておくのも悪かねぇ」
と、ここでサリオが耳打ち。
「レノ、聖岩を壊したきみの拳に興味津々なんだ、レノも格闘技で戦うからさ」
「そうなのか?」
「さ、サリオてめえ!! 余計なこと言ってんじゃねえぞ!!」
レノ、なんか憎めないやつ。ちょっと可愛いと思ってしまった。
ほっこりした笑みをサリオと共にレノへ向けていると、予鈴が鳴り、教師が入ってきた。
入ってきたのは、瓶底メガネにシワだらけの白衣、ボサボサの髪の男性だ。
「え~~、はじめまして。このDクラスの担任となりました、ホスホルと申します。まず今日は、この学園について説明しようと思います。その後は軽めの自己紹介、午後は学園散策で終わります~」
なんともやる気のなさそうな教師だった。頭をポリポリ掻くすが田が何とも言えない。
「チッ······Dクラスだから、教師も適当ってか」
「?」
レノがボソッと呟いた。
♢♢♢♢♢
一日の流れは、座学が四時間、お昼、午後の授業は部門に分かれての授業となる。
座学はその名の通り、教室での勉強。
午後は部門ごとの授業だ。
冒険者部門、戦闘部門、魔法部門、専門スキル部門など、細かな部門が多くある。
部門の数は三十を超える。この中から最高5つまでの部門を選び、カリキュラムを組む。
すごい、めちゃくちゃワクワクしてきた。
配られた用紙には部門の名前が書かれている。クラスメイトたちが興奮してるのがわかった。
「オレ、冒険者部門だな」
「あたしは魔法スキル取るから魔法部門。攻撃魔法部門、補助魔法部門もあるし。あー、悩む」
「おれは鍛冶師になりたいから鍛冶部門を選ぶ! あとは筋力トレーニング部門かな」
ちょっと待て、聞き捨てならないのが聞こえた。
レノ、サリオが俺の方へ向く。
「リュウキくん、どの部門を選ぶ?」
「筋トレ部門は確定だ!!」
「奇遇だな、オレもだぜ」
俺は無言でレノと拳を合わせた。
なぜかサリオが引いてるけど気にしない。
「サリオは?」
「ぼくは支援魔法部門かな。回復魔法部門も。ぼく、魔力は多いけど度胸ないし······後方で支援とか向いてるって、冒険者の姉さんに言われたから」
「ちなみに、サリオは一学年最高の魔力保持者だぜ」
「え、そうなのか?」
「ま、まあ······」
そういえば、試験中に話題になったような。
キルトたちのことで頭いっぱいで、他のことあまり気にしてなかった。
ちなみに、キルトの魔力量は35000で、サリオはなんと58000らしい。
魔力は多いが、攻撃力判定が最低レベルだったそうだ。
サリオは話題を変える。恥ずかしいようだ。
「午後、学園散策でいろいろ見て回ろうよ」
部門ごとの学習か。どんな部門にしようかな?
