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第五章
力の使い方
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「やぁリュウキくん……休みの今日、町で女の子とデートしてたリュウキくん……!!」
部屋に戻ると、顔じゅうに青筋を浮かべたマルセイに出迎えられた。
マルセイはボロボロだった。服は焦げ、武器の剣はヒビだらけ、防具もボロボロだ。
ダンジョンで何かあったのかな……。
「だ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない!! 学園ダンジョンの十五階まで行ったらさ、でっかいビッグスライムが出てきたんだ!! 先輩が魔法使うから時間稼げって、それで、それで……うぅぅ!!」
「お、おお……」
「ダンジョンから出てきたらさ、リュウキくんが女の子と戻ってくるの見たんだよ!! ンだよあの可愛い子!! 美人、スタイルよし、笑顔最高の美少女じゃねぇか!! ブッ殺すぞテメェ!!」
「く、口調変わってるぞ? 落ち着け、落ち着けって」
「うぅぅ……ダンジョンでスライムの粘液まみれになってたぼく、女の子とデートしてたリュウキくん……この差は何なんだよぉ」
めんどくさい奴。
とりあえず、肩をポンポン叩くとついに泣き出してしまった。
まだ夕方前だし、こいつに付き合ってショッピングモールでお茶でもするか。
「っ!!…………ぐぅ」
「え? ま、マルセイ?」
そう思っていたら、急にマルセイは泣き止み、真っすぐベッドへ向かいそのまま寝てしまった。
わけがわからない首を傾げていると。
「リュウキ」
「ん? あ、リンドブルム。お前、マルセイに何を」
「眠らせた。時間あるよね?」
「あ、ああ。何か用か?」
「来て。ちょっとマズいかも」
「……え?」
リンドブルムに手を引かれ、窓から飛び出した……って、ええ!?
地面に落下すると思ったが、リンドブルムの背中から翼が飛び出し、そのまま空を飛ぶ。
そのまま加速し、聖王国クロスガルドの郊外へ。
速すぎて声も出せない。景色がビュンビュン切り替わり、急停止……そのまま上空から手を離された。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ───……!?」
落下。
俺は闘気を全開にして、身体を丸めた。
そのまま地面に激突……地面に大きな穴ができた。俺は無傷だったが。
起き上がった俺は、当然の如く抗議。
「な、何すんだ!! こ、殺す気か!!」
「落ちたくらいじゃ死なない。それより、まずい」
「……何が?」
キョロキョロ辺りを見回すと……何もない平原だった。
獣道も、街道もない。本当にただの原っぱだ。
リンドブルムは、やや青ざめている。
「スヴァローグお兄ちゃんが、動きだした……パパの力、狙ってる」
「……スヴァローグ?」
「わたしのお兄ちゃん。パパの七番目の子供」
「エンシェントドラゴンの……?」
「うん。お兄ちゃん、パパの力、狙ってる……今のリュウキじゃ、殺されちゃう」
「え……」
「リュウキ、強くなる。わたしよりも、お兄ちゃんよりも……じゃないと、死んじゃう」
リンドブルムは、今にも泣きそうだった。
ただ事ではない。俺はリンドブルムの頭を撫でる。
「わかった。とにかく……そのスヴァローグとかいう奴より、強くなればいいんだな?」
「うん」
「で……ここは?」
「ここ。わたしが作った浮島。濃い結界を敷いてるから、見つからない。リュウキ、ここで強くなる」
「が、学園は?」
「あんまり闘気を使わないなら普通に生活していい。でも、本気の闘気を使うのはここだけにして」
「……わかった」
「じゃ、戦う」
「え」
次の瞬間、リンドブルムの拳が俺の腹に突き刺さった。
「───……が、ぶっふぇ!?」
ノーバウンドで百メートル以上吹き飛ばされ地面を転がる。
吐き気。耐え切れず吐くと、それは血だった。
「ほら、死んじゃうよ?」
「!!」
闘気を解放。いつの間にか傍に立っていたリンドブルムの踏みつけを受け止める。が、両腕の骨が砕け、足の裏が胸に突き刺さる。
ボギボギと、肋骨が砕ける。再度吐血───……死ぬ。
「はやく、闘気」
「……ッ!!」
気を失う瞬間、俺は叫んだ。
「『龍人変身』!!」
闘気が体内で爆発。折れた骨が一瞬で治り、両腕が変わる。さらに髪と目の色が変わり、頭からツノが生える。
胸を押しつぶしていたリンドブルムの足を片手で払いのけ立ち上がる。
「どう? 気分、いい?」
「ああ……最高にスッキリしてる」
「前の暴走は、体内でくすぶってた闘気が一気に爆ぜたおかげで、理性も爆発しちゃったんだと思う。でも、一度弾けたことで、闘気の通り道はしっかりできてる。あとは、実戦で使うだけ」
すると、リンドブルムの両手が変わる。
両手だけじゃない。両足も変わり、背中にコウモリのような翼が生え、ツノが生え、牙も生えた。
黄緑色の闘気が噴出する。
