81 / 109
第七章
イザベラ
しおりを挟む
宮殿が騒がしかった。
リュウキが一階で暴れている。
それを聞いたエキドナは、宮殿内にいる人間たちの脳内に、直接命じた。
『邪魔者を排除なさい』
「「「「「はっ!!」」」」」
ギガントマキアの構成員たちは、リュウキの元へ。
エキドナは、絶対に勝てはしないだろうと確信している。テュポーンも同様だ。
せいぜい、時間稼ぎがいいところ。
テュポーンと入れ違いで入ってきたイザベラが跪いて言う。
「これから、どうしますか?」
「そうねぇ……ここ、もう駄目みたいだし放棄しようかしら。人間も残り少ないし、別の国で集めて、また遊びましょう。ねぇ、イザベラ」
「はい、我が盟主」
エキドナは、いつの間にか部屋にいたイザベラを呼ぶ。
ベッドの上では、アキューレがエキドナに組み伏せられている。イザベラは、アキューレを見て軽く舌打ちをした。それを聞いたエキドナはクスクス笑う。
「ふふ、やきもちかしら? 可愛いわねぇイザベラ」
「い、いえ。その……」
「大丈夫。人間ではあなたが一番よ。あなたの息子も愛してあげる」
「あ、ありがとうございます!!」
イザベラは満面の笑みを浮かべ、一礼する。
エキドナの一番のお気に入りであるイザベラは、ギガントマキアの指揮を任されている。
莫大な資金を与え、好きに遊ばせ、その様子を眺めるもエキドナの趣味だった。なので、イザベラがドラグレード公爵家に入り、息子のキルトのためにリュウキの魔力を奪ったことも、当然知っている。
その人間が闘気を得て戻ってきたことは、イザベラに伝えていない。
なぜなら、言うとつまらないから。
だから、エキドナは言う。
「イザベラ。侵入者が誰だかわかるわね?」
「はい。リュウキ……あの抜け殻ですね。何やら妙な『獣化』スキルを得たようですが、我が息子キルト、そして私の敵ではありません」
「ふふっ……そうねぇ」
本当に、可愛い。
イザベラは何も知らない。知らされていないのだ。
リュウキがエンシェントドラゴンの力を継承し、エキドナやテュポーンと同じ『闘気』を得た、人間でありだということを。
もし、何も知らないイザベラがリュウキと戦ったら?
その自信が木端微塵に砕け散ったら?
イザベラは、どんな顔をするのだろうか?
「……~~~っ」
「エキドナ様?」
エキドナは震えた。
ゾクゾクして、身体が震える。
イザベラがどんな顔をするのか、見てみたい。
そのために、一番のお気に入りを壊すことになるかもしれない。
「ね、イザベラ」
「はい」
「あなたの息子、ここにいるの?」
「はい。ギガントマキアの後継者として、連れてきました」
「そう……じゃあ、見せてくれない?」
「はい?」
エキドナは、自らの指を嚙み千切る……すると、水色の血がポタポタ流れ落ちた。
イザベラはゴクリと喉を鳴らす。そして、エキドナが手招きし、ベッドの傍へ。
アキューレは、その光景を見ていた。
「はい、あ~~~~ん」
「あ、あぁぁ……」
青い血が、イザベラの口から喉を伝い、体内に吸収される。
すると───……イザベラの身体に変化が。
三十代半ばのイザベラ。その身体が若返り、十代後半の身体となる。そして、魔力が一気に膨れ上がり……さらに、闘気を纏ったのだ。
「あ、ああ……す、すごぃぃぃ……っ!!」
「ね、イザベラ……私、見たいな」
「……っ」
「あなたと、あなたの子供が……侵入者を、排除する姿を」
「っ!!」
イザベラは立ち上がり、ドレスの裾を持ち上げた。
「仰せの通りに、我が盟主」
◇◇◇◇◇
宮殿内の応接間に、キルトとチーム『アークライト』が集まっていた。
チーム『アークライト』の数は、総勢40名。全員が揃っていても、応接間には余裕がある。一国の王が使うような宮殿に、キルトは満足していた。
「へへへ……これが権力、これが力、これが組織、か」
「キルト様、これから何が始まるんですか?」
プリメラは首を傾げる。
プリメラだけではない。どのような『依頼』でここまで来たのか、何をするのか、キルト以外誰もわかっていない。だが、こんな部屋を用意する時点で、相当な依頼だ。
すると、応接間のドアが開き、イザベラが入ってきた。
「母上。おかえりなさ……え、母上?」
「ええ、あなたの母イザベラよ。キルト」
「……母上はそんなに若くない。お前、一体」
「ふふ、信じられないようね。エキドナ様のお力で若返っただけ……それより、あなたと、あなたのチームを歓迎するわ。ようこそ、『ギガントマキア』へ」
すると、冒険者たちがどよめく。
今、確かに言った。『ギガントマキア』と。
イザベラは、パンパンと手を叩き説明を始めた。
