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第三章
学園地下ショッピングモール
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学園地下ショッピングモール。
俺、レノ、サリオの三人でやってきたのは、スキルが売られている『スキル屋』だ。
店内に入ると、丸めた羊皮紙が説明書きと共にケースに納められている。
「これが、スキルか?」
「ああ。レベル1のスキルが展示されてる。ほら、説明見ろよ」
『火魔法・レベル1』や『水魔法・レベル1』、『回復魔法・レベル1』と書かれている。ここにあるのは魔法系スキルだけか。
「スキルは、16歳になれば付けられる。でも一個だけって縛りもある。複数所持するには試験を受けるか、冒険者等級を上げれば許可がもらえる。許可なしに複数付けたりするのは重罪だからな」
「ジュ、重罪なのか……?」
「ああ。なんだっけかな……昔、未成年でいくつもスキル付けた馬鹿が、ダンジョンを制覇しまくったんだよ。それでいろいろ問題が起きたようで、こんな決まりができたらしいぜ」
「ふーん。ダンジョン、制覇しまくったらヤバいのか?」
「ああ。ダンジョン産業ってのもあるくらいだからな。攻略され、ダンジョンの秘宝を奪われたダンジョンは消滅する。ダンジョン産業が成り立たなくなるんだろうぜ」
「へぇ~……」
「ちなみに、スキルのインストール上限数は、5つだ。覚えとけ」
「…………」
「んだよ、ジロジロ見て」
「いや、お前ってすごい詳しいな」
「は、はぁ!?」
レノは顔を赤くして離れた……なんとなくわかった。レノ、褒められ慣れていない。
すると、補助魔法スキルを見ていたサリオが戻ってきた。
「サリオ、なんかいいのあったか?」
「ん~……ぼくの貯金じゃ、『攻撃補助・レベル10』が限度かな。『総合補助魔法・レベル1』があれば全部賄えるんだけど……白金貨五枚なんて手が出ないよ。王都で何年も暮らせちゃう」
「仕方ねぇな。でも、攻撃支援でいいのか?」
「それも悩み中……支援っていってもいろいろあるし。レベル1だと育成に時間かかるし」
な、なんか……すごい『できる』会話してるな。
スキル。俺には『闘気』があるし、リンドブルムのおかげで新しい使い方も知ったから、そんなに重要じゃないと思ってたけど。
「レノ、きみはどうするの?」
「オレは『速度強化』か『腕力強化』だな」
「だね。レノの喧嘩殺法にピッタリだ」
「うるせ。ちゃんと指導受けてるっての」
「あはは。そういえば、D級冒険者になったんだっけ」
「まぁな。お前もそろそろ昇給だろ?」
「うん……って、リュウキ、どうしたの?」
「あ、いや」
え……レノにサリオって冒険者だったのか?
「……ぼくとレノが冒険者だったことに驚いてるね」
「!?」
「あはは。リュウキ、わかりやすいから。それと、新入生だけじゃなくて、学園生徒の七割くらいが冒険者だよ。B級以上の冒険者は一割くらいだけどね」
「ま、マジか」
「ちなみに、リュウキの等級は?」
「……E」
「ぼくと同じだね。あ、そうだ。今度、三人でパーティ組んで依頼を受けない? もうすぐ16歳だし、スキルの育成もかねてさ」
「いいぜ。な、リュウキ」
「ああ。みんなでやろうぜ」
ああ、なんか楽しい。これが学園生活なのか。
すると、レノが言う。
「ところでリュウキ、お前はどんなスキルを宿すんだ?」
「……あ」
やべ、何も考えてなかった。
◇◇◇◇◇◇
スキル屋でいろいろ話していると、レイとアピアがやってきた。
「あ、リュウキ……げっ」
「あぁ? んだよ、テメーか……」
レノ、レイが顔を合わせ嫌そうにする。
名前は一字違いなのに、こうも合わないのか。
俺はレノを、アピアはレイの背中をポンと叩く。
すると、レノは。
「あー……悪かったよ。もう馬鹿にしねぇ」
「……まぁ、いいけど」
「はい喧嘩おしまい! リュウキくん、ここにはスキルを選びに?」
「ああ! というか、何も決まってないけどな。ところで、二人も?」
「ええ。私とレイちゃんは『ユニークスキル』持ちですから、それに合わせたスキルを選ぼうと思いまして」
「何!? おま、ユニークスキル持ち!?」
「ふふん、まぁね~」
レイは誇らしげだ。レノが驚きで見てる。
そういえば、アピアのユニークスキルを知らない。
「アピアのユニークスキルって何だ?」
「そういえば言いませんでしたね。私は『弾丸精製』という、銃の弾丸を精製するユニークスキルです。手で握りしめられるほどの小石などを握りしめると、望んだ弾丸を作れます」
