92 / 109
第八章
評判
学園ダンジョン、地下38階層。
レノは、ジャイアントパーンと呼ばれる巨大な『ヤギ』の突進を真正面から迎え撃つ。
拳を構え、レベル10となった『全身強化』を発動。どっしり構え、拳を振りかぶった。
「ッしゃぁ!!」
正拳と、ヤギの頭が激突する。
ヤギの頭蓋骨が砕け、吹っ飛んだ。
レノはどっしり構えたまま、拳を収め一礼───した瞬間、背後から来た別のジャイアントパーンに吹っ飛ばされ地面を転がった。
「おぶっふぁ!?」
「バカ!! カッコつけてる暇なんてないでしょうが!!」
「う、おおお……い、いてぇ」
「レノ、回復する!!」
サリオが魔法で回復。その間、アピアが両手に魔導銃を持ち、連射する。
弾丸はジャイアントパーンの横腹に命中、血を噴き出し倒れた。
アピアはマガジンを交換し、サリオの傍で銃を構える。
「援護はお任せください」
「ありがとう。レノ、大丈夫?」
「こ、腰……腰痛い」
「はいはい」
レイは周囲を見渡しつつ、仲間の様子を確認。自分でもジャイアントパーンを双剣で切り刻み、俺に命令した。
「リュウキ、そっちは!!」
「任せろ。いける」
俺の目の前には、ジャイアントパーンをさらに大きくした『キングジャイアントパーン』がいた。
学園ダンジョン、38階層のボス。
相手にとって、不足なし。
「『龍人変身』!!」
四分の一。
両腕のみの変身。現在、四段階までの変身が可能だが、この状態なら朝から晩まで変身し続けられそうな気がする。
俺は両腕に闘気を込め、全力でダッシュし跳躍。
キングジャイアントパーンが吠え、俺に向かって突っ込んできた。
「『龍人掌』!!」
キングジャイアントパーンの強靭な頭と、俺の巨大化した右拳がぶつかり合う。
そして───キングジャイアントパーンの頭蓋骨が砕け散り、吹っ飛んだ。
激突したキングジャイアントパーンは消滅。
他の魔獣も、レイたちが討伐。
「よし!! これで学園ダンジョンの38階層もクリア!!」
俺たちチーム《エンシェント》、絶好調だ!!
◇◇◇◇◇◇
ショッピングモールのカフェへ来た俺たちは、それぞれ飲み物を注文した。
レノは果実水を一気に飲み干して言う。
「っぷはぁ!! いやぁ~~~……マジで絶好調だよな、オレら」
「そうだね。等級も上がったし、スキルのレベルも上がってる。学園ダンジョンは38階層までクリアして、学園内の評判も上々。ぼくたちのチームに入りたいって子も多いけど……」
と、サリオはレイを見る。
レイは首を振り、しっかり言った。
「あたしたちは一年生だし、チームはこれ以上増やさないで地道に経験を積んだ方がいいわ。一年のうちに数ばかり揃えたチームになると、メンバーの育成が面倒なのよね」
すると、今日は留守番だったアキューレが言う。
「わたしもダンジョン入りたい」
「ま、そういうことなのよ。こんな風に、ダンジョンに入れない子が出ちゃうしね」
「ダンジョンは五名まで、ですか……こればかりは、仕方ないですねぇ」
アピアは紅茶を飲みながら俺に言った。
「あの、リュウキくん。明日のご予定は? 依頼でも受けるのですか?」
「いや、明日はリンドブルムのところに行くんだ」
「そうですか……」
「悪いな。用事があるなら、今度聞くからさ」
「はい。そのときはぜひ」
「ちょっとちょっと、あたしもあんたに用事あるんだけど」
「わかってるよ。レイ、また今度な」
「むー、わたしもリュウキと遊びたいな」
「アキューレも、今度遊んでやるからさ」
「約束だからね」
「ああ」
レイたちと約束し、この日は解散となった。
寮に戻ると、同室のマルセイが出迎えてくれた。
「や、リュウキくん」
「よ、マルセイ。なんかご機嫌だな」
「まぁね。スキルレベルが上がって、冒険者等級も上がったんだ。ふふふ、こんな嬉しいことはないよ」
「そっか。ところで、明日は休みだけど、何するんだ?」
「もちろんデートさ!!」
「で、デート……お、お前が?」
「……ふふふ。悪いねリュウキくん。ぼく、一足先に大人の階段を登らせてもらうよ」
マルセイは、ニヤニヤしながらベッドの中に入った。
こいつ……ほんとにデートなのか?
