28 / 109
第三章
Dクラス
入学式が終わり、レイたちと別れそれぞれの教室へ。
俺はDクラス教室へ。教室に入ると注目された。
「あれ、試験で······」「バケモノ·····」「なんでDクラスに····」
ヒソヒソ声が聞こえる。
なんだかやりにくいな。一応、同じクラスなんだしある程度は仲良くしたい。
席は自由らしいので、適当に窓際へ座った。
今日の予定は学園紹介と案内。授業は明日からだ。
のんびりしていると、俺の前と隣に男子生徒が座る。一人は逆立った髪に三白眼の、もうひとりはダボダボの制服を着た女の子みたいな男の子だ。
「よぉ、お前、私見で聖岩ブチ壊したヤツだよな」
「ああ」
「あれ、どうやったんだ?」
「普通に殴っただけだ。俺が最後だったし、聖岩が傷んでたんだろ」
「ふーん」
「ちょ、ちょっとレノ、いきなり喧嘩腰で話しちゃダメだよ! ごめん、きみと話をしてみたくてさ」
「別にいいけど」
「あ、自己紹介! ぼくはサリオ。こっちの三白眼はレノ。よろしくね」
「俺はリュウキ。よろしく」
レノは軽く手を上げ、サリオはにっこり笑った。
不思議と嫌は感じはしない。
サリオは俺に質問してきた。
「ね、もしかしてだけど、リュウキくんはユニークスキルを持ってるの?」
俺に関する質問は答えにくい。
さり気なく、質問に答えつつ話題を変えることにした。
「いや、スキルは持ってない。なあ、スキルって買えるんだよな。どこで買うんだ?」
「ンなモン、スキル屋に決まってんだろ。学園にもあるぞ?」
「学園にも? へぇ、気になるな」
「それなら、放課後行ってみる?」
放課後か。
レイやアピアとは特に約束してないし、あっちも自分のクラスメイトと親交を深めるだろう。
「じゃあ、行ってみようかな。サリオ、場所は?」
「購買部のスキル屋さんだよ。案内してあげるね······レノ、きみも一緒に行くかい?」
「あー······そうだな。もうすぐ16になるし、どんなスキル宿すか見ておくのも悪かねぇ」
と、ここでサリオが耳打ち。
「レノ、聖岩を壊したきみの拳に興味津々なんだ、レノも格闘技で戦うからさ」
「そうなのか?」
「さ、サリオてめえ!! 余計なこと言ってんじゃねえぞ!!」
レノ、なんか憎めないやつ。ちょっと可愛いと思ってしまった。
ほっこりした笑みをサリオと共にレノへ向けていると、予鈴が鳴り、教師が入ってきた。
入ってきたのは、瓶底メガネにシワだらけの白衣、ボサボサの髪の男性だ。
「え~~、はじめまして。このDクラスの担任となりました、ホスホルと申します。まず今日は、この学園について説明しようと思います。その後は軽めの自己紹介、午後は学園散策で終わります~」
なんともやる気のなさそうな教師だった。頭をポリポリ掻くすが田が何とも言えない。
「チッ······Dクラスだから、教師も適当ってか」
「?」
レノがボソッと呟いた。
♢♢♢♢♢
一日の流れは、座学が四時間、お昼、午後の授業は部門に分かれての授業となる。
座学はその名の通り、教室での勉強。
午後は部門ごとの授業だ。
冒険者部門、戦闘部門、魔法部門、専門スキル部門など、細かな部門が多くある。
部門の数は三十を超える。この中から最高5つまでの部門を選び、カリキュラムを組む。
すごい、めちゃくちゃワクワクしてきた。
配られた用紙には部門の名前が書かれている。クラスメイトたちが興奮してるのがわかった。
「オレ、冒険者部門だな」
「あたしは魔法スキル取るから魔法部門。攻撃魔法部門、補助魔法部門もあるし。あー、悩む」
「おれは鍛冶師になりたいから鍛冶部門を選ぶ! あとは筋力トレーニング部門かな」
ちょっと待て、聞き捨てならないのが聞こえた。
レノ、サリオが俺の方へ向く。
「リュウキくん、どの部門を選ぶ?」
「筋トレ部門は確定だ!!」
「奇遇だな、オレもだぜ」
俺は無言でレノと拳を合わせた。
なぜかサリオが引いてるけど気にしない。
「サリオは?」
「ぼくは支援魔法部門かな。回復魔法部門も。ぼく、魔力は多いけど度胸ないし······後方で支援とか向いてるって、冒険者の姉さんに言われたから」
「ちなみに、サリオは一学年最高の魔力保持者だぜ」
「え、そうなのか?」
「ま、まあ······」
そういえば、試験中に話題になったような。
キルトたちのことで頭いっぱいで、他のことあまり気にしてなかった。
ちなみに、キルトの魔力量は35000で、サリオはなんと58000らしい。
魔力は多いが、攻撃力判定が最低レベルだったそうだ。
サリオは話題を変える。恥ずかしいようだ。
「午後、学園散策でいろいろ見て回ろうよ」
部門ごとの学習か。どんな部門にしようかな?