「へぇ、銃使いのアピアにはピッタリだな」
「はい。というか、このユニークスキルがあったから、銃を選んだんですけどね」
「それで、どんなスキルにするんだ?」
「そうですね……『集中』か、『命中』のスキルにしようかと」
アピアにピッタリだな。
レイを見ると、ニヤッとする。
「あたしはB級冒険者だから、二つまでスキルを宿せるのよ。何にしよっかなぁ~」
「二つか。いいな……羨ましい」
「ふふん。で、リュウキは?」
「……悩み中」
ぶっちゃけ、いらない気もする。
今は闘気を使いこなしたいし、スキルはなぁ。
すると、サリオが言う。
「あの、レイさん……B級冒険者なんですか?」
「まぁね」
「すごい!! じゃ、じゃあ……レイさんがいれば、『学園ダンジョン』に入れる?」
「学園ダンジョン?」
俺が首を傾げると、サリオは言う。
「入学式で学園長が言ったでしょ? 学園ダンジョン……この学園の地下にあるダンジョンのことだよ」
「そういえば、そんなこと言ってたな」
「学園ダンジョンには、C級以上の冒険者がいれば五名まで挑戦できるんだ」
「五名……」
俺は全員を見る。
俺、レイ、アピア、レノ、サリオ。
レイはニヤリと笑う……今更だが、レイはこういう笑顔が似合う。
「決まりね。ところでみんな、十六歳になった? 行くならスキルを宿してからの方がいいわ」
「俺、もうすぐ」
「オレも」
「ぼくはもう十六歳だよ」
「私、明日です」
「あたしももうすぐ。じゃあ決まり、スキルを手に入れたらダンジョンへ行くわ。あたしが引率してあげる。アピア、あんたはさっそく冒険者登録しにいくわよ」
「は、はい!」
こうして、俺たち五人で学園ダンジョンへ行くことになった。
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
「……学園ダンジョンか。面白れぇな」
キルトは、リュウキたちの会話を聞いて不敵な笑みを浮かべた。
その隣に、プリメラがいる。
「キルト様、悪い顔してますわよ?」
「別に……まぁ、調子に乗ったクソ兄貴に、痛い目にあってもらおうとは思ってるけどな」
俺、レノ、サリオの三人でやってきたのは、スキルが売られている『スキル屋』だ。
店内に入ると、丸めた羊皮紙が説明書きと共にケースに納められている。
「これが、スキルか?」
「ああ。レベル1のスキルが展示されてる。ほら、説明見ろよ」
『火魔法・レベル1』や『水魔法・レベル1』、『回復魔法・レベル1』と書かれている。ここにあるのは魔法系スキルだけか。
「スキルは、16歳になれば付けられる。でも一個だけって縛りもある。複数所持するには試験を受けるか、冒険者等級を上げれば許可がもらえる。許可なしに複数付けたりするのは重罪だからな」
「ジュ、重罪なのか……?」
「ああ。なんだっけかな……昔、未成年でいくつもスキル付けた馬鹿が、ダンジョンを制覇しまくったんだよ。それでいろいろ問題が起きたようで、こんな決まりができたらしいぜ」
「ふーん。ダンジョン、制覇しまくったらヤバいのか?」
「ああ。ダンジョン産業ってのもあるくらいだからな。攻略され、ダンジョンの秘宝を奪われたダンジョンは消滅する。ダンジョン産業が成り立たなくなるんだろうぜ」
「へぇ~……」
「ちなみに、スキルのインストール上限数は、5つだ。覚えとけ」
「…………」
「んだよ、ジロジロ見て」
「いや、お前ってすごい詳しいな」
「は、はぁ!?」
レノは顔を赤くして離れた……なんとなくわかった。レノ、褒められ慣れていない。
すると、補助魔法スキルを見ていたサリオが戻ってきた。
「サリオ、なんかいいのあったか?」
「ん~……ぼくの貯金じゃ、『攻撃補助・レベル10』が限度かな。『総合補助魔法・レベル1』があれば全部賄えるんだけど……白金貨五枚なんて手が出ないよ。王都で何年も暮らせちゃう」
「仕方ねぇな。でも、攻撃支援でいいのか?」
「それも悩み中……支援っていってもいろいろあるし。レベル1だと育成に時間かかるし」
な、なんか……すごい『できる』会話してるな。
スキル。俺には『闘気』があるし、リンドブルムのおかげで新しい使い方も知ったから、そんなに重要じゃないと思ってたけど。
「レノ、きみはどうするの?」
「オレは『速度強化』か『腕力強化』だな」
「だね。レノの喧嘩殺法にピッタリだ」
「うるせ。ちゃんと指導受けてるっての」
「あはは。そういえば、D級冒険者になったんだっけ」
「まぁな。お前もそろそろ昇給だろ?」
「うん……って、リュウキ、どうしたの?」
「あ、いや」
え……レノにサリオって冒険者だったのか?