俺はDクラス教室へ。教室に入ると注目された。
「あれ、試験で······」「バケモノ·····」「なんでDクラスに····」
ヒソヒソ声が聞こえる。
なんだかやりにくいな。一応、同じクラスなんだしある程度は仲良くしたい。
席は自由らしいので、適当に窓際へ座った。
今日の予定は学園紹介と案内。授業は明日からだ。
のんびりしていると、俺の前と隣に男子生徒が座る。一人は逆立った髪に三白眼の、もうひとりはダボダボの制服を着た女の子みたいな男の子だ。
「よぉ、お前、私見で聖岩ブチ壊したヤツだよな」
「ああ」
「あれ、どうやったんだ?」
「普通に殴っただけだ。俺が最後だったし、聖岩が傷んでたんだろ」
「ふーん」
「ちょ、ちょっとレノ、いきなり喧嘩腰で話しちゃダメだよ! ごめん、きみと話をしてみたくてさ」
「別にいいけど」
「あ、自己紹介! ぼくはサリオ。こっちの三白眼はレノ。よろしくね」
「俺はリュウキ。よろしく」
レノは軽く手を上げ、サリオはにっこり笑った。
不思議と嫌は感じはしない。
サリオは俺に質問してきた。
「ね、もしかしてだけど、リュウキくんはユニークスキルを持ってるの?」
俺に関する質問は答えにくい。
さり気なく、質問に答えつつ話題を変えることにした。
「いや、スキルは持ってない。なあ、スキルって買えるんだよな。どこで買うんだ?」
「ンなモン、スキル屋に決まってんだろ。学園にもあるぞ?」
「学園にも? へぇ、気になるな」
「それなら、放課後行ってみる?」
放課後か。
レイやアピアとは特に約束してないし、あっちも自分のクラスメイトと親交を深めるだろう。
「じゃあ、行ってみようかな。サリオ、場所は?」
「購買部のスキル屋さんだよ。案内してあげるね······レノ、きみも一緒に行くかい?」
「あー······そうだな。もうすぐ16になるし、どんなスキル宿すか見ておくのも悪かねぇ」
と、ここでサリオが耳打ち。
「レノ、聖岩を壊したきみの拳に興味津々なんだ、レノも格闘技で戦うからさ」
「そうなのか?」
「さ、サリオてめえ!! 余計なこと言ってんじゃねえぞ!!」
レノ、なんか憎めないやつ。ちょっと可愛いと思ってしまった。
ほっこりした笑みをサリオと共にレノへ向けていると、予鈴が鳴り、教師が入ってきた。
入ってきたのは、瓶底メガネにシワだらけの白衣、ボサボサの髪の男性だ。
「え~~、はじめまして。このDクラスの担任となりました、ホスホルと申します。まず今日は、この学園について説明しようと思います。その後は軽めの自己紹介、午後は学園散策で終わります~」
なんともやる気のなさそうな教師だった。頭をポリポリ掻くすが田が何とも言えない。
「チッ······Dクラスだから、教師も適当ってか」
「?」
レノがボソッと呟いた。
♢♢♢♢♢
一日の流れは、座学が四時間、お昼、午後の授業は部門に分かれての授業となる。
座学はその名の通り、教室での勉強。
午後は部門ごとの授業だ。
冒険者部門、戦闘部門、魔法部門、専門スキル部門など、細かな部門が多くある。
部門の数は三十を超える。この中から最高5つまでの部門を選び、カリキュラムを組む。
すごい、めちゃくちゃワクワクしてきた。
配られた用紙には部門の名前が書かれている。クラスメイトたちが興奮してるのがわかった。
「オレ、冒険者部門だな」
「あたしは魔法スキル取るから魔法部門。攻撃魔法部門、補助魔法部門もあるし。あー、悩む」
「おれは鍛冶師になりたいから鍛冶部門を選ぶ! あとは筋力トレーニング部門かな」
ちょっと待て、聞き捨てならないのが聞こえた。
レノ、サリオが俺の方へ向く。
「リュウキくん、どの部門を選ぶ?」
「筋トレ部門は確定だ!!」
「奇遇だな、オレもだぜ」
俺は無言でレノと拳を合わせた。
なぜかサリオが引いてるけど気にしない。
「サリオは?」
「ぼくは支援魔法部門かな。回復魔法部門も。ぼく、魔力は多いけど度胸ないし······後方で支援とか向いてるって、冒険者の姉さんに言われたから」
「ちなみに、サリオは一学年最高の魔力保持者だぜ」
「え、そうなのか?」
「ま、まあ······」
そういえば、試験中に話題になったような。
キルトたちのことで頭いっぱいで、他のことあまり気にしてなかった。
ちなみに、キルトの魔力量は35000で、サリオはなんと58000らしい。
魔力は多いが、攻撃力判定が最低レベルだったそうだ。
サリオは話題を変える。恥ずかしいようだ。
「午後、学園散策でいろいろ見て回ろうよ」
部門ごとの学習か。どんな部門にしようかな?
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