「殺す気でかかってきて。じゃないと、意味がない」
「……ッ!!」
俺は黄金の闘気を爆発させ、リンドブルムに向かって走り出した。
部屋に戻ると、顔じゅうに青筋を浮かべたマルセイに出迎えられた。
マルセイはボロボロだった。服は焦げ、武器の剣はヒビだらけ、防具もボロボロだ。
ダンジョンで何かあったのかな……。
「だ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない!! 学園ダンジョンの十五階まで行ったらさ、でっかいビッグスライムが出てきたんだ!! 先輩が魔法使うから時間稼げって、それで、それで……うぅぅ!!」
「お、おお……」
「ダンジョンから出てきたらさ、リュウキくんが女の子と戻ってくるの見たんだよ!! ンだよあの可愛い子!! 美人、スタイルよし、笑顔最高の美少女じゃねぇか!! ブッ殺すぞテメェ!!」
「く、口調変わってるぞ? 落ち着け、落ち着けって」
「うぅぅ……ダンジョンでスライムの粘液まみれになってたぼく、女の子とデートしてたリュウキくん……この差は何なんだよぉ」
めんどくさい奴。
とりあえず、肩をポンポン叩くとついに泣き出してしまった。
まだ夕方前だし、こいつに付き合ってショッピングモールでお茶でもするか。
「っ!!…………ぐぅ」
「え? ま、マルセイ?」
そう思っていたら、急にマルセイは泣き止み、真っすぐベッドへ向かいそのまま寝てしまった。
わけがわからない首を傾げていると。
「リュウキ」
「ん? あ、リンドブルム。お前、マルセイに何を」
「眠らせた。時間あるよね?」
「あ、ああ。何か用か?」
「来て。ちょっとマズいかも」
「……え?」
リンドブルムに手を引かれ、窓から飛び出した……って、ええ!?
地面に落下すると思ったが、リンドブルムの背中から翼が飛び出し、そのまま空を飛ぶ。
そのまま加速し、聖王国クロスガルドの郊外へ。
速すぎて声も出せない。景色がビュンビュン切り替わり、急停止……そのまま上空から手を離された。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ───……!?」
落下。
俺は闘気を全開にして、身体を丸めた。
そのまま地面に激突……地面に大きな穴ができた。俺は無傷だったが。
起き上がった俺は、当然の如く抗議。
「な、何すんだ!! こ、殺す気か!!」
「落ちたくらいじゃ死なない。それより、まずい」
「……何が?」
キョロキョロ辺りを見回すと……何もない平原だった。
獣道も、街道もない。本当にただの原っぱだ。
リンドブルムは、やや青ざめている。
「スヴァローグお兄ちゃんが、動きだした……パパの力、狙ってる」
「……スヴァローグ?」
「わたしのお兄ちゃん。パパの七番目の子供」
「エンシェントドラゴンの……?」
「うん。お兄ちゃん、パパの力、狙ってる……今のリュウキじゃ、殺されちゃう」
「え……」
「リュウキ、強くなる。わたしよりも、お兄ちゃんよりも……じゃないと、死んじゃう」
リンドブルムは、今にも泣きそうだった。
ただ事ではない。俺はリンドブルムの頭を撫でる。
「わかった。とにかく……そのスヴァローグとかいう奴より、強くなればいいんだな?」
「うん」
「で……ここは?」
「ここ。わたしが作った浮島。濃い結界を敷いてるから、見つからない。リュウキ、ここで強くなる」
「が、学園は?」
「あんまり闘気を使わないなら普通に生活していい。でも、本気の闘気を使うのはここだけにして」
「……わかった」
「じゃ、戦う」
「え」
次の瞬間、リンドブルムの拳が俺の腹に突き刺さった。
「───……が、ぶっふぇ!?」
ノーバウンドで百メートル以上吹き飛ばされ地面を転がる。
吐き気。耐え切れず吐くと、それは血だった。
「ほら、死んじゃうよ?」
「!!」
闘気を解放。いつの間にか傍に立っていたリンドブルムの踏みつけを受け止める。が、両腕の骨が砕け、足の裏が胸に突き刺さる。
ボギボギと、肋骨が砕ける。再度吐血───……死ぬ。
「はやく、闘気」
「……ッ!!」
気を失う瞬間、俺は叫んだ。
「『龍人変身』!!」
闘気が体内で爆発。折れた骨が一瞬で治り、両腕が変わる。さらに髪と目の色が変わり、頭からツノが生える。
胸を押しつぶしていたリンドブルムの足を片手で払いのけ立ち上がる。
「どう? 気分、いい?」
「ああ……最高にスッキリしてる」
「前の暴走は、体内でくすぶってた闘気が一気に爆ぜたおかげで、理性も爆発しちゃったんだと思う。でも、一度弾けたことで、闘気の通り道はしっかりできてる。あとは、実戦で使うだけ」
すると、リンドブルムの両手が変わる。
両手だけじゃない。両足も変わり、背中にコウモリのような翼が生え、ツノが生え、牙も生えた。
黄緑色の闘気が噴出する。
「殺す気でかかってきて。じゃないと、意味がない」
「……ッ!!」
俺は黄金の闘気を爆発させ、リンドブルムに向かって走り出した。
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