◇◇◇◇◇◇
翌日。
私服に着替えた俺は、リンドブルムがいる《真龍聖教》の大聖堂へ。
真正面から行くと面倒なので、大聖堂近くにあるカフェでのんびり待つ。
すると、可愛らしい私服を着たリンドブルムがいた。
「お待たせ、リュウキ」
「ああ。なんか食べるか?」
「うん。甘いの食べたい」
「じゃあ私もお願いしちゃおうかしら」
「ああ、じゃあ座───……は?」
いきなり聞こえた第三者の声。
リンドブルムの後ろにいたのは───アンフィスバエナだった。
ギョッとすると、リンドブルムが手で制する。
「大丈夫。お姉さまは何もしないから」
「そういうこと。リンドブルム、何食べる?」
「パンケーキ」
「じゃあ私も」
「…………」
二人は座り、普通に注文。運ばれてきたパンケーキをモグモグ食べた。
俺は紅茶を啜り、アンフィスバエナを警戒する。
「そんなに見なくても、何もしないわ」
「……むぅ」
「いちおう、私はあなたの命の恩人よ?」
「……それを言われるとな」
俺はため息を吐き、警戒を緩めた。
とりあえず……なぜ、ここにアンフィスバエナがいるのか。
俺は、リンドブルムに呼ばれてここに来たのだ。
「なぜ、私がここに?───みたいな顔ね」
「そりゃそうだろ」
「答えは簡単。あなたに渡す物があってきたの。それと、忠告……いえ、警告」
アンフィスバエナは、紫色と水色の宝石をテーブルに置いた。
これは……エキドナと、テュポーンの《核》じゃないか。
「これを食べると、あなたの力が僅かに上がるわ。第四形態の変身時間も伸びるはず」
「……どうして、これを俺に」
「あなたに、死んでもらっては困るからよ」
アンフィスバエナは宝石を掴むとニヤッと笑い、いきなり俺の口にツッコんだ。
「もがっ!? んっぐ……」
飲んでしまった───が、身体の中で燃える闘気が、強くなった気がした。
いきなりのことで驚いた。俺はアンフィスバエナを睨む。
「警告よ」
「な、なんだよ……」
「テュポーン、エキドナ、スヴァローグの死により、残るドラゴンは五体となったわ。リンドブルム、ファフニール、アンフィスバエナ。そして……ハクリュウお姉様に、現最強のバハムートお兄様」
「ハクリュウ……それと、バハムート」
「二人が動くわよ。気を付けなさい」
「…………」
アンフィスバエナは立ち上がる。すると、リンドブルムが言った。
「お姉さま、ファフニールお兄さま、は……?」
「さぁねぇ。居場所を言うと、私が消されちゃうわ」
そう言って、アンフィスバエナは立ち去った。
ハクリュウ、バハムート。またドラゴンが出てくるのか……なんだか、嫌な予感がした。
レノは、ジャイアントパーンと呼ばれる巨大な『ヤギ』の突進を真正面から迎え撃つ。
拳を構え、レベル10となった『全身強化』を発動。どっしり構え、拳を振りかぶった。
「ッしゃぁ!!」
正拳と、ヤギの頭が激突する。
ヤギの頭蓋骨が砕け、吹っ飛んだ。
レノはどっしり構えたまま、拳を収め一礼───した瞬間、背後から来た別のジャイアントパーンに吹っ飛ばされ地面を転がった。
「おぶっふぁ!?」
「バカ!! カッコつけてる暇なんてないでしょうが!!」
「う、おおお……い、いてぇ」
「レノ、回復する!!」
サリオが魔法で回復。その間、アピアが両手に魔導銃を持ち、連射する。
弾丸はジャイアントパーンの横腹に命中、血を噴き出し倒れた。
アピアはマガジンを交換し、サリオの傍で銃を構える。
「援護はお任せください」
「ありがとう。レノ、大丈夫?」
「こ、腰……腰痛い」
「はいはい」
レイは周囲を見渡しつつ、仲間の様子を確認。自分でもジャイアントパーンを双剣で切り刻み、俺に命令した。
「リュウキ、そっちは!!」
「任せろ。いける」
俺の目の前には、ジャイアントパーンをさらに大きくした『キングジャイアントパーン』がいた。
学園ダンジョン、38階層のボス。
相手にとって、不足なし。
「『龍人変身』!!」
四分の一。
両腕のみの変身。現在、四段階までの変身が可能だが、この状態なら朝から晩まで変身し続けられそうな気がする。
俺は両腕に闘気を込め、全力でダッシュし跳躍。
キングジャイアントパーンが吠え、俺に向かって突っ込んできた。
「『龍人掌』!!」
キングジャイアントパーンの強靭な頭と、俺の巨大化した右拳がぶつかり合う。
そして───キングジャイアントパーンの頭蓋骨が砕け散り、吹っ飛んだ。
激突したキングジャイアントパーンは消滅。
他の魔獣も、レイたちが討伐。
「よし!! これで学園ダンジョンの38階層もクリア!!」
俺たちチーム《エンシェント》、絶好調だ!!