俺はDクラス教室へ。教室に入ると注目された。
「あれ、試験で······」「バケモノ·····」「なんでDクラスに····」
ヒソヒソ声が聞こえる。
なんだかやりにくいな。一応、同じクラスなんだしある程度は仲良くしたい。
席は自由らしいので、適当に窓際へ座った。
今日の予定は学園紹介と案内。授業は明日からだ。
のんびりしていると、俺の前と隣に男子生徒が座る。一人は逆立った髪に三白眼の、もうひとりはダボダボの制服を着た女の子みたいな男の子だ。
「よぉ、お前、私見で聖岩ブチ壊したヤツだよな」
「ああ」
「あれ、どうやったんだ?」
「普通に殴っただけだ。俺が最後だったし、聖岩が傷んでたんだろ」
「ふーん」
「ちょ、ちょっとレノ、いきなり喧嘩腰で話しちゃダメだよ! ごめん、きみと話をしてみたくてさ」
「別にいいけど」
「あ、自己紹介! ぼくはサリオ。こっちの三白眼はレノ。よろしくね」
「俺はリュウキ。よろしく」
レノは軽く手を上げ、サリオはにっこり笑った。
不思議と嫌は感じはしない。
サリオは俺に質問してきた。
「ね、もしかしてだけど、リュウキくんはユニークスキルを持ってるの?」
俺に関する質問は答えにくい。
さり気なく、質問に答えつつ話題を変えることにした。
「いや、スキルは持ってない。なあ、スキルって買えるんだよな。どこで買うんだ?」
「ンなモン、スキル屋に決まってんだろ。学園にもあるぞ?」
「学園にも? へぇ、気になるな」
「それなら、放課後行ってみる?」
放課後か。
レイやアピアとは特に約束してないし、あっちも自分のクラスメイトと親交を深めるだろう。
「じゃあ、行ってみようかな。サリオ、場所は?」
「購買部のスキル屋さんだよ。案内してあげるね······レノ、きみも一緒に行くかい?」
「あー······そうだな。もうすぐ16になるし、どんなスキル宿すか見ておくのも悪かねぇ」
と、ここでサリオが耳打ち。
「レノ、聖岩を壊したきみの拳に興味津々なんだ、レノも格闘技で戦うからさ」
「そうなのか?」
「さ、サリオてめえ!! 余計なこと言ってんじゃねえぞ!!」
レノ、なんか憎めないやつ。ちょっと可愛いと思ってしまった。
ほっこりした笑みをサリオと共にレノへ向けていると、予鈴が鳴り、教師が入ってきた。
入ってきたのは、瓶底メガネにシワだらけの白衣、ボサボサの髪の男性だ。
「え~~、はじめまして。このDクラスの担任となりました、ホスホルと申します。まず今日は、この学園について説明しようと思います。その後は軽めの自己紹介、午後は学園散策で終わります~」
なんともやる気のなさそうな教師だった。頭をポリポリ掻くすが田が何とも言えない。
「チッ······Dクラスだから、教師も適当ってか」
「?」
レノがボソッと呟いた。
♢♢♢♢♢
一日の流れは、座学が四時間、お昼、午後の授業は部門に分かれての授業となる。
座学はその名の通り、教室での勉強。
午後は部門ごとの授業だ。
冒険者部門、戦闘部門、魔法部門、専門スキル部門など、細かな部門が多くある。
部門の数は三十を超える。この中から最高5つまでの部門を選び、カリキュラムを組む。
すごい、めちゃくちゃワクワクしてきた。
配られた用紙には部門の名前が書かれている。クラスメイトたちが興奮してるのがわかった。
「オレ、冒険者部門だな」
「あたしは魔法スキル取るから魔法部門。攻撃魔法部門、補助魔法部門もあるし。あー、悩む」
「おれは鍛冶師になりたいから鍛冶部門を選ぶ! あとは筋力トレーニング部門かな」
ちょっと待て、聞き捨てならないのが聞こえた。
レノ、サリオが俺の方へ向く。
「リュウキくん、どの部門を選ぶ?」
「筋トレ部門は確定だ!!」
「奇遇だな、オレもだぜ」
俺は無言でレノと拳を合わせた。
なぜかサリオが引いてるけど気にしない。
「サリオは?」
「ぼくは支援魔法部門かな。回復魔法部門も。ぼく、魔力は多いけど度胸ないし······後方で支援とか向いてるって、冒険者の姉さんに言われたから」
「ちなみに、サリオは一学年最高の魔力保持者だぜ」
「え、そうなのか?」
「ま、まあ······」
そういえば、試験中に話題になったような。
キルトたちのことで頭いっぱいで、他のことあまり気にしてなかった。
ちなみに、キルトの魔力量は35000で、サリオはなんと58000らしい。
魔力は多いが、攻撃力判定が最低レベルだったそうだ。
サリオは話題を変える。恥ずかしいようだ。
「午後、学園散策でいろいろ見て回ろうよ」
部門ごとの学習か。どんな部門にしようかな?
あなたにおすすめの小説
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。