「ギガントマキア。一般には犯罪組織と呼ばれてるわ。でもね、実際には違う。この組織はドラゴンによって作られた組織。そして今、我らが盟主エキドナ様とテュポーン様は……建国の意志を示しているわ」
「け、建国……?」
「ええ。あなたたちも冒険者なら知っているでしょう? その強大な力を……その力で、国を作る」
「は、母上……本気、ですか?」
「ええ。キルト、あなたたちは選ばれたの。偉大なるドラゴンの使徒に」
「お、おお……」
キルトはブルっと震えた。
プリメラも、他の冒険者たちもゴクリと唾を飲み込む。
「あなたたちには選択肢が二つある。一つは、ギガントマキアに忠誠を誓い戦うか。二つめ、記憶を消され、このまま帰るか」
「か、帰れるのか!?」
冒険者の一人が叫ぶ。イザベラは頷いた。
「もちろん。その代わり、今日一日の記憶と、チーム『アークライト』に関する全ての記憶を消すわ」
「……」
「どうするかは任せるわ。ドラゴンの作る国のために働けば、それ相応の地位も約束されている。このまま帰れば何気ない日常が戻るわ……退屈な日常がね」
室内は、静寂に包まれた。
すると、キルトは言う。
「みんな、やろうぜ。へへへ……建国だってよ。マジで面白そうじゃん」
「き、キルト様……」
「オレはやるぜ。新しい国の王に、オレはなる。みんな、オレに付いてこい。オレと一緒なら、なんだってできる。オレがみんなに、ユメを見せてやるよ」
キルトは強く拳を握り、掲げた。
すると、チームの一人が剣を抜いて掲げ、他にも武器を掲げる者が出た。
一人、また一人、また一人……最終的には、全員が武器を掲げた。
「やるぞ!! オレたちの未来のために!!」
「「「「「オォォォォォッ!!」」」」」
チーム『アークライト』は、ギガントマキアに下った。
イザベラは満足そうに微笑み、全員に言う。
「じゃあまず、最初のお仕事……この宮殿の侵入者を、始末する」
イザベラは指を鳴らす。
すると、イザベラの背後に巨大な異空間への入口が開く。
その異空間から、一体の巨大な『鬼』が現れた。
真紅で、傷だらけの肌。手には大剣を持ち、背中には斧を二本背負っている。
頭にはツノが五本生え、現れると同時に吠えた。
吠えると、赤い身体に火が付き燃える。
『ウォォォォォォォォォォォォォ───ッ!!』
大罪魔獣、『憤怒の鬼帝』スルト。
イザベラの切り札の魔獣が、絶叫した。
「さぁ……侵入者を殺しましょうか」
リュウキが一階で暴れている。
それを聞いたエキドナは、宮殿内にいる人間たちの脳内に、直接命じた。
『邪魔者を排除なさい』
「「「「「はっ!!」」」」」
ギガントマキアの構成員たちは、リュウキの元へ。
エキドナは、絶対に勝てはしないだろうと確信している。テュポーンも同様だ。
せいぜい、時間稼ぎがいいところ。
テュポーンと入れ違いで入ってきたイザベラが跪いて言う。
「これから、どうしますか?」
「そうねぇ……ここ、もう駄目みたいだし放棄しようかしら。人間も残り少ないし、別の国で集めて、また遊びましょう。ねぇ、イザベラ」
「はい、我が盟主」
エキドナは、いつの間にか部屋にいたイザベラを呼ぶ。
ベッドの上では、アキューレがエキドナに組み伏せられている。イザベラは、アキューレを見て軽く舌打ちをした。それを聞いたエキドナはクスクス笑う。
「ふふ、やきもちかしら? 可愛いわねぇイザベラ」
「い、いえ。その……」
「大丈夫。人間ではあなたが一番よ。あなたの息子も愛してあげる」
「あ、ありがとうございます!!」
イザベラは満面の笑みを浮かべ、一礼する。
エキドナの一番のお気に入りであるイザベラは、ギガントマキアの指揮を任されている。
莫大な資金を与え、好きに遊ばせ、その様子を眺めるもエキドナの趣味だった。なので、イザベラがドラグレード公爵家に入り、息子のキルトのためにリュウキの魔力を奪ったことも、当然知っている。
その人間が闘気を得て戻ってきたことは、イザベラに伝えていない。
なぜなら、言うとつまらないから。
だから、エキドナは言う。
「イザベラ。侵入者が誰だかわかるわね?」
「はい。リュウキ……あの抜け殻ですね。何やら妙な『獣化』スキルを得たようですが、我が息子キルト、そして私の敵ではありません」
「ふふっ……そうねぇ」
本当に、可愛い。
イザベラは何も知らない。知らされていないのだ。
リュウキがエンシェントドラゴンの力を継承し、エキドナやテュポーンと同じ『闘気』を得た、人間でありだということを。
もし、何も知らないイザベラがリュウキと戦ったら?
その自信が木端微塵に砕け散ったら?
イザベラは、どんな顔をするのだろうか?