◇◇◇◇◇◇
ショッピングモールのカフェへ来た俺たちは、それぞれ飲み物を注文した。
レノは果実水を一気に飲み干して言う。
「っぷはぁ!! いやぁ~~~……マジで絶好調だよな、オレら」
「そうだね。等級も上がったし、スキルのレベルも上がってる。学園ダンジョンは38階層までクリアして、学園内の評判も上々。ぼくたちのチームに入りたいって子も多いけど……」
と、サリオはレイを見る。
レイは首を振り、しっかり言った。
「あたしたちは一年生だし、チームはこれ以上増やさないで地道に経験を積んだ方がいいわ。一年のうちに数ばかり揃えたチームになると、メンバーの育成が面倒なのよね」
すると、今日は留守番だったアキューレが言う。
「わたしもダンジョン入りたい」
「ま、そういうことなのよ。こんな風に、ダンジョンに入れない子が出ちゃうしね」
「ダンジョンは五名まで、ですか……こればかりは、仕方ないですねぇ」
アピアは紅茶を飲みながら俺に言った。
「あの、リュウキくん。明日のご予定は? 依頼でも受けるのですか?」
「いや、明日はリンドブルムのところに行くんだ」
「そうですか……」
「悪いな。用事があるなら、今度聞くからさ」
「はい。そのときはぜひ」
「ちょっとちょっと、あたしもあんたに用事あるんだけど」
「わかってるよ。レイ、また今度な」
「むー、わたしもリュウキと遊びたいな」
「アキューレも、今度遊んでやるからさ」
「約束だからね」
「ああ」
レイたちと約束し、この日は解散となった。
寮に戻ると、同室のマルセイが出迎えてくれた。
「や、リュウキくん」
「よ、マルセイ。なんかご機嫌だな」
「まぁね。スキルレベルが上がって、冒険者等級も上がったんだ。ふふふ、こんな嬉しいことはないよ」
「そっか。ところで、明日は休みだけど、何するんだ?」
「もちろんデートさ!!」
「で、デート……お、お前が?」
「……ふふふ。悪いねリュウキくん。ぼく、一足先に大人の階段を登らせてもらうよ」
マルセイは、ニヤニヤしながらベッドの中に入った。
こいつ……ほんとにデートなのか?
◇◇◇◇◇◇
翌日。
私服に着替えた俺は、リンドブルムがいる《真龍聖教》の大聖堂へ。
真正面から行くと面倒なので、大聖堂近くにあるカフェでのんびり待つ。
すると、可愛らしい私服を着たリンドブルムがいた。
「お待たせ、リュウキ」
「ああ。なんか食べるか?」
「うん。甘いの食べたい」
「じゃあ私もお願いしちゃおうかしら」
「ああ、じゃあ座───……は?」
いきなり聞こえた第三者の声。
リンドブルムの後ろにいたのは───アンフィスバエナだった。
ギョッとすると、リンドブルムが手で制する。
「大丈夫。お姉さまは何もしないから」
「そういうこと。リンドブルム、何食べる?」
「パンケーキ」
「じゃあ私も」
「…………」
二人は座り、普通に注文。運ばれてきたパンケーキをモグモグ食べた。
俺は紅茶を啜り、アンフィスバエナを警戒する。
「そんなに見なくても、何もしないわ」
「……むぅ」
「いちおう、私はあなたの命の恩人よ?」
「……それを言われるとな」
俺はため息を吐き、警戒を緩めた。
とりあえず……なぜ、ここにアンフィスバエナがいるのか。
俺は、リンドブルムに呼ばれてここに来たのだ。
「なぜ、私がここに?───みたいな顔ね」
「そりゃそうだろ」
「答えは簡単。あなたに渡す物があってきたの。それと、忠告……いえ、警告」
アンフィスバエナは、紫色と水色の宝石をテーブルに置いた。
これは……エキドナと、テュポーンの《核》じゃないか。
「これを食べると、あなたの力が僅かに上がるわ。第四形態の変身時間も伸びるはず」
「……どうして、これを俺に」
「あなたに、死んでもらっては困るからよ」
アンフィスバエナは宝石を掴むとニヤッと笑い、いきなり俺の口にツッコんだ。
「もがっ!? んっぐ……」
飲んでしまった───が、身体の中で燃える闘気が、強くなった気がした。
いきなりのことで驚いた。俺はアンフィスバエナを睨む。
「警告よ」
「な、なんだよ……」
「テュポーン、エキドナ、スヴァローグの死により、残るドラゴンは五体となったわ。リンドブルム、ファフニール、アンフィスバエナ。そして……ハクリュウお姉様に、現最強のバハムートお兄様」
「ハクリュウ……それと、バハムート」
「二人が動くわよ。気を付けなさい」
「…………」
アンフィスバエナは立ち上がる。すると、リンドブルムが言った。
「お姉さま、ファフニールお兄さま、は……?」
「さぁねぇ。居場所を言うと、私が消されちゃうわ」
そう言って、アンフィスバエナは立ち去った。
ハクリュウ、バハムート。またドラゴンが出てくるのか……なんだか、嫌な予感がした。
あなたにおすすめの小説
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。