「……ぼくとレノが冒険者だったことに驚いてるね」
「!?」
「あはは。リュウキ、わかりやすいから。それと、新入生だけじゃなくて、学園生徒の七割くらいが冒険者だよ。B級以上の冒険者は一割くらいだけどね」
「ま、マジか」
「ちなみに、リュウキの等級は?」
「……E」
「ぼくと同じだね。あ、そうだ。今度、三人でパーティ組んで依頼を受けない? もうすぐ16歳だし、スキルの育成もかねてさ」
「いいぜ。な、リュウキ」
「ああ。みんなでやろうぜ」
ああ、なんか楽しい。これが学園生活なのか。
すると、レノが言う。
「ところでリュウキ、お前はどんなスキルを宿すんだ?」
「……あ」
やべ、何も考えてなかった。
◇◇◇◇◇◇
スキル屋でいろいろ話していると、レイとアピアがやってきた。
「あ、リュウキ……げっ」
「あぁ? んだよ、テメーか……」
レノ、レイが顔を合わせ嫌そうにする。
名前は一字違いなのに、こうも合わないのか。
俺はレノを、アピアはレイの背中をポンと叩く。
すると、レノは。
「あー……悪かったよ。もう馬鹿にしねぇ」
「……まぁ、いいけど」
「はい喧嘩おしまい! リュウキくん、ここにはスキルを選びに?」
「ああ! というか、何も決まってないけどな。ところで、二人も?」
「ええ。私とレイちゃんは『ユニークスキル』持ちですから、それに合わせたスキルを選ぼうと思いまして」
「何!? おま、ユニークスキル持ち!?」
「ふふん、まぁね~」
レイは誇らしげだ。レノが驚きで見てる。
そういえば、アピアのユニークスキルを知らない。
「アピアのユニークスキルって何だ?」
「そういえば言いませんでしたね。私は『弾丸精製』という、銃の弾丸を精製するユニークスキルです。手で握りしめられるほどの小石などを握りしめると、望んだ弾丸を作れます」
「へぇ、銃使いのアピアにはピッタリだな」
「はい。というか、このユニークスキルがあったから、銃を選んだんですけどね」
「それで、どんなスキルにするんだ?」
「そうですね……『集中』か、『命中』のスキルにしようかと」
アピアにピッタリだな。
レイを見ると、ニヤッとする。
「あたしはB級冒険者だから、二つまでスキルを宿せるのよ。何にしよっかなぁ~」
「二つか。いいな……羨ましい」
「ふふん。で、リュウキは?」
「……悩み中」
ぶっちゃけ、いらない気もする。
今は闘気を使いこなしたいし、スキルはなぁ。
すると、サリオが言う。
「あの、レイさん……B級冒険者なんですか?」
「まぁね」
「すごい!! じゃ、じゃあ……レイさんがいれば、『学園ダンジョン』に入れる?」
「学園ダンジョン?」
俺が首を傾げると、サリオは言う。
「入学式で学園長が言ったでしょ? 学園ダンジョン……この学園の地下にあるダンジョンのことだよ」
「そういえば、そんなこと言ってたな」
「学園ダンジョンには、C級以上の冒険者がいれば五名まで挑戦できるんだ」
「五名……」
俺は全員を見る。
俺、レイ、アピア、レノ、サリオ。
レイはニヤリと笑う……今更だが、レイはこういう笑顔が似合う。
「決まりね。ところでみんな、十六歳になった? 行くならスキルを宿してからの方がいいわ」
「俺、もうすぐ」
「オレも」
「ぼくはもう十六歳だよ」
「私、明日です」
「あたしももうすぐ。じゃあ決まり、スキルを手に入れたらダンジョンへ行くわ。あたしが引率してあげる。アピア、あんたはさっそく冒険者登録しにいくわよ」
「は、はい!」
こうして、俺たち五人で学園ダンジョンへ行くことになった。
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
「……学園ダンジョンか。面白れぇな」
キルトは、リュウキたちの会話を聞いて不敵な笑みを浮かべた。
その隣に、プリメラがいる。
「キルト様、悪い顔してますわよ?」
「別に……まぁ、調子に乗ったクソ兄貴に、痛い目にあってもらおうとは思ってるけどな」
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