「……~~~っ」
「エキドナ様?」
エキドナは震えた。
ゾクゾクして、身体が震える。
イザベラがどんな顔をするのか、見てみたい。
そのために、一番のお気に入りを壊すことになるかもしれない。
「ね、イザベラ」
「はい」
「あなたの息子、ここにいるの?」
「はい。ギガントマキアの後継者として、連れてきました」
「そう……じゃあ、見せてくれない?」
「はい?」
エキドナは、自らの指を嚙み千切る……すると、水色の血がポタポタ流れ落ちた。
イザベラはゴクリと喉を鳴らす。そして、エキドナが手招きし、ベッドの傍へ。
アキューレは、その光景を見ていた。
「はい、あ~~~~ん」
「あ、あぁぁ……」
青い血が、イザベラの口から喉を伝い、体内に吸収される。
すると───……イザベラの身体に変化が。
三十代半ばのイザベラ。その身体が若返り、十代後半の身体となる。そして、魔力が一気に膨れ上がり……さらに、闘気を纏ったのだ。
「あ、ああ……す、すごぃぃぃ……っ!!」
「ね、イザベラ……私、見たいな」
「……っ」
「あなたと、あなたの子供が……侵入者を、排除する姿を」
「っ!!」
イザベラは立ち上がり、ドレスの裾を持ち上げた。
「仰せの通りに、我が盟主」
◇◇◇◇◇
宮殿内の応接間に、キルトとチーム『アークライト』が集まっていた。
チーム『アークライト』の数は、総勢40名。全員が揃っていても、応接間には余裕がある。一国の王が使うような宮殿に、キルトは満足していた。
「へへへ……これが権力、これが力、これが組織、か」
「キルト様、これから何が始まるんですか?」
プリメラは首を傾げる。
プリメラだけではない。どのような『依頼』でここまで来たのか、何をするのか、キルト以外誰もわかっていない。だが、こんな部屋を用意する時点で、相当な依頼だ。
すると、応接間のドアが開き、イザベラが入ってきた。
「母上。おかえりなさ……え、母上?」
「ええ、あなたの母イザベラよ。キルト」
「……母上はそんなに若くない。お前、一体」
「ふふ、信じられないようね。エキドナ様のお力で若返っただけ……それより、あなたと、あなたのチームを歓迎するわ。ようこそ、『ギガントマキア』へ」
すると、冒険者たちがどよめく。
今、確かに言った。『ギガントマキア』と。
イザベラは、パンパンと手を叩き説明を始めた。
「ギガントマキア。一般には犯罪組織と呼ばれてるわ。でもね、実際には違う。この組織はドラゴンによって作られた組織。そして今、我らが盟主エキドナ様とテュポーン様は……建国の意志を示しているわ」
「け、建国……?」
「ええ。あなたたちも冒険者なら知っているでしょう? その強大な力を……その力で、国を作る」
「は、母上……本気、ですか?」
「ええ。キルト、あなたたちは選ばれたの。偉大なるドラゴンの使徒に」
「お、おお……」
キルトはブルっと震えた。
プリメラも、他の冒険者たちもゴクリと唾を飲み込む。
「あなたたちには選択肢が二つある。一つは、ギガントマキアに忠誠を誓い戦うか。二つめ、記憶を消され、このまま帰るか」
「か、帰れるのか!?」
冒険者の一人が叫ぶ。イザベラは頷いた。
「もちろん。その代わり、今日一日の記憶と、チーム『アークライト』に関する全ての記憶を消すわ」
「……」
「どうするかは任せるわ。ドラゴンの作る国のために働けば、それ相応の地位も約束されている。このまま帰れば何気ない日常が戻るわ……退屈な日常がね」
室内は、静寂に包まれた。
すると、キルトは言う。
「みんな、やろうぜ。へへへ……建国だってよ。マジで面白そうじゃん」
「き、キルト様……」
「オレはやるぜ。新しい国の王に、オレはなる。みんな、オレに付いてこい。オレと一緒なら、なんだってできる。オレがみんなに、ユメを見せてやるよ」
キルトは強く拳を握り、掲げた。
すると、チームの一人が剣を抜いて掲げ、他にも武器を掲げる者が出た。
一人、また一人、また一人……最終的には、全員が武器を掲げた。
「やるぞ!! オレたちの未来のために!!」
「「「「「オォォォォォッ!!」」」」」
チーム『アークライト』は、ギガントマキアに下った。
イザベラは満足そうに微笑み、全員に言う。
「じゃあまず、最初のお仕事……この宮殿の侵入者を、始末する」
イザベラは指を鳴らす。
すると、イザベラの背後に巨大な異空間への入口が開く。
その異空間から、一体の巨大な『鬼』が現れた。
真紅で、傷だらけの肌。手には大剣を持ち、背中には斧を二本背負っている。
頭にはツノが五本生え、現れると同時に吠えた。
吠えると、赤い身体に火が付き燃える。
『ウォォォォォォォォォォォォォ───ッ!!』
大罪魔獣、『憤怒の鬼帝』スルト。
イザベラの切り札の魔獣が、絶叫した。
「さぁ……侵入者を殺しましょうか」
45
あなたにおすすめの